夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

BABYMETAL BEGINS - THE OTHER ONE - BLACK NIGHT参戦記(その2)

2023-05-03 04:44:44 | ライブ

あまり感傷的になることもなく、大学時代の友人と3年前の幕張ライブの時と同様に酒を飲んだ。

3年前に乃木坂推しということが判明した彼だ。

押しのメンバーとっくにいないはずなのだが、奥さんからドルオタと呼ばれながらも未だに乃木坂を追っているらしい。

軍事マニアらしく「残った兵力で戦っていくしかない」みたいなことといっていたが、たしかに初期のメンバーの方がよかったような気がする。

 

3年前に勧めておいたBABYMETALのロンドンライブ映像FORUM&ブリングストンの感想が今頃聞けた。

車好きでもある彼は、SU-METALの声をHONDAのVTECに例えていた(もちろんポジティブな意味で)。

いやいや、SU-METALの声はフェラーリの12気筒、いや違うな、広島出身だからマツダの4ローターの方がしっくりくる。

そんな話をしながら、桜木町駅近くの店で飲んでいたが、周りにはメイトさん多かった。

 

今回もまたちょっと飲み過ぎて、次の日はなかなか起きられず、予定よりも遅い時間の新幹線で地元に戻った。

2日目の情報はもちろんチェック。

やはりCLEAR NIGHTは新生BABYMETALのお祭りだったようだ。

衣装が変わり、MOMOMETALにはついにマイクが付き、髪型も変わった。

セットリストでは「いいね」を演ったは意外だった。生で見たかったな。

予想通りオリジナルの「BABYMETAL DEATH」を披露したが、これも生で聴きたかった。

PITのメイトは狂乱状態だったようだが、これはデロ、映像化待ちだな。

そう、新しいメンバーが入ったことで、封印されていた曲も聴けるようになった。

ただ、何ともいえない寂しさと切なさが残る。

 

YUIMETALが復帰するはずはないなんてことは理解しているつもりだった。

ただ、「古いBABYMETALは死んだ」と言われ、大好きだったあの完璧なトライアングルが文字どおりの「伝説」となってしまった事実は、なかなか受け入れがたい。

BLACK NIGHTの1曲目「THE LEGEND」の歌詞を改めて読み返してみる。

 

 遠く遠く どこまでも

 遠く遠く 続く旅路で

 歩き始めた 夢

 ずっと泣いて ずっと笑ってた

 あの頃の 夢は 

 変わらない 今でも

 

 奇跡輝き 宇宙を 照らして

 It's timeless and spaceless

 Beyond the stars

 We are THE LEGEND

 

この曲はYUIMETALがいた頃の古いBABYMETALへのレクイエム。

もう歌われることはないのではないだろうか。

 

こんな風に思ってしまう原因ははっきりしている。

未だに「水野由結」がアミューズに在籍していることだ。

これが復帰、復活の期待を持たせてしまっていた。

突然表舞台から消えて、グループから脱退して以来全く活動がない状態が5年も続いている。

もう芸能界は引退していると考えるのが自然なのに、なぜか。

おろそらくは大人の事情。

活動はしていなくとも、個人として事務所に所属していることが必要なのだろう。

これがいつまで続くかはわからないBABYMETALが継続する限りなのか、それとも新生BABYMETALが誕生して終わってしまうのか。

個人として活動してくれれば、YMYも成仏できるのに、もはやそれも望めないのだろう。

 

BLACK NIGHT&CLEAR NIGHTという「死と再生の儀式」を経て、2+1ではない3人の新生BABYMETALが戻ってきた。

正式に3人体制が復活するまで5年以上かかった。

コロナ禍で失われた時間を取り戻すかのように、次々と海外でのライブの予定も発表され、BABYMETALらしい活動が戻ってきた。

ダークサイトを経て、横浜アリーナで「3人」のBABYMETALを見たときのあの高揚感と「BABYMETALは3人でなくてはならない」という確信を思い起こす。

 

3人となった「新生BABYMETAL」はMETALVERSEのどこを目指すのだろう。

 


BABYMETAL BEGINS - THE OTHER ONE - BLACK NIGHT参戦記(その1)

2023-05-02 04:44:44 | ライブ

当選してしまったものの行けるかどうかわからなかったFOX DAYのライブであるが、なんとか行ける状態となった。

日帰りもできたが、一応宿も押さえた。

日が日なので、とにかく宿がいっぱい。横浜周辺ではホテルを押さえることできず、遠くの古びたホテルを押さえるのがやっとだった。

 

物販さえなければ地元をゆっくり出てもよかったのだが、超SEAT(超PITも)だと早い時間に物販の入場整理券を予約できることを知り、初めての会場の下見を兼ねて、幕張の時には行けなかった開場前の物販に行ってみることにした。

 

