夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

LTEルーター用のSIM

2022-10-22 04:44:44 | ケータイ

楽天モバイルからpovo2.0に乗り換えて、サブ回線は完全にバックアップ回線となった。

先日ちょっと山の方に行ってきたが、そこはワイモバイルの電波が入らなかった。

一方povoの方はバリ5で、しっかりワイモバイルのバックアップになっていることが分かったが、

トッピングがない128kbps状態でのデータ通信はさすがに厳しく、ウェブページの閲覧すらままならなかった。

楽天モバイルの電波状態に不安があったため、サブ回線のサブ回線として契約しておいた日本通信SIMの合理的シンプル290プランは、

サブ回線がpovoになったので解約した。

契約して半年ほどたったが結局使わずじまいだった。

 

あとは実家のAmazon Echo Show8用の回線として、LTEルーターIO DATAのWN-CS300FR用に契約しているHISモバイルは「データステッププラン(ドコモ回線)」にしていたが、料金が若干安くなった「データ定額440プラン(ドコモ回線)」というのが出てきたので、そちらに乗り換えた。

どちらも1GBで契約していたが、ここ半年間はEcho Show8しか接続してないはずなのに1GBを使い切っていた。

実家の母がアレクサを使いこなしている様子もないので、どうもEcho Show8はかなりのパケット食いのようだ。

その状態を放置してきたが、データステッププランは低速化するとアレクサもまともに動作しない状態になるので、3GBに変更した。

月額が440円から580円になり若干料金は上がったが、3GBもあればアレクサだけなら十分だと考えていた。

 

しかし、である。

ここに来て、Echo Show以外にデータ通信を使う可能性が出てきてしまった。

とりあえず7GBに変更した。料金は月額880円。

これで間に合えばいいが、そうでないことも予想されるので、他のプラン検討しておくことにした。

 

1 HISモバイル維持

データステッププランは7GBの上だと20GBになってしまい、2080円とちょっと割高。

よく考えてみれば、やめてしまったワイモバイルのシェアプランをシンプルLプランで使うと、

自分のスマホで使う分データ容量を差し引けばだいたい22GBを1980円で使えるので、

HISモバイルで7GBを超えるプランを使うという選択肢はちょっとあり得ない。

ワイモバイルのシンプルMとLは高速データ容量を使い切り、低速化しても1Mbpsで使えるのでなおさらだ。

 

2 楽天モバイル

PCを使うような環境になり、20GB以上を常時使うようなら楽天モバイル一択だと思う。

持っているLTEルーターWN-CS300FRは楽天モバイルにも対応しており、

さらにローミング回線につながずに楽天モバイル回線にだけに接続する設定もできる。

が、プラチナバンドを持たないこのキャリアでは室内での電波受信問題が付きまとうので、今回はパスかな。

また、料金が段階制で、データ容量に合わせて料金を自分で任意に設定できないから、

あまりデータ容量を使わなくなったときの最低料金が3GB1078円となってしまい、使い方に合わせた柔軟なプラン選択というのがなかなか難しい。

 

3 mineo

そこで思いついたのが、mineoの「マイそく」である。

マイそくスタンダード(1.5Mbps) 990円というのが、かなり魅力的に見える。

1.5MbpsといえばフレッツADSLのサービス開始当初の速度で、20年ぐらい前はこれでインターネットを使っていたのだ(遠い目)。

月曜日から金曜日までの昼間1時間は32kbpsに速度制限がかかるので実質使えないが、それほど問題にならないだろう。

3日間10GBの容量制限もあるが、高画質で動画を見続けるような使い方をしなければこれも問題ない。

 

マイそくスタンダードで足りなければ、「マイピタ(シングル)20GB(データ放題plus1.5Mbps無料)」がいいようだ。

20GBを使い切った後データ放題plusを利用するには、データ放題plusをONにする必要があるが、

アプリからだけではなくウェブ上からもできるようなので、現在使用しているLTEルーターWN-CS300FRでもOK。

高速通信が20GBまでなら料金も1925円と楽天モバイルよりも安く、

20GB超になってもデータ放題plusが無料で追加料金なしで1.5Mbpsで通信ができるから、楽天モバイルよりはいいと思う。

 

