夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

チプカシ2

2019-11-30 22:06:48 | ガジェット
すっかりチプカシが気に入ってしまった。
あまり収集癖はないのだが、これはついつい集めたくなってしまう。
ただまあ、実際着けもしないものを買うのは趣味ではないので、必要性とデザインで買ってみることにした。

実は革バンドの腕時計を持っていない。汗をかいても大丈夫なメタルか樹脂のバンドを選んでいた。
冠婚葬祭(主に後者)に黒の革バンドに白の文字盤の腕時計があってもいいかなとは以前から思っていた。
本来であれば、グランドセイコーの年差クォーツあたりがいいのだが、何せ高額。
そこでチプカシを見てみると、それなりのモデルがある。
最初はMTP-1403L-7AJFがいいかなと思って、店頭で確認したもののちょっと文字盤のシルバーが暗すぎる。

冠婚葬祭用となるとアラビア数字ではなくインデックスバーのモデルがよい。
そこで海外モデルに目を転じてみると、なかなかいいモデルがある。
その中から選んだのが、MTP-V004L-7A。

何せデイト付きだし、文字盤の色も明るめで良い。インデックスバーも印刷のようではあるが、それほど安っぽさはない。
ちょっとベゼルの数字が気になるところではあるが、それほど目立たずカジュアル感も出ないと思い購入した。
手にしてみると、これが思っていた以上にいい。
写真で見る以上に安っぽさはなく、とても2300円には見えない。
文字盤の色は白というよりも明るいシルバーで、写真よりも落ち着いた印象を与える。
ベゼルの数字も気にならず、想定している使い方に合ったデザインになっている。
重さは実測で50g。ケースは比較的大きめだが、十分に軽いうちに入るだろう。
問題はバンド。合成皮革なのだが、これが固く、普通に装着するにもちょっと難儀するうえ、
固すぎるため、手首にフィットせず、遊環の部分がちょっと浮いた感じになってしまっている。
見た目もクロコダイル風の型押しをしてあるが、さすがにチープさは否めないので、交換は必須。
電池交換の時期になったら、それと合わせてバンドもシンプルなカーフにでも交換しましょう。

そしてもう一つ。
ローマ教皇モデルMQ-24-7BLLJFは大変気に入っているが、これの対として文字盤が黒のモデルがほしくなった。
そうなると国内で販売しているモデルには該当がないので、海外モデルということになるが、MQ-24シリーズだとMQ-24-1Bあたりになる。

これもなかなかいい感じではあるが、チプカシといってもMQ-24シリーズだけではなく、特に海外モデルは種類も豊富である。
そのなかで気になったのが、MQ-24の1.5倍の大きさというMW-240シリーズ。
アラビア数字のモデルは数字フォントがちょっと大きめでカジュアルな印象。その他にインデックスバーのモデルもあった。

文字盤が白の場合は、かなり安っぽい印象になってしまうが、黒の文字盤に白の針だとそれほど違和感はない。
むしろ見やすい印象がしたのでこれを買ってみることにした。

手にしたMW-240-1Eは予想以上に大きかった。
重さは実測で35gほど。20gのMQ-24よりは思いが、一般的には十分軽い。
厚みもそれほど増していなくて、ほとんど腕時計の存在を意識せずにつけていられる。
これもバンドにちょっと問題がある。MQ-24はバンドはペラペラに薄いがゆえにフィット感がよく、この薄いベルトがMQ-24を気に入った理由の一つなのだが、
MW-240-1EはさすがにMQ-24と同じではなく、少々厚くごわついた感じがする。
まあ、それはMQ-24と比較した場合の話であって、実際着けてみるとそれほど気になるものではないが、
長さがかなり長いのは事実で、手首の細い自分ではぎりぎり手首1周というところ。
厚さはともかく、長さが長すぎるので、1700円の時計にはもったいないかもしれないが、そのうち短めのウレタンバンドに替えてみたい。
デザインについては、いたってシンプル。MQ-24-7BLLJFほどのミニマル感はないが、
インデックスバーにしたおかげて、カジュアルになりすぎず、シックにまとまっている。
大きい文字盤のため視認性もすこぶるいい。
休日にMQ-24-7BLLJFと使い分けるのがちょっと楽しみになるいい組み合わせになった。

手に入れたチプカシはとても好印象で、さらにほかのモデルも欲しくなるが、このへんで我慢。
もう1本買うとすれば、暗いところでも見えるように、針に夜光塗料が塗ってあるMQ-71あたりかな。

シンプルで軽くてリーズナブルかつ実用性十分のチプカシは、腕時計がそれほど好きではない自分も魅了されるくらいの魅力がある。
素晴らしいです、カシオさん!