東京に着いてから電車に揺られることしばし、桜木町駅に到着。

下調べどおりに歩いて行くと、10分ほどでPIAアリーナMMに到着した。

ランドマークタワーが目の前、実はなかなかのオフィス街の中にあるので、休日ではあるが黒ずくめのメイトさんたちは目立つ。

会場のコインロッカーはまだまだ余裕があったので、とりあえず大を押さえておく。

あとは物販の列に並べばいいのだが、例によって人だかりで案内が見えず、どこに並べばいい変わらない。

聞き取りづらい拡声器の案内を聞き取り、かなり長い列の後方に並んだ。

予約しているのにこの列かと思ったが、それほど待つことなく物販会場に入ることができた。

早い時間に会場に行く必要はあるが、並ぶ時間が短くてすむのはありがたい。

特にこれといったものはなかったが、とりあえずTシャツとアクリルマグネットを買ってみた。

例のギミチョコ缶はまだあったが、さすがにあの値段では手は出ない。

 

この雰囲気、やっぱりこれだよね。

その後、遠くのホテルにチェックインを済ませ、買ったばかりのTシャツに着替え、身軽になって、再び会場へ赴く。

 

今回はSEATなので遅い時間に行ったが、会場周辺はメイトさんたちで大渋滞。

完全に並ぶ場所がわからなくなっているが、とりあえず列に並んでみたが、開演予定時刻まで1時間を切っているのに、この長い列では開演時刻はかなり押しそうだ。

しかし、列の長さの割には比較的早く会場内に入ることができた。

割り当てられた席は2階のステージ正面やや右側の最前列(超SEATなので)。

このPIAアリーナの最前列席には着座での鑑賞(!)が求められており、ジャンプをするなんてもってのほか。

座った状態でノる「父兄さん」状態になることが必要だ。

 

会場のPIAアリーナMMは2階以上のの傾斜が大きくかなり見やすい。

広すぎない適度な大きさのアリーナなので、通常のエンドステージだったが、極端にステージが遠いという感じは受けなかった。

見やすいのはいいが、シート席の傾斜が大きい箱の音は期待できない。

ここも低音がぐるぐる回って音抜けが悪いだろうな。

 

噂通りシートの幅はかなり狭い。映画館のシートには優に及ばす、電車のベンチシート並みの狭さだ。

超SEATの客の年齢層はかなり高めなのは普通のことだが、自分の隣に座った男性はオッサンというより完全に「おじいちゃん」だった。

ここまで年齢の高いメイトさんは見たことがない。

「おじいちゃん」であるが故に、心の声が「音」となって口から漏れ出てしまっている。

言葉にならない言葉が隣から聞こえてくるので、自分はそうならないよう気をつけよう。

 

思ったよりも早く15分遅れで開演となった。

いつものように思わせぶりな紙芝居から始まった。

1曲目は「THE LEGEND」だった。

前回の幕張公演「BABYMETAL RETURNS」のラストがこの曲だったから、そこからのつながりだろうかと思っていたが、この曲で始まったこの「BLACK NIGHT」と銘打たれた公演の意味することを後で思い知ることになる。

神バンドは予想どおり西の神。

3年前の幕張公演はDAY1のみ参加だったので、西の神のライブは初めてだ。

アンソニー・バロンのドラムが楽しみ。

何事もなかったかのように3人目はMOMOKO。

衣装も前回の幕張と変わらず、当然マイクは付いていない。

 

今回のライブ、1日目はBLACK NIGHT、2日目はCLEAR NIGHTというサブタイトルがついている。

これまでBLACK NIGHTという名前がついたライブは2回あり、最初の武道館の2日目と東京ドームの2日目。どちらも1日目はRED NIGHTだった。

今回は1日目がBLACK NIGHTとなっており、2日目は初めてCLEAR NIGHTと名付けられている。この時点で1日目と2日目のセットリストが大幅に異なることは予想された。

本来ならば2日間とも参加すべきパターンだが、そもそも参加できるかどうかわからなかったので1日目のみチケットを押さえた。

BLACK NIGHTとCLEAR NIGHTという名前で、その内容がある程度想像はできたが、これまでのBLACK NIGHTと同様、ハードめの曲多かった。

ただ、ニューアルバムのライブ未公開曲をすべて演奏するとは思わなかった。

後から考えれば、旧体制のBABYMETAL最後のライブであったので、旧体制最後のアルバムの曲は全てこの日までに演奏しておく必要があったのではないか。

 

新曲はかっこはいいのだが、正直のりにくい。

ライブの定番曲と並べるとその差が際立ってしまう。

アンソニーのドラムは噂どおりのパワードラム。

曲中はずっとバスドラのボディーブローを受け続けている状態で、体調が悪かったら気分が悪くなってしまうレベル。

豪快でいいのだが、やはり少々荒っぽい感じがする。

BABYMETALの御本尊SU-METALは前回の幕張よりはいいものの、やや不安定な印象を受けた。

新曲が多く、バックが久々の西の神ということもあるのかもしれない。

 

そして、前回だけかと思いきや、またしてもチビメタル登場。今回はKARATE。

向かって右にチビメタル、左に本家BABYMETALという並びだ。

今回は顔がはっきり見える。ボーカルは戸高美湖で間違いない。

アミューズ期待の彼女だけあって、ライブであれだけ歌えれば今の時点では十分だとおもうが、続いて歌った本家BABYMETALのSU-METALはその最初の一声で格の違いを見せつける。

まさに別格。ああ、すっかりこれが当たり前になって普段は気がつかないが、SU-METALと比較されるのは少々かわいそう。

ソニスフィアのMVで聴いたこの声に心打ちぬかれて、今に至るということをこのFOX DAYに改めて思い知る。

ここでも過去を振り返る過去の映像が流れていた。

10yearsのときも過去の映像は使われていたが、今回はYUIMETALの映像が多いような気がする。

 

