小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原駅前で30年近く営業を続け2007年6月末で閉店となった小田原地下街。以来、通路部分だけ利用できる状況が続いていたが往時の賑わいが嘘のように寂れてしまい、通行人の姿も今ではまばらにしか見ることが出来ない。その地下街は今年秋の開業に向け、この1月から再生改修工事が始まる。小田原地下街再生改修工事がこの1月から着工され9月までの工期で様々な改修工事が行われる。大まかな工事内容は空調・衛生・電気設備等の改修、耐震補強、アスベスト対策、搬入用エレベーターの新設、駅側エスカレーターの新設など。今回の小田原地下街再生改修工事の中で目をひくものが駅側のエスカレーター新設。以前の小田原地下街でイベントなどを行うスペースだった部分の真ん中にエスカレーターが小田原駅1階からまっすぐ斜めに設置される。現在、箱根登山ベルジュ解体工事のため閉鎖されている錦通り側階段にもエスカレーターが設置される予定だが、こちらは今秋開業以降に別途協定工事で整備されるとのこと。とりあえず、しばらくの間は錦通りから小田原地下街へのアクセスは悪いままが続きそうだ。以前の小田原地下街の商品搬入経路がどこだったかは知らないのだが、新たな搬入用のエレベーターが東通り側階段下に設置される。地下街の管理棟もこの階段横にあって合わせて改修工事が実施される。新たな小田原地下街の店舗レイアウトは以前と逆になって、南側が食品関係となり北側が物販関係となる。飲食店が入居するのは以前と同じ駅側のエリア。再生改修工事に先立って新たな小田原地下街の愛称の募集が始まっている。地下街の下ろされたシャッターに愛称募集のポスターが所々に貼られていた。以前の小田原地下街の愛称はアミーおだちか。アミーはフランス語で友情を意味し地下街と市民との親しい付き合いの願いを込めて小田原地下街が昭和51年11月に営業を開始した際に名付けられた。そのアミーおだちかのサインも改修のためまもなく撤去となる。今は何もないアークロード1階の階段前に、再生改修工事後には小田原地下街へと続く新たなエスカレーターの入口が出来る。完成予定のパース画を見ると結構洒落たデザインになっていた。完成を楽しみに待ちたい。小田原地下街の再生改修工事は工程表によると2月末まで施工準備期間で、本格的な仮設・撤去工事は3月からの予定。順調に工事が進めば8月末くらいには竣工とのこと。工費は税込15億6446万8500円。長年見慣れた駅前交番横の入口も今年の秋には随分と様変わりすることだろう。

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