チプカシ?ウェーブセプター!

2019-11-23 20:59:48 | ガジェット
これまでメインで使ってきたWIRED-hのほかに実はもう一つ腕時計を持っている。
プロトレックPRG-270B-3JF。


5年ほど前に山用に買ったが、ここ最近ほとんど山に行っていないので、数えるほどしか使っていない。
以前はプロトレックブランドができる前のモデルで、デジタルコンパスのないバロメーターとアルチメーターだけのカシオ製アナデジ腕時計を持っていた。
15年以上前に買ったものだが、もう捨ててしまったのでモデル名は不明。
その頃はまだ若く、山にも頻繁に行っていたので、このモデルの思い入れは非常に強い。
樹脂バンドだったので劣化して切れてしまい、汎用のバンドを付けたがこれが厚くて丈夫なのはいいが、着け心地が悪かった。
もちろん電池式だったので、何回か電池を交換したが、防水性を維持しようとするとなかなかコストがかかるので、ソーラー充電のプロトレックに乗り換えたという次第。
樹脂バンドより丈夫そうなコーデュラというクロスバンドがついているこのモデルを選んだ。

そういえば、この腕時計、山以外で着けたことなかった。
試しに着けてみると、ケースは54.6×52.4×14.4mmと大きいものの、重さは60gと比較的軽く、着けていてもそれほど気にならない。
そして何より、液晶が見やすい。
液晶に表示されるフォントが大きいというのもあるが、黄色のカラー液晶はとにかく見やすい。
デジタルではなくアナログだが、黄色の文字盤の時計は駅でも使われているくらいだから。
通常の液晶でも妙に暗くコントラストが悪いものもあるが、これはとにかく見やすい。
電波時計ではないが、月差は5秒程度で、ほとんど狂わない。
非常に明るいライトもついているし、残照時間が1.5秒と3秒で切り替えられる。(自分はもちろん3秒にしていた。)
暗いところで使う場合は、これを使えばいいかとおもったが、やはりフェイスが大きすぎる。
街中では使うことない、センサー部分が場所を取っている。
実際に使う場合はこの辺のサイズ感というのが自分にとってはとても重要。

さてどうしたものかと思ってもう少し調べていくと、電波時計といえばソーラー充電しか頭になかったが、電池式の電波時計もあることに気づいた。
しかも、カシオスタンダードではなくウェーブセプターシリーズだったので見落としていた。
それがWV-58J-1AJF


電池式の電波時計は、ラウンドフェイスのモジュールが2種類、スクエアフェイスのモジュールが1種類ある。
ラウンドフェイスのうち1種類は、日付表示があまりに小さいので、視認性重視でこのモデルがいいようだ。
価格は3000円代なので、ウェーブセプターではあるがチプカシの含めてもいいのではないか。

買ってみた。
肝腎の見やすさについては、見やすい!
液晶のコントラストの低さを心配していたが見やすい。多少暗いとこでもライトなしで視認できる。
ライトを点灯した時の見やすさは特筆すべきところ。残照時間が3秒というところも好ましい。
日付表示についてこのぐらいの大きさが自分には限界かな。別デザインのモデルにしなくてよかった。
実際手に取ってみると、思いのほか安っぽい感じはしない。
写真で見た時にはベゼルのシルバーメッキが安っぽいかなと思ったが、実物は気になるほどでもない。
曜日表示がアルファベット3文字と漢字で切り替えられるが、アルファベット2文字というモデルが多い中、
ずっと曜日表示はアルファベット3文字のWIREDを使ってきたので、この方がしっくりくる。
デザイン的には、右下と上中央の斜めの枠線が気になる。もう少しシンプルですっきりしたデザインだとなおよかったのだが。
面白い機能としては、電波の受信日時がボタン一つで確認できるところ。
手元に届いたときは1か月前ほどの受信日時になっていたが、時刻表示は20秒ほど進んでいたから月差20秒ほど。
電波非受信時の公称月差の範囲には収まっているものの、MQ-24-7BLLJFはもっと精度が高いので、
やはり安い電波時計はクォーツの精度が悪いというのは、ほんとらしい。
ただ幸運なことに、日本に2つある標準電波基地のうちの1つが比較的近くにあるので、
窓際に置かなくとも自動受信に失敗するということもなく、毎日午前0時ごろにしっかりと時刻合わせをしてくれる。

