まつや清の日記 マツキヨ通信

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自殺原因の男女差

2006年07月24日 | その他
 今日の毎日新聞夕刊で「警察庁 自殺動機のの詳細提供 防止対策機関へ」との見出しで、これまでの非公開だった自殺情報が関係機関に提供される事が報道されています。自殺情報の収集を国と自治体に義務付けた自殺対策法成立の反映です。

 静岡県でも、自殺には様々な社会的要因が複雑に関連している事から、健康、労働、教育、警察等各分野での庁内関係室(課)等をメンバーとした協議会を立ち上げ、横断的な連携に向けた作業を進めています。具体的には、

 自殺者のうち約4割が働き盛りの40代~50代である事に注目し、富士市をモデル事業地区として自殺予防協議会設置や労働衛生管理者等のうつ病の早期発見研修、医師等のうつ病研修、電話相談など促進していくとの事です。

 ところで、自殺者のうち男性が女性の3倍近くも多い事実をどう考えたらいいのでしょうか。2005年度の静岡県の自殺者総数は943名、そのうち男性が666名、女性が277名です。おおよそにはその原因の予測はつきます。

 自殺の原因別に死者数を見てみます。病苦等-男155名、女88名、精神障害等ー男61名、女85名、家庭問題-男49名、女38名、経済・生活問題ー男215名、女21名、勤務問題ー男76名、女4名、男女問題ー男13名、女9名、学校問題-男6名、女0名、その他ー男48名、女22名、不詳ー男43名、女10名です。

 男性、女性の死者数の格差のダントツは、経済・生活問題です。これはまさに大きな社会的経済変動の現れです。因みに自殺者数は00年ー890名、01年ー905名、02年ー893名、03年ー938名、04年ー012名、05年ー943名です。

 病苦等を見ると女性のゆったり感のある生きかたに関係するのではとの推測が成り立ちます。自殺対策基本法は、この現状の中でまずは自殺者の減少に向けての動きとなりますが、この男女差をどう分析していくのか気になるところです。