夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

「さよならPHS!」まであとひと月

2020-12-31 04:44:00 | ケータイ
スマホ料金の値下げでかまびすしい今日この頃、自分にとっては決断の期限が近づいてきた。
昨年7月で終了する予定だったPHSサービスがコロナの影響で来年の1月まで延長されたが、その期限まであとひと月。
その間にワイモバイルから携帯電話サービスへの乗り換えの御案内が3回ほど来た。
その都度どうしようかなと考えているうちに、あとひと月になってしまい、とうとうワイモバイルから最後通告がきて、
「乗り換える場合は1月15日までに手続きを」と催促された。

PHSからワイモバイルの携帯電話サービスに乗り換えた場合、iPhoneSE64GBモデルをはじめ乗り換えのために必要となる端末のいくつかの機種が無料となる。
さらに、次の機種変更まで国内通話放題のオプション料1000円が無料となる。
スマホを2つ持つ必要もないし、スマホの場合基本料金が高くなるので、乗り換えるならガラケーにしようと思っているが、
通話のみのプランでも月額980円はかかってしまう。
今の電話番号が維持できて、通話放題が月980円なら悪くないと思わないでもないが、
実際は1通話10分以上の通話がほとんどないので、持っていてもそれほど利用価値がない。
ほぼ同じ金額でスマホの方に通話放題オプションを付けた方が使い勝手はいい。
また、同じキャリアの3G ・4G回線を使うこととなるので、PHSのように周波数帯が別で、
災害時に繋がりやすいかもしれない、ということもなくなる。
もともとPHSで使っていた0705*******の電話番号は、Digno Dual2をスマホとPHS端末に分割するときに、スマホの方に引き継がれており、
今のPHSの電話番号はもともとドコモからMNPで持ってきた080なので、特に思い入れもなく、電話番号すら正確に覚えていない。
この080はPHSサービスがほとんど使えない地域に2年間メインで使っていた電話番号だが、今となってはこの番号に電話がかかってくることはなく、完全待ち受け状態。
基本料金がタダだし、何よりPHSだからと理由で持ち続けていたので、PHSサービスが終了する以上、継続する理由はないのかもしれない。
端末が無料なので、乗り換えてしばらく使ってから解約し、ガラケー端末を残すということも考えたが、
SIMフリーの端末ではないのでソフトバンク回線でしか使えないから、端末価格を考えるとそれほどお得感はないかな。
ただ長く2つ折りの端末を使ってきたので、スマホメインになった今でも手に持ったときのしっくり感はガラケーの方が勝っているが、
2つ折り端末もそろそろ絶滅危惧種になりそうで、故障がこわい。

母が使っているドコモのらくらくホンが購入して2年経たずに故障した。発着信ができなくなるトラブルで、結局基板の交換となってしまった。
以前母が使っていたらくらくホンベーシックは、電池パックの交換は必要だったが、ノートラブルで8年ぐらい使えたので、
1年半あまりで修理が必要になるというのはちょっとショックだった。ただ、同じ機種の代替品を無料で貸し出してくれるところは、さすがドコモと言うべきか。
自分も妻もかなりの数のガラケーを使ってきたが、修理が必要なトラブルは初めてで、修理保証に入るなんて考えがなかったため、修理代金を満額払うことになった。
新たに端末を買うよりは修理代の方が若干安かったので修理を選択したが、ミドルクラスのスマホが買えるくらいの金額だった。
ただのハズレ端末だったのか、この機種特有のトラブルなのかは分からないが、生産数が少なくなっているということが影響している可能性はあると思う。
そんなことを考え合わせると、サービス終了とともにPHSにさよならするのがいいようだ。


PHSサービスを使い続けて23年半、ドコモPHSの停波の時にはすでにDDIポケットに乗り換えていたので、停波の瞬間を「目撃」することは出来なかったが、
今度は停波ではないものの通信サービスの終了というなかなか巡り会わない機会に立ち会うことになりそうだ。

