フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

猫の恋

2009-03-03 19:14:02 | Weblog
麦飯にやつるる恋か猫の妻 芭蕉
沈丁にむせびて猫の別れかな 野村喜舟
猫は,人間と同じでほとんど一年中発情するけど特に春は騒々しい。オランジュなんか何日も姿を見せないかと思ったら痩せてよれよれになって帰ってきたりもする。猫の元気の素はまたたびだというんで餌に混ぜてあげたらゴロニャんと食べてまた旅に。まったくしょうがないやつらだね。家のウルーは,避妊手術してるから発情はしないけどまたたびは大好きで舐めたり体に擦りつけたり長いこと一人で遊ぶ。僕らも、発情はしないけどぱっとしたことに出会いたいよね。と思っていたら,ラジオから、菜の花や 月は東に日は西に と言う蕪村の句が流れてきた。教科書で習うようないつもの俳句だったけど今日は違って聞こえた。なんと,菜の花を中心にした宇宙の広がりを感じてしまった。なんだか心晴れ晴れとしたようなちょっとした衝撃だった。俳句って面白いんだね。
コメント
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