夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

韓国の純愛

2003年08月08日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
韓国は純愛映画が得意。
岩井俊二監督の『Love Letter』(1995)が韓国で大ヒットしたのも、
みんな「純愛」が好きだから?
『八月のクリスマス』(1998)以外にも心に染みる作品がいっぱい。

『イルマーレ』(2001)は、『猟奇的な彼女』(2001)で売れっ子のチョン・ジヒョン主演。
イルマーレとは海辺にポツンとたたずむ一軒家の名前。
1999年、このイルマーレに引っ越してきた男性が、郵便受けに手紙を見つける。
自分が最初の住人のはずなのに、差出人はイルマーレの前住人の女性となっている。
日付は2年前。
いたずらかと思いつつ、男性は返事を書いて郵便受けに入れておく。
それから時空を隔てた文通がはじまる。
自分たちのあいだに2年の差があることを最初は疑うふたりだが、
やがてそれが事実だとわかり、
男性にとっては1週間後の、女性にとっては2年後のある日に会う約束をする。
しかし男性は現れず……。

原題は『時越愛』。
「イルマーレ」は嵐が来ると大問題な立地の家ですが、本当に素敵なたたずまい。
ベタなBGMもピタリとハマり、この景色とふたりの純愛にいつまでも浸っていたくなります。

『八月のクリスマス』のシム・ウナ主演の『美術館の隣の動物園』(1998)。
彼女の演じるチュニの仕事は結婚式のビデオ撮影。
ある日、帰宅すると見知らぬ男が部屋にいた。
彼によれば、その部屋には自分の恋人が住んでいるはずで、
兵役休暇中の彼は恋人を訪ねてきたのだと言う。
しかし、彼の恋人はすでにほかの男性と婚約していた。
落ち込む彼を気の毒に思ったチュニは、しばらく彼を部屋に泊めることに。
チュニの本当の夢は脚本家。
彼は彼女が執筆中の脚本に協力しはじめるのだが……。

少々だるいところもあるけど、とにかくかわいい恋。
ええなぁ、こういう気持ち。

『リメンバー・ミー』(2000)も時空を超えた物語。
中古のアマチュア無線機を手に入れた女子大生ソウン。
皆既月蝕の夜、無線機から男性の声が。
彼は同じ大学に通っていると言う。
大学で会う約束を交わすが会えなかった。
実はふたりはちがう時代を生きていたのだ。

『イルマーレ』と設定は似て非なるもの。
これはちょっと悲しい結末。
日本でリメイクもされましたが、その評判はイマイチ。

『春の日は過ぎゆく』(2001)は好きじゃないけど、こんな忘れられない台詞が。
ばあちゃんが孫に向かって、「去ったバスと女は追ったらいかん」。
そぉお?

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