BMアクセラのスタッドレスタイヤを更新した

2020-12-26 23:53:16 | 
早いものでBMアクセラになってから3年が経過した。
11月にBKアクセラから乗り換えたので、現在使っているスタッドレスタイヤBS VRXも3シーズンを経過している。
昨年の冬は暖冬でほとんど雪の上を走っていないので、正直どの程度劣化しているのか分かっていない。
初めての新車プリメーラHP10のタイヤサイズは195/60R14。今では考えられないほど小さいタイヤだった。
その次のBKアクセラになったら205/55R16となり、スタッドレスタイヤの値段も跳ね上がった。
現在のBMアクセラは215/45R18。スポーツカーでもないのに純正でヨンゴーの18インチなんて、
ゴーマルすら認められなかった時代を知っている者としては感慨深い。
ツーサイズぐらいの違いでもスタッドレスタイヤの価格には大きく影響してくる。
最新モデルのスタッドレスタイヤだとあまりにも高額なので、型落ちのBS VRXにしたが、
BMアクセラがAWDということもあり、3年間冬道を全く問題なく走ることができた。
ウエット性能はともかくドライ性能も非常に優秀なので、通年これでもまあいいかと思えるものだった。
さて、そのVRXも4シーズン目を迎えようとしているが、これまでスタッドレスタイヤを4シーズン履いたことはない。
今までは主にミシュランを履いてきたが、3シーズン目になると圧雪路は問題ないものの、
凍結路や水分の多い雪だとさすがに滑るので、4シーズン目の使用は諦めてきた。
ただ、現在のVRXでの走行距離がこれまで以上少ないので4シーズン目突入も検討したが、安全走行は何をおいてもまずタイヤ、更新することにした。

車検の日程が10月下旬だったこともありノーマルタイヤで車検を通し、11月下旬にいつものタイヤショップへ赴いた。
ミシュランショップであるこの店は、ミシュランの他に国内4社とピレリも扱っている。
価格表の該当サイズを見たが、まずミシュランのX-ICE SNOWに215/45R18のサイズがない。
205/45R18や225/45R18はあるのだが、このサイズはマイナーサイズらしい。
国内メーカーの現行モデルの価格を見たが、BSだけでなくDL、YHもちょっと目眩を覚える価格になっている。
こうなったら今と同じ型落ちのVRXに決まりと思ったら、型落ちのVRXは生産数が少なく、このサイズは既にメーカーにも在庫がないとのこと。
ここで4シーズン目突入が頭をよぎった。
思い切ってインチダウンという選択肢もある。安いホイールを組み合わせれば、16インチにインチダウンするとスタッドレスタイヤの価格差で十分元が取れる。
しかし、BMアクセラのAWDの適合タイヤサイズは18インチのみ。FFにはある205/60R16の適合サイズの設定がAWDにはないのだ。
サイズさえあれば激安の海外スタッドレスとかオートバックスのオリジナルブランドとかも考えたのだが、
18インチのしかもマイナーサイズなど作っていない可能性が高いので、選択肢はTYに絞られた。
TYの現行モデルOBSERVE GIZ2の価格はBSの型落ちVRXとほぼ同じ。こんなことなら早めにVRXを予約しておけばよかったと思ったが後の祭り。
ブランド力が弱い上、ユニフォーミティの問題がありリプレイスから撤退してOE専門メーカーになるのではないかとかつては言われていたTY。
車の免許を取ってからかなりの年数になるが、主要メーカーの中でTYのタイヤだけは履いたことはない。
OEタイヤはDLかBS、リプレイスタイヤだと夏冬合わせればオカモトもオーツも履いたことはあるが、TYだけはなかった。
こんなことでもない限り、選択肢に入ることはなかったのだが、背に腹は代えられないので、生まれて初めてのTYタイヤを使うこととなった。
店頭に該当サイズがなかったので、問屋から取り寄せになった。


その1週間後、注文のオブザーブを純正ホイールに取り付けてもらい、スタッドレスに履き替えて店から発進。
あら、何だか動き出しが軽い。VRXよりも明らかにゴムっぽい感じがしてちょっと気持ちが悪いが、DLのOEタイヤより明らかに軽く発進できる。
代車で借りたMAZDA CX-3の1.5L ガソリン車を思い出す軽快さである。
今まではいたスタッドレスはノーマルタイヤに比べてゴムが柔らかい分、最初のひと転がりが鈍い印象があったが、このタイヤは違うようだ。
単に今履いているDLのOEタイヤの銘柄がSP SPORTというスポーティ系なので転がり抵抗が大きく、
インチが大きくタイヤ幅も広くなったことが、そう感じさせているのかもしれない。
この発進時のわずかな鈍重さがBMアクセラの良さをスポイルしているので、リプレイスタイヤは転がり抵抗が大きい傾向のあるスポーティ系のタイヤは避けて、
シャッキリかつ軽快な乗り味のものにしたい。
走行距離が全く伸びておらず、OEタイヤの摩耗は全く問題ないが4シーズンで打ち止めにするつもりだ。

