フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

泣けるわけない

2019-04-13 08:40:18 | Weblog

ショーケンの「泣けるわけがないだろう」を聴きながらショーケンも赤木圭一郎に憧れていたということを知ってなんだか近しい存在に思えた。比べてみたらやはり赤木は越えられないと思うね。赤木は21歳で亡くなってるのに越えられないって何だろうね。まぁこれは自分がそう思ってるだけだから。でもショーケンもそう思ってたんじゃないかなとふとそんなこと思ったりして。そんなことから急に昔のことを思い出して、あれは高校1年の秋だったかな友達と2人で授業さぼって学校の近くにあった「お好み焼き屋」に行ったらそこに3年生の先輩がいてさ、その頃の3年生って1年生から見ると随分と大人に見えたんだよね。「何年生か」と聞いてくるから「1年です」と言うとポケットからタバコを出して「吸うか」と言ったんだ。確かハイライトだったと思うけど。「言え、吸いません」と言うと「そうか」と言ってタバコを胸のポケットにしまった。たったこれだけのことだけど、このことをやけに覚えているんだ。すべての仕草が大人っぽく見えたからだろうね。この壁は未だに越えられない。「カッコいいな」とはこのことだろう。だから赤木のカッコよさは赤木に憧れた者には越えられないんだよね。ハイライトか懐かしいね。タバコを吸わなくなって35年近くになるのか。随分と値段もパッケージデザインも変わったんだろうな。タバコと言えばいつもこの先輩が差し出したハイライトを思い出す。

コメント
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