もしEcho Show8だけの利用になったとしても、マイそくライト(300kbps)にすれば、

月額660円と料金も現状のHISモバイル並みに抑えられるが、300kbpsでアレクサが使えるかどうかはかなり微妙。

こうして考えると、この際にプランの柔軟性が比較的高いmineoに切り替えてしまってもいいくらいだ。

小容量ならHISモバイル、小~中容量ならmineo、大容量なら楽天モバイルという感じだろうか。

mineoは回線キャリアも選べるが、mineoなのでDではなくてAの方がいいかな。

とりあえずしばらくは、HISモバイルの7GBで様子を見てみる。


JPLAY FEMTOのコントロールアプリ

2022-10-15 04:44:44 | オーディオ

今回のデュアル電源化で一番問題だったのは、JPLAY FEMTOが素直に作動してくれないことだ。

レンダラーとサーバーはコントロールアプリから認識できるのだが、曲が再生できないことが多い。

ずっとこの症状に悩まされているが、最近は再生できない頻度が多くなっている。

原因は不明。

PCを再起動すると使えるようになる場合もあるが、今回は再起動を3回繰り返してもJPLAY FEMTOは曲の再生をしてくれず、さすがに閉口した。

再生できても、曲間のブランクも5秒以上かかる。

 

Lowモードでしか運用できず、Direttaとの相性が悪いので、この際試用期間が切れてしまった「Audirvana本」改め「Audirvana Origin」を併用せざるを得ないのか。

もともとそんなに安価なソフトウエアではないが、ソフトウエアなのになぜか10月から価格が改定されるついでの名称変更(こっちの名前の方がいいね)。

wav再生時でCPU消費電力が20W、DSD256再生時だと35WぐらいになるAudirvanaであればデュアル電源化で音質面での効果も期待できるかもしれない

 

Andriod用のJPLAY FEMTOコントロールアプリは実質的にBubbleUPnP一択なので、

ずっとBubbleUPnP使ってきたが、コントロールアプリを替えてみればいいのか。

考えてみれば、iPadを持っているじゃないか。

しかもJPLAY FEMTOにも対応しているfidata Music Appをインストールしてあるのに全然使っていない。

値上がりしたAudirvana Originを購入する前にfidata Music Appを試しておこう。

 

fidata Music Appを使おうと思ったが、インターフェースが違うので使い方が分からない。

触っていくうちにサーバー画面とプレイリスト画面が左右フリックで切り替えられることに気づいた。

ホーム画面ではアプリが認識しているサーバーがアイコンで示される。

自分の場合だと、NASのSoundgenic、リモート視聴をONにしてあるブルーレイレコーダー、あとはJPLAY FEMTO Serverが表示されている。

画面の一番下の左側に現在のサーバー、右側に現在のレンダラーが表示されることも分かった。

ホームのJPLAY FEMTO Serverのアイコンをタップすると、PC上の所定のフォルダが表示された。

フォルダの階層を下がって、曲が表示されたところで曲をタップ。

すると表示されていたアルバム単位で曲がまとめてプレイリストに追加された。

追加されたが、一瞬再生表示になるが再生が始まらず、次の曲にスキップされる。

ここまでの動作はBubblePnPと同じなのだが、BubbleUPnP だと2曲目から先に進まなくなるところ、

fidata Music Appは次々と曲がスキップされて、プレイリストの最後の曲まで進んでしまった。

結果、音楽は再生されないのだが、BubblePnPとは挙動が違うのでちょっと期待できる。

 

ここでいつものPC再起動。

PCが起動して、しばらくしてからfidata Music Appを開いても、JPLAY FEMTOのサーバーもレンダラーもアプリから認識できていない。

レンダラーについては、iPadにJPLAY FEMTO以外のレンダラーがないらしく「レンダラーを選択」と表示され、

タップしても選択できるレンダラーがない状態になる。

 

