異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

吉永小百合さん・姜尚中さんの緊急対談「みんな、声をあげて❗️命が押し潰される前に」 〔女性自身 8月23・30日合併号〕

2016-08-12 23:03:30 | 平和 戦争 自衛隊
🌟女性自身 8月23・30日合併号、吉永小百合さん・姜尚中さんの緊急対談「みんな、声をあげて❗️命が押し潰される前に」から引用しました。ぜひご一読ください😊

 http://jisin.jp/serial/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%A1/interview/25057
「吉永小百合と姜尚中が緊急対談「新しい戦前」回避するために(女性自身」)より引用

――吉永小百合さん(71)と姜尚中さん(65)はラジオの番組などで折に触れて意見の交換を重ねてきた。そんなふたりが緊急対談。いまこの対談を通して、訴えたいこととは。

吉永小百合(以下、吉永) 初めてお話したのは07年。私のラジオ番組に来ていただきました。そのとき私、姜先生に、こう質問しました。「『憲法9条を守ってほしい』と友人に言ったら『よその国が攻めてきたらどうするのか』と言われて、言葉に詰まってしまいました。なんと返せばよかったのでしょうか」って。姜先生は、「あの天文学的な軍事力を持っているアメリカでも、9.11のテロを防げなかった。だから日本も、アメリカ以上の軍事力を持たないと、武力で抑止するのはむずかしいし、それは不可能。憲法9条を持っていることのほうが、より安全を守れるんですよ」と答えてくださったんです。

姜尚中(以下、姜) あぁ、そんな話をしましたね。吉永さんも、この間さらに、憲法9条を守ってほしいというお気持ちが強くなったのではないですか。昨年は、安保関連法も成立してしまいましたからね。

吉永 大混乱のなか強行採決されてしまって。あきらめかけている方も多いのではないでしょうか。私自身もそういう思いになることがあります。私は若いころ、母に「なぜ戦争は起こったの?反対はできなかったの?」と質問したことがあるのです。そしたら母は、ひとこと「言えなかったのよ……」って。言えないって、どういうことなんだろうと、そのときは理解ができなかった。けれど最近、母の言っていた意味がわかります。今の世の中を見ていると、息苦しい感じがして。

 そうですね。私も、この年齢になって、実際、日本が「新しい戦前」に向かうのではないか、という気持ちがないわけではありません。以前は「やっぱり戦争はダメ」という最低限度の暗黙の了解がありましたが、最近は、そのタガが急に外れつつあると感じます。

吉永 はい。こんな時代だからこそ、私たちも、思っていたら言わなきゃいけないと、今改めて思っています。

 たとえ感情的だと思われても、戦争は嫌だと言い続けなければなりませんね。

吉永 はい。日本は核廃絶に関する会議があっても、政府として明確に核廃絶を訴えませんよね。唯一の被ばく国だから、核や核兵器は絶対やめようと言ってほしいのに言わない。被爆者の団体の方たちも、どんなにガッカリしていらっしゃるかと思います。それはシンプルに言わなきゃいけないことなのに。

姜 今、こうして僕たちが話をしている間も、沖縄の高江という集落では米軍のヘリパット建設に反対する住民たちに対して政府の荒っぽい弾圧が行われています。けどこうした問題を中央のメディアは、あまり伝えません。

吉永 ええ。そんなに必要なら海兵隊を東京に持って来たらどうかと思うくらい、申し訳ない気持ちがあります。言葉では言い表せないほどつらい経験をしてきた沖縄の人たちに、もっと人間らしい対応をしてほしいと思うんですね。けど、なかなかそういう思いは政治に反映されません。私自身、どういう形で政治をチェックし、参加していけばいいのだろうと、思い悩んでしまうんです。

 けど、僕は今回、日本の市民社会の成熟はたいしたものだと思いました。「シールズ」のような若い人たちが声をあげ、全国にはお母さんたちの「安保関連法に反対するママの会」ができました。またこれに一般市民や学者が加わり、市民連合ができた。その後押しで、参院選で野党共闘が実現し、すべての一人区で統一候補が立てられました。吉永さんも関西の市民連合にメッセージを寄せておられましたね。