重さは43gとかなり軽いが、大きさについては幅が43.7mmと自分としては若干大きく、多少厚みもあるので、
手首を曲げたときに、4つあるボタンのうち右下のDボタンを手首で押してしまいそうになるので、サイズ感としてはいまひとつ。プロトレックよりははるかにましだが。
また、樹脂ベルトが少々固くフィット感に欠けるうえに、手首を1周する直前の長さで、自分には長すぎる。
これは、そのうち短めでもう少し柔らかいのものに交換しよう。
電池式で、置き場所を選ばないのは気を使わなくていい。
裏ブタがねじ止めになっているから、電池交換も簡単な模様。ソーラー充電ではないので、
二次電池の寿命を気にする必要がないのはいいところ。電池交換は自分でやればいい。
以前使っていたWL-S21Hのようにクォーツでソーラーというモデルよりも、
電池式で電波時計というこのモデルの方が自分には合っているかもしれない。

年に数回、黒ずくめの格好をして黒ずくめの集団に参加するという行事があるが、
G-SHOCK GW-M5610-1BJFを購入後初の集会があったので、 G-SHOCKを着けていった。
やはりこのモデルはよい。着けていて満足感がある。
サイズ感が自分的に絶妙で、ベゼルが漆黒、液晶部にわずかに白枠と差色の赤があるというのも自分好み。
ベゼルも液晶部も真っ黒というモデルもあるが、それはあまり良いとは感じない。
いい角度で光が入ると、反転液晶の文字がくっりき浮かび上がって、とても見やすく美しい。ただ、暗いところでは、やはり見づらい。
ライトをつければもちろん見えるが、例のオートライトは腕の傾け方のタイミングと周りの明るさによって反応しないときがあるので、
その時はあまり押しやすとは言えない右上のボタンを押すことになる。
本当は複数の腕時計を使い分けるのではなく、本当に気に入った1つだけを使えればいいのだが、やはりなかなかそうもいかないことを改めて確認した次第。

ローマ法王モデルMQ-24-7BLLJFは、ミニマルなデザインと軽さが非常に気に入っているが、何せライトがついていないので、
電車に乗る時や夜使うようなときは、WV-58J-1AJFの方が使い勝手がよさそう。
GW-M5610-1BJFを補うために2つも腕時計を買ってしまったが、
この2つ、特にMQ-24-7BLLJFがとてもよく気に入っているので、GW-M5610-1BJFの出番が少なくなりそうな気がする。

追記
WL-S21Hの代替ともいえるWV-58J-1AJFを買った途端に、これまで何の問題もなく動き続けていたWL-S21Hに初めて「Low-Batt」の表示が!
買ってから15年でついに二次電池の寿命が来たようだ。
二次電池耐久試験は、WIRED-hに引き継がれる。

チプカシ

2019-11-18 18:50:42 | ガジェット
GW-M5610-1BJFの液晶が見づらい案件は自分の中では意外と大きな問題だった。
自分が腕時計に求める条件の中で優先順位の高い条件は何かと考えたときに、最優先はやはり装着感かなと思った。腕時計の軽さも含めてである。
そう考えたときに、別に電池式で時刻合わせが月1回ぐらいですむなら許容できるかなと思ったので、あまり条件を絞り込まず、調べてみる気になった。

調べてみると、かなり前からのようだがファッションアイテムとしてカシオのスタンダードモデルが人気らしい。
30年以上前からあるF-91のようなチープなデジタル時計も人気のようだ。
F-91などは自分が学生の時からあるモデル。その当時から自分としてはカッコいいとは思えなかったが、
当時利用していた最寄りの駅の駅員がこのモデルをしていたのをなぜかよく覚えている。
当時から時刻を知るという機能に限ればこれ以上の時計はいらないとも思っていた。
当時の価格も1000円くらいだったと思う。
それから数十年、レトロな感じが人気とは不思議なもの。
ホームセンターでブリースターパックに入れられ「吊るし」で売られているこれらの時計は、チープなカシオ、略してチプカシといわれて人気らしい。
自分が使っていたWL-S21Hもチプカシに入るだろう。
チプカシといえば何となくデジタルというイメージがあったのだが、もちろんアナログのモデルもある。
その中で「ローマ法王モデル」というものがあるというのを知った。
ローマ法王フランシスコがつけているというモデルがMQ-24-7BLLJF。