しばらく待つ。

数分待つと、ようやくJPLAY FEMTOのレンダラーが認識された。

程なくJPLAY FEMTO Serverも認識された。

この状態で再生を試みると、再生成功。

もちろんwavもFLACもDSD256も再生できる。

ただ、フォルダ内に格納してあるアルバムのアートワークJPEGもFLACに埋め込んだアートワークも全く表示されない。

一時期BubbleUPnPではフォルダ内に格納してあるアルバムのアートワークJPEGは表示してくれたが、なぜか最近になってまた表示されなくなった。

FLACに埋め込んだアートワークは表示されるものの、解像度が非常に低い状態で表示されて、はっきり言って使い物にならなかった。

 

fidata Music Appでは全く表示されない。

JPLAYはアルバムのアートワークの表示にPCのパワーを使わせたくないのか。

と諦めて曲の再生を続けていると、FLACについてはアルバムアートが表示されるようになった。

この認識の遅さは何だと思ったが、結果オーライ。

ただ、曲数が多いフォルダだと認識が遅いようで、全てのフォルダのアルバムアートが表示されるわけでもないようだ。

 

それはともかくfidata Music AppでJPLAY FEMTOが再生できた。

重要なことは、PCの再起動を1回しさえすれば、安定してJPLAY FEMTOが再生できるようになったこと。

再起動後レンダラーとサーバーが認識されるまでしばらくかかるものの、この安定性はBubbleUPnPの時はなかった。

 

そういえばfidata Music AppにはAndroid版もあったのを思いだし、Andoridスマホにfidata Music Appをインストールして試してみた。

fidata Music AppだとAndroidでもPC再起動1回で素直に曲を再生してくれる。

これはBubbleUPnPの問題なのか。

設定が違うのは、fidata Music AppではJPLAY FEMTO以外のレンダラーを認識させないようにしている。

BubbleUPnPの場合だと、JPLAY FEMTOのレンダラーをうまく認識できないとローカルレンダラーに切り替わってしまい、

切り替わった後はなかなか再生がうまくいかなくなる。

BubbleUPnPの設定を確認したら、ローカルレンダラーを使わない設定にもできたので、ローカルレンダラーをオフにした状態で使ってみると、

fidata Music Appと同じ方法でうまく再生してくれる。

あー、BubbleUPnPの設定の問題だったのか。

 

 

ようやくJPLAY FEMTOが素直に曲を再生してくれるようになったので、電源見直し後の構成でいろいろな曲を聴いてみた。

柴田淳の「Covers70’s」ではサ行が多少気になるが、他の曲では全く気にならないものもあり、この辺も音源によりけりだなと改めて認識した。

フォルダを見ていて「上々颱風」の文字を見つけ、10年ぶりぐらいにファーストアルバムを聴いてみた(音源はCDリッピングのwav)。

なんと、今まで聴いたことのない上々颱風がそこに現れた。

30年近く前のCDで、録音については特に印象がなく普通の録音と思っていたが、楽器、声それぞれがきれいに分離して聞こえる。

楽器の音の粒立ちもよく、三線バンジョー(バンジョーに三線の弦を張った上々颱風のオリジナル特殊楽器)の弦が三線の弦だというのが音で分かる。

ああ、ボーカルの映美さんの声がクリア。

なんだか上々颱風のスタジオライブを聴いているような気分だ。

 

ずっと悲しい歌に聞こえていた「踊りゃんせ」も悲しくは聞こえない。

 神様ほんとにいるのなら

 この世にゃ苦しみ多過ぎる

 世界にゃ悲しみ多過ぎる

 手拍子シャンシャン踊りゃんせ

 

ADI-2 DACにWP-906PSを使っているのが効いているのか、フロアノイズの低さではiPowerに一歩譲るものの、絶妙な音のウォームさというか、聴き心地のよさ。

音の分離、空間表現は削がずに、サ行が気にならないというバランスはいままで自分のシステムでは感じたことはなく、不思議な感じがする。

ただ、ちょっと上々颱風にしては上品すぎるかな。

 

Diretta入れてからなぜか低音がしっかり出るようになり、ATH-A2000Zでは低音が弾む。

そこへ行くとHD650だと、低音の量感自体はしっかりあるものの、低音の輪郭がにじみ、弾まないで、つぶれた感じを受けてしまう。

音抜けの良さはさすが開放型という感じなのだが、このヘッドフォンの限界なのだろう。

ウォームな傾向が強すぎてあまり使っていないZEN CAN Signature 6XXではどうだろう。

 

 

ともかくDiretta導入した状態でJPLAY FEMTOでの(いちおう)安定再生が見えてきたのは光明である。

あとは開放型のヘッドフォンだ。


canarinoデュアル電源化(その3)

