ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

つながり

2020-11-23 | クリスマス

 

 

今日私が感謝の気持ちを抱くのは、人生の先輩である両親、祖父母や祖先、そして年配の友人方、などなどである。幼い頃から私は例えば両親の昔話や小さな頃の想い出話を聞くのが大好きで、それは今も変わらない。そして大抵そうした話に感銘を受けるから、忘れられない。人は往々にして、「年寄りは同じことを何度も繰り返して話すものだ」とか、「カビ臭い」と言うが、私はこの手の「カビ」が大好きなのだ。

友人夫妻ボブとバーバラは、お二人とも7年ほど前に、65を過ぎて教職を退いた。系図調査などで一緒に働いたり、お二人の知恵を拝借することは多く、教師時代に身につけた話術も魅力で、私は時間が経つのも忘れて聞き入ってしまうことが度々ある。このご夫婦も私たちと同じく5人の子供を持ち、たくさんのお孫さんもいらっしゃる。色々なことで私たち夫婦にとっては、人生の先輩。

いつもお二人とても仲良く、隣同士に座って、それぞれの家系図を探求し続ける。属する教会も同じなので、毎日曜日の聖餐会は、私たちと同じベンチに並んで座るが、それももう8ヶ月も前になってしまった。教会の集会が感染源になるので、規制されているからだ。それでも電話はしょっちゅう交換し、ポーチ訪問と相成って、お互いのローンチェアを広げ、距離を取って、マスクをして座り、短い間でも近況を伝えあったり。そしていつもお別れする時には、「ああ、良かった、話せて」という感慨を持つ。

家族ではないが、とても親近感がある。と、思ったら、先週ふとしたきっかけで、このご夫婦の奥さんと私の夫は13thという数字がつくイトコであると判明したのだった。だから、お話ししていて楽しいのだろう。

最近Covid-19のせいで、閉店・閉業してしまったマリーカレンダーというレストランチェインはそのベイカリーで作るパイの美味しさで評判が良かった。そのニュースを知って、どれほどがっかりしたかは、私だけではなく、「それでは今年の感謝祭のパイはどうしたらいいんだろう?」とほとんとの人が心配したことだろう。すると夫が新聞記事で、「あ!マリーカレンダー、再開するんだって!まずはパイだけこのホリデーシーズン販売するって!!」と言ったのだ。

早速夫と私は、数ヶ月前閉店したレストランへ赴き、フレンチ・アップル・パイを購入した。フレンチ・アップル・パイは、ボブとバーバラの大好きなパイなのである。そして即時に、お二人の元へ、そのパイを届けてきた。バーバラは、特に大好きなパイなので、満面笑顔で非常に喜んだ。

「わざわざ、こんなことしなくても良かったのに。」と言うバーバラに、私たちは「あら、家族だもの、遠慮なし、イトコさん!」と答えて帰宅した。

 

今日のクリスマスメッセージのコマーシャルは、英国のジョンとルイス商店のものである。ヴィデオの最後に、45%の老人は、寂寥感を感じ、実際にひとりぼっちという例が多い。この数字はおそらく英国のものだろうが、アメリカだって、日本だって、孤独な老人は多いと察せられる。だから、ジョンとルイス社は、今年は、そうした方々と分かち合い、支えましょう、と提案している。特にこのパンデミック禍に誰しもが苦しいのだから、と。本来は、自社で販売するマットレス、その名もニンバスマットレス(つまり雲の上で寝ているかのように心地の良いマットレス)を犬のために注文し、配達されるが、それがコマーシャル部分である。

 

 

 

 

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