ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

青い狼の月

2018-01-01 | アメリカ事情

http://www.misucell.com

 

明けましておめでとうございます。

 

2018年1月はとても特別な月である。何故ならば、

  • 今月最初の満月は1日で、フル・ウルフ・ムーン*。
  • 今年2度目の満月(ブルームーン)は31日で、夜明け前に北米今年唯一の月食があり、ミシシッピ州以西とカナダ西部で見られる。
  • この2度の満月は、どちらもスーパームーン!ひと月に2度ある満月はブルー・ムーンと呼ばれる。
  • 31日に、スーパー・ブルー・ブラッド・ムーン(月食)という珍しい天体現象を見ることができる。

 *ウルフ・ムーン:コロニアル時代の冬、餌が少なくなり、飢えた狼がコロニスト達の住む砦の外壁周りで特に凍てつく満月夜に吠えたことから、アメリカ原住民がこう呼んだ。

 

スーパー・ムーンと言う言葉は、天文学者リチャード・ノーリが30年以上前に作ったものだが、一般用語になったのは、この数年のことである。Sophie Hungerのミュージックヴィデオで使われるなど、人気文化の仲間入りもしている。スーパー・ムーンは、物理的効果があり、特に潮の満ち引きに影響がある。先月12月初めのスーパー・ムーンは、2017年唯一のものだったが、2018年1月は、二回満月で、どちらもスーパー・ムーンである。どちらの月も地球に最も近づき、最も大きい。大きさは、人々の見た目にもよるが、その非常に明るいことは多くの人々に納得される。 

 

英語で once in a blue moon という熟語・慣用句がある。滅多にない、稀有、極稀なこと、という意味で、 I only see her once in a blue moon と使うと、「私は彼女には滅多に会わない」である。古くは、ブルー・ムーンは不吉と取られたこともあったが、現在は、その語感や珍しい現象から、むしろ吉兆と捉える向きがある。1934年にロレンツ・ハートが作った曲”Blue Moon"が、今でもスタンダード・バラードなのは、その傾向なのかもしれない。私は、1952年にジャズシンガーのビリー・ホリデイが歌ったものを好む。

 

 

 

今宵しばしの間、コンピューターやスマートフォンから離れて、寒空にひときわ明るく輝く大きな満月をご覧あれ。

 

下図は満月の地球への近地点(スーパー・ムーン)=Perigee;満月の地球への遠地点=Apogee;最右は近地点と遠地点の比較

 

http://en.es-static.us/upl/2017/12/moon-supermoon-12-3-2017-comparison-Muzamir-Mazlan-Port-Dickson-Malaysia-e1512343457569.jpg

 

 

コメント
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