吉永 はい。こういう市民の活動は、ほんとうに素晴らしいと思います。みなさんが、自分が思っていることを声に出して、意志表示しておられる。その中でも意見はたぶん違うのだと思うのですが、いろんな場所で、つながって行動する力強さを感じました。ただ、これを継続していかないといけませんよね。 

――未来への不安、老後の不安を抱えている人が多い日本。こんな時代を、どう乗り切っていけばいいのか。おふたりにお聞きした。

 市民連合やママの会などもそうですが、やはり「つながっていく」ことです。むずかしい言葉でいうと、「社会関係資本」と言うんです。つまり、お金では買えない関係ですね。社会関係資本が成り立っていれば「お金を貯めないと」と考えて、将来や老後を不安に思う必要はありません。

吉永 人と人が手を携えて、思っていることを声に出していくことですね。今年は戦後71年ですが、私はここからが大事だと思うのです。先の戦争を反省し、2度と戦争をしないという憲法9条を大切にして、戦後が80年、100年と続くように、みんなの思いで平和をつなげていきたいです。

(完全版は『女性自身8月23日・30日合併号』で)

 

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➡️ 吉永小百合さんと姜尚中さんの対談の内容も素晴らしいと思いますが、何よりもこの「緊急対談」を企画、実現させた女性自身の編集部に拍手を送ります👏🏻            伴野 克己さんFBより)

 

 

 

 


安倍首相主張の憲法改正の手口はナチスと同じと大前研一氏(週刊ポスト2016年8月19・26日号)

2016-08-12 16:43:21 | 政治 選挙 

NEWSポストセブンhttp://www.news-postseven.com/archives/20160810_436854.htmlより転載

安倍首相主張の憲法改正の手口はナチスと同じと大前研一氏

2016.08.10 16:00

自民党「日本国憲法改正草案Q&A増補版」

 

 改憲論議が高まっている。安倍晋三首相は憲法審査会での議論を優先するというが、すでに「第9条」や「緊急事態条項」などについて詳細な改憲草案を出している自民党が“数の力”で議論を主導していく可能性は高い。最新刊『君は憲法第8章を読んだか』が話

 改憲論議が高まっている。安倍晋三首相は憲法審査会での議論を優先するというが、すでに「第9条」や「緊急事態条項」などについて詳細な改憲草案を出している自民党が“数の力”で議論を主導していく可能性は高い。最新刊『君は憲法第8章を読んだか』が話題の大前研一氏が、安倍首相が唱える憲法改正のやり方について警鐘を鳴らす。

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 安倍首相は憲法改正に向けて、第1次政権時代に国民投票法を成立させ、昨年は安保関連法を強行採決した。そして今夏の参院選で改憲の発議に必要な3分の2以上の議席を改憲勢力で確保した。この勢いで一気に改憲へ、と考えているかもしれないが、「Gゼロ」時代(※)になった今こそいったん立ち止まってアメリカとの戦後70年を再考し、国際社会の中で日本はどうあるべきかということを、もっと真摯に議論しなければならない。

【※「Gゼロ」時代/アメリカの政治リスク分析の専門家イアン・ブレマー氏が提唱している概念。東西冷戦時代のG2(アメリカとソ連)、冷戦終結後のソ連崩壊によるG1(アメリカ一極支配)を経て、G7もG20も機能しなくなり指導国が存在しなくなった現在の国際情勢を指す】

 もともと安倍首相は「戦後レジームからの脱却」を主張していた。しかし、アメリカとの関係を見直すことの難しさに直面し、中国、韓国との関係悪化を経て結局、アメリカにすり寄った。

 昨年4月、連邦議会上下両院合同会議の演説で「日本にとって、アメリカとの出会いとは、すなわち民主主義との遭遇でした」などと歯の浮くようなおべんちゃらを言ったのは記憶に新しい。要するに安倍首相は、実は腰が定まっていないのである。だから現在の日本の状況は、なおさら危険だと思うのである。

