夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

BABYMETAL LIVE AT TOKYO DOME ブルーレイ雑感

2017-05-21 20:49:01 | 音楽
感想

SU-METALは、その姿も声も美しかった。
MOAMETALは、ひたすら愛らしかった。
YUIMETALは、ゆいちゃんまじゆいちゃん。

以上。

これだと3行で終わってしまうので、もう少し書きます。

買ったのはTHE ONE限定盤。
正直価格が高いので通常盤と迷いましたが、ライブCDが決め手でした。
結果的には、CDの音が非常に良かったので、THE ONE限定盤で正解でした。
が、もう少し価格を押さえていただけると有難いな。
THE ONE限定ものを買うのはこれで4回目ですが、自分の想定価格よりも毎回5000円くらい高いです。

RED、BLACKとも80分ほどの公演時間だったので、武道館同様ブルーレイだと1枚に収められるのかなと思いきや、RED、BLACK独立した2枚組。
ディスク容量は十分あるので、音声仕様については従来の48kHz/24bit超を期待したのですが、従来通りでこの点はかなりがっかり。
しかし、実際音声を聴いてみるとこれが過去最高にいいですね。とにかく楽器ごとの分離が非常にいいです。
混濁感がなく抜けがよいと言ったらいいんでしょうか。最初iPurifierSPDIFの導入効果かと思ったのですが、
同じ環境で幕張の巨大天下一メタル武道会と比較してみると、全く違います。
東京ドームと比較してしまうと、幕張の方は音圧一辺倒で音が濁りがち、立体感に乏しい平面的な音場感と感じられます。
実はウェンブリーもかなり良いと感じていたのですが、ハウリングノイズを取りきれておらず、
ラインから音を入れているベースとかはよかったのですが、肝腎のボーカルが汚れっぽい音になっていました。
東京ドームはそれがなく、間違いなく過去最高ですね。これで96kHz/24bitだったらなと思ってしまうのは贅沢な願いでしょうか?

映像も過去最高ですね。ビットレートは分かりませんが、かなりのハイビットレートで収録されていると思われます。
非常に高い精細感、相変わらず暗いシーンも多いのですが、黒潰れすることもなく、ダイナミックレンジが非常に高い印象です。
あの日、現場ではステージが遠くてよく見えなかったシーンが美しい映像で見られるのは、幸せの一言です。
WOWOWでも放送されましたが、音も映像も格段の差があり、見た印象全くと言っていいほど違います。ぜひこれはディスクで見るべきだと思います。

あ、内容ですね。
ライブは2日間とも見たわけですが、自分の記憶があまりあてならないなということが分かりました。
現場には巨大な円筒ディスプレイが設置されていましたが、全てを見ていたわけではなかったかなと。見
ていたとしてもしっかりと認識されいなかったことも多々ありました。

ああ、最初の紙芝居の最後に、REDはフラッグと天空ステージ、BLACKでは十字架がちゃんと映し出されていたではありませんか。
衣装に関しては、REDが金色がはっきり映っていますね。現場じゃ真黒にしか見えなかったんですけどね。
ライブはライブの現場でしか感じられないことも多く、例えばあの歓声はディスクには収めようもないということを改めて感じました。
カメラの位置の関係で俯瞰の映像が多いのですが、俯瞰だとドームのあの広さは感じにくいんですね。
RED NIGHTでコルセットが一斉に光った場面、あの日はグランドレベルに近い3塁側のスタンドにいましたが、
下からあの光を見上げた時のうっとりとした感情は映像では手に入れられませんね。
ライブはライブ、映像は映像、別物とし楽しむのがいいのですね。

あの日見ることさえできなかった3人の表情が見られるのは映像ならでは。
特に印象に残ったのは、BLACKの最後の曲IDZの最後でひざまづいたYUIMETALとMOAMETALが両腕を頭上に伸ばしながら顔を上に向けてから、
両手を広げながら正面を向いたときのあの表情、達成感に満ち溢れたあの表情、このシーンを見るたびにあの日の感情が呼び起こされてとても幸せな気持ちになります。
あとずっと収録されるか気になっていたYUIMETALの「うぃあー?」もしっかり収録されていたので大満足です。
その前のSU-METALのすってんころりんはもちろんカットされていましたが、怪我の功名というか、
このすってんころりんがなかったらきっとなかったであろう花道を3人が肩寄せあって歩く姿のバックショット、なんでこのシーンで自分は感動してしまうのだろう?


