小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市内にある全ての天然記念物を巡ってみようと始めた天然記念物巡りの7ヶ所目は国府津にあるに菅原神社に出かけた。市内の天然記念物の多くは神社や寺の境内にあって、菅原神社の境内にはムクノキの老木がある。小田原市国府津の菅原神社は地元で「国府津の天神さん」と親しまれている神社。12月と1月には天神の祭礼が行われ境内には露店が立ち並ぶ。菅原神社の境内は樹木が多くて緑豊か。江戸天保年間に編纂された風土記によると菅原神社境内にはクス・ケヤキ・タブノキ・ムクの老木があると記されているが現在残っている老木はムクの一本のみ。境内の東側に何本か樹高の高い木があるが、その中でも一番大きな木が天然記念物のムクノキ。樹高は約16mほど。ムクノキの傍らには小田原市教育委員会がが作成した解説板が設置されている。小田原市の天然記念物として指定されたのは昭和56年3月30日。菅原神社のムクノキの根元周囲は約7mだが、根元付近から数m上に及ぶところまで空洞になっていて老木らしい樹形をなしている。根元部分は朽ち始めているが上部は枝ぶりが良く青々とした葉が生い茂っていて対比が面白い。菅原神社のクスノキは御神木としても大切にされているようで、幹周りにはしめ縄が張られていた。古くからの行事や文化が受け継がれている菅原神社のシンボルとして、これからも永いこと残ってもらいたいもの。

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