意外と淡々とライブは進み、最後の紙芝居。

「全てが終わり、全てが始まる。」

映像で流れた東京ドームのアンコールの場面。3人がお互いに体を互いに抱き寄せて歩くバックショット。

これが本当に大好きだった。

ただ、今ここで見るこの映像には胸が締め付けられる。

 

今までのBABYMETALは終わり、新しいBABYMETALが誕生するとのアナウンス。

新しいメンバー加入のタイミングは1日目のラストだと思っていたのが、まさか全員総入れ替えと思わせるようなアナウンス。

さすがにそれはないだろうと思ったが、少々緊張して「新生BABYMETAL」のメンバーのコールを待つ。

「VOCAL&DANCE…  SU-METAL」

そのアナウンスを聞いてほっとしている自分がいた。

SU-METALのいないBABYMETALはもはやBABYMETALではない。

BABYMETALのCOREなのだから。

続いて「SCREAM&DANCE…  MOAMETAL」

会場は歓声と大きな拍手。

BABYMETALのもうひとつのCORE。

BABYMETALの菩薩。メイトもBABYMETAL自身をも救った菩薩なんだ。

 

そしていよいよ3人目。

「SCREAM&DANCE…  MOMOMETAL」

悲鳴のような歓声。その歓声にはメイトたちのいろいろな思いがこもっていた。

予想どおり。これでよかったのだ。

自分が望んでいた新旧METALの引き継ぎの儀式はなかった。

このBLACK NIGHTは今までのBABYMETALの見納め。

明日のCLEAR NIGHTは「新生BABYMETAL」の初ライブとなる。


「BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -」参戦記

2023-02-19 04:44:44 | ライブ

あの武道館10Days以来久々のBABYMETALのライブ。

直前まで幕張のイベントホールだと勘違いしていたが、2020年の幕張と同じく展示ホールの方だった。

参加を最後まで渋っていた嫁メタルを何とか口説いて、2人での参戦となった。

いろいろ事情があって行けるかどうか微妙な状況であったが、なんとか行けるだろうという判断で幕張へGO!

 

その前日にライブでの感染対策ガイドラインが改定され、マスクをしてなら声出しOKとなった。

武道館のライブの時にこんな感想を書いていた。

 

 ライブで声を出せないのがこんなに苦しく、辛いなんて。

 次こそは、心おきなくライブを楽しみたい。

 

BABYMETALは持っている。

俺はツイている。

「普通」のライブの最後となった幕張の地でほぼ「普通」のライブにまた参加できる。

 

今回は嫁メタルと2人での参戦となったため、並PITになった。

嫁メタルは「SILENT MOSH'SH PIT」と名前が変わった安全地帯での鑑賞の予定。

前回の幕張では初の超MOSH'SH PITで、WALL OF DEATH最前線になりかけたが、今回は並PITなので、PIT後方でじっくりと構える予定。

 

幕張には午前中に到着したが、風が強く体感温度はかなり低い。

とりあえずほとんど空きがなかったコインロッカーを確保して、物販に向かったが、

前回は室内だったのに、今回はこの寒風の中、物販会場が屋外。

しかもかなり長蛇の列になっていたので、物販に並ぶのは早々に諦めて、ライブ後に余りものを物色することにした。

 

今夜の宿は東京ドームの時の泊まったホテルにした。

良い想い出だけがあるその時のホテルは、立地がいい割にはリーズナブルなので、今回もそこにした。

 

ホテルのチェックインの時間が遅かったので、会場に戻るのが遅くなってしまった。

整理番号がかなり早い方だったので、早く会場についていれば、並PITとはいえもう少しいい場所を確保できたかもしれないが、気にしない。

今回も不織布マスクの上からSAVIOR MASKを装着するドレスコードだが、武道館の時とは違い、声が出せる。

ようやく「普通」のライブに近づいた。

 

会場の照明は比較的明るく、ステージの構成がだいたい分かる。

神バンドの機材が並んだステージの反対側にキツネ様のオブジェがあり、それを通路でつなぐ広島型。

スクリーンは4隅にあり、半透過型だがかなり明るく高精細で見やすい。

例によって会場内に流れている曲をShazamに聞かせると、サバトン、BMTHが多め。

今までかかったことのないと思われる自分は名前すら知らないバンドの曲も多かった。

開演時刻に近くなったことろに、BMTHの「Throne」がかかった。

 

開演予定時刻を10分ほど遅れて客電が落ち、いつものように映像が流れ始めた。

それが終わると、通路にローブをまとった10人の使徒が登場。

武道館とは違い、マスクをしていないから若い女性だということは分かった。

あれ、これは武道館に引き続きさくら学院OGの登場なのか。

マスクはしていないが、遠すぎて誰が誰かはもちろん不明。

 

