ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

お返し

2018-11-26 | アメリカ事情

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「冬のために買いためているの?」と笑顔でレジ係が言った。彼女はトースターペィストリー(トースターで温めて食べる乾燥ペイストリー)と大きなシリアル箱でいっぱいだった私のショッピングカートを見ていた。私はそう質問されるだろうと思っていた。ちょっと前に、地元の食料銀行に立ち寄って、私も貢献できそうな必要な商品があるかどうかを見たところだった。棚には野菜類の缶詰、ツナ缶、マカロニとチーズの箱、その他が置かれていたが、朝食用食品が不足していたので、それなら私が補充できる、と思った。近くの店に入り、ポップターツとチェリオ(シリアルの一種)とコーンフレークスの箱をカートに入れ始めた。自分が幼かった頃、朝食にそうした物を愛していたのを思い出した。そして、これらが、今日小さな子達の空腹を満たすように願っていた。


「食糧銀行のためですよ」と、つい私はレジ係に笑顔で言った。匿名の親切な行為が最上の親切であると思うので、私は通常、そんなことを言わずに店から出るのだが、その行いに対しての賛辞や誉め言葉など必要はないと十二分に私は知っている。


かつて私は失業した若い父親で、家族を養うのに非常に苦労し、その頃食糧銀行にお世話になったのだ。その恩返しに、私は神が私にして欲しいことをやっているだけである。


かつて貧しく若かった父親であった人の話から。







コメント (3)
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