事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!2023年12月期末勤勉手当号 税についてもっと考える

2023-12-11 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2023年11月号「税を考える週間2」はこちら

さあボーナス。年の暮れが迫った、と感じるのはサラリーマンとしての生活が長くつづいたせいかも。年の暮れなのでいろんなパターンでお金がとんでいくんですよね。

それはともかく、またしても税金について考えてみます。ちょっとした動きがあったので。

政府・与党が企図する子育て支援税制が報じられました。その内容は……

・高校生世代の扶養控除を、現在の38万円から25万円に引き下げる

・住民税の控除額は33万円から12万円に引き下げる

・住宅ローン控除や生命保険料控除は子育て世代向けに優遇措置をもうけ

……どうして子育て支援を名のりながら、景気の悪い話が多いかというと、児童手当を高校生にも年額12万円支給することの代替措置。

この「明細書を見ろ!」の児童手当受給者向けの号外でもお知らせしたのですが、これはいくらなんでも筋の悪い話です。

いくら児童手当を支給するとはいえ、控除額の引き下げはれっきとした増税です。子育て真っ最中の世代に負担を強いる税制のどこが子育て支援なのでしょう。

それは考え方が偏狭に過ぎる、という反論も聞こえてくるようです。控除額を引き下げるにしても、バランスとして負担が増える人はいないように設定しているではないかと。そして、小中学生以下に控除を設定していないのに、高校生だけを優遇するのは無理がある、とか。

だったら年少者の扶養控除を復活させる方向でどうして考えられないのでしょう。住宅ローン控除や生命保険料控除について、ある程度の温存措置をとるのは、いわゆる“業界”に配慮しているのでしょう。その配慮がどうして子育てに向かわないのかなあ。

そんなところへ出てきたのがパーティ券問題。ああ政治家には数多くの無税の特典があるんだなあとうらやましい限りです。もちろん皮肉です。

PART2「今年の差額を予想する」につづく

今回の画像は「春に散る」(2023 GAGA)

原作の沢木耕太郎の初の国内旅行エッセイ集「旅のつばくろ」はなんと遊佐からスタート。取材も兼ねていたか、こちらにも遊佐は登場。酒田に宿泊していた設定で

「ホテルインという、とても不思議な名前のホテルだった」そりゃそうだけど。

佐藤浩市がいいのはもう当然のこととして、若きボクサーを演じた横浜流星と窪田正孝がすごい。出演は他に山口智子、橋本環奈、哀川翔、片岡鶴太郎。


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