2022-10-12 04:44:44 | オーディオ

○canarino DC dueを取り付け

canarinoデュアル電源化キット「canarino DC due」が届いた。

予想どおり小さな箱に入っている。

電源ジャックの基盤と内部配線が3つだけのキット。

あとは簡易取り付けマニュアルが入っていた。

確かに今筐体に取り付けられている電源ジャック基盤を外して、canarino DC dueに交換し、コネクターを3個所挿し替えればOKなので簡単そうだった。

 

USB Card FEMTOを取り付けて以来、久しぶりにPCの天板を開ける。

電源ジャックの基盤は皿ネジ2本で留まっているだけなので外すのは簡単だったが、この筐体は何かをネジ留めするのが面倒くさい。

新しいcanarino DC dueをネジ留めしようとするが、筐体側のネジ穴の後ろで基盤側のネジ穴を合わせないといけないので、基本的に正面からだと見えない。

上から覗いて合わせようとするが、老眼の入ってきた目にはかなり厳しい作業。

ネジを2本留めるだけで時間がかかってしまった。

あとは基盤から出ている電源コードを挿し替える。

コネクター同士が結線されている2個所は問題なかったが、マザーボード上のCPU補助電源のコネクターが外れない。

外れ防止のラッチを押そうと思っても、となりのヒートパイプが邪魔で指が入らない。

仕方ないのでラジオペンチを使って何とか外した。

マザーボード上のCPU補助電源のコネクターは8ピンだが、基盤から出ているコネクターは4ピンが2つ。

特に指示がなかったので左右適当に挿して内部の配線は終わり。

 

配線が間違っているとPCを壊しかねないので、配線をいま一度指差確認して、あとは天板を閉じるだけだが、思い出した。

天板はネジ留めになっているが、筐体側と天板側のネジ穴の位置を合わせるのが非常に面倒くさいことを。

なんとか天板を4本のネジで締めて作業は終了。

 

あとは各種ケーブルをPC裏側に配線し直すのが、毎回しんどい。

手元が見えない状態でのプラグ差しはできればやりたくない。

ようやくセットアップ完了。あとは動作確認だ。

 

○デュアル電源の音を確認

canarino DC dueのDC入力端子は4PINのDINが標準だが、オプションの5.5/2.5mm端子にしている。

Improved12V5AのDCプラグは5.5/2.1mmだったので、iPowerに付属している変換アダプターを使って、CPU用のサブ側に接続した。

CPU以外のメイン側には、今まで一度も使ったことがないADI-2 DAC 付属のACアダプター12V2Aを接続した。

メイン側の消費電力を実測するためだ。

実際はかってみると、10W程度で安定している。

PCのシャットダウン時に16Wになったのが最大だった。

12V1AのWP-906PSでの運用はちょっと難しそうだ。

音も確認した。

意外とアナログ電源シングル運用との差を感じない。

若干音がかさつく感じはする。

 

続いて、サブ側にiPowerⅡ12Vを投入。

普通のACアダプターとの大きな差は感じないが、ドライな感じは若干ましになる。

 

さて、真打ちWP-906PSの登場。 

やはりACアダプターやiPowerⅡとは差がある。

密度感が上がり、ドライな感じは一番抑えられる。

Diretta Target PCにWP-906PSを使ったときと同じような傾向だ。

ただ、サブ側にImproved12V5A を使っているせいか、電源をデュアル化して劇的とは言わないまでも、

PCの電源をアナログ電源に変えたときほどの差は感じされない。

ピーク時の電源容量を下回っているはずだが、特に不具合はなかった。

 

WP-906PS+Improved12V5Aという構成でcanarinoのデュアル電源化を図ってみたが、

Improved12V5Aのみのシングル電源構成との音の差が思ったほど感じなれなかったので、

実測での消費電力をまかないきれないこともあり、今までどおりImproved12V5Aのシングル電源を継続しようと思う。

 

WP-906PSは消費電力、音の影響から考えると、Diretta Target PCではなくADI-2 DACに使うのがいいようだ。

WP-906PSには電源スイッチがあり、電源オフ時に発熱の心配がないのでiPurifilerDCを併用する。

iPurifilerDC はZEN CAN Signature 6XXに使おうと思っていたが、ヘッドフォン購入まではZEN CAN Signature 6XXをあまり使う見込みがないので、

