夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

フロクのアンプ(その5)~AmpBase到着

2012-01-24 23:35:27 | オーディオ
バッテリー駆動のLXA-OT1の音に結構満足していたのですが、ちょっと問題発生。
前の週にせいぜい2、3時間しか使っていないのに、その翌週使おうとしたら電源ランプがつかないのです。
原因は、バッテリー切れ。
はて、電源スイッチを切り忘れたかなと思って、エネループを充電して、
今度は電源が切れているのを確認したうえで、使わない日も電源ランプがつくかどうか確認していたところ、充電してから1週間もたたないうちに電源ランプがつかなくなりました。
どうも電源が入っていない状態でも、かなり待機電力(?)を食っているようです。
さすがに毎週充電するもの億劫なので、使わないときは本体から電源コードを抜いておくことにします。

さらに、肝心の音についても少々不満が。
どうも聴き疲れするのです。長い時間聴いていると、音量を下げたくなってきます。
使用しているヘッドフォンのHD595ではそんなことはないのですが。
試しに20Hzから20kHzのスイープシグナルを鳴らしてみたら、まあ低音の出ないこと。
シグナルの再生が始まってしばらくしないと音が聞こえてきません。
さらに高音の部分に聴感上明らかなピークを感じます。
耳に痛い感じ、明らかに不快に感じる部分です。
低音不足もあってこの部分が強調されるようです。
5.1チャンネルのリアサラウンド用なら、低音はフロントとサブウーハーが補うというか、そちらに任せられるので、それほど問題にならないのですが、やはり2チャンネル、しかもニアフィールドとなると少々厳しいようです。

そんなことをしているうちに、AmpBaseがようやく到着。
注文してから約1月かかりました。
こんな箱に入って到着。


ベース部分の仕上げはとてもきれいです。


裏側にはこんなロゴが入っていました。


早速アンプをネジ留めし、ボリュームを付け替えて、これもきれいな仕上げのアクリル製のボンネットかぶせて完成です。


やっぱ、こうでないといけないですね。見た目も大事です。

ただ、ボンネットの端子側は何もないので、こんな状態です。


AmpBaseの作っている池田工業にはリアパネルも作ってくれという要望が来ているようで、
現在試作の段階ですが、近日中に販売されるとのこと。



確かに接続端子に支えがなくぐらつくので、ケーブルをつなぐ時かなり気を使うので、これはいいですね。
販売されたら買ってしまいそうです。
今度はいくらになるんでしょう?

さて、音出しの前に、ついでにスピーカーケーブルも替えてみました。
現在使用中のベルデンの透明シースが経年劣化のせいか、ちょっとべたつき気味なのが気になるのと、
+が非メッキの芯線なのに、-側だけスズメッキというのがちょっと気に入らなかったのです。
それで、前から使ってみたかったケーブルで、このアンプにピッタリだと思うものがあったので。
それは定番中の定番カナレの4S6です。


ある意味「究極のスピーカーケーブル」ですね。
実は、NS-10MMTを5.1