広島型のステージだから、キツネ様がいるステージ向こう正面側から登場かなと思ったら、果たしてそうだった。

そこに現れたのは鉄剣の玉座に座って歌うSU-METALだった。

曲はやはりリリースされたばかりの新曲「METAL KINGDOM」。

しっかり椅子に座って歌うのも、手袋をつけて歌うのも初めてじゃなかろうか。

光沢のある黒の手袋をした左手にマイクを握って歌うSU-METALの横顔がスクリーンに映った。

ああ、たまらん。

SU-METALはやはり自分にとって特別すぎる存在だ。

スタンディングでステージが遠かったせいか、玉座が3つあったのは気がつかなかった。

約2年ぶりのライブ、しかも新曲なので、正直SU-METALは恐る恐る慎重にこの新たなアンセムを歌っていた。

 

2曲目は「Divine Attack」。

この曲は音源で聴くのとはかなり印象が異なる。

ライブで聴くとかなりヘビーで聴きごたえがある。

メロスピ系のRORやアルカディアよりはるかにヘビーに聞こえた。

1曲目はMOAMETALとSU-METALの2人と10人の使徒という構成だったが、ここからは予想どおり3人構成。サポートはMOMOKOさん。

現時点でサポートメンバーになれるのは、彼女以外にないよね。

 

3曲目以降はライブの定番曲が並んだ。

武道館のセットリストとほぼ変わらない。

ニューアルバムの曲をガンガンぶち込んでくるかと思いきや、さすがにそこまでドS仕様のセットリストではなかった。

 

実は一番驚いたのが「ド・キ・ド・キ☆モーニング」。

この曲を演奏すること自体驚きだったが、あれ、ステージに6人いないか。

BABYMETALの向かい合わせで、赤の入った古いBABYMETAL風の衣装を着たゴーストがいた。

円形の移動ステージ(通称ルンバ)は2台あったようだ。

幕張の悪い音響では分かりにくかったが、やはりゴーストのSU-METAL役が歌をうたっていたようだ。

 

この演出の意味を考えてみた。

これは当初予定された20201010用の演出で、武道館では会場の都合でできなかったものなのか。

さくら学院なきあと、アミューズキッズたちの活動の場を作っているのか。

ともかく10 BABYMETAL YEARSで総括したこれまでのBABYMETALとこれからのBABYMETALをつなぐライブとして、この「BABYMETAL RETURNS」が位置づけられているのは間違いない。

 

ここに登場したBABYMETALのゴースト3人は、10人の使徒のうちの3人だろうが、マスクもローブもしておらず、顔を出していたので、ライブに来ていた元父兄によってすぐに特定されたようだ。

SU-METAL役は、やはりさくら学院出身者でSU-METALの同じ広島のスクール出身。

さくら学院時代から歌での活躍が嘱望されていた子である。

MOAMETAL役もさくら学院出身だったが、もう一人はさくら学院ではないアミューズキッズ。

SU-METAL役の子より年齢が下の子がさくら学院出身者に1人しかいなかったので、学外から補充したらしい。

気になったのはその年齢。

SU-METAL役が16歳、MOAMETAL役が14歳。

最初の武道館後、初のヨーロッパツアーに行った時のBABYMETALメンバーの年齢と同じなのは、たまたまなのか。

BABYMETALは4月のニューアルバムリリース後、ヨーロッパへライブツアー(サバトンのサポートだが)へ行く。

棺桶の演出といい、あの時のBABYMETALを強く意識しているような気がしてならない。

 

この演出でちょっとぽかんとしていると、断片的に聞いたことのある曲が流れてきた。

断片を聴いていて一番聞きたかった「Light and Darkness」だ。

メロディーがこれまでになくJ-POPというよりは歌謡曲に近いように感じていたが、ライブで聴いた「Light and Darkness」は、曲名のとおりメロディーとバックのコントラストが非常に大きく魅力的。

メロディーはそれほど歌謡曲ぽさは感じられず、J-POPのバラード的で、SU-METALの歌を堪能できる曲。

サビあたりで大神様のギターソロが入ったが、このギターの音が素晴らしい。

思わずハッとして神バンドのいるステージを振り返ってしまったほどだ。

使っているギターは小神様のバーガンティー。非常にいい音に仕上げてくれた。

 

SILENT MOSH'SH PITで大人しく見ていた嫁メタルは、新曲はバラードばかりでつまらないと言っていた。

嫁メタルは「PA PA YA」みたいにノリのいいはじけた曲が好きだからこういう感想になる。

この曲はライブで歌うのは相当難しい。これまでの最高難度かもしれない。

SU-METALは初披露ということもあり、かなり慎重になっていたが、完成度が増してくれば、「紅月-Unfinished version-」を超える可能性もあると思っている。

 

ラストはやはり「THE LEGEND」(仮題COFFIN)だったが、この日初披露された2曲が2月と3月のシングルになるのだろう。

「ギミチョコ」のあたりで音ズレはあったが、曲の途中で修正されていた。

これまでもBABYMETALのライブでの音ズレはないわけではなかったので、個人的にはそれほど気にならなかったが、ないに越したことはない。

何回か使ったことのある幕張でもこういうことが起きるので、ライブのセッティングは難しいんだね。

 

今回はDAY1、DAY2となっていたのでセットリスト自体は2日間とも同じかと思っていたが、最後の紙芝居では、何か気を持たせる言い回し。

明日なんかあるの?