それまでは付属のiPowerⅡ5Vだけにしておく。

ヘッドフォン購入後はZEN CAN Signature 6XX にiPurifilierDC2の併用も検討する。

iPurifilierDC2を併用する場合は、現在iPurifilierDC2を使用しているNAS SoundgenicにiPower12Vを使うことにしよう。

 

今回電源の組み合わせを変えて気づいたことは、iPowerⅡについてはローノイズになるものの、若干音が固くなる傾向だということ。

iPower Eliteは音の出方が違うらしく、アナログ電源に近い「芳醇」というレビューがあり、容量も大きいが、なにぶん高価でなかなか手が出ない。

canarinoデュアル電源化の音質面での効果があまり見えない状況なので、canarinoデュアル電源化はヘッドフォン購入後にしようと思う。

追加する電源はImproved12V1.5Aにする予定。

次のPCもcanarinoにする予定なので、デュアル電源用の2つのImprovedは継続して使えるはずだ。

 


canarinoデュアル電源化(その2)

2022-10-11 04:44:44 | オーディオ

○ターボブーストをオフにする

マイCPUであるCorei5 8400にはターボブーストという機能がついている。

CPUに負荷がかかったときに一時的にCPUのクロックをあげる機能だが、

Corei5 8400のベース動作周波数(TDPの基準となる周波数)が2.80GHz、ターボブースト利用時の最大周波数が4.00GHzというスペックだ。

ベース動作周波数はTDPの基準となるクロックということなので、ターボブースト機能をオフにして、

常時ベースクロックで作動させればTDWの65W程度に消費電力を抑えられるのではないかと考えた。

ターボブースト機能はBIOSの設定でオフにできる場合もあるらしいが、使われているBIOS次第のようで、

レジストリーの変更は必要になるがWindows上からもターボブースト機能のオンオフが設定できるらしい。

 

ネットで調べた情報をもとにレジストリーエディタでレジストリーを変更すると、

電源オプション>詳細設定>プロセッサの電源管理 の設定項目に「プロセッサパフォーマンスの向上モード」という項目が追加される。

この項目を「無効」にすればターボブースト機能がオフになる(ようだ)。

これで、Corei5 8400のPCの電源として12V5AのImprovedを使っても電源容量不足にはならないだろう(たぶん)。

設定変更後の使用感にほとんど変化はない。

アプリの起動時間がわずかに遅くなったかな、動作がまったりした感じになったかな、ぐらいの印象で特段支障はない。

 

ところで、現行のcanarino FilsシリーズはCPUにTDP35Wのモデルしか採用していない。

電源は150Wの窒化ガリウムACアダプターが標準だ。

これは第9世代以降のインテルCoreの場合、通常時とピーク時の消費電力の差が非常に大きくなっているということが影響しているようだ。

インテルCPUのスペックシートを見ると、もはやTDPという項目がなくなっている。

代わりにプロセッサーのベースパワー(PBP)と最大ターボパワー(MTP)になっている。

PBPはベースクロックで作動した場合の時間平均消費電力でTDPとほぼ同じで、

MTPはターボブース機能が作動した場合の最大持続消費電力ということらしい。

ただ、MTPには注釈があり、「10ms未満であれば 瞬時電力が最大ターボ電力を超える場合があります」とのこと。

現行のcanarino Filsシリーズで選択できるインテルCPUで見てみる。

Corei9 12900T(16Core24Thred)1.2GHz/4.9GHz 35W/106W

Corei7 12700T(12Core20Thred)1.4GHz/4.7GHz 35W/ 99W

Corei5 12600T( 6Core12Thred)2.1GHz/4.6GHz  35W/ 74W

Corei3 12100T( 4Core 8Thred)2.2GHz/4.1GHz  35W/ 69W

基本周波数とターボブースト利用時の周波数、そしてPBPとMTPを並べてみたが、

概ね作動クロックと消費電力は比例関係にあり、ハイエンドのCorei9ではMTPがPBPの3倍になっている。

さらに例の注記があるのでACアダプターは108Wでは足りず、150Wクラスが必要ということになってしまう。

 