おニューのオブザーブの慣らしも済んだので、ちょっと横Gをかけてドライ性能を試してみたが、VRXやミシュランほどではないものの、それなりに踏ん張る。
タイヤ剛性がなくて、ずるずると外に膨らんでしまうような印象はなく、一安心。
履いたこともないのにTYを舐めすぎでした。

さて、問題の冬道性能だが、今年は珍しく早めに雪が降ったので圧雪の峠道を走って試してきた。
さすがに1シーズン目ではっきり分かるほどの性能差は感じられない。問題はタイヤの硬化が進んでくる2シーズン目以降ですよ。
来年以降にその性能の変化を試してみたい。

BMアクセラに関しては、排気量が2200ccだったり、車両重量が1500kgを超えていたりして、
自動車税やら自動車重量税(購入から5年目までは免税だが6年目から課税される模様)やらが1ランクアップしてしまい、維持費が割高。
さらにタイヤサイズが少々大きくなっただけでこの価格差である。
あまり走行距離が多くないので、燃料が軽油でもガソリンとの価格差ではまかないきれない維持費の差になっている。
次の車選びは、その辺を十分考えないといけないな。

クオーツとスマートウオッチと

2020-12-20 10:11:58 | ガジェット
今腕時計を考えるにあたり、無視できないのはスマートフォンの存在である。
機械式とクオーツ式のメリット・デメリットを比較している動画のコメントにこんなものがあった。
○今どきクオーツなんか買う意味があるか。クオーツを買うくらいならApple Watchでいい。 常に通信してるから時間は最高に正確だ。
○最もオワコンなのはクオーツ。機械式はロマンがあるから今後絶対に廃れない。

機械式とクオーツを比較している動画だったからこんなコメントがでてくるのだが、
クオーツを買うくらいならApple Watchでいいという理由が結局時計としての精度というのが機械式腕時計にロマンを感じるロマンチストの心理が垣間見れてなかなか興味深い。
ただ「Apple Watchが常に通信してるから時間は最高に正確」というところが気になって調べてみた。

スマートフォン以前のガラケーの時代から、携帯電話は公衆回線(ものによってはWi-Fiでも)を通じてタイムサーバーにアクセスして、
時刻を補正する機能を持っており、電波時計同等の精度と時刻合わせ不要の利便性を持っている。
なので、ガラケーが普及し出した当たりから、腕時計をしていない人、特に若者が目立ってきた。
時刻を知るだけならケータイで十分だから腕時計はいらない。それはそれで理にかなっている。
スマホのポケットウォッチ化というような現象であるが、その昔時計といえば機械式、より小型の腕時計が一般的になる前は、携帯用の時計はポケットにしまわれていた。
ポケットウォッチ、懐中時計。
これの不便な点は、時刻を確認するのにポケットから取り出さなくてはいけない点。
実は、一時期重たいステンレス製の腕時計がいやで実家にあったセイコーの鉄道時計を使っていた時期がある。電池式のクオーツだったと思う。
技術的に進歩し、小型化が可能となり、携帯用の時計はポケットの中から、常時露出していて見やすい場所、手首にその場所を変えることとなった。
携帯用の時計の小型化によって、リストウォッチ、腕時計となった。
人体構造が変わらない限り、その着脱のしやすさ、見やすさ、さらに手をふさがずに視認できるという点では、
小型の機械を身に着ける場所として、手首以上の場所はないのかなと思う。
技術は遙かに進歩したはずなのに、携帯用の「時計」が手首という特等地からポケットや鞄の中に逆戻りするという何とも面白い現象。
この辺はスマホを見ている時間によって変わってくる可能性がある。
常にスマホを手にしているのであれば、時刻を確認するためにポケットや鞄から取り出すことが少なく、それほど面倒でないのかもしれない。
個人的にはそんなにしょっちゅうスマホを手にしているわけではないので、
移動中、特に公共交通機関に乗るときは、すぐに時刻が確認できる腕時計は必要なのだが、この辺りの感覚が実用品としての腕時計を必要とするかどうかの分かれ目になる。

そして今やスマートウォッチの時代。
ウォッチという名称で呼ばれているが、実質は時計ではなくウェラブルコンピューター。
特徴としては、スマホと連動して機能するというところだろうか。スマホの子機的な役割と理解していいのだろう。
スマホの方は自律して時間が刻めるよう本体にクロックが内蔵されているのはPCと同じだが、
PCと同様熱やノイズの影響でクロックの精度があまり高くならないらしく、内部時計の精度はあまり高くない。
そのため、通信をする度ごとにではないと思うが、公衆回線を通じでタイムサーバーにアクセスし、正確な時刻を取得して、内部時計を補正する必要がある。
スマートウォッチも同様らしいが、スマートウォッチ自身には公衆回線につなぐ通信機能がないので(セルラーモデルを除く。)、
BlueToothかWi-Fiを介してスマホの内部時計の時刻を取得し、スマートウォッチの内部時計を補正しているらしい。
クロックを一切持たないと、自律して時間が刻めないので、コンピューターとしての機能を維持するためには支障が出る。
専用のクオーツかどうかは別として、何らかの内部クロックを持っているということを考えると、スマホもスマートウォッチも一種のクオーツ時計ということが出来る。