噂になっていた銅鑼を前にしてのSU-METALのおしりふりふりは本編では確認できなかったものの、公式トレーラーには映ってました。
イメージしていたのとは違いましたが、この動きは前に見たことがあるような気もします。SU-METALが盛り上がってくるとこの動きが出るような気が。

森先生がラジオで話していたドームの感想じゃないですけど、やはり日本で音楽で携わる人たちにとって東京ドームというのは特別な場所なんでしょうね。
MOAMETALがBLACKの1曲目から感極まっているというのもありますが、BOHさんにもちょっとそんな表情がみてとれました。
それと神バンドの気合い。ライブの現場でもビンビンに感じられていたその気合いが映像にもはっきりと残っています。
たぶん神バンド5人とも東京ドームでライブをするのは初めてじゃないですかね。
センターステージで5万人に囲まれて演奏するというのはどんな感じなんだろう。
BOHさんは感想を語ってくれることはなくなってしまいましたが、このドームでの感想をぜひ聞きたかったです。
武道館同様ドームでもステージが回転したわけですが、大きいうえにロンドなんかはかなりの高速回転でしたから、
武道館以上のドップラー効果だったのは間違いないところでしょう。
武道館の感想としてBOHさんが言ってたのは、センターステージなので360度歓声が聞こえる、特にスタンドが高い位置にあるので歓声が上から降ってくるって。
武道館は1万人ぐらい、対してドームは5万5000人。あの時の歓声はどんなふうに神々に聞こえたんだろう。

映像を見ていて気付いたことがひとつ。YUIMETALとMOAMETALの音声ってポジションが入れ替わっても固定なんですね。
YUIMETALが左チャンネルでMOAMETALが右チャンネル。これが基本位置なんですが、時々入れ替わるので、音声が固定だとちょっと違和感があります。
このへんは映像作品だけ入れ替えると手間なんですかね。

あとCDについて。
これは音が大変よいです。ウェンブリーから感じていたことですが、エンジニアが違うとのかのレベルではなく、機材代えたとしかおもえないほどの変わりっぷりです。
アルバム収録曲フルコンプリート、神バンド仕様、しかもこの音の仕上がり。このために大枚はたいた価値ありです。
楽器ごとのセパレーションがよく、音が混じらない。クリアでレンジも広く現代的な仕上がりです。
ウェンブリーに比べるとベースとドラムスが控えめですが、ウェンブリーがハウリングノイズの件もあり特殊な仕上げになっていたともいえます。
ドームの方が全体のバランスがよいと感じられます。ライブの現場では決して実現できないだろうと思われるバランスですから、新しいヘッドフォンで堪能しております。

「東京ドームに立って、ここがゴールではないと思いました。」
雑誌のインタビューでのSU-METALの言葉です。
1つの目標であっても、最終ゴールではない。ただこれまでのBABYMETALの集大成ではあるなというのが率直な感想です。
ここからBABYMETALはどこに向かうのか?
東京ドームで公演した歌手が(いろいろ限定があるとはいえ)ライブハウスで演ってくれるというのはあまりないことなんでしょうか。
営業的にはすごく無駄なのでやりたくてもできなくなってしまうのでしょうが。

ということで五大キツネ祭り、名古屋の銀に行けることになりました。
ちょっと遠いですが、今回の公演のなかでは赤坂の次に小さい箱です。
初の小箱、今から本当に楽しみDEATH!