まつや清の日記 マツキヨ通信

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収用委員会増田尭会長の誠意

2006年07月04日 | 静岡空港
 今日の収用委員会は14:30頃、意見を述べる人がいない、審理の妨害があるという理由で流会となりました。進行を指揮する増田尭会長が、事前協議を認めながら、それを履行する意思を持たれているのかどうか、やや疑問な1日でした。

 6月15日の権利者グループからの審理計画の提出、21日収用委員会の文書回答、23日の一方的進行通知を権利者に郵送、26日の事前協議の再開を求める申し入れ、30日の再度の申し入れ、3日の抗議声明、という流れの中での今日でした。

 130名くらいの方々が集まり、9:00から集会、9:30に入場、阿部浩基弁護士、白鳥良香元県議そして私の3人が交渉団となり、増田尭会長他2人の収用委員と今日の開催について話合いました。本来地権者は会場に入らず抗議の姿勢を示しました。

 権利者グループとしては、交渉の窓口に関しての「委任状」解釈のズレの修正、求釈明とそれに対する企業者の回答の保証、任意交渉に関しての16人の意見陳述、3回で公益性議論の打ちきりの撤回を求めました。

 しかし、収用委員側は10:00直前になると話合いが途中であるにも関わらず、席を立ちました。この姿勢が今日の全てであったように思います。審理への抗議と再開が断続的に繰り返されました。

 結局、どこで食い違ったかというと求釈明に対する起業者側の説明において、権利者グループが求めた4つ、任意交渉、35条調査実体、物件調書、事業計画について任意交渉については答えるがあとの3つは7月18日までに書面で提出とした点です。

 行われた任意交渉についての説明が5月31日の説明とほとんど変わらないものであったため紛糾します。当然、権利者グループからは、再度の説明を要求されます。任意交渉をきちんとやっていなければ収用法47条に基づいて却下されます。

 そして、この任意交渉が何故、重要かというと、大方の地権者からの合意も取れないままに知事が許認可申請する際に、旧運輸省から、確実に土地の確保の担保を求められ、「誠意を持って地権者と交渉する」=確認書を提出していたからです。

 次回は8月1日です。起業者から求釈明に対する回答文書がでます。権利者グループはそれに対する反論、47条に基づく却下に関する4点、事業認定無効に関する6点について意見陳述任を185人の意見書提出者の方々はそれぞれを分担します。

 公正中立、そして十分な審理、この事が収用委員会会長の指揮権のもとで実現すれば何の混乱もなく進行します。そのためには、権利者グループと誠意ある事前交渉を行う必要があります。その事にはやく気がついて欲しい、切なる願いです。