クオーツ時計が発明され、電気で動くため、数字や文字を表示するディスプレイを使うことが可能となり、
計算機の機能を積んだデータバンクや電話帳の機能があるテレメモみたいな腕時計が登場するようになった。
腕時計にセンサー類を搭載して多機能化した腕時計は、PROTRECKが筆頭だろう。
電気で動くクオーツ時計だからこその機能だが、電気で動くが故に消費電力の問題はつきまとい、
あまり大きな電力を消費する機能は搭載することが出来ない。電池が1年もたない腕時計はさすがに実用性に欠けるだろう。
その点、スマートウォッチは、毎日とは言わないまでも数日間ごとに充電をすることを前提に様々な機能を持たせることは出来る。
身に着けていて人間が視認するのに一番便利な場所、その特等地が手首だとすれば、手首に付けるという場所の制約上、
ディスプレイがそんなに大きくできないため、必要かつ実現可能な機能というのはそれほど多くないと思う。
時刻を知るという時計としての機能は基本として、スマホの着信通知と電子決済ぐらいか。
あとはセンサー類を付ける前提だと、ヘルスケア関係で脈を測ったり、血中の酸素濃度や心拍数を測ったりする機能は身に着けているからこそ出来る機能だが、
現時点ではそれぐらいだろうか。

動画のコメントに戻るが、少なくとも電波式の腕時計であればスマートウォッチに時刻精度で劣ると言うことはない。
電波式ではないクオーツならもちろん精度は落ちるが、消費電力と耐久性の面ではスマートウオッチを上回るので、
非電波式のクオーツ腕時計がその存在価値がなくなるとまではいえないと思う。
多機能であるがゆえにスマホやスマートウォッチを持ち込めない場所もある。
試験会場にスマホが持ち込めないので、時刻確認のためチプカシを購入したという人も少なくない。
ただ、多機能であるという点ではスマートウォッチの優位性は動かないので、
その機能が必要なユーザーにとってはクオーツ式に限らず、通常の腕時計の必要性は薄くなるのだろう。

個人的には、毎日とは言わないまでも2、3日おきに充電しなければならないものはスマホだけで十分。
音質の面もあるが一番は充電の手間の問題でワイヤレスイヤホンも使う気になれない。
ソーラー充電で同じく、置いておくだけで充電できるワイヤレス充電ならまあ許容できるかもしれない。
スマートウォッチの機能で日常的に必要というかあったらいいなと思う機能は、スマホの着信確認機能ぐらいか。
スマートウォッチには、消費電力の関係でディスプレイが常時点灯できないものが多く、
昼間でも点灯動作をしないと時刻の確認が出来ないなんて、一日中暗闇でデジタル時計を使っているようなもので、ちょっといただけない。
常時点灯が出来るApple Watchのようなスマートウオッチもあるが、バッテリー駆動時間は最大18時間。朝出て夜帰るまでなんとか電池が持つかどうかの状態。
毎日の充電とモバイルバッテリーは必須。
なんだかんだいって腕時計はラウンドフェイスが好きだが、Apple Watchはディスプレイ然としたスクエアフェイス。
Apple Watchならワイヤレス充電もできるが、Apple Watchはスマホがもう一台買えてしまうぐらいの値段。
価格に見合った機能とデザインは残念ながら自分にとってはない。

ソニーのwenaは、時計本体ではなくベルト側、ちょうど三折れベルトのバックル部分に機器があるという点で非常にユニークなスマートウオッチだと思う。
wena専用の時計を「wena head」と称してベルトのない腕時計を売っている。
機械式のヘッドまであるのが面白い。基本的にどんな時計でもwenaと組み合わせられるような形状となっている。
スマートウオッチの機能は欲しいがデザインが…と二の足を踏んでいた人にはぴったりかな。
ベルトもメタル、ラバー(シリコン)、レザーとお気に入りの時計に合わせられるようになっている。
個人的にスマートウオッチを使うならこれかなと思うが、充電がワイヤレスではなくUSBケーブル充電なのと(電池は1週間程度持つらしいが)、
時計を付けたままタイピングをするとディスプレイ部分がPCにあたってしまうのがマイナスか。
Suicaを含めた電子決済が使えるたり、心拍数が測れたりと、お気に入りの腕時計がスマートウオッチ化できるのでとても魅力的だが、
利便性が着け心地を上回るかというと個人的には微妙なところである。
職場でもスマートウオッチ派が増えているが、今のところスマートウォッチを使う予定はない。