価格は1000円くらい。安すぎます。
ただこのデザインにものすごく心惹かれた。
ミニマルの極み。
アラビア数字のフォントのデザインと大きさが自分的にはピンときた。
フォントがもっと大きめのMQ-24-7B2LLJFというモデルのあり、こちらの方が人気らしいが、自分としては
ちょっとポップというかかわいらしい印象がしてしまい、ミニマル感が薄まるような感じがする。
女性にはこちらのモデルが人気とのこと。
法王モデルMQ-24-7BLLJFの方は、数字が小さく控えめで好みである。
重さはなんと18g。腕時計としては最軽量の部類に入るのではないか。
価格が価格なので、バンドはもちろん樹脂。風防はプラスチックしか選択できないこともこの軽さの理由だろう。
ケースも樹脂なので必然的に色は黒ということになるのだが、べセルも黒で、文字盤の白とのツートンカラーがミニマル感が増す。
腕時計はブラック1色で統一されているのが一番好みだが、その次には白黒ツートンがいい。
ほとんど一目ぼれ。値段も値段だし、GW-M5610-1BJFを買ったときのポイントがあったので通販で買ってみることにした。

手元に届いた「ローマ法王モデル」は予想通りの佇まい。
文字盤については、一目でわかる紙に印刷というもの。それが悪い意味でのチープさにつながらないのが不思議。実は、海外モデルとしてアラビア数字ではなく、インデックスバーのみというモデルも存在する。
それがMQ-24-7BLLJF。

本当はアラビア数字を使わない方が好みなのだが、これはなんかちょっと違う。
インデックスバーはある程度立体感がないと様にならないのだな。
コストの問題で文字盤はプリントのMQ-24にそれが叶うはずもない。
やはりMQ-24はアラビア数字だな。

文字盤の視認性は悪いわけがない。液晶でないので視野角の問題はそもそもない。
文字盤が白、針が黒とコントラストがはっきりしているため、よほど暗いところ、
例えば上映中の映画館ようなバックライトが必要な場所でもない限り問題はない。
18gは本当に軽い。軽いと思っているGW-M5610-1BJFの半分以下、仕事用のオシアナスの4分の1以下である。
そして、樹脂のバンドであるが、これが本当に薄くできている。
樹脂のバンドでもアウトドア系のモデルのよくある分厚いバンドはいやなので、この薄さは大歓迎。
この薄い樹脂バンドのおかげで着け心地は非常に良い。
このバンドだけ売っていたら、他のモデルにもつけたいぐらいだ。
ただ、秒針は目盛りにきちっとと止まってくれない。少しずれる。
秒針は目盛りにきちっと止まるものだと思い込んでいた自分としては意外だったが、
この精度を上げようとするとなかなかコストがかかるらしい。
これで公称月差は±20秒。月に1回合わせれば十分じゃないですか。
口コミによると、「当たり」を引くと月差10秒以下のものもあるらしい。

電池の寿命は2、3年らしい。1000円の時計の電池交換に1000円かけるのもばからしいが、
電池が切れたからと言ってまだ使えるのに買い替えるのももったいない。
調べてみ見ると電池は100円ショップで売られているものが使え、精密ドライバーがあれば簡単に電池交換ができるらしいので、電池が切れたら自分で交換してみようと思う。
ただバンドが切れたら、他のものに交換というわけにはいかない。
純正交換バンドはもちろんないようだが、汎用のバンドには交換できるようだ。
100円ショップで売っているサイズの合わないNATタイプのバンドに無理やり交換している強者もいるようだが、
自分としては純正のこの樹脂バンドがあってこそのミニマル感と思っているので、
ペラペラに薄くて耐久性はほとんど期待できないこの純正バンドが切れたときは、不本意ながら本体を買い替えるしかないのだろう。

