小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市内にある全ての天然記念物を巡ってみようと始めた天然記念物巡りの18ヶ所目は飯泉の勝福寺と八幡神社に出かけた。勝福寺の大イチョウは県指定の天然記念物で既に紹介したが、隣接する八幡神社の社寺林とあわせた樹叢も天然記念物となっている。小田原市飯泉の勝福寺は平安時代に現在の飯泉の地に千代から移転したと伝わる古刹。隣接する八幡神社との境界は定かではなくて同じ敷地にお寺と神社があるような形になっている。勝福寺境内には大イチョウがあるが、八幡神社側にも大きな樹木があって勝福寺境内とあわせて社寺林を形成している。それらの樹叢が神奈川県の天然記念物に指定されたのは昭和47年7月21日。勝福寺と八幡神社境内には目通り幹回り2m以上の樹木が28本あって市内でも数少ない古木群。敷地の外周に沿って樹高のある古木が残っている。敷地内に樹叢の天然記念物を案内するような看板は設置されていないが、大木には名前や分布や用途などを記載したプレートが設置されている。八幡神社側はカヤやクスノキが多かった。八幡神社前には根元が瘤のようにふくれたカヤがある。しめ縄が巻かれているので八幡神社の御神木のようだ。隣の勝福寺の大イチョウが大きくて目が向くので、八幡神社前のカヤはあまり目立たないがよく見ると結構迫力がある。勝福寺の裏手は樹叢と竹林になっていて植生の変化があって面白い。社寺建築には竹林がよく似合う。勝福寺と八幡神社境内の樹叢は木々の間隔が適度に離れているので敷地内は日当たりがよくて木々の様子もわかりやすい。勝福寺の大イチョウとあわせてこれからも末永く残ってもらいたい。

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