事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

地震

2024-06-11 | ニュース

「約束の橋」 佐野元春 &THE COYOTE GRAND ROCKSTRA (LIVE)

「ドン」

という感じで揺れた。

地震にはどうしても慣れない。震源は近所らしい。事務室から出て、職員室のテレビをチェックしてもどこも報じていない。

「なにかの間違い?」

「誰かうちの校舎揺らした?」

誰だよ。震度2。

そしてさっきもまた揺れた。

「なんか怖くない?」

「でもね、こうやって小さな地震が頻発すると、そのたびにエネルギーを放出してるわけだから」

同僚たちを説得。

「あー」

気休めです。

本日の1曲は佐野元春の「約束の橋」。これってサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」へのアンサーソングだったんじゃないかな、

月9「二十歳の約束」のテーマソングにこの曲を選んだ大多亮は「(大ヒットしていた)サムデイじゃだめなんだ。この曲じゃないと」すばらしいセンス。

 

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今月の訃報2024年5月号PART2 唐十郎 84歳没

2024-06-05 | ニュース

ロジャー・コーマン篇はこちら

もちろん紅テントの主催者であり、数々の傑作戯曲をものした人であることは承知していても、わたしは正直、この人のことがよくわからない。

花園神社で彼の芝居を観る世代ではなかったから、味わうとしたら映画。ところが、この人は映画監督として撮ったのが「任侠外伝 玄界灘」だけなのである。

しかも撮影中に本物の拳銃を使ったことで、あの安藤昇とともに逮捕されたことが影響もしたはず。そして彼の年表をチェックすると、手塚治虫の「W3(ワンダースリー)」の脚本まで書いている。どんな人脈?やっぱり、よくわからない人なのだった。

小林薫や根津甚八との関係もよくわからない。

でも妻に「唐十郎ってあなたにとって何?」と訊いたら、

「あたしは紅テントは観なかったけど、黒テント(佐藤信が主催。津野海太郎がかんでいた)は観たのよ。斎藤晴彦が素晴らしかったわあ」

おそるべし妻。

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今月の訃報2024年5月号PART1 ロジャー・コーマン 98歳没

2024-06-03 | ニュース

舞ちゃん篇はこちら

B級映画の帝王として知られ、自伝のタイトル「私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか」を地で行った人だ。彼の監督作品をわたしは1本も観ていないが、ロジャー・コーマンが高名なのは、多くの映画人を育てたからだ。

ジャック・ニコルソン、デニス・ホッパー、フランシス・フォード・コッポラマーティン・スコセッシ、そしてスティーブン・スピルバーグなど、70年代以降のハリウッドを支えた若者たちに映画製作の“現場”を与え、早く、安くつくるコツを伝授したのだ。

現代で、その教えを最も忠実に守っているのがスティーブン・スピルバーグだろう。彼は早撮りで知られ、予算を余らせることでも有名だ。師匠のドン・シーゲルの薫陶を受けて、ほとんどファーストテイクを採用するクリント・イーストウッドとともに、その職人技は際立っている。

映画は確かに総合芸術だけど、それだけに商売の側面は無視できない。だからコーマンは亡くなったけれども“コーマンのやり方”は、弟子たちによって脈々と生き続ける。

唐十郎篇につづく

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今月の名言2024年4月号PART1 静岡の人

2024-04-30 | ニュース

Queen - Another One Bites The Dust (Live)

2024年3月号PART3「ばかやろう」はこちら

「県庁はシンクタンク。野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さんは頭脳、知性の高い人たち」

静岡県の川勝知事の、新規採用職員たちへの訓示。真意は他にあるとか言いながら、これはさすがに完全な職業差別だ。職員のなかには野菜を売ったり、牛の世話をする人の子もいたろうから複雑だったはず。

そしてあっさり辞職するのだという。これまでにも失言が多かった知事だが、リニア中央新幹線の建設に強硬に反対するなど、面白い存在だったのでちょっと残念かな。お辞めになったら、畑仕事などをおすすめします。あれって、けっこう頭を使う作業なんですよ。

本日の1曲はクイーンの「地獄へ道連れ」

久しぶりに聴いたらやっぱりいい。映画「ボヘミアン・ラプソディ」で、おれはディスコなんか歌わないぞ!と切れたフレディが、ジョン・ディーコンのあのベースラインを聴いた途端に(笑)

PART2「わたしの娘は左利き」につづく

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今月の訃報2024年3月号PART2 舞ちゃん 33歳没

2024-04-01 | ニュース

寺田農篇はこちら

え、あの舞ちゃんが?

NHK教育の「ひとりでできるもん!」でうれしそうに料理をつくっていたあの舞ちゃんが亡くなったのか。

肝不全だったとか。息子と同世代だったので、あの番組は何度も何度も見た。ああ哀しい。

それに、同じ頃によく見ていたニャンちゅうの声をやっていた津久井教生さんも62歳で亡くなっている。息子や娘といっしょに見ていた番組の出演者の退場が、こんなにしんどいとは。

ロジャー・コーマン篇につづく

 

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今月の名言2024年1月号PART4 フェイク

2024-02-02 | ニュース

【ゴジラ-1.0】意外なキャスティング秘話を監督・山崎貴がぶっちゃける!山田裕貴の芝居は〇〇だった!?|山崎貴 思い出のゴジラ映画「三大怪獣 地球最大の決戦」を語る【山崎貴✕馬場康夫】

PART3「SはWよりも前」はこちら

「誰が悪くて誰が正しいかを分かりやすく教えてくれる動画には気をつけよう。分かりやすすぎることに真実はない」

鴻上尚史の至言。ゼロか100かを問う風潮が強いけれども、コロナを機に、なにが自分にとって必要かを冷静に見つめることが、なにが他人にとって不要なのかを冷静に判断することが求められている。他人と違うことを恐れずに。

「能登半島地震でも、人工地震、外国人窃盗団の集結など、フェイクニュースが流布しました。緊急時には情報の正確さが命を分けることもある。感情をあおるような見出しや画像は、信じ込まない慎重さが大事です」

石田衣良もまた、冷静になろうと語りかける。にしてもフェイクニュースの温床となっているXのシステム変更(どんな内容でも閲覧数がのびれば広告収入が発生する)は悩ましい。だいじょうぶかあの会社。

本日はゴジラ-1.0のキャスティングを山崎貴がここまで明かすのかと(笑)

2024年2月号PART1「おばさん構文」につづく

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今月の訃報2024年1月号2 追悼篠山紀信(83才没)

2024-01-29 | ニュース

 

八代亜紀篇はこちら

おそらくは日本でいちばん有名な写真家。土門拳を頂点とした写真界においても、その作品の数(少なくとも公開された)に及ぶ人はいないだろう。

代表作としてジョン・レノンの「ダブル・ファンタジー」のアルバムジャケットが挙げられるが、わたしたち男性にとってはなんといっても激写の人だ。圧倒的なヌード写真の数々。

日本で最初のヘアヌード写真集と語られる樋口可南子の「Water Fruit」、社会現象にまでなった宮沢りえの「Santa Fe」は有名だけれど、若い男性を熱狂させたのは雑誌「GORO」や「写楽(しゃがく)」の方だったかも。わたしは写楽を購読していたので、今でも森下愛子杉田かおるのヌードは鮮烈におぼえている。

それにしても、これだけ多くの女性のヌードを撮りながら、私生活で選んだのが南沙織だったあたりが渋い。いい趣味してたんだなあ。

中村メイコ篇につづく

画像は宮沢りえでも樋口可南子でもなく、個人的趣味で浜田朱里です。

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今月の訃報2023年12月号PART3 蓮見清一(80才没)

2023-12-31 | ニュース

PART2島崎俊郎篇はこちら

宝島社をつくった人である。元革マル派である。彼の訃報がなんでもっと大騒ぎにならないのかと思った。

だってわたしの身体の2%ぐらいは宝島社で、正確に言うと別冊宝島というムックで出来上がっているからだ。

このミステリーがすごい!」はその一環。だから最初から読んでいたし買っていたわけ。

2023年最後のアップになります。みなさん良いお年を(こういう挨拶が苦手)。

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今月の訃報2023年11月号その3 朝潮(67才没)

2023-12-01 | ニュース

鈴木瑞穂篇はこちら

正確には4代目朝潮太郎。でもわたしにとっては圧倒的にいしいひさいちの「ワイはアサシオや」の人。傲岸不遜ではあるけれど、底知れぬ愛敬があったあたりは実物そのまんまだったのではないか。

にしても、いしいひさいちが描いた名物キャラ、ヤスダやオカダさん、そしてアサシオの退場はさみしい。相撲取りは早死にしすぎだ。

あ、それから11月はとんでもない大物が亡くなっていますが、いくらなんでもコメントできません!(笑)

2023年12月号PART1ライアン・オニール篇につづく

 

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今月の訃報2023年11月号その2 鈴木瑞穂(96才没)

2023-11-30 | ニュース

伊集院静篇はこちら

もちろん俳優として一流の人だけれど、この人はなんといっても声がすばらしかった。彼のナレーションがあると、そのドラマの格が上がったものだった。「柳生一族の陰謀」は、彼の声(と萬屋錦之介の大仰な演技)によって時代劇として成立していたし。「金環蝕」の、体制そのものって感じの大手新聞社記者もよかったなあ。

朝潮篇につづく

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