前回の幕張ほどの充実感はなかったが、SU-METALの歌が聴けることの幸せとBABYMETALの今後の活動への期待感を十分噛みしめた。

 

今回は並PITだったので、モッシュとは無縁かと思いきや、そこはBABYMETAL、そんなことはなく、「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のころにはサークルができあっていたが、今回はちゃんと退避場所を確保できたので、余裕を持って他のメイトさんたちのモッシュを見守ることができた。

 

2日目には参加しなかったが、情報はしっかりチェック。

セトリは同じだったが、やはりいろいろ発表があった。

4月1日、2日にFOX DAYにぴあアリーナMMで行われる「BABYMETAL BEGINS - THE OTHER ONE -」と題されたライブ、名前からして今回の幕張と対になっているようだ。

2DAYSであるが、こっそりとDAY1が「BLACK NIGHT」、DAY2が「CLEAR NIGHT」となっており、両日で構成が大きく異なることと「特別な」ライブであることが示唆されている。

それもそのはず、ついにBABYMETALに「新しいメタル」が誕生するらしい。

ということで、ついに新メンバーが正式加入かとメイト界隈では盛り上がっている。

このライブの後、海外でのサバトンライブサポートが控えており、かなり過酷な日程であることを考えると、現実的に「新しいメタル」は、海外でのライブ実績もあるMOMOMETALしかいないだろう。

だから、会場はMOMOMETALの出身地神奈川のぴあアリーナ「MM」という憶測もある。

この会場、BABYMETALが初登場したライブ会場、横浜赤レンガ倉庫にも近い。

ついに正式な新メンバーを迎える「新生」BABYMETALの門出にはふさわしいという意見も見受けられる。

 

MOMOMETALは中学卒業時に海外留学ということでアミューズを離れているが、BABYMETALの新メンバーとなればアミューズに復帰するのだろう。

YUIMETLだった由結ちゃんはBABYMETAL脱退後、一切芸能活動をしていないが、5年近く経過した今でもアミューズには所属していることになっている。

既に芸能活動から引退していると考えるのが妥当なところだが、何らかの理由でアミューズ所属のままなっているので、正式に所属事務所を離れるタイミングとしては、BABYMETALに新メンバーが正式加入するこのタイミングしかないようにも思える。

 

土日とはいえ、年度初めのライブはいい年をした大人には日程的に辛いところがあるが、申し込まないことには当選しないので、THE ONE's ARK先行にとりあえず申し込んだら当選してしまった。

4月1日土曜日、超Mosh'sh SEAT一択だったのにである。

これはもう新生BABYMETALの門出を見に行くしかない。

YUIMETALが最後に姿を見せるほんのわずかな可能性に期待して。


10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY-Ⅵ(その2)

2021-10-17 09:07:38 | ライブ
骨のアナウンスが始まった。
東京ドームを思い出すな。
注意事項の説明とウェーブヘドバンとチュートリアルだ。
声を出せない、一緒に歌えない、そんなことは分かり切った話だが、ライブの直前に改めて言われると、
ライブの間ぐらいは忘れてしまいたいコロナ禍という現実を改めて突きつけられたような感じで、ライブで非日常を感じたいのに白けてしまう。
「家に帰るまでが10 BABYMETAL BUDOKAN」とか「寄り道、ダメ、ゼッタイ」とかライブの前に言われるとは、何ともやりきれない。

骨のアナウンスが終わると短い紙芝居、そして武道館にマシンガンのような爆音が響き渡る。
比較的狭い会場だが音量は通常ベース。耳が音量で飽和し、聴き取りにくい。
これが噂の「シン・BABYMETAL DEATH」か。
基本的にスラッシュメタルなオリジナルBMDに比較すると、現代的というかインダストリアル仕上がり。オリジナルのBMDより激しく感じる。
円筒形のディスプレイにはこれまでのライブがモノロームで映し出される。
サブリミナル的なほんの一瞬の映像が連続して流れる。
武道館、ウェンブリー、東京ドーム、フォーラム、幕張…
ダークサイドになってから封印されていたBMDがこんな形で復活するとは。
この封印までもが解かれたということは、オリジナルのBMDが復活するのは新しいメンバーでも入ったときか。たぶんないとは思うが。

この武道館公演のセットリストは、「10 BABYMETAL BUDOKAN」に収録されている10曲を基本に、OP+2曲という構成らしい。
これまでOPは「IN THE NAME OF」だったが、ⅤとⅥは「シン・BABYMETAL DEATH」に変わった。
そしてその他の2曲はVと変わらないとすれば、あの曲とあの曲だ。

IDZ、ギミチョコ、ドキモとライブ定番の曲が続く。
武道館も6公演目ということもあり、SU-METALに力みは感じられない。
伸びやかに、楽しげに歌ってくれる。
ただ、噂に聞いていたとおり武道館の音響はよくない。
大音量のラウドなバンドには向いていない。
アリーナの面積に比べて高さのあり、スタンドの傾斜がきついホールは、低音が残響し、音の分離が悪くなる。
傾斜のきついSSAのスタンド中段よりもよくない印象だ。
フロアレベルに違い1階ならばまた違ったのかもしれない。
そうしてみると、やはり横浜アリーナはスタンドの傾斜が緩やかな分音がいいようだ。

