小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



子供の頃から、東海道線で夜に小田原駅へと戻る途中、酒匂川の鉄橋に差し掛かったあたりで右岸側にカネボウ小田原工場の看板の灯りを見ると地元へ帰ってきたことを実感してきた。そのカネボウ小田原工場の屋上に設置されている看板がいつ頃からか夜間は消灯されたままになっている。小田原市寿町、酒匂川に面したカネボウ小田原工場の屋上にカネボウのロゴを記載した大きな看板が設置されている。以前はベルのマークのギラギラとしたネオン看板だったが、現在はネオン式ではなくライトを当てて文字を浮かび上がらせる仕様になっている。そのカネボウ小田原工場の看板がいつ頃からか消灯され、夜間になると小田原大橋上流の右岸側はすっかりと暗くなってしまった。夜間に酒匂川の鉄橋から見えるカネボウの看板の灯りが長年見慣れた夜景だけに、灯りの消えた夜の風景はずいぶんと寂しく見える。学生の頃は左岸側には緑色の柳屋ポマードのネオン看板があって、右岸側にはベルのマークのネオン看板があったように記憶している。かつては酒匂川の鉄橋から見えるカネボウのネオン看板が通り過ぎ、電車が小田原駅へと近づくとスカイラークビル屋上のコカコーラのネオン看板や丸井やベルジュのネオンが小田原駅前の夜景を賑やかに飾っていた。そんな派手なネオン看板も時代の流れとともに無くなり、箱根登山ベルジュも姿を消して小田原駅前の夜景は以前よりもずっと地味なものになったように感じる。

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