従来型の腕時計に目を転じると、スマホ連動機能があるG-SHOCKはかなり種類がある。
スマホ連動と言っても、SNSの通知機能くらいだが自分にとってはこれで十分。
問題はディスプレイ。
別にカラーディスプレイはいらないのでモノクロで十分なのだが、文字、特に漢字を表示しようとすると解像度の高いディスプレイが必要となってしまい、
液晶ディスプレイで解像度が高く、さらに常時点灯となると消費電力が上がり、電池の持ちが悪くなる。
そこでMIP液晶である。電圧を常時かけていなくとも表示が出来る液晶で、表示を切り替えるときだけ電力を消費する。
心拍センサー付きでソーラー電波のGBD-H1000 というモデルがでているが、少々サイズが大きい。
センサーなしだとタイドグラフ付きのGBX-100 というモデルがある。これは表示が切り替えられて、時刻表示だけにも出来て、もともと高精細の液晶なので非常に見やすい。

店頭でたまたま見かけたが、例の見にくい反転液晶Gショックのトラウマがある自分としては一目で心引かれた。
さらに、スマホの通知を受信する機能(新着確認のみで内容は表示できない)もある。電波時計ではなくスマホから情報を取得して時刻を補正する。
ただ、サイズの関係か、なぜかソーラーではなく電池式である。液晶の構造が違うのでソーラーセルをうまく配置できないのかもしれない。
それでも、電池が2年持つのだから、省電力で高精細のMIP液晶は素晴らしい。
なのでかなりの人気らしく、このモデルうち黒ベルトの初期ロットは売り切れ。白ベルトのモデルも品薄のようだ。
カシオはこのMIP液晶搭載モデルを今後増やしていくようだが、ラウンドフェイスでスマホ連動機能搭載のシンプルなソーラーモデルを是非お願いしたい。
これならベルトが切れてしまったかつての相棒Wired-h AGWH601の後継になる。



機械式とクオーツと

2020-12-19 09:21:04 | ガジェット
チプカシたちは1年経過しても電池が切れる様子もなく、時を刻んでいる。
公称よりかなり精度が高く、一番くるいが出たものでも半年で1分ほど、
海外モデルのMTP-V004L-7Aは5秒ほどなので、この調子だと月差ではなく年差と言っていいレベルである。
チプカシたちに使われているムーブメントの情報は持ち合わせていないが、
おそらくはmiyotaあたりの量産ムーブメントモジュールだと思われるが、まあ安くて優秀。

実際問題、日常的にどのぐらいの精度であれば時計として許容できるのかと考えたときに、
面倒くさがりの自分としては、なるべく時刻合わせをしたくないので精度は高ければ高いほどいいのだが、
時刻合わせをしないで許容できる時刻のずれは、世界一正確と言われる日本の鉄道に乗る頻度が多いなら、30秒が限界だろうか。1分はちょっと厳しいと思う。
特に遅れる方にずれると問題なので、大体の国内モデル進む方向に調整してあるようだ。
電車に乗らなければ1分。それなら秒針はいらないかもしれない。
クオーツならどんなに悪くとも月1回の時刻合わせで済む。
それもめんどくさい人は自分のような人は年差クオーツか電波時計を使うしかない。
これが機械式の場合はゼンマイバネを動力源とするので、その精度は通常は日差15秒、どんなに精度が高いものでも日差2秒ほど。
これだと基本的に毎日時刻合わせをする必要があると思うので、余程機械式が好きで、
ほぼ毎日必要となる時計の時刻合わせが億劫でない人か、数分のずれは気にしない人向けかな。
まあ、スマホは基本的に毎日充電しなければならないものになっているので、機械式の腕時計もその類いだと思えばいいのか。