 安倍首相は2014年の衆院選、そして今夏の参院選で国民の信任を得たと言う。実際は民進党などの野党が自滅しただけだが、選挙での勝利を、安保関連法やアベノミクスなどの“錦の御旗”にしている。

 実はこのやり方は、かつてのナチス・ドイツと同じである。ナチスのアドルフ・ヒトラーも国民が困窮する中で失業・景気対策や移民排斥を訴え、選挙のたびに国民の支持を拡大して強大になっていった。

 やはり自民党の憲法改正草案に盛り込まれて改憲の焦点となっている「緊急事態条項」は、まさにナチスを彷彿とさせる。

 その中では、我が国に対する外部からの武力攻撃や大規模な自然災害などが起きた時に首相が緊急事態を宣言すれば、内閣が法律と同じ効力を持つ政令を定めたり、首相が財政上必要な支出を行なったり、地方自治体の長に対して必要な指示をしたりすることができ、国民は国や公の機関の指示に従わなければならないとしている。
 
 これは1938年に制定された「国家総動員法」のようなもので、すこぶる危険だ。現在のドイツにも緊急事態条項があるというが、ナチス台頭の反省に基づいて厳しい条件が付いており、自民党の憲法改正草案とは似て非なるものである。

※週刊ポスト2016年8月19・26日

 

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君は憲法第8章を読んだか
は憲法第8章を読んだか 単行本 – 2016/8/4

 

 


【ご案内】NHKスペシャル2016年8月15日(月)放送「ふたりの贖罪 ~日本とアメリカ・憎しみを越えて~」報復の連鎖を断ち切る

2016-08-12 15:27:54 | 平和 戦争 自衛隊

http://next.spotlight-media.jp/article/312729213287402560より転載

NHKスペシャル2016年8月15日(月)放送「ふたりの贖罪 ~日本とアメリカ・憎しみを越えて~」報復の連鎖を断ち切る

 


「戦争できる国」に向かっている日本。戦争は「憎しみ」と「憎悪」「復讐心」で心をいっぱいにし、人生を台無しにしてしまいます。


8月は「戦争」について考える良い時期でもあります。

第二次世界大戦。アメリカやソ連、東南アジアの人々は日本人を憎み、日本人もまたアメリカやソ連、諸外国を「敵」とみなして戦い、戦争で家族を失った人々は憎悪と復讐心でいっぱいでした。

そのような憎しみは死ぬまで続き、いや、死んでも憎み続けるというような深い、癒しがたい感情でした。

そんな中、憎しみの連鎖を断ち切ることができた人々がいました。

この夏、「NHKスペシャル」で放送される「ふたりの贖罪(しょくざい) ~日本とアメリカ・憎しみを越えて~」という番組をぜひご覧ください。

NHKスペシャル「ふたりの贖罪(しょくざい) ~日本とアメリカ・憎しみを越えて~」

2016年8月15日(月) 午後8時00分~8時49分

出典 http://www6.nhk.or.jp

淵田美津雄とジェイコブ・ディシェイザー

憎悪が、世界を覆い尽くしている。どうすれば、憎しみの連鎖を断ち切ることができるのか。その手がかりを与えてくれる2人の人物がいる。

70年前、殺戮の最前線にいた日米2人のパイロットである。「トラトラトラ」を打電した真珠湾攻撃の総指揮官、淵田美津雄。

その後もラバウル、ミッドウェーを戦い、戦場の修羅場をくぐってきた淵田だが、951年、キリスト教へ回心し、アメリカに渡り、伝道者となった。淵田が回心したのは、ある人物との出会いがきっかけだった。

元米陸軍のパイロット、ジェイコブ・ディシェイザー、真珠湾への復讐心に燃え、日本本土への初空襲を志願、名古屋に4発の爆弾を投下した。

そのディシェイザーもまた戦後キリスト教に回心、日本にとどまり、自分が爆撃した名古屋を拠点に宣教師となった。戦争から4年後の冬、ふたりは運命の出会いを果たす。

ディシェイザーの書いた布教活動の小冊子「私は日本の捕虜だった」を淵田が渋谷駅で偶然受け取ったのだ。以来ふたりは、人生をかけて贖罪と自省の旅を続ける。淵田はアメリカで、ディシェイザーは日本で。

