宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

魔女の心得

2007年11月30日 | Weblog
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「杖のための木材(木製の棒)を購入しに行く時は
誰にも目的を教えずに買いに行き、棒を購入したら、
紙やすりで表面をこすって滑らかにし、黒色のラッカーを
塗って出来上がり」

とあります。
そして杖は、やたらに振り回してはいけないとの事でしたが、
そうした注意を守っていたかの記憶はありません。

当時また魔女になる心得というものも紹介されていましたが、
「人間そのものを考える学問」に対し少しでも関心を抱く人
全てに該当する言葉のように思われました。

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魔女の心得

①研鑽(一生懸命自分を磨く事)によって得られた知性。
②何ものにも阻まれぬ勇気。
③何ものにも妨げられぬ意思。
④堕落と陶酔を回避する慎み深さ。

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自分だけ良ければいい、自分さえ幸せならば……という
ような自分勝手な考えで人生を送る、利己主義なあなた
だとしたら、まず「神秘学」を学ぶ事は出来ないでしょう。
恐らくこういう方には、「神秘学」を、到底理解できないと
思います。

宇宙と人間を見極めようとする、中々奥深い、そして
何ぶんにも目に見えない物事を考えたり、証明する
事が出来にくい事を論じたりする学問である事を
念頭に置いて下さい。

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ハイヒールと子供

2007年11月29日 | Weblog
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画像は最近読んだ某書に掲載されていて、非常に強い
印象を受けた絵でした。

解説がなければ、現在の社会の一部を暗示した絵とか
何かのお話しの絵のように見えますが、実は自分の他人に
対する接し方のマイナスポイントを探ると云う心理テスト
で使用する絵でした。

その心理テストでは、この絵を見ながら、次の4つの
質問に回答していくという形式になっています。

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【Q1:ここはどこの国でしょう?】

①巨人の国 (1)
②小人の国 (3)
③アメリカ  (5)
④わからない(8)

【Q2:この絵を見て最初に思い浮かんだ事は?】

①うわぁー、大きい人だ(3)
②坊や、危ないわよ  (5)
③いやだ、エッチ!  (1)
④何の広告だろう   (8)

【Q3:このハイヒールを履いた女の人の髪型はどれだと思う?】

①ロング (1)
②セミロング(3)
③ショート (5)
④ベリーショート(8)

【Q4:これから男の子はどうすると思う?】

①靴の間を通って中に入る(3)
②ヒールの隙間をくぐって遊ぶ(1)
③後ろにデンと倒れる  (5)
④ずっと見ている  (8)

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それぞれの( )内の点数を足して合計を出し、
4~10点が Aタイプ
11~17点が Bタイプ
18~25点が  Cタイプ
26~32点が  Dタイプ となり、それぞれの結果をみます。

Aタイプは「自分の気持ちの伝え方、話し方に注意が必要で、
話し方を工夫する必要がある」

Bタイプは「友人の選び方や人を見る目に問題があり、外見
だけで人を判断しない」

Cタイプは「話すのでは上手でもあまり良い聞き手ではなく、
相手の話しに耳を傾ける努力が必要」

Dタイプは「周りに目を向けて、注意を払って皆と合わせる
努力が必要」

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「青春・ストーリー」

2007年11月28日 | Weblog
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90年代に描かれた一つの少女漫画を読みました。

少女漫画も基本的に、コメディならコメディ、ファンタジー
ならファンタジーと、何処かまでか筋の中にテーマや
軸というものがありますが、この漫画は「青春・コミック
ストーリー」という分類の難しいもので、そのためか
読み直してみてもテーマというものが掴めませんでした。

内容は、ふたみ、たまこという女子と、拓也、周平という
男子の、互いに幼馴染の高校生が繰り広げるラブストーリー
なのですが、

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4人は非常に仲が良く、また「拓也」と「たまこ」は交際して
おり、「ふたみ」は密かに拓也に憧れを抱き、周平は密かに
ふたみに恋心を寄せているという、現実的にありそうで
まずなさそうな設定となっています。

その「ふたみ」という主人公は親友の「たまこ」との友情を常に
第一に思っており、彼氏を略奪しようなどとは全く思って
いないのですが、彼氏が腹痛を起こした「ふたみ」をいたわった
事から、「たまこ」はそれまで優しく接していた「ふたみ」に対し、
(画像にはありませんが)
無視する、顔を打つ、他の女子学生を扇動して敵意を
向けさせる、挙句の果てに「(自分の彼氏と思いを通じ合わせない
という)証明を見せろ」だとか、無理矢理な事をしたり、要求
します。

結局最後は4人が昔よく遊んだという古小屋の中で「ふたみ」
と「たまこ」が出会い、丁度偶然崩れかけてきた木材から
「たまこ」を守るために「ふたみ」が飛び出し、意識不明と
なった「ふたみ」に対し、「たまこ」が謝り、意識が回復した
所で、全て元通り、また「周平」と「ふたみ」の恋愛関係の
展開を匂わせた所でこの漫画は終わりました。

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この漫画の中心は、恐らく友情と恋愛の中で揺れ動く
心理と4人の幼馴染の関係という事なのでしょうが、
「優しい」とか「正当性」という価値観の所で、
共感出来ないながらも、取り合えず読み進めました。

この「たまこ」が、自分が好意を抱いている人には非常に
優しい一方、彼氏が腹痛を起こした自分の親友を助けただけで、
突然親友を無視したり、冷酷な扱いを始めたり出来る事によって、
確かにこの漫画の話しが動いていくのですが、場合や状況に
よって使い分けられるような親切さというのが本当の優しさなのか、
その点の疑問が全く解消しないまま漫画が終わってしまいました。
本当に優しい人ならばこの場合、彼氏が腹痛に苦しむ自分の親友を
いたわる事を却って喜ぶのではないかと思うのですが…。

ちなみにわたくしがこれまで出逢って「本当に優しい」と感じた
人の共通点は、自分に対する厳しさを持ち合わせている事と、
怒った時には本当に人が恐れるほど激しいという事、そして
他人への接し方に上下関係による区別が殆どない事でした。

自分より目上や対等の人には礼儀を気にしたり親切に
しながら、一方目下に対しては礼儀も配慮もないような
人とか、他人の目がある時には慈悲深くあって、他人の目が
ない所ではその反対になるような人とかも社会の中には
いますが、どんな所でも「使い分けるような優しさや礼儀」
はやっぱり信用する事は難しいと感じます。



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思いつき精進料理一品

2007年11月27日 | Weblog
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昨日突然に一瞬で思いついた豆腐の簡単な精進料理のレシピが
あって、実際に作ってみたところ、意外に口に合うものでした。
もしかしたら同じようなレシピは何処かにあるかもしれませんが、
特に調べていません。

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(材料)
木綿豆腐 一丁
ほうれん草 一束
ニンジン 一本
筍の水煮の缶詰 半缶

みりん 適量
ごま油 適量
醤油 適量

①ニンジンは千切り、筍も適当な細さに切ってごま油で
炒める。
②細切りにしたほうれん草を加え、更に木綿豆腐を
手でちぎりながらフライパンに加え、崩しながら炒める。
③好みの量のみりんと醤油を加えて更に炒めて出来上がりです。

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画像は90年代の児童書で紹介されていた「友達が
沢山増える車輪のタリズマン」ですが、本当はチベット
仏教の「法輪(チューコル) 」です。

確かにチベット仏教の八つの吉祥文様のうちの一つの
ものですが、「友達が沢山増えるお守り」として紹介される
事は珍しいのでは、と思いました。

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「舞踏に見る神性への回帰の道」

2007年11月26日 | Weblog
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【「春の祭典」「ボレロ」の振付家・ベジャールさん死去】

AFP通信によると、「春の祭典」「ボレロ」などで現代バレエに
新しい地平を開いた フランスの振付家モーリス・ベジャールさんが
22日亡くなった。80歳だった。

マルセイユ生まれ。
14歳でバレエを始め、ローラン・プティのバレエ団などで踊った。
50年ごろから振り付けにかかわり、ダンサー、ジャン・ローランと
結成したエトワール・ バレエ団で「孤独な男のためのシンフォニー」
(55年)を発表する。

1960年、ベルギーで20世紀バレエ団を結成。
円卓の上で踊るソリストを群舞が囲む 「ボレロ」は、ジョルジュ・
ドン出演の映画「愛と哀しみのボレロ」にもなった。

87年、本拠をスイスに移し、自らのバレエ団を創設。
「ニーベルングの指環」などを発表した。

関心は思想や文学など多方面に及んだ。
ロックバンド、クイーンの曲を使った 「バレエ・フォー・ライフ」
(97年)などで舞踊表現の可能性を押し広げるとともに、
02年に若手だけのカンパニーを結成するなど、晩年まで
精力的に活動した。

日本とも関わりが深く、67年に初来日以来12回の日本公演を
開いている。
また、「仮名手本忠臣蔵」を題材にした「ザ・カブキ」(86年)
三島由紀夫をモデルにした 「M」(93年)などを手掛けた。

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モーリス・ベジャール氏はベルギー国立21世紀バレエ団を
主催された方で、舞踏の世界に次々と新風を送り込み、
また大変な親日家としても知られた方でした。

現在は踊りや舞踏と言えば、身体の技術や芸術的表現
ばかりに関心が寄せられますが、古来は宗教や神秘主義と
密接に結びついていたもので、ベジャール氏の舞踏観と
云うものは、まさにこの古来の感性に根付いたものでした。

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――舞踏は19世紀以降技術的なものを重視し、その形式を
形骸化させる方向へと進んで行った。
芸術の持つ魂への接近と云うよりも、見た目の美しさや
テクニックに重きが置かれたのだ。

そのため舞踏は心ない芸術になり、その崇高な輝きを失って
しまった――

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そうした価値観から、彼が率いるバレエ団では所謂「クラシック・
バレエ」というものは演じられず、また彼が作品を作る時には
形から入るのではなく、題材を理解する事から始めるという
事をしていたそうです。

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「舞踏は何よりまず宗教であり、祭式である。
舞踏が神聖かつ人間的な典礼とみなされる限り、舞踏は
その価値を失わない。」


「所謂クラシック・バレエは、ヨーロッパの退廃した文化が
生んだバレエです。
従ってそれは既に退廃したバレエなのです。
私は退廃したものには何の興味も持ちません。

19世紀のヨーロッパの演劇も、大変退廃したものでした。
この時代は音楽には大変良い時期だったと思いますが、
舞踏と演劇にとってはそうではありませんでした。
ですから私は、個人的な美的感覚から言っても、ジゼルや
白鳥の湖は好きではないのです。

でも偉大な教師達によって伝えられたクラシックのテクニックを
習得する事は重要です。

私の意図は、真の伝統を残して、偽の伝統を排除し、その
真の伝統を現代の芸術に生かす事です。」


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多彩な色彩で輝く小道

2007年11月25日 | Weblog
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80年代に某西洋占星術家が書かれたエッセイです。

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そろそろ、今年も残り少なくなってきましたね。
あなたにとって、この一年はどんな意義を持ちましたか?

私にとっては様々な事をより深く掘り下げて考え、また
アクションを起こしていくのに最高の年でした。
もちろん、その一つ一つが全部大成功を収めたわけでは
ありません。
今考えてみれば、失敗の方が多かったかもしれません。
でも私の場合、行動し、参加し続ける事に意義があったのです。

その中で得た事は、人生はいつもオーディションの連続であり、
今与えられている事に、自分がどんな風に参加し、関わって
いくかか大事な事なんだ――こんな単純な事だったのです。

オーディションって言うからには、合格するか不合格かという
二つに一つの結果があるわけだけれど、取り合えず参加して
みる事、まずこれが原点ではないでしょうか。

皆さんがよく言う言葉の中に、「今、どうすれば良いか考えて
います」――というのがあります。
そうですね、考える事は本当に大切な事だと思います。
でも考えてばかりで一歩も先へ進まなかったという経験は
ありませんか?

私は「考える」という行為は、「行動する」という行為と違って
非常に実現の可能性が低いのではないかと思うのです。
もちろん皆さんに異論はあるでしょう。
でも、全て考えている事を行動に移す事によって得られるのが
結果だという風に理解して下さい。

考え事ばかりするクセが身につくと、あんまり多くの人の意見や
行動に興味がわかなくなり、自分ひとりの城に閉じこもるように
なってきます。
そのクセはだんだんと膨らんでいく傾向があるので、終には
自分のハートの前に「進入禁止」という札を立ててしまう
ようになるでしょう。
でも自分自身の姿勢として進入禁止なんて寂しいと思いませんか?

もうすぐ新しい年がやってきます。
人生は出会いと別れの連続です。
今年には潔くサヨナラして、新しい年との出会いにあなたの
全てを賭けてみませんか?
もちろん、あなた自身のために。

お部屋のカレンダーを替える頃にこの話しを思い出して、
決断してね。

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一年を振り返る時に、「どんな年でしたか?」と尋ねる事は
多くても、「どんな意義を持ちましたか?」と聞く事は少ない
ように思います。
この占星術家の方の問いは、そうした意味で鋭いと思います。

師走まであとわずかですが、良い一年の締めくくりが出来る
よう、「意義」というものについて考えながら過ごしたく思い
ました。



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清らかな河

2007年11月24日 | Weblog
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題名がただ「男」とあった、某所に掲載されていた話しです。
本日初めて読みましたが、非常に感動しました。

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オレのおじいちゃんは戦争末期、南方にいた。
国名は忘れたけど、とにかくジャングルのような所で
衛生状態が最悪だったらしい。
当然マラリアだのコレラだのが蔓延する。
おじいちゃんの部隊も例外ではなく、バタバタと人が倒れて
いったそうだ。

ただ、その頃には治療薬も開発されていて、それを飲んで
命を永らえた人も多かったらしい。
治療班に手渡されていた薬で何人かの人が助かったそうな。

しばらくして、おじいちゃんが期せずして高熱にうなされる
ようになった。
病気に感染したのだ。
一方でおじいちゃんの部下の一人にも同じような症状が襲った。
二人とも薬を飲めば助かる程度のものであったらしいが、
なんとその部隊には残余薬が一つしかなかった。

部下は
「あなたが飲んで下さい、あなたがこの部隊の指揮官ですから。」
と搾り出すような声で言ったらしい。
立派な部下を持ったおじいちゃんは幸せな人間だったと、おこ
がましいけどオレは思う。

しかしおじいちゃんはたった一言こう言ったらしい。
「貴様飲め!」
おじいちゃんはその後間もなくして死んでしまった。

この話はつい最近死んだおばあちゃんから何度も聞いた。
薬を飲んで生き残って帰国した兵隊さんはその後おばあちゃんを
なにかにつけ助けてくれたらしい。
オレも一度だけお会いした事がある。
まっすぐで立派な男だった。
おじいちゃんも素晴らしい命を救ったものだ。

おばあちゃんの口癖は
「貴様…って、いい言葉ね…」だった。
おじいちゃんの死後、もう何十年も経つのに毎日毎日仏壇の
おじいちゃんに話し掛けていた。
そして眠ったまま死んでいった。

明治の人間はすごい。オレはいつもそう思う。

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現在のような、自己保身と利得のための競争をごく当然の
ものとした価値観の社会の中で、こうした本当に立派な人々と
いうのは、どれだけ存在するのかなと思いました。

もし現在的な自己中心的感覚派の人達がこうした過酷な
状況の中に身を置かせられるならば、場合によっては
残余薬の奪い合いでも始まりそうに正直思います。

「昔の人間はすごかった」という言葉をしばしば見聞しますが、
こうした話しを読むと、心からそう思います。

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一と六 「一気通貫」

2007年11月23日 | Weblog
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画像は某本の付録で、「月の神意」という「物心両面の
豊かさを示すタリズマン」ですが、「他人には絶対あげないで
下さい」という注意書きがあります。)

本日は感謝祭で、楽しい一日を過ごしました。
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三人の女性の競い合いと結果

2007年11月22日 | Weblog
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画像は中世ヨーロッパの「パラケルススの魔法円」で、
災害や事故、病気や呪いから身を守る、と言われて
いますが、80年代に出版された本の中で、これが
しばしば紹介されたのを憶えています。)

某書からです。
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あるブロードウェイ・ミュージカルで、主役に新人を起用しよう
という事になり、オーディションが行われました。
数百名の応募者の中から、最終段階でリリアンとマラベルと
ジョアンが残りました。
新人と言っても、リリアンはこの世界に入って四年、マラベルは
六年、一番若いジョアンにしても二年近くのキャリアがあります。

三人とも同じ役で練習に入り、数ヶ月の舞台稽古の期間を
通して、最終的に一人が選ばれる事になったのです。
三人とも巡ってきたチャンスを喜びましたが、とりわけマラベルは
不運続きで何度もチャンスを逃した経験から、必死の思いでした。

稽古が進むうち、次第に形勢は明らかになってきました。
まずジョアンは他の二人に比べて明らかに実力が劣りました。
技術と経験ではマラベルが一番でしたが、主役としての輝き
という点で、リリアンに劣るとマラベルは考えました。
ディレクターの眼差しもリリアンに対して好意的に見え、彼女の
様子は自信に溢れてくるようです。

ある夜マラベルは密かにリリアンの喉に対して黒魔術を
行いました。
またそれとなくその噂が伝わるようにもしました。
黒魔術というのは、暗示の力が大きく作用するからです。
実際リリアンの喉は毎日の練習で疲れていて、本人も気に
していた所です。

リリアンも黒魔術に比較的詳しい友人の助言を受けて、
報復手段を取りました。
その噂もマラベルに伝わります。

その後二人の調子は急におかしくなりました。
リリアンは風邪をこじらせて声の調子を乱し、マラベルは
ちょっとした踊りのつまづきが元で足首を痛めてしまったのです。

実はプロデューサーはオーディションの最終段階から、主役は
マラベルでいこうと決めていたのです。
以前から彼女の舞台稽古に目をつけ、いつか抜擢しようと
考えていました。

初日の舞台の幕が上がった時、主役として脚光を浴びたのは
ジョアンでした。
彼女は役を無難にこなし、そのミュージカルはロングランを
続けました。

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自分の検索の仕方が悪いのか、幾度も偶然「ワラ人形」の
販売をネット上で目にしました。
そこで呪いについて簡単に検索してみても、人を呪う方法の
ハウツーの掲示板やサイトが予想以上に多く、正直驚いて
しまいました。

虐げられていて苦しみから脱出したいという人に同情は
感じますが、それでも勧める事は出来ないなと思いつつも、
単に勢いで人を呪おうとするような向きも少なからずあるようで、
ゲーム感覚なのかと疑いたくなる事もあります。

一方こちらでの「白魔術のやり方を教えてください」という問いに
対するベストアンサーには、思わずうなずいてしまいました。

「朝 起きたらおはよう といいましょう
ゴハンを食べるときはいただきます といいましょう
食べ終わったらごちそうさま といいましょう

出かけるときは行ってきます といいましょう

帰ってきたらただいま といいましょう

うれしいことがあったら喜びましょう
かなしいことがあったら悲しみましょう

これを毎日繰り返したらみんな魔法にかかってしまいます。

黒魔術は人を不幸にする魔法ですが
白魔術は人を幸福にする魔法です。

この方法で間違いありません」



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天使が通った時

2007年11月21日 | Weblog
(写真はクリックされましたら拡大します。)

最近の所謂「ニューエイジ・ムーブメント」の中では「天使」
という存在が重要な位置を占め、天使が特定の人々に
向かって様々なメッセージや「癒し」を送り、またそれを
受けた人々が世界に送るという構造になっているようです。

丁度この国に来る少し前に、一人の婦人から勧められて
邦訳されたニューエイジの本を何冊か読んでみましたが、
正直「何か違う」また「自分には全く合わない」という印象が
強く残りました。

わたくしが見た所、そうした「天使」の言葉と云うのは、「癒し」
「自由」「愛」というような肯定的な表現や語句ばかりが並び、
聖書に登場するような、神の厳格な命令の遂行のために、
人間的見地から見て残酷とも思われるような仕事さえも厭わない
存在とは全く正反対のように思われました。

また個人的に特に、メッセージの中に「自由」「ワクワク」「あなたは
正しい」という言葉が並んでいても、反対に人々を何か不透明な
方向に引っ張ろうとしているような、そうした印象も強く受けました。
そしてこうしたメッセージに対する「検閲」的な仕組みも殆どない
のではと思われますが、日本にもこれにかなり傾倒しているような
人達がいるようで、本当にそれが良い事なのか、疑問に感じたり
しています。

写真の本は95年に出版された天使の本です。
「ニューエイジ・ムーブメント」が日本の精神世界分野に本格的に
影響を落とし始めた時期であったように記憶していますが、
それでもこの本は未だそうした雰囲気がなく、わたくしに読みやすい
本となっています。

この本では各人の誕生曜日からその人の「守護天使」を
知って、その人の恋愛のカギや性向、欠点や人生の転機を
迎える兆候などについて知るという内容になっています。
この本では生まれ曜日で、
月曜日:ガブリエル
火曜日:カマエル
水曜日:ラファエル
木曜日:ザドキエル
金曜日:ハニエル
土曜日:カシエル
日曜日:ミカエル

と天使を割り当てています。

天使がどこから来たのか?という問いに対し、この本では
面白い話が掲載されています。

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こんな天使達は何処から来たのでしょう。
神話では、例えば神様が息をする度に、まるで夜露が生まれる
ようにその風から天使が生まれ落ちるという話しもあります。

またイスラムの伝説では、人間は土から作られましたが、
天使は火から作られた、とも言われています。

でもこんな話しもあります。
天使や妖精は赤ちゃんの最初の笑いが幾千にも砕けて散らばって
天使になったのだ、というストーリー。
これが僕の一番好きな天使の生まれた話し。

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