あと腕時計の機能維持のために必要なのは、動力源の確保。
電池式のクオーツであれば、短いもので2年ごと、長いもので10年ごとに電池を交換すればいい。費用はだいたい1000円くらい。
2、3年ごとに電池交換をするのは意外と面倒なもので、特に防水性が高いものの防水性を維持しようと思うと時間と費用がもっとかかる。
その手間を省いたのがソーラー充電。自分もソーラー充電の腕時計を4つほど持っており、
そのうち購入してから10年を超えているものが2つあるが、まだ二次電池の交換が必要にはなっていない。
自分が持っているオシアナスがそろそろ8年目になろうとしているので、二次電池の交換費用が気になり調べてみたら、8000円程度だと分かって一安心。
2、3年ごとに電池交換するよりは高いが、購入価格からすると許容範囲。

機械式の場合はゼンマイバネを巻き上げる必要があるが、現在はほとんど自動巻きになっているので腕に時計を着けていれば止まらないが、
外してしまうと数日中に止まってしまうことになる。
ただ、今の自動巻きは手巻き機能が付いているものが多いので、止まっているのに気づいたらちょちょいとバネを手動で巻き上げやればいい。
ソーラー充電の場合、完全にバッテリーを上げてしまうとフル充電状態に戻すまでにかなりの長時間強い光に当てる必要があるので、その点は不便。
ただ、現在では室内の弱い光でも発電するものがほとんどなので、外した腕時計を光がほとんど入らない部屋に置きっぱなしでもしない限り充電切れになることはないが、
時計の置き方については文字盤を下にして置かないように注意が必要。
その程度の気の使い方でソーラー充電の腕時計を10年以上使っているが、今まで充電切れどころか充電不足の警告すら発せられたことはない。
また、充電が足りなくなると、アナログ時計でも秒針が2秒ごとに動くなどのバッテリー警告機能が付いているので、余程のうっかりさんでなければ大丈夫だろう。

機械式の機能維持のためには、電池交換の必要はないものの数年ごとにオーバーホールというものが必要らしい。
オーバーホールは基本的に、分解→洗浄→組立→検査を行うので、それにかかる時間と費用はクオーツの比ではなく、気になる費用は1回に少なくとも数万円ほどかかるようだ。
駆動方式としての機械式のメリットはその修理可能な期間の長さだと言われている。
メーカーが倒産でもしない限り修理がきき、「一生もの」どころか世代を超えて使えるらしい。
ただ、構造上修理が「半永久的に可能」だとしても、その性能維持に相当のコスト(イニシャルコストも含めて)がかかるとすれば、
よほどお気に入りのものじゃないと買えないし、維持し続けていくことは出来ないだろう。
ましてや、自分がこの世にいなくなった後も自分の愛用品を誰かが使い続けることを想像して使い続けるというのは、「男のロマン」以外の何物でもない。
しかし、自分の死んだ後はともかくとして、もっと使い続けたいと思っていた愛用品が「パーツがありません」の一言で使用できなくなるというのは、何ともいえないやりきれなさがある。
自分の場合はWired-hがそうだった。限定モデルだったというのが仇になって、時計本体には何の問題がないのに、
切れたベルトの交換品どころか代替品もないといわれて、腕に着けられない腕時計になってしまった。
使えた期間が10年あまりというのは、ちょっと悲しすぎる。

では、何年くらい使い続けられればよしとするのか。
腕時計ならば、就職の時に買ったとして死ぬまでとはいわないがリタイアするぐらいまで使えれば「一生もの」と言っていいのではないかと思う。
とすると50年くらいか。ただ、その機能を維持するための費用面を度外視するのもどうかと思うので、
本体の価格を超えない程度の維持費用でその機能が保つことができればいいだろう。
自分の場合、先日オーバーホールをしたピニンファリーナデザインのクオーツ腕時計を手に入れたのは20歳頃だったが、オーバーホールをするまで約30年間は電池交換のみという状態。
オーバーホールも精度維持のために行ったもので時計が壊れたというわけではなかった。オーバーホールでその精度が復活し、少なくともあと10年くらいはいけるのかなと思っている。
クオーツ腕時計は世に出て約50年。機械式腕時計に比べ、クオーツ時計ははるかに歴史が浅いため、その耐久性がよく分からなかった時代ならばともかく、
それなりのムーブメントを使った腕時計であればクオーツでも4、50年は使用に耐えられるようだ。

こんなことを考えていたら、機械式とクオーツ式のメリット・デメリットを比較している動画を発見した。
投稿者はもちろん腕時計好きのようだが、腕時計好きに時々見かける機械式至上主義者ではなく、それぞれの特性にあった方を使えばいいというスタンス。
そこで挙げられていた機械式のメリットは次の3点。
1 永続性が高い。
2 芸術性・趣味性が高い
3 資産価値が高いものが多い
これらの点を機械式の特徴というなら分からなくもないか、2とか3がメリットとして挙げられているということが現時点における機械式腕時計を立ち位置を表しているような気がする。
1と3(高額であるが故に付加価値を付けなくてはいけないという点では2もそうかもしれない)は、
高額商品を売る側の典型的なセールストーク、購入を迷っている客に買わせるための最後の一押し。

