フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

ジャケット

2009-03-02 19:18:44 | Weblog
3月に入ったら,コートはもう億劫だしジャケットがいいね。今では,あまり着ない人のほうが多いけど僕らは,ジャケットを若いときから着ていた。結構便利なんだよ。セミフォーマルでもラフカジュアルでも。ジャケットを着ると必然シャツの出番が多いからこいつもこまめに着まわしていろいろなバリエーションを工夫できる。昨日田舎の家の跡に立ったせいか気分がクラシカルになってジャケットをきちんと着て立っていると「嵐が丘」のローレンスオリビエのようだった。ここは,ヒースの丘に匹敵するくらいワイルドで数十個の家が,この丘にへばりついてそれぞれの営みをしている。なんか,変な気分だった。時代に取り残された空間とでも言おうか,多分,昔から変わっていないんだろうけど、昔,親父達と来た時が思い出されて,あれは,35年も昔なのか,夏だったけど麻のジャケットを着てたな。曾おじさんも元気でこの今もある曾おじさんの家で寛いだんだなんて昨日のことのよう。この家の前に立ち、あの日たちとみんなとを動かして感じていた。こんな時,ジャケットを着ていてよかったと思う。
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