まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

商工労働委員会視察

2006年07月20日 | その他
 全国的な豪雨の中、梅雨の合間か、曇り空のもと商工労働委員会視察に参加しました。午前中に浜松イノベーションキュウブ、午後に浜松工業技術センターそして(株)浜松ホトニクスを訪問しました。

 浜松イノベーションキュウブ、「HI-Cube」は独立中小企業基盤整備機構が静岡県・浜松市と協力して整備・運営し、新たな事業の創出や企業に取り組む方々の成長を応援する公的賃貸施設です。

 63㎡で8万円から14万円、32㎡で4万円から7万円で研究室を提供しモノづくりのベンチャー企業を育成・支援するというもので、国・県・浜松市・静岡銀行から4人のスタッフが派遣されています。

 委員からは、しずおか産業創造機構が進めるSOHOとの役割分担、ここまで官が関与することの意味と弊害について質問が出されました。福祉分野の県立総合福祉会館、市民活動のNPOセンターに比較して「過保護」の印象です。

 工業J技術センターでは、レーザーを応用した染色や0,1ミリの糸に書き込む繊細な文字、チタン合金を活用した生体機器への適用、フェトム秒レーザーを活用した加工・計測、半導体レーザーによる切断や溶接を視察。

 ホトニクスでは、「真の価値は新しい知識」とする経営哲学の説明にはじまる研究開発体制に圧倒されました。私自身が静岡大学工学部電子工学科を選択した理由が世界で始めてのテレビ技術であったことを再確認しました。

 ニュートリノ発見のカミオカンデの11200本の20インチ径光電子増倍管がみんな手作りでったこと、がんの早期発見機器PET技術の仕組み、フォトン一個一個の計測可能技術、半導体レーザー技術、とにかく夢が生まれます。

 産・官・学連携という商工労働部のスローガン、そして、県が進める西部のフォトンバレー、中部のフーズサイエンス、東部のファルマバレーの相互連携の現実的基盤を垣間見た想いです。

 今回は政治に関わる人間からの光技術への接近でしたが、説明してくれる技術者の皆さんをみるにつけ、私自身が大学の専門を全うしていたら、逆の立場にいたんだろうかと思うほどに刺激的な技術分野の学習機会でした。