神バンドは一は固定されているが、曲によって向きが変わる。
最初観客側を向いていたが、いつの間にかステージ側を向いていた。
ギターとベースはくるっと振り向けばいいが、ドラムはそうはいかない。
ドラムセットが載っている台ごと180度回転するようになっていたようだ。
ボーカルの姿が見えると見えないとでは、神バンドも演奏が違ってくるだろう。

ステージ演出は、幕張の進化系。
バースデイケーキ型のステージの側面までLEDディスプレイになっているのは幕張と変わらないが、
ステージが全面ディスプレイになっているのは、上から見下ろす武道館ではより効果的な演出が可能となっている。
武道館の高さを生かして、ムービングライトを上で向けステージが柱に囲まれているように見えるライティングも、東京ドームからの進化を感じる。

紙芝居が始まった。
最初の武道館の時の紙芝居風の今や懐かしい感じの紙芝居だ。
九段下ならぬ十段下、武道館ならぬブドウ館。子ギツネたちの奇妙なダンス。
間違いない。今日も「おねだり」だ。
Black BABYMETALの曲をMOAMETALがソロで歌うのは、緊急事態のLEGEND-Sを除いでなかったはずだ。
センターステージの中央でMOAMETALが歌い踊り、その周囲を4人の子ギツネたちが踊る。
骨パーカーにフードをかぶり、赤と黒のスカートという昔懐かしい衣装で子ギツネたちが踊る。
ディスプレイにもほとんどうつらないし、フードにマスクなのでほとんどその表情は窺えない。
ただ、小柄なMOAMETALよりさらに小柄な子ギツネがいたのは間違いない。
この子ギツネたちは、この年で閉校となるさくら学院の生徒たちということになっている。
今年のさくら学院の在校生は8人。4人ずつ2日に分けて出れば計算は合う。
さくら学院以外の子も混じっていたという噂もあるが、確かめようもない。
この武道館で「おねだり」を今年閉校となるさくら学院の在校生を共演するというのは、どんな気持ちなのだろう。
おそらく語られることのないMOAMETALの気持ちは想像するしかない。
この子ギツネたちがさくら学院の在校生だとすれば、「伝説の先輩」のライブ、しかも武道館という場で共演するというのは、彼女たちにとってどんな意味があったのか。
それこそOTFGK。

中学生のYUIMETALとMOAMETALが歌うのを前提とした歌詞を22歳になって、すっかり美しい女性になったMOAMETALが歌うと、
それは小悪魔なんてものはすっかり通り越して、サキュバスですよ。
気がつかないうちに魂を完全に抜かれてしまいます。
ちょっと見てはいけないものを見てしまった気になる。

ただ、曲中に子ギツネたち一人一人のそばに寄って歌う姿は本当にうれしそうで、
MOAMETALというよりは、さくら学院4代目生徒会長の菊地最愛そのものだったかもしれない。
もあさんのさくら学院愛は深かったからね。

BABYMETALらしくない、スペシャル大出血サービスの演目が終わり、再び紙芝居が始まる。
紅の戦士の紙芝居。これもまた昔風の紙芝居だ。
「この世に光を取り戻すため再び紅の戦士が聖地BUDOKANに舞い降りる」

紅月も久しぶりだ。最後はDark Side Carnivalのときか。
アヴェンジャーズ体制になってから演奏されたSU-METALのソロ曲は「Kagerou」だけだった。

いつものイントロからのSU-METALの歌には、力みは感じられない。
久しぶりの紅月マント姿のSU-METALが朗々と歌い始める。
やはりこれだよ。この感じだよ。この感じを味わいたくてBABYMETALのライブに行くんだ。
マントは赤くなく、10 BABYMEYALのイメージカラーの黒と金だ。

間奏になった。本来ならばギターの神の見せ場だが、離れたポジションでは背中合わせのツインギターは望むべくもない。
その代わりに、マスクを着けたマッスル姐さんズ登場。
マスク以外、ヘッドギアも衣装もダークサイド仕様のままのようだ。
さすがに動きのキレが尋常ではない。回し蹴り4連発も見れた。
これを再び、しかも武道館で見られるとは。
本当にこの武道館公演は、BABYMETALの10年間、そのライブの総決算なんだな。

再びSU-METALが歌い始める。
そして、暗転。SEの歓声と拍手だけが聞こえてくる。
次のSU-METALの声を、まさに固唾を飲んで待つ。
ピアノとストリングスをバックにゆっくりとSU-METALが歌い始める。
LEGEND1999で披露された紅月のUnfinishedバージョン。
映像で見るたびにうっとりとする瞬間。
その瞬間がこの武道館でリアルに訪れた。
ほんの一節、そこからは一気にスピードアップ。
このコントラスト、本当にたまらない。
武道館の音響が悪かろうが関係ない。
この瞬間のためにこの場所に来た。

そこからは、ライブ鉄板の曲が続く。
楽しいはずのライブだが、なんだか苦しい。
マスクを三重に着けているせいではない。
そして、ほかの会場に比べれば物理的にはずっと近いはずのステージが遠く感じる。
力いっぱい拍手、手拍子はしている。
事前の練習どおりウェーブヘドバンもやった。
ただ、声が出せない。それが苦しい。
RoRのイントロは、大声で歌いたい。
幕張では大声で歌った。
いくらSEで歓声が付け足されていても、それこそまがい物だ。
我々は「声を失った」のだ。
たったそれだけのことで、BABYMETALのライブがすっかり違うものに感じてしまう。
ライブ中もコロナのことが時折頭をよぎる。
感染症の心配などせずに、大声で歌って、モッシュして、純粋にライブが楽しめるようになるのはいつになるんだ?