腕時計が好きではない自分だが、チプカシローマ法王モデルMQ-24-7BLLJFと巡り合えてよかった。
これ1台というわけにはいかないが、これからずっと使っていきたい。

WIREDとG-SHOCK

2019-11-04 13:04:28 | ガジェット
腕時計はあまり好きではない。
外に出るとき必要なので身に着ける。
外出の時にスマホという名の電波時計を持ち歩く現在となっては、もやは必要とはいえないのかもしれないが
時刻を確認するためにスマホを取り出すのは面倒なので、やはり腕時計は必要。

今まで安いデジタルの腕時計が中心だった。
安価だし、樹脂バンドのものだと軽く、着けていてもそれほど気にならない。
面倒なのは電池交換と時刻合わせ。
安いクォーツ腕時計といっても月差15秒ぐらいなので、月に一度時刻合わせを行えばいいが
やはり面倒は面倒。
以前は電池式の腕時計しかなかったので、数年に1度は電池交換の必要が出てくる。
必要な時に限って、電池が切れたりするので何とかならないものかと思っていた。
そのうちソーラー充電の腕時計が登場してきたので、買ってみた。10年以上前のことである。
カシオのWL-S21Hというモデル。

樹脂バンドばかり使ってきたので、ナイロンバンドのモデルを買ってみた。
光に当てることを特に意識しなくとも充電不足なることもなく、機能的には全く問題なかったが
何せ安っぽいのと、ハンドがナイロンと合成皮革を張り合わせたものだったが、
合成皮革の部分の端がほつれて白っぽくなりみっともないので、別なものを探すことにした。
この腕時計自体は今でも所有している。
内蔵されている二次電池がどのぐらい持つのかという興味本位から捨てずにとっておいたが、
10数年たったいまでも全く問題なく動き続けている。
ただ肝腎のクォーツの精度が落ちてきており、現在月差30秒以上になっている。

気に入ったものを探そうとするとなかなか見当たらない。
この時点ですでに時刻合わせの不要な電波時計が登場しており、
どうせ買うならソーラー電波時計で、デジタル表示、ラウンドフェイス、軽量な樹脂バンド、などと条件を挙げていくとそんなものは売っていない。
どうしようかと考えていた時に見つけたのが、結局10年以上使い続けた愛用のWired-h AGWH601である。

WIREDとhoneyee.comとのコラボモデルで、金属バンドのモデルもあったがもちろん樹脂バンドモデルをチョイス。
この当時はまだあまりなかった反転液晶で、ベゼルの色も遊環も黒で統一されたブラックモデルだった。
ソーラーパネルの部分が黒ではなく、若干紫ががっているのもアクセントになっていて格好よく、
honeyee.comとのコラボモデルのため、ソーラーパネルの部分にハニカムの模様がかかっていてこれがまたよい。
樹脂バンドもかなり薄く仕上げられており、ケースとの接合部が特殊形状で腕に触れる部分に凹凸が少なく、着け心地が非常に良かった。
唯一ケースの厚さが少々厚めだったので、これがもう少し薄ければ自分的には完璧だった。
機能からデザインまですっかり気に入り、一度バンドが切れたので交換したが、これまでずっと気に入って使ってきた。
最初は仕事の時も使っていたが、フォーマルな会議に出るようになったこともあって、
仕事用はオシアナスの3針モデルOCW-T150-1AJFに譲ったが(これも大変気に入っている)、プライベートではずっと自分の相棒だった。

しかし、その時はやってきた。
週末にしか付けない状態が続いたのであまり気にしていなかったが、バンドに亀裂を発見。
交換をしようと試みたが、製造終了から10年以上が経過し、純正バンドの在庫はなく、
着け心地の良さを支えてくれていたバンドは特殊形状であることが仇となって、代替品もないとのこと。
とっても残念。
本体は全く問題なく、液晶のコントラストもほとんど落ちておらず、視認性も十分。
二次電池も全く問題なく、毎日しっかりと標準電波を受信して正確な時刻を表示し続けている。
それなのに切れそうなバンドが交換できないなんて。
WL-S21Hの例からすると、バンドさえ交換できればあと10年くらいは使えるのに。