同じ腕時計と言っても、どちらか択一的に選ぶようなものではないのかと思う。
機械式は時刻も分かる身に着ける嗜好品、工芸品
クオーツは時刻を知るための実用品(だが、身に着けるという性格からデザイン性、ファッション性も重視される)
クオーツショック以降、機械式腕時計の立ち位置が変わった、変わらざるを得なかったことが瀕死の状態から復活した理由だのだと思う。
紹介した動画の投稿主(もちろん機械式愛好者)も結論としては似たような感じで、
機械式愛好者に時々見られるクオーツを親の敵みたいに嫌って全否定ということはなく、用途というか目的に応じて使えばいいという結論。
そんな投稿者にさえ強烈に刷り込まれている「永続性」という甘美な響き。
「孫の代まで使えますよ」
「もし不要になっても高く売れますから」
そんな使い古された殺し文句は、今も生き続けているらしい。

話が大幅にそれてしまったが、(修理すれば)長く使えること以外に、機械式にあってクオーツにないものは何かということになる。
自分から見て機械式の時計でここがいいなと思うのは、いわゆるスイープ運針というやつで、秒針がコチコチを動かずなめらかに動く様子は見ていて気持ちがいい。
クオーツ時計で気になるのは針ずれという現象。それなりの値段のものだとほとんど気にならないが、安いクオーツ時計だとかなり目立つものが多い。
スイープ運針であれば、連続して秒針が動いているので、基本的に針ずれ問題にならない。
クオーツ時計はほぼステップ運針であるが、スイープ運針のものがないかというとそんなこともない。
スイープ運針の掛時計や置時計は特に珍しいものでもなく、比較的安価で手に入る。
まあ、これはコチコチ秒針の音がしないようにするという必要性があっての機能なのだが、単純に見た目でも連続して動く秒針は魅力的である。
これが腕時計となるとまずない。ステップ運針のコチコチ音が基本的には問題にならない腕時計はスイープ運針する必要性がないので、
そういう特殊なムーブメントは求められていないのだろう。
探したらいくつか見つけたが、クオーツ腕時計の秒針の動きにこだわるマニアックな人はそう多くないようで、どれも高価である。
スイープ運針の腕時計の動画がYouTubeに上がっている時代なので見てみると、スイープ運針といってもかなり幅があり、
連続運針にはほど遠い1秒3、4ステップ程度で動く「スイープ運針」の腕時計もあった。
身につけるもの、目に触れるものについてはデザイン(この場合は秒針の動き方も含めてのデザイン)がとても重要だと思っているので、
価格を跳ね返すようなものであれば購入を考えなくもない。

クオーツ腕時計でスイープ運針のものを探していくと、BULOVAというアメリカのメーカーに行きついた。
通常振動子が2本のところ3本を使った特殊なクオーツムーブメントを使った年差クオーツを世界で初めて出したところらしい。
UHFムーブメントと呼ばれるこのムーブメントの製造元がシチズンの傘下となって、現在のUHFムーブメントは日本製のようだ。
年差精度とスイープ運針を同時実現したこのムーブメントを使用したモデルを本家ブローバでは復刻モデルを中心に今でも生産しているようだ。
年差精度とスイープ運針のクオーツなんて自分のためにあるようなブランドだが、
日本国内モデルとしてUHFムーブメントを使ったクオーツモデルがハイパフォーマンスクオーツと称して販売されているのだが、
全てがクロノグラフで秒針がスモールセコンドとなっており、通常の長い秒針はストップウオッチとしてしか動かないようだ。
そもそもクロノグラフには興味がないし、クロノなのでそれなりのプライスタグが付いている。
こういう場合は本国モデルを調べてみる。そうすると通常の3針モデルでもこのUHFムーブメントを搭載したモデルがあることが分かった。
チプカシ同様、海外モデルを輸入して取り扱うショップもある。
Accutron IIシリーズやPRECISIONISTシリーズには比較的リーズナブルでデザインも自分好みのモデルがあるので、俄然興味がわいてきた。
休日に身に着けるイメージだが、そうなるとデザイン的にピンとくるもの少ない。
メタルブレスレットはクラシカルなデザインで興味をひかれるが、時計本体がかなり重く、メタルブレスレットのモデルだと重量が150gを超えている。
革ベルトのモデルだとPRECISIONISTシリーズの96B158やAccutron IIシリーズの96B133は かなり魅力的ではあるが、輸入物は保証、修理の問題があり、
壊れたらしょうがないやで諦められるチプカシと違い、それなりの値段はする。


