松本清張さんの推理小説は恥ずかしながらひとつも読んだことがありません。読むことがステータスでもあったような作品、何故、関心が向かなかったのかと自問。やはり、10年上の世代の読み物ということかと。
映画を観て思うことは、社会性が極めて強い、そして戦前戦後の貫かれるテーマの重さ。私自身、戦後の「虚構の民主主義」批判を繰り広げた世代には、違和感も正直感じます。でも面白い、それは実感。
そして、3人の女性、特に米軍相手の売春世界に身をおいた二人の女性、インテリで社長夫人にも上りつめた「マリー」が文字も書けない友人を殺害するシーンは「人間とは何か」を鋭く問い、時代を越えます。
翻って、「蟹工船」に共感する今の若い世代、逆に私自身そのことにも違和感を感じます。というのも私自身は「虚構の戦後民主主義」批判の対極に第三世界の貧困と生きるパワー、豊かさとは、を据えたからです。
この映画を観ながら「世代をつなぐ」「時代を越える」と何であるのか、考えさせられました。自己存在への懐疑と究明。『パパラギ』に感動する若い世代とはどこでつながることができるのか。
映画を観て思うことは、社会性が極めて強い、そして戦前戦後の貫かれるテーマの重さ。私自身、戦後の「虚構の民主主義」批判を繰り広げた世代には、違和感も正直感じます。でも面白い、それは実感。
そして、3人の女性、特に米軍相手の売春世界に身をおいた二人の女性、インテリで社長夫人にも上りつめた「マリー」が文字も書けない友人を殺害するシーンは「人間とは何か」を鋭く問い、時代を越えます。
翻って、「蟹工船」に共感する今の若い世代、逆に私自身そのことにも違和感を感じます。というのも私自身は「虚構の戦後民主主義」批判の対極に第三世界の貧困と生きるパワー、豊かさとは、を据えたからです。
この映画を観ながら「世代をつなぐ」「時代を越える」と何であるのか、考えさせられました。自己存在への懐疑と究明。『パパラギ』に感動する若い世代とはどこでつながることができるのか。