小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



今年度の初めに小田原市より発表された工事発注予定表の中に江之浦保育園の解体工事の記載があった。普段、江之浦方面に出かける機会が少なくて今まで江之浦保育園の所在を知らなかったが、先日散策に出かけた際に写真に残そうと江之浦保育園に立ち寄った。小田原市江之浦の江之浦保育園は旧道から山側に入り大美和神社に向かう途中に所在している。予定では今年の第3四半期に入札が行われ解体業者が決定したあと、3ヶ月の工期で解体される。江之浦保育園は木造の小さな保育園。竣工は昭和29年11月で現在は利用者の減少により休園中。敷地面積は565平方メートルで、園庭もそれほど広くはない。江之浦保育園の休園は平成25年度から。5年近く利用されたいないためか建物や備品は埃っぽくて人の気配を感じない。園庭の片隅にはジャングルジムや滑り台の遊具が置かれている。使われることの無くなった遊具のある風景はなんとも物悲しく見える。かつては子供たちの歓声で賑やかだったであろう園舎はひっそりと静まりかえっていた。壁の時計も止まったまま。江之浦地区で育った子供たちの思い出の場所はあと数ヵ月後に姿を消す。帰り際に園舎裏手を撮影。木造の建物が江之浦の路地によくあっていた。今回、初めて江之浦保育園を訪れたが、小さいながら懐かしさを感じる保育園で解体前に写真に残すことが出来たので良かった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )