宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「増長天に供養を捧げる」

2008年06月30日 | Weblog






増長天に供養を捧げます。
焼香して 煙が増長天に届くのを観じて誦します。

「ビリシ・ビリシ・シリシ・ビリシ・ビニリシ。」
コメント

跳ね返る空き缶

2008年06月29日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

「因果応報」の実例を報告する某所で紹介されていた話です。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


「米不足の時にテレビの取材で『たんまりあるけどまだ売らない』と
笑いながら言ってたババア、 その放送の後、立て続けに米泥棒・米強盗・
高額買取詐欺の被害にあい半狂乱になってたっけ。
あの頃の農家な連中は、
『都会者がどんな悪どい事をするかわからんから。』
などと言って山中に倉庫建てたり地下室掘ったりして米を隠してたよ。
すぐ無駄になったけど。」


「小学生の頃、遠足で山道を歩きながら空き缶をポイ捨てたしたヤツがいた
空き缶が木にぶつかってそいつの頭を直撃
物心ついて、初めて因果応報を目の辺りにした瞬間」


「オイラの仕事上の先輩だが、ソイツは一番の年長をいいことに後輩の仲人を
買って出たまでは良かったが、立場を利用して物は要求するし新婚生活に
要らぬ口出しはするし夜の生活にまでそれは及んだ。
挙句に裏では
『あの 2人を必ず別れさせるぞアイツにはアノ女はもったいない』
とノタマッタ そうだが、其の馬鹿先輩は酒飲んで道路の真ん中を大威張りで
歩いててバイク に轢かれて頭を打ち、得意の二枚舌も使えなくなって半年の間
植物状態でいて、或る日逝ってしまった。

その後で馬鹿先輩の悪事が全部噴出して、後輩達に責任転嫁されてた
事項が全部バレテしまったよ。
今では其の馬鹿の墓参りするヤツは誰もいない。

オイラは人の道に 反する事は絶対にしないよ。
因果応報 バレない事もオテントウさんは見ているんだよ。」


「周りみて思うけど、自分の出身校より下だとか思って
他人の大学とか高校とか馬鹿にしてると
その親の子は絶対、受けても受からない事例をよく
見る。 
どうしてなのだろ。不思議でたまらない。
自分がその大学なり高校入るより バカにしてた学校に子供が
入れない方が落ち込むからかな。」

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

引き続き、「功過格」からです。

………

(二十功:+20)終身牛犬を食うことを戒む。
(二十功:+20)一の謗りを受けて弁解せず。
(五功:+5)人のために一怨恨を解く。
(三功:+3)己の一功を譲りて人に帰し、人の一過を任じて己に帰す。
(三功:+3)人の一過を赦す。
(三功:+3)一恩を受くれば必ず報ゆ。
(一功:+1)一の人の便なる事を行う。

(一過:-1)ことさらに昆虫を殺して以て魚鳥に供養す。
(一過:-1)喪のある家に入りて笑虐す。
(一過:-1)人の利名を失う時に心に歓喜を生ず(大悪人を待つ時は免る。)
(一過:-1)恩を施して報を責む。

………


*******


「福岡マスコット対決!ドアラvsハーキュリーホーク」
http://jp.youtube.com/watch?v=neCTRUGjDV4&feature=related

「若鷹軍団を踊るドアラ in 福岡ヤフードーム」
http://jp.youtube.com/watch?v=9iJOk5UiOFI&feature=related

「かくれんぼドアラ in 福岡ヤフードーム」
http://jp.youtube.com/watch?v=YyJl9H0YX7o&feature=related
コメント (2)

毛沢山語録

2008年06月28日 | Weblog
     _,,..:--─‐-=,,._
    ./;;,ィ''"´ ̄`゛゛ヾ;ミミミ;;、
   ./ミミ/゛       ゛:::゛iミミミ:l
   iミミ′:     :  ..::::_;ミミ;ミ;リ
    ヽ,! ゛ .,;;;..''  ''゛゛;;_ ゛:::ヾ;;;;;;/
.    } :'゛::“:゛:. l::'゛.”:゛;.::'':;;゛irく
.    | ヽ .,r ..:::、   ..::::;;;トl;|
    |..  :' ''ー;^''::ヽ. :':::::;;;i::ソ
.    l、 ←‐'‐→、! ..::::;;;l゛´
     ヽ.. `゛゛゛.,゛´ '":::';;;ハ、
    _,,/`i、 -:: -:::'::゛:::;;ツ'::::`;、_
_,...-‐''" | ゛;、 i":;;:::::;,/':::::::::;!::::`::-、.._
     .l゛  ゛ヽ:;,ン'":::::::::::::/::::::::: : -ー `
     l   .,/;l     ,r"
     .ヽ /r;:ヘ、 ,,/;''
      ゛ ''::'`'´ ヽィ::'

    毛 沢山 [moh takusan]
   (1893-1976 中華人民共和国)

【毛沢山語録】

・「今の世界で一番いけないのはモノを作り過ぎる事である」

・「見かけのすばらしいものを作るのに専念した文明は滅亡する」

・「バカとハサミは使いようというが、使いようを考えないのが
最高のバカである」

・ 「デジタルはどんなに良い製品を作っても所詮次までのつなぎ
商品にすぎない」

・「便利さを迷惑に利用するよりは、迷惑を便利に利用するほうが良い」

・「Eメールに返事を出すかどうかは受取った側の主権に属する事柄である」

・「多すぎる便利がもたらす不便は、少しの不便よりもはるかに不便である」

・「メーカーとは大量生産品しか作れない製造業者の事である」

・「シンプルこそ最高のテクノロジーである」

・「何が必要かを知っているのは 智者である。
だが、何が要らないかを知っているのは賢者である」

・「過剰品質と言うコトバが日本語からなくなった。
製品の全てが過剰品質になったからである」

・「品質や画質は、それがどんなに良くても
本質という質に比べれば2流の質に過ぎない」

コメント

「試験における気の活用」

2008年06月28日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「科挙試験のための勉強方法は、地道な丸暗記から始まるため、非実用的で
非科学的なものと思われがちです。
しかし実際には、これほど実用的で科学的な方法もありません。

そもそも科挙のための勉強とは、言葉を正しく使うための勉強でした。
今も昔も官僚は大量の文書を起案しなくてはなりません。
だから言葉を正しく使える事は何よりも重要だったんですね。

言葉というのは何となく話し、読み、書いているだけでは何の進歩もありません。
まずは、その言葉を使って、いかに多彩な表現が可能であるかを頭と体に
徹底的に叩き込まなければならないのです。
そのために四書五経のような古典を徹底的に読み込むというのは、有効な
学習法と言えるでしょう。
先人の智慧を完全にマスターして、初めて我々は現代人として出発する事が
出来るのですから。

先人の表現技法を身につける事によって、基本的な『型』が出来上がり、
その『型』を発展させる事によって、自分独自の表現技法を確立する事が
出来るのです。」

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
コメント

「ボン教と稲荷五社大明神」

2008年06月27日 | Weblog



(白財神)


(  `m´) 「…さて 以前に
          稲荷五社大明神が 別の名前と姿で
          道教と チベット仏教において拝されている事を
          書かせて頂きましたが」


(  `m´) 「…ボン教においても
          稲荷五社大明神が 異なる名前で拝されています。」


(  `m´) 「…チベット仏教の仏画を見ますと
          明妃を抱いていないのは 白財神と黄財神だけですので

          黄財神が大巳貴命
          白財神が大宮姫命に当たるのではないかと 推測しておりますが…」


         

(  `m´) 「…そして ボン教において 
          白財神は アールア財神と呼ばれています。」


(眞言)

「ソー
オン・ナマ・アールア・ダター
サルワバザナマハ
ジャシェズハ・レムイー
ダンナン・ゾンムコウイー
ムイジェン・ドゥ。」
コメント

「神話をなくした時代」

2008年06月27日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

画像は少女雑誌「マイバースデイ」の妖精シリーズの女の子の
妖精さん達です。

この妖精さんシリーズの後期の方で、妖精と接触するための砂山を
作る方法が紹介されていました。

それは

①自然のある所に砂山を作り、頂上を平らにならしてそこに特別
高価なものではないお菓子(飴玉一個など)を置く。
②砂山の斜面の一部に階段を作っておく。
③一晩そのままにして、翌日斜面の階段に足跡がついていたら、
それが妖精の足跡である。

というものでした。

最近になって知ったのですが、その方法はつのだじろう氏の「うしろの
百太郎」に紹介されていたものを若干アレンジした方法であったようで、
「うしろの百太郎」の中では、「神社の境内で行う」「お菓子ではなく
小さな円鏡を置く」という風に紹介されていたそうです。

そしてこれを実際に試されたという方の言葉がネット上にあるのを偶然
見かけましたが、

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

友達が試して翌朝見に行ったら、
砂山は潰れてぐちゃぐちゃ、鏡は行方知れず、
そして周囲にはおびただしい鳥の足跡がついていたそうだ。

どうみても鳩です本当に(ry

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

という事で、なかなか上手くいかないものであると感じたのですが、
この方法も本来は沖縄のガジュマルの木の下で、その古木に住まうという
精霊キジムナーと接触するための方法であったそうです。

この精霊はに関しては、
・男女の性別がある
・特定の人間しか見る事が出来ない
・魚介類を好む
・住処である古木を伐られると徹底的に人間に祟る

伝えられており、比較的人間に近い生活を送っている存在のようです。


精霊や妖怪について調べていた時、偶然こちらのサイトを見つけたのですが、
個人的に共感させて頂いた言葉が幾つもありました。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

http://yj.shueisha.co.jp/mizuki/column/column_c/03.html

・「神像は破壊され、書物やパピルスは燃やされ、石板は破壊された。
しかし、民衆は古い神々を忘れることができず、民話や神話、お伽噺と
いうふうに形に変えて口伝えで残そうとした。
神様としてではなく、妖怪や精霊の話として、長く代々と語り伝えて
きたのじゃ。」


・「まずは技術万能神話。機械万能にコンピュータ万能神話。
DNAに核の神話。
次に共産主義にまつわる神話。対する資本主義の神話…パックス・
アメリカーナ。
ビッグバン宇宙のインフレーション、パラダイムは転換し…。
-はぁ、銀行、株、土地、道路、生保、年金…いろんな神話が
一気に崩壊したわな。
神話やのうて、幕間劇か。ま、ワイにはトンと縁のない話でっせ。

かくして!ここにきてのファンタジー流行りじゃ!
一時期は消え去ったかに思われた精霊たちも大・復・活!科学技術礼賛で
抑圧されてきた人類黎明期の精霊を信じる心性や感性が、ファンタジーの
形を借りて世界中で求められているのじゃ!」


・「現代日本の民話を知らない子供たちは『モーニング娘。』という
寓話に走っておる。
これもまた現代のシンデレラ・ストーリーじゃろう?
どこにでもいる女の子が、突然、スポットライトをあびる。
それが、民話のままではなく実際にオーディションに応募してしまう
ところに現代の問題があるのじゃがな。」


・「神話や民話をなくした現代人は、心の不均衡を調整するために、
ファンタジーをもとめるのじゃよ!
『ゲゲゲの鬼太郎』のアニメが数年おきに、時代の世相を反映させた
マイナーチェンジをへて復活するじゃろう?」


・「時代が閉塞感にとらわれた時、社会のバランスが崩れたとき、
テレビ局がネタに困った時!
満を持して鬼太郎待望論がでるというな。」


・「吾輩が心配している事はじゃ。
『日本昔ばなし』や『ゲゲゲの鬼太郎』を見ないで育った子供たちは、
大丈夫なんだろうかということなのじゃ!!!

水木しげる作品は、ツラい現実を笑い飛ばしてくれる=現代の民話とも
いえる希有な作品なり!
みな拳拳服膺して見るべきなのじゃあ!!」

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


コメント

北欧の神々

2008年06月26日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

北欧の「ルーン文字」の存在に関しては、わたくしは小学校低学年に読んだ
おまじない本の中での簡単な紹介がきっかけで知りましたが、この文字の
背景にある北欧神話の概略について知ったのは画像の少女雑誌
「マイバースデイ」の姉妹誌における「オーディン・カード占い」を目に
したのがきっかけで、それはわたくしが小学校高学年に入ってからの事です。

(画像の)この表紙の導入部分には、北欧神話の基本的な知識が書かれて
います。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

北欧というのは北ヨーロッパの事で、フィンランド・デンマーク・ノルウェー・
スウェーデンの四つの国を指します。

「北欧神話」は時に「ゲルマン神話」とも呼ばれますが、かつてはゲルマン
民族の国々、北欧の四つの国は勿論、ドイツやフランス、オランダ、イギリス
などにも広く伝えられていました。
ところがこれらの国々には早くからキリスト教が入って来て、「ゲルマン
神話」は忘れられていきました。
そして北欧の国々においてのみ、今も伝えられています。

でも「それじゃあ、北欧神話って大した事ないんだなぁ」なんて思うのは
大間違い!
だってヨーロッパで使われている曜日名は、北欧神話の神々から採られている
ものが多いの。
例えば、火曜日はチュール神(英語ではチューズデイ)、水曜日は
オーディン神(英語ではウェンズデイ)、金曜日はオーディンの妻
フリッガ神(英語ではフライデー)という具合。
これだけでも北欧神話がヨーロッパ文化の基になっているのがわかります。

☆☆☆

北欧神話で一番偉い神様が、「オーディン」です。
オーディン神は戦いや詩や知識の神、また魔術の神と云われていますが、
中世ヨーロッパで活躍したヴァイキングが北欧人であった事を思い起こせば、
逞しい神様だろうと思われます。

北欧神話では世界で一番最初の人間を作ったのも、文字を発明したのも
オーディン神です。
これが「ルーン文字」と呼ばれる有名な魔法文字ですが、オーディンはこの
文字を発明するために自身を生贄として捧げ、風吹きすさぶ中、宇宙樹に
吊り下がって自身の体を槍で傷つけ、この九日九夜に渡った苦行の末、
ルーン文字が生まれたと云われます。

北欧神話では、世界は9つあるとされ、オーディン他神々が住まう国、
妖精の国、小人の国、人間の世界、巨人族の住む国など……
もちろん神様の中にもロキのような悪い神もいますし、巨人族と神々の争いの
ために世界は滅びてしまいます。
この神々の誕生から世界の終末までを描いたのが北欧神話です。

でも安心して下さい。それで終わりじゃないから。
北欧神話には全て滅びてしまった世界が再び美しくよみがえる事もちゃんと
予言されているのです。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

現在は「ルーン文字」を商業的なアクセサリーのデザインや占いに、少々
乱用とも思われるほどに見かける機会が多くなり、更に「オーディン神の
払われたわが身を捧げた犠牲」という事に関し、この文字の魔術的力強さの
ただの宣伝文句となってしまった感さえあり、「犠牲の精神に倣う」とか
「畏敬と感謝の念を持って扱う」という事は商業の前に殆ど感じられなく
なってしまいました。

このオーディン神にはフリッガという名の妻神がおり、彼女は時に夫神の力を
凌ぐほど力強く、また時に少々嫉妬深く、そして女性を守り、多産である
という面は他の種々の神話との共通性が感じられますが、時代を経るに従って、
このフリッガ女神は愛と美を司る別の「フレイア女神」と混同されてやがて
同一視されるに至ったとの事で、このマイバースデイ系の雑誌ではそれに倣って
フリッガ神をフレイア神としています。

本来のフレイア神はギリシャ神話のアフロディーテ、ローマ神話のヴィーナスに
相当するようで、わたくし自身は御二人を区別しています。

このフリッガ神は宝飾品を愛する女神で、ある日今までにないような特別な
首飾りを作ろうとして夫神の像から黄金を削り取ったそうです。

そして自分の像から黄金が削り取られた事を知って怒った夫神が、
「何者かが私の像から黄金を盗んだので、盗人の名前を知るためにあの像に
口をきかす文字を考えている。」
と宣言したのを聞き、恐れたフリッガ神はその晩に妖精に命じて像を粉砕させ、
砕かれた像を見た夫神は落胆のあまりに神々の世界を去ってしまったとも
伝えられています。

フリッガ神は母性の象徴で、また女性の守護神でもあるので、特に子供を望む
女性や男性関係に悩む女性の願いを特に聞き入れられるとされていますが、
わたくしの手元にある本にはこのような紹介があります。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

悩みのある女性は、フリッガの名前を7回唱えて、助けを願おう。
その効果は抜群で、オーディン神のルーン文字の働きを無効にして
しまうほど凄いものなのだ。

ただしこの時には宝石類を身につけてはいけない。
フリッガが嫉妬してしまうからだ。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++





*******

「博多弁を話す自動販売機」
http://jp.youtube.com/watch?v=w-o6zxwo5xI

「希望する飲みもんグループボタンば押しちゃり~♪」
コメント (4)

「影 市 場」

2008年06月25日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

カード(画像)は「影市場」と出た。
それは誰言うとなく、そう呼ばれていた。
ある山中の廃墟にまつわる物語だ。

その廃墟はかつて壮大な修道院だった。
しかし勢力を強めすぎた為、領主と対立した。
そして陰謀により、異端の嫌疑をかけられ、ついには攻め
滅ぼされたと伝えられる。

ある年の万霊祭の夜、灰色の服を着た一人の旅人がこの
廃墟の前に立った。
すると何処からともなく、一人の修道士が現れ、旅人を崩れ
かかった壁の方へと手招きした。

「壁を御所望のようじゃな?」

旅人が黙ってうなずくと、折りしもほぐれた妖雲の中から
下弦の月が現れた。
そして彼らの他、人は誰もいないのに、何と無数の人影が
背後の壁に浮かび上がったのだ。
それもまるで生きているかのようにゆらゆらと揺らめきながら……

旅人はやはり黙ったまま一つの影を指した。
それは緋色の服をまとった若者の「影」だった。

「この男は探している女の手がかりと引き換えに、喜んで
己の魂を売りおったわ。」

修道士がそう言うと、壁から緋色の影を引き剥がし、旅人の
足元に置いてやった。
すると影はみるみるドス黒くなり、旅人の影になった。

旅人は懐から、来る途中の村で奪い取ったばかりの生暖かい
魂を引きずり出し、修道士の前に放り投げた。
それが「影市場」での代金だったからだ。

「おお、嬉しや!」

修道士は両手でいとおしく差し頂いた。
と、魂はそのまま天に向かい、修道士と共に昇天したと云う。

今更言うまでもないだろう。
旅人に買われた緋色の影がもとは誰のものだったのか。
そしてあの旅人の正体が何だったのか?


………

(画像の)カードの絵をよく見て下さい。
不気味な影たちが月光に浮かび上がっています。
では、月の光はどの方向から差し込んでいると思いますか?

a)左斜め後ろから壁にかけて
b)真後ろから壁にかけて
c)右後ろから壁にかけて

………


月光は良心の象徴。
選んだ方向は、あなたの良心の光が向かう方向を暗示しているのです。

a)この方向からの光は、慈悲を表します。
思いやりに溢れ、自分を犠牲にしても人のために尽くす事を最高の
美徳と考えているでしょう。
それは本来あなたがひどく利己的な面を持っていて、そこに良心の
光を向けるせい。
これがあなたの光と影。
きっとあなたはわがままな人、自分勝手な人が大嫌いでしょう。
相手の中に自分の中の最悪の部分を見て、近親憎悪を催してしまう
からです。


b)あなた自身は認めたくないでしょうが、あなたの良心の光は深刻な
までに強い性的欲求に向けられています。
その結果として、あなたは性を神聖化し、恋人と手さえ握らないほど、
純愛に執着する傾向があるはずです。
いわば純潔を求めるのは、実は自分が娼婦になってしまう事を
恐れるせい。
これがあなたの光と影だと告げられています。


c)右側からの光は、あなたの精神的弱さへと向けられる良心の光です。
勇気と言い換えても良いでしょう。
あなたは自分の中の臆病で小心者の一面を認めたくないばかりに、
強く大胆な自分を前面に出そうとするのです。
ただ自分の弱さを嫌うあまり、他人の弱さにも厳し過ぎる傾向を
告げられています。
真の勇者は、弱者に寛大でなくてはいけません。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

コメント

「夜空に銀色の光が溢れる」

2008年06月24日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

こちらの本からです。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

月の光は真夜中の暗闇の中で迷っている者を導いてくれます。
また移りゆく女性のさがを写し、海をも支配するがゆえに人間の
体をも支配しています。
人間の体は沢山の水を含んでいるのです。

月は実際、人々の気分を変化させ、明確な夢を見させて予言
させたり、感情を満たしたりします。
月が象徴する三人の女神でもある少女(上弦)母(満月)老女
(下弦)があなたに知恵を語りかけてくるとイメージする事も
出来ますし、或いは我々の地球を回っている単なる不毛の
衛星と見る事も出来ます。

沢山の星達が輝く夜空を想像してみて下さい。
そしてあなたの好きな位相の月が、その暗い夜空を銀色の
光で溢れさせる所を想像して下さい。
そうすれば、あなたは月の影響の偉大さを感じ取る事が出来ます。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

魔法の世界と月の満ち欠けは切っても切れない関係にあり、
またそのリズムに沿って行動する事も大変重要であるとされています。

更にこちらの本では、

「満月の日の月が昇った深夜、コップに水を満たしてその水を完全に
静止させて、水面に月を映してからコップの水を飲み干すと、月の
エネルギーを自分に取り込む事が出来る」

という紹介もありますが、この本の著者は、月のリズムを含めた
様々な自然のリズムと法則を見極める目が現代は失われて
しまったと説明されています。

そして、人間も常に一定の状態にある留まっているものではなく、
太陽や月の位相や四季のような自然の変化があり、それを見極めて
知る事が大切だと主張されていますが、その中でも個人的に特に
共感させて頂いた言葉があります。


「つまり人間というのは、常に一定の状態で『頑張れば必ず報われる』
のではなく、行動を起こす時期があり、立ち止まる時期があり、あるいは
蓄える時期があり、それを活用して活動する時期がある。」





*******

「いのちの名前:木村弓」
http://jp.youtube.com/watch?v=xu35KAGc3oY&feature=related

「つぶれた白いボール 風が散らした花びら
ふたつを浮かべて 見えない川は
歌いながら流れてく

秘密も嘘も喜びも 
宇宙を産んだ神様の 子供たち

未来の前に すくむ心が
いつか名前を思い出す
叫びたいほど いとおしいのは
ひとつのいのち 帰りつく場所
わたしの指に 消えない夏の日

未来の前に すくむ心が
いつか名前を思い出す
叫びたいほど いとおしいのは
ひとつのいのち 帰りつく場所
わたしの指に 消えない夏の日」
コメント

「火と水と風の契約」

2008年06月23日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

それは忌まわしい物語だが、運命の札がこうして開かれた以上、
語らねばならない。
愛する妃をペストに奪われた、ある狂王の物語だ。

王は妻の死後、恐るべき復讐を誓い、天と十字架に唾を吐きかけ、
一切の国務を放棄し、未だ幼い王子と共に塔に閉じこもり、
妖しげな魔術や錬金術に没頭した。
王は王子の前で、こう言い放った。

「神がわが王国から10万の命を奪うなら、私は100万の
命を創造してみせよう!」

王は秘術によって生命を創造するという悪夢にとりつかれたのだ。
忠臣らが政務に戻るように説得しても、王の狂気はその願いを
受け付けない。
その間にも、ペストの魔手は国中を這い回り、王国そのものが
死に絶えようとしていた。

その時だ。
塔の一室の、王が見守っていたガラス瓶に火と水と風の
精霊が宿り、戯れ始めたかと思うと、何と瓶の中に小さな
天地が現れたのだ。
そして更に声が聞こえた。

「救われるためには、滅ばねばならぬ。」

果たして王の生命創造の企みは成功したのであろうか?
しかしそれを確かめる事は出来なかった。
折りしも闖入してきた家臣らに王は暗殺され、声の予言
通りに、「国は救われた」。
臣民を顧みない暴君は倒されたのだ。

しかし謀反人達はまた、青白く光るガラス瓶が割れ、中から
悪鬼とも怪物ともつかない、腐った肉の色のホムンクルスが
現れるのを見た。

「哀れな愚か者よ!」

その化け物は青ざめた王の首を一瞥すると、目にも留まらぬ
速さで幼い王子をひっさらい、塔の窓から飛び去った。
ここに継承者を失った王権は、やはり予言通りに「滅んだ」のだ。
さらわれた王子の行方はその後知られる事はなかった。

………

(画像の)カードの象意は、『傲慢の罪』。
神に対峙すべく生命を創造しようとした王は、その不遜さ故に
破滅しました。
彼はまた、妻の死という運命を受け入れなかった点でも、
傲慢の罪に値すると占術家達は考えたのです。

人間は自我や知性を備えた結果、世界が人智を超えた存在で
あり、私達はより大きな法則によって生かされているという、
霊的な真実を失ってしまいました。
そこに私達の傲慢の原点があると、このカードは告げています。


………

(画像の)カードの絵をじっくりと見て下さい。
ガラス瓶の中の風景の中で、あなたが一番気になったのはどの
部分ですか?

a)赤々と燃える大地の炎
b)どこへともなく流れている水
c)不気味なほどに深い空の蒼

瓶の中の荒地は「傲慢の罪」の心象風景。
気になる部分にあなたの罪の部分が暗示されています。


a)
「炎」は過剰な自意識を表す答えです。
心の奥底では絶対的な自信を持っていて、達成できない目標はないと
考えている人でしょう。
そのため、自分に与えられた天与の使命を無視する傲慢の罪を
犯しがち。
すべき事ではなく、したい事に情熱を燃やし、人生を浪費しかねないと
告げられています。
人生の充実を望むなら、自分の使命は何か、それを考えて生きる
必要がありそうです。


b)
「水」は他者への愛情や関心を示します。
実はこれがあなたの傲慢の罪の源。
あなたは愛する恋人や家族、友人のための行動なら、何をしても
許されると思っていないでしょうか?
愛はあなたが思うほど絶対的な価値ではなく、むしろそれに拘り
過ぎるのは、エゴイズムであると告げられています。
あなたは、より広い愛に目覚める必要がありそうです。


c)
深い蒼は、旺盛な合理精神に感応する色です。
あなたは科学的・理論的に実証出来ないものは認めず、軽視するタイプ。
愛・美・真実(事実ではない)、信仰などを、あなたは認めないのです。
この傲慢の罪の背景には、実は人間の心への敵視が潜んでいると
告げられています。
あなたは人間を好きにならなくてはならないようです。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

コメント