まつや清の日記 マツキヨ通信

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浜岡原発タービン事故報道

2006年07月01日 | 原発
 浜岡原発のタービン事故は予想以上の大事故へと発展しつつあります。さすがに中日新聞社が中電本社名古屋を拠点としているということからか、事故の重大性に着眼しているからか、1面トップの扱いです。

 見出しだけ追っても、1面で、「浜岡5号機 別タービンも羽根損傷 計50枚、設計に問題か」、中面で「最新鋭機 予想外の振動 保安院 羽根の改良を重視 運転停止長期化は必至 中電 月十数億円負担増」です。

 5号機は4号機など従来型に比べ、水蒸気の流量が2割ほど多い為、羽根が109センチから132センチに大型化され、ひねりを加えている、羽根が大きくなれば、遠心力が増え軸との接合部にかかる負担は大きい、とのことです。

 タービン製造会社の日立製作所は既に「設計上の問題」として社内に対策本部を設置したとのこと、経済産業省は、同型の志賀原発2号炉停止・調査指示をしたとのことです。相当長期にわたる原因究明になりそうです。

 問題は、このタービン問題が、最新型だけの問題に限定できるのかという問題と、新たな設計の必要性が発生する時、安全協定の対象になりますが、静岡県が運転停止権をもてるかどうか、です。

 それにしても、3月の金沢地裁での志賀原発2号炉が全国初の耐震問題で運転停止判決が出され、東海大地震震源域にたつ浜岡5号炉のタービン事故で、運転停止になるというのも何かの因縁かもしれません。希望かもしれません。

因みに他の新聞社の見出しは
朝日新聞―経産省 徹底調査を指示 浜岡5号機の羽根多数破損 拡大の可能性も

読売新聞―浜岡原発羽根損傷 定期検査で確認せず 付け根部分 他の羽根も検査へ

毎日新聞―浜岡原発5号機タービン事故 新たに羽根46本損傷確認 隣接の1基4本にも 非破壊検査実施へ

産経新聞―浜岡5号機緊急停止 タービン動翼50本破損

毎日新聞―浜岡5号機 タービン羽根50枚に損傷 設計に問題か 運転停止長期化も