この値段ならPC用のアナログ電源の方が先かな。

チプカシのベルトを交換してみた

2020-12-19 04:44:44 | ガジェット
チプカシたちは1年経過しても電池が切れる様子もなく、時を刻んでいる。
チプカシたちのなかで唯一の電波時計でベルトが長すぎるかなと思っていたウェーブセプターWV-58J-1AJFがすっかり休日の常用となっている。
電波時計で正確なのと、軽く何より見やすい液晶なので、近所に買い物に行くようなときはついつい手が伸びてしまう。
一方G-SHOCK GW-M5610-1BJFの方は、遠くにお出かけのお伴になっていて、稼働率が下がっている。
仕事でも休日でもずっと使っていたWired-hとはえらい違いだ。

冠婚葬祭用にと買ってみたチプカシMTP-V004L-7A、時計自体はいいのだが、
価格が価格だけに本革風のベルトがさすがに安っぽい上、固くてベルトを留めるのに少々難儀する。
そろそろ実際に使う予定が出てきたのでベルトを交換することにした。

ラグ幅は20mm。交換用のベルトといってもどれを選んでいいか分からないほど種類がたくさんある。
色はもちろん黒と決めているが、それでも素材、型押しの種類、つやの有無などまあこれほどの種類が必要なのかと思うほど種類が多く、
時刻の確認はスマホで間に合ってしまうこの時代に革ベルトは消耗品とはいえ、本当に需要があるのかと不思議なくらいである。
ネットで購入しようかと思ったが、まだ自分でベルトを交換するためのバネ棒外しを買っていなかったので、
とりあえず近所のイオンに入っている時計屋をのぞいてみることにした。

この店は一度電池交換をしたことがある。時計専門店ではなく、眼鏡も扱っている。
店を覗くと、奥の棚にずらっと交換用のベルトが並んでいるのが見えた。
革ベルトが中心だが、ウレタンベルトもそれなりの品揃えがある。
ベルトは、国内大手BAMBIのもののみ。
交換用ベルトの専門メーカーなので、ここのベルトにしようと思っていたので丁度いい。
価格も正価の2割引で、ベルトを購入すればベルト交換の工賃は無料だったので店で交換することにした。
カーフのつや消しで一番ベーシックなものでもよいかなと思ったが、耐水性が高いスコッチガード素材のものにすることにした。
店内に他の客はおらず、あっという間に交換終了。
オリジナルのベルトをどうするか聞かれて、持ち帰ると答えたらかなり怪訝な顔をされた。


早速付けてみると、新品だけあってまだ固いが革なのでしばらくすれば馴染んでくるだろう。
ただ、遊環のほかに尾錠の付け根に固定されている環があり(遊環に対して定環というらしい)、ベルトの剣先を通しにくい。

使っているうちに定環があっても問題ないくらいベルトの革が柔らかくなると思っておこう。
デザインはシンプルで気に入っているが、フェイスが40mmと少々大きいので、
革ベルトのドレスウオッチとしては少々バランスが悪く、フェイスはもう少し小さい方がいいかもしれない。

今のところ電池交換は必要ないようだが、チプカシは元の値段が値段なので、電池交換をお店に頼んでしまうと、
場合によっては本体の値段を超えてしまうこともあるので、電池交換は自分でしようと思っている。
電池は100円ショップでも売っているし、ネットでも安く手に入る。
ただ、若干工具が必要。
アマゾンなどで腕時計の工具セットが売られているが、精度と耐久性が心配なほどたくさんのパーツが入って驚くほど安い。
目的は電池交換なので、それに必要な最低限の工具をそろえればいいか。
精密ドライバーとステンレス製のピンセットセットは持っているので、あと必要なものは
 ○ベルトを外すためのバネ棒外し
 ○はめ込み式の裏蓋を外すためのこじ開け器
 ○電池をショートさせないためのプラスチック製ピンセット
くらいか。
手持ちのチプカシは裏蓋がネジ止めかはめ込みなので、スクリュー式の裏蓋を回して外す工具は当面必要ない。
問題はどこ製のものを買ったらよいか分からないということだが、
今回交換したベルトメーカーのBAMBIでもこれらの工具を販売しているようなので、ここの工具を入手することにしよう。

交換の仕方は、親切な方がYouTubeに動画を上げてくださっている。便利な世の中だ。