いつの間にかエンディングを迎えていた。
いつものように最後のC&R。
SU-METALの「We are?」へのレスポンスは自分の声ではなくSEの「BABYMETAL」。
自分で応えなくてC&Rに何の意味がある?
銅鑼と特効花火でいつものようにライブは終了した。

今回のライブは規制退場となっていた。
指定された座席順に会場を後にする。
階段を降りるとすっかり外は暗くなっている。
開場を離れがたいメイトさんたちは、夜の武道館をバックに写真を撮ったしているが、早く帰れとスタッフの拡声器の声がうるさい。

東京駅まで戻り、夕食にしようと思ったがほとんどの店がもう閉まっている。
なんとか開いていた店で食事。
それほど混んではいなかったが、店自体が狭いので落ち着いて、安心して食事をするという感じではなかった。
食事を終えると早々に席を立ち、新幹線で帰途についた。

ライブ自体は過去最高だったと思う。
舞台装置、照明演出、東京ドームの時とは格段の差があり、会場の大きさは違うが、幕張よりさらにレベルアップした印象が残る。
神バンドの演奏も盤石。日本での演奏が少なかったISAO神と大神とのコンビもばっちりだった。
ただ、今までになく演者との距離を感じてしまったライブだった。
ライブで声を出せないのがこんなに苦しく、辛いなんて。
一番ライブの難しい時期にライブをやってくれたBABYMETALの関係者には本当に感謝したい。
ただ、次こそは、心おきなくライブを楽しみたい。
もう今年はライブはないだろう。
次は、4thアルバムを聴けるのかな。

10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY-Ⅵ(その1)

2021-10-16 11:53:56 | ライブ
最初は雨の東京ドームRED NIGHT、それいつくかのライブに行くことができた。
SSAが多かったが、2019年に横浜アリーナ、2020年に幕張メッセとBABYMETALのメモリアルな会場でのライブに行くことができた。
あと行きたい場所は武道館。
自分が初めて映像で見た国内ライブが武道館のトレーラーだった。
BABYMETALに限らない。ビートルズがここでライブを行って以来、海外で最も有名なライブ会場となっている。
ずっとライブ会場としての武道館に憧れみたいな感情を持っていた。

そしてBABYMETALの武道館10公演。
おそらくコロナがなければ実現しなかっただろうライブ。
観客数、そもそも感染状況次第では実施できるかさえわからないという極めて大きい制約の中で、このライブをやろうしてくれることに感謝しなければならない。
これは行きたい。どうしても行きたい。
最初の6公演の日程が発表されたが、土日は1日のみ。あとは平日。
残りの日程がわからないが、1日だけある平日以外のⅥに賭けてみた。
コロナ禍とはいえわずか5000のキャパで正直どうかわらなかったが、THE ONE先行でチケットを確保することができた。

ただ、広島の時のように行けることに浮かれた気持ちにはなれない。
ライブは一定の制限下で一応はできるものの、緊急事態宣言中。当初1か月間だったものがさらに1か月延長になってしまった。
正直相当悩んだ。
地元には緊急事態宣言は出ていないものの、感染拡大地域との往来は自粛が要請されている。
ライブ会場は感染対策には相当気を使っているし、正直ライブだけ見てすぐ帰ってくれば感染リスクはほとんどないと思っているが、
万が一感染してしまった場合のリスクを考えると、いい大人としてはやはり悩まざるを得ない。

そんな中10 BABYMETAL BUDOKAN Ⅲの情報が入ってきた。
なんとこれまで海外で1度だけ披露されただけの「From Dusk Till Dawn」をやったですって!
この情報で気持ちは決まった。東京の感染状況が落ち着きつつあるというのもその判断をサポートした。

2日連続公演が5回で10公演だが、連続する2日間は同じセットリストのようだ。
となるとⅥの先日のⅤの情報が気になる。
情報を遮断してライブ当日を迎えるというのもいいが、ちょっとそれは我慢できない。

前日の夜、ネットの情報はだいぶ混乱していた。
「BABYMETAL DEATH」のニューアレンジでライブの幕を開けたとか、
4人のサポートを引き連れてMOAMETALが一人で「おねだり大作戦」をやったとか、
マッスル姐さんが登場して、Unfinishedバージョン風のアカペラパートがある「紅月」が披露されたとか、ガセというかフェイクとしか思えない報告で溢れていたからだ。
事前にこんなセットリストを予想したなら、妄想の一言で取り合ってももらえないような信じがたい情報を目にすることになった。

いや本当らしい。これまでのパターンならば明日のセットリスも同じ。
あとは、いかにリスクを下げるかそれだけを考えることにした。
〇マスクは二重。不織布マスクの上からPITAPAコラボのBABYMETALロゴ入りマスクをする。CDC推奨の方法。マスクは極力外さない。
〇なるべく屋内にいる時間を少なくする。コンビニなど店には極力寄らない。食事は店の込み具合を見て判断。

いざ武道館へ!