仕方がないので、次の相棒を探すことにした。
プライベート用の腕時計に求める条件はAGWH601と変わらない。
〇ソーラー電波時計
〇デジタル表示。場合によってはアナデジでもよい。
〇反転液晶でなるべく差色の少ないブラックデザイン。
〇可能な限り薄くて軽いこと。
〇ケースは大きすぎないこと。できればラウンドフェイス。
〇軽くて汗をかいてもメンテナンスが楽な樹脂バンドで着け心地がいいこと。
  ただし、今回の反省を踏まえてケースとの接合部は特殊形状ではないこと。
〇防水は日常防水があればいいです。
〇価格は自分の気に入り方次第だが、あまり高価なものはいりません。

以上の条件に最も近いということで、G-SHOCKのGW-M5610-1BJFとなりました。

以前G-SHOCKは持っていて、ケースがごついという印象しかなかったが、これはケースが大きすぎず、
AGWH601よりも薄い。これでラウンドケースならさらによかったが、まあ仕方ない。
肝腎のバンドについては、G-SHOCK共通のもののようなので、代替品がないというような状況は避けられそう。
身に着けるものは必ず実物を確認しないと失敗するので、店頭で確認。
アナデジの候補もあったが、実機を確認するとやはりGW-M5610-1BJFがいいようだ。
店員さんにショーケースから取り出してもらって、試着。
AGWH601ほどではないが装着感に問題はない。バンドはかなり薄いものとなっている。
そして問題の液晶表示。AGWH601と並べてまじまじと比較する。
GW-M5610-1BJFはAGWH601より表示面積が小さいのと、デジタルのフォントが異なるので、
AGWH601よりは少々劣るがまあ問題ないレベルと判断し、購入となった。

しかし、である。
実際に購入して使ってみると、液晶が見づらい!
店頭の明るいところでは気づかなかったが、暗いところではかなり見づらい。
原因としては、
①液晶自体のコントラストが低め。
実はAGWH601には液晶のコントラストを調整する機能があって、
液晶のコントラストが経年劣化で落ちてきたらコントラストを上げればいいやと思っていた(実際は10年経っても調整の必要はなかったが)。
残念ながらGW-M5610-1BJFに液晶コントラストを調整する機能はない。

②液晶の視野角が狭い
腕時計の場合、左右の視野角はあまり問題にならないが、上下、特に上から見た場合の視野角が狭いように感じる。

③風防の形状が異なる。
実はこれが見にくさの一番の原因のような気がする。AGWH601はカーブした風防になっている。
素材自体はプラスチックのようだが反射して見にくいということはあまりなかった。
GW-M5610-1BJFはフラットな無機ガラス。形状がフラットなので角度によっては全面が反射して見えなくなるし、
液晶にしっかり光が当たっていない薄暗いような状況だと、液晶のコントラストが低めなのと相まってかなり見づらくなる。
同じ状況でもAGWH601の場合は全面的に反射するということがないので、そこまで見にくくはならない。

初めての反転液晶の腕時計がAGWH601だったので、反転液晶が見づらいという人の意見がよく理解できず、
GW-M5610-1BJFでも表示が見づらいという口コミがあるのは知っていたものの、通常の液晶と比較しては見づらいという意見だろうと考えていた自分が甘かった。
正確に言うと、AGWH601と比較してGW-M5610-1BJFの場合、表示が見やすい条件が限定される。
見やすい角度に腕を傾けなおしたり、AGWH601ではライトの点灯までは不要だったの場面でライトの点灯が必要だったりする。
(GW-M5610-1BJFにはAGWH601にはないオートライトの機能はあるが)
時計自体の装着感もまだベルトが馴染んでいないせいか、少々違和感があるが、これはベルトが馴染めば改善されると思う。
価格も安く(AGWH601の半分ほど)、液晶の見え方以外は気に入っているのに、肝腎要の見え方に問題があるとは。
通常の液晶ならばそれほど問題にはならないと思うが、反転液晶とフラットな風防の組み合わせは要注意だということか。
暗いところでの見え方の確認は必要だった。

いや、でも使いますよ。GW-M5610-1BJF。
初のスクエアフェイスですが、G-SHOCKとしては小型で薄いのでかなり気に入ってます。
重さもAGWH601の75g(実測)に対して51.7gとかなり軽くなってますし。
なので見え方の差が残念でならない。
見やすさ重視なら、通常の液晶モデルよりも、むしろアナログを選んだ方がいいかもしれません。

自分の本当のお気に入りの探すのはなかなか難しいですね。