Core数が多くても、実際に全てのCoreをフルに使うのはターボブーストが発動するような高負荷時だけなので、

そのためのだけに高価なハイスペックCPUは自分には必要ない。

通常のACアダプターよりは低ノイズだといわれる窒素ガリウムACアダプターだが、

その性能もものによって差があり、iPowerレベルには及ばないと言われている。

ほとんど使わないターボブースト利用時のために、iPowerに性能で及ばない高価なACアダプターを使う気にはなれない。

自分が選ぶとすれば、Corei5 12600Tで十分。

これならターボブーストをオフにしなくとも、手持ちの電源Improved12V5Aでもなんとかなる(かな)。

ターボブーストをオフにすれば、Improvedで十分まかなえる。

PCを更新しても、対応できるCPUの選択と設定をすれば、手持ちのアナログ電源がそのまま使えるだろう。

 

○PCの消費電力を確認

まあ、ともかくcanarinoをデュアル電源化するにあたり、実際の電力消費量を確かめておく必要がある。

CPUとそれ以外の部分の消費電力を分けて確かめなくてはいけないので、

ワットチェッカーでPC全体の消費電力を、HW MonitorというソフトでCPU部分の消費電力を確認することにした。

その差分がCPU以外の部分の消費電力ということになる。

HW Monitorの画面を確認すると、「Powers」という項目が消費電力の項目のようだ。

その内訳が「Package」、「IA Core」、「GT」、「DRAM」に分かれている。

IA CoreはCPUの実行コアの消費電力、GTはオンボードGPUの消費電力、PackageはCPU全体の消費電力で、それ以外の項目の合計になっているようだ。

DRAMという項目もあることから、Packageはマザーボード全体の消費電力を示していると考えた方がいいのかもしれない。

 

実際PCを使いながら数字を確認すると、アイドリング時で4W程度、JPLAYでの音楽再生時でも数W程度、負荷が大きいと思われるDSD256を再生しても10W程度と非常に消費電力は少ない。

dbPowerampでCDリッピングをしてみたが、これでも10W程度だ。

音楽再生時はGPUをほとんど使っていないので、試しにブルーレイディスクを再生したところ20Wぐらいの消費電力となった。

実際はアプリケーションの起動時に電力を食っているようで、ブラウザの起動時には一時的に30W程度電力を消費する。

この程度のCPU消費電力なら、デュアル電源化してもCPU部分はImproved12V5Aで十分間に合う。

 

問題はCPU以外の消費電力だ。

ワットチェッカーとHW Monitorの数字を見比べてみると、CPUの消費電力が変動してもそれ以外の部分の消費電力は20W程度でほぼ変わらない。

Improved12V5Aの電源スイッチを入れただけで、ワットチェッカーが4Wを示すので、

電源ユニットだけで4W消費していることになる。

そうすると、CPU以外のPCの消費電力は16W程度となり、12V1AのWP-906PSでは少々容量不足ということになる。

iPowerⅡなら12V1.8Aなので対応できるが、Improvedで現在販売しているモデル12V1.5Aでは容量ギリギリだな。

canarinoのデュアル電源化でアナログ電源とスイッチング電源を混在させると音に違和感が出る場合があるとされているので、

実際に試してみて、容量不足あるいは音に違和感があるという場合は、現状どおりシングル電源で使えばいい。

財布に余裕ができたときにImproved12V1.5Aを追加して、デュアル電源化することにしよう。

 

canarinoデュアル電源化キット「canarino DC due」を購入する前に、PCの電源をデュアル化するとコンセントが足りない。

だいぶ前に買った電源タップAudioquest PowerTapで何とかしのいできたが、さすがに限界なので、この際3PIN5口の電源タップを購入することにした。

正直高いものはいらないので、一番ベーシックなベルデンPS1850にした。

一番ベーシックなモデルとはいえ、金属筐体のこの電源タップは3PINの電源プラグがしっかり挿せるし、

タップ自体に自重があるので多少太いケーブルを挿しても安定している。

こんなことならもっと早く買っておけばよかった。

電源タップに使う電源ケーブルはラックスマンのJPA-10000を継続して使用する。


canarinoデュアル電源化(その1)

2022-10-10 04:44:44 | オーディオ

○PCのデュアル電源化キット発見

 