ふたりの物語は、「憎しみと報復の連鎖」に覆われた今の世界に、確かなメッセージとなるはずである。

出典 http://www6.nhk.or.jp

真珠湾攻撃の元総司令官・淵田美津雄のストーリー

真珠湾攻撃の元総司令官・淵田美津雄は、戦後、依然としてアメリカが憎かった。あるとき、日本軍捕虜に親切を尽くしてくれたアメリカ人の20歳前後のお嬢さんの話を聞く。

彼女はあまりによくしてくれたので、「日本人が憎くないのか?」「なぜ日本人の私たちにこんなに良くしてくれるのか?」と多くの日本兵が不思議に思っていたという。

彼女の両親はフィリピンで伝道をしていた宣教師で、日本軍からスパイの容疑をかけられ、30分の猶予を与えられて聖書を読み、祈った後に処刑されたのだった。

お嬢さんは、その祈りの内容を考えた時、日本人への憎悪は愛に変わったという。淵田は「美しい話だ」とは思ったが、まだよくわからなかった。

1948年、淵田はさらに衝撃的な話に出合う。

東京発空襲を行ったドゥ―リットル隊の一員として日本を空襲したジェイコブ・ディシェイザーの入信手記を、渋谷の駅前で手に入れたのだった。

ディシェイザー軍曹は、真珠湾の復讐を誓い、東京を空襲し、中国に不時着、そこで日本軍の捕虜となった。

なぜ人間同士がこうも憎みあわねばならぬのかと考え、憎悪を真の兄弟愛に変えさせるキリストの教えというものについて、かつて聞いたことに心が動き、聖書を調べてみた。

ディシェイザーは、その3年後、日本に対する憎しみを乗り越え、キリスト教の伝道者としてかつての敵国、日本にやってきたのだ。

淵田は、ディシェイザーを変えたという聖書を買い、読んでいるうちに、主イエスが自分を十字架につけた男たちのために祈った言葉と出会う。

「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」ルカの福音書23:34

淵田の頭には、あのアメリカのお嬢さんの話がひらめいた。お嬢さんは、両親が日本軍に処刑される30分前、この祈りをしたことに気づいたのであろう。

彼女が両親のこの祈りに応えるあり方は、キリストの十字架の赦しを日本人に知らせることだと、けなげにもそれを実践しようと、日本軍捕虜の世話をしていたのだ。

淵田は、キリストの祈りは、正義だと思い込んでアメリカを攻撃した自分の罪のためでもあったことを知る。そして、「赦し」という言葉の意味を知り、48歳にして生まれ変わった。

爆弾ではなく聖書を持って

淵田は戦後8年目に、爆弾の代わりに聖書を携え渡米した。そして、伝道者になった真珠湾攻撃隊長として、神の愛を語った。

淵田はこう言っている。

「キリストは、私の生涯を御心のままに変えるだけの力を持った、ただ一人のお方でした。キリストこそ、今日の若い人々への唯一の答えですよ。」

そして、25年間に及ぶ伝道活動で、多くの人々をキリストにある救いへと導いた。

参考文献;「御翼」2016年6月1日発行 牛込キリスト教会
「真珠湾からゴルゴダへ」(大阪クリスチャンセンター)

おわりに

戦争は憎しみを生むだけです。日本は今、その憎しみの連鎖に自ら入って行こうとしているような状態です。

まず、全力で平和憲法を守ること、戦争への関わりを未然に防いでいくことが大切です。
憲法が変われば、間違いなく、いつの間にか戦争に巻き込まれていった戦前のようになるでしょう。

そうすれば憎しみの連鎖にも巻き込まれていくでしょう。子供たちの未来が憎しみや復讐心でいっぱいになり、人生を台無しにすることがないように、明るい未来であることを願います。

NHKがどのようにこの番組を作り、放送するのかが見どころです。

<参考>*************************************::

 淵田大佐が手にされた小冊子(トラクト)と同じもの