当時はいい天気。東京は春の陽気らしい。
服装はいつもの黒ずくめだが、買ったことをすっかり忘れていた鹿鳴館グッズが先日に届いたので、骨ロングTEEの上から半袖のTEEを重ねて着た。
マスクは、ここで使わないとあと使う機会がなさそうなPITAPAコラボマスク。
不織布マスクの上から装着し、口元もレイヤーになった。

新幹線は驚くほど客が少ない。車両がほとんど貸切状態。
東京駅は思ったほどではないが、通常よりはかなり空いている。
さっと地下鉄に乗り込み、九段下へ。
地下鉄の出口から思いのほか近い。
田安門から北の丸公園敷地内へ入ると、金色の大きな玉葱が見えてきた。
もう少し進むと、あった。赤地に「武道館」の文字。

ようやく来ることができた。
物販は現地ではやっていないが、看板だけは掲げてあり骨スーツの販売員が1人だけ。
初日はなぜか靴を履いていなかったらしいが、さすがに今日は靴を履いている。
口には例のSavoirMask、例のエプロンをつけ、発売されたばかりのバトルジャケットを手に持っている。
入場時間が事前にアナウンスされているので、会場周辺に集まっているメイトさんの数は少ない。
見慣れた風景だが、鹿鳴館のグッズ、骨パーカーを着ている人が目立つ。
入場口を確認した後、時間があるので千鳥ヶ淵のさんぽ道をちょっと歩いた。
桜の時期にはまだ早いが、桜が咲いたらさぞきれいだろうなと思わせる散策路。
風が少々強いが、とても暖かく少し汗ばむほど。
その先に千鳥ヶ淵の戦没者墓苑があったので立ち寄ってみた。
ほとんど人はいない。建物が工事中のようで養生が目立つ。静かに手を合わせた。

田安門の近くに戻り、まだ時間があるのでベンチに座り待機。
スマホに座席情報が入ったので確認すると、2階東のP列とある。
真ん中よりやや後方か。チケットが取れただけいいだろう。
そういえば、今まで電子チケットはLINEチケットだったが、今回はぴあのシステムを使っている。
LINEチケットは複数チケットを取った場合、分配も可能だったはずだが、BABYMETALのライブでは分配は必須ではなく、同伴者と一緒に入場すればよかった。
ぴあの電子チケットは分配が必須。同伴者もぴあのIDが必要になるため、事前にかみさんのIDも取得して、チケットを分配しておいた。
LINEチケットより電子チケットの表示方法など少々わかりづらいところがある。
いままで座席は入場口でバーコードを読み込ませて座席番号を紙に出力していたが、今回は開場の1時間前にスマホで直接確認できるシステムになっている。
入場口での座席番号紙出力は、入場に時間はかかるし、出力するのにトラブルが多いらしく、それで入場が遅れることも結構あったので、このシステムは有り難い。
このひと手間が省けることで、入場もスムーズになることだろう。
例によって会場内に入る前にドレスコード、SavoirMaskの着用を求められた。
これでマスクのトリプルレイヤーになってしまった。
SavoirMaskは着けてみると意外と大きい。

階段を上り、2階の狭い通路を通って会場内へ。
相も変わらず照明が赤く薄暗いので、座席が確認しづらい。
最初間違って東ではなく、東南へ行ってしまい、自分の座席に人が座っていたので、改めて自分の席を確認して探すことができた。
2階席の中段に通路があるが、その2列上の席で、上下方向の通路の右端。
2階席はかなり傾斜がきついから、ステージ方向の視界は開けている。
座席数が通常の半分ほどになっているので、前後左右とも空席で荷物置き場にちょうどいい。
自分の席に座り、改めて会場を見渡す。
今まで大きな会場が多かったせいか、狭く感じる。
円形に近い形の上、高さもあるので、キャパの割にはコンパクトだ。
中央に吊るされた円筒形のディスプレイとラインアレイスピーカーが見える。その上には今日も日の丸が掲げられている。
なんとも不思議な感覚だな。
会場内清掃のダスキンさんが手すりを拭きまくっている。
コロナのせいで5000人しかこのライブを見ることができないため、ゆったり座れるのはいいが、なんとも落ち着かない。
この状況でライブを見に来ていること自体、後ろめたい気持ちを払拭しきれない自分がいる。
円形のセンターステージが中央にあり、その周囲を花道が取り囲むように配置されている。
センターステージと花道の間に神バンドのポジションがセットされている。
東西南北に向かってバラバラだ。
自分の席からだとドラム神が一番よく見える。
席が高い位置にあってステージが見やすいのはいいが、俯瞰で上から見ることになるので、客観的に見えすぎてしまって、一体感というか没入感に欠けるような気がする。

いつものようにShazamで客入れ曲のチェックをしながら開演を待つ。
BMTH、スリッペなどおなじみのバンドが多かったが、Asiking Akexandria、System of A Down、Kornなど、これまではあまり聞いていなかったバンドの曲も多かった。

開園予定時刻より遅れて客電が落ちる。
今回は座っててもいいのだが、やっぱりいつもくクセで立ってしまう。

(つづく)