デスクトップ用のスピーカーケンウッドLS-K731に使っていたミニアンプLX-OT3をケンウッドのレシーバーR-K731にリプレイスしたため、

LX-OT3用の電源キットWP-906PSの使い途がなくなった。

他の12V駆動製品に使えないかといろいろと試して、DACのADI-2 DACに使うのがいいかなと思っていたところ、思わぬ使い方を発見してしまった。

現在PCオーディオ用に使用しているPCはオリオスペックのcanarino fils5(たぶん2代目)である。

このcanarino fils5は現在Rev.3となって、だいぶ仕様が変わっている。

一番大きいのは電源入力がデュアル化しており、2系統の電源入力を持っている。

シングルでも使えるのだが、デュアルでACアダプターを2つ接続するのが標準仕様となっている。

メインはCPU以外、サブがCPU(マザーボード上のCPU補助電源12V)直結となっている。

こういう仕様にした理由は、消費電力変動の大きいCPUからデータを保存しているSSDなどCPU以外のデバイスへの電源供給を切り離し、

音声信号処理の電力供給を安定させ、音質向上を図ろうというものである。

このデュアル電源化、最新バージョンのcanarinoだけではなく旧バージョンのcanarinoでも対応できるようデュアル電源化キット「canarino DC due」が販売されている。

電源入力基盤とケーブルのセットが基本で、ACアダプターのセットにもできる。

 

おや、これはWP-906PSが使えるかも。

現在canarino fils5の電源にはエルサウンドのアナログリニア電源Improved12V5Aを使っている。

canarino DC dueでは基本的に同じ種類、同じ容量の電源を2つ使うことが推奨されているが、

容量が違う電源を使う場合はCPU用のサブ入力に容量の大きい電源を使うようになっている。

スイッチング電源とリニア電源を混在して使うと、音色に違和感が出るとのことなので、

容量が異なるのはさておき、アナログリニア電源を2つ使えばいい。

とすると、手持ちのImprovedをCPU用としてサブに使い、WP-906PSをメインに使えば、自分のcanarino fils5もデュアル電源化できるかも。

 

○PC電源の容量不足発覚

 

問題は電源の容量である。

canarinoの電源にはエルサウンドのアナログリニア電源Improved(12V5A)を使っている。

使い始めてしばらく経つが、電源容量の不足が原因と思われる不具合はない。

canarinoの電源をデュアル化する場合、ImprovedをCPU用に使うとして、

CPU以外のデバイスの電源容量をWP-906PS(12V1A)でまかなえるだろうか。

canarinoのCPUを改めて確認したらTDP35WのモデルではなくTDP65WのCorei5 8400だった。

あれ、TDP65WのCPUを使っているPCの電源が12V5Aって、そもそも容量足りてなくない?

 

思い返すと、canarino Fils5を購入するときにBTOでCPUを選択できた。

Core i3、Core i5、Core i7の3種類のCPUにそれぞれTDP65WのモデルとTDP35WのTモデルが用意されていたはず。

TDP35WのTモデルは性能が低いので、TDP65WのCPUを選んだような記憶がある。

canarino Fils5の筐体はStreacomのFC5だが、筐体自体がCPUのヒートシンクになっていてTDP87Wまで対応しているため、

購入当時はTDP65WのCPUもBTOのメニューに含まれていた。

canarino Fils5の標準電源は108WのACアダプターだった。

このACアダプターをリプレイスするにあたり、canarino Fils5でImproved(12V5A)が使えているというネット記事を参考にしたのだが、

再度そのネット記事を確認したら、CPUがTDP35WのCorei5 6600Tだった。

オーマイ・・・

ただ、ワットチェッカーでcanarino Fils5の消費電力を測り、50W程度であるのを確認してからImprovedを導入したのだが、

ピーク時の電力は60Wを超えていたのかもしれない。

 

そもそもTDPは熱設計電力(Thermal Design Power)だから、CPUのクーリングの指標で、消費電力の指標ではない。

自分が使っている第8世代のCore iプロセッサーまでは、ミドルクラスのCPUでTDPの1.5倍、

ハイエンドのCPUでTDPの2倍ぐらいの電源容量を見込んでおけばいいとされていたようだ。

TDP65WのCore i5だと100W程度の電源容量を見込んでおけばいいわけで、標準電源が108Wというのも納得できる。

ただ、それはあくまでもピーク時の消費電力であって、自分のようにCPUに負荷をかけるような使い方をしていない場合は、

12V5AのImprovedでも特に支障は出なかったということだろうか。

 

それにしても想定されるピーク時の消費電力量に対して電源容量がかなり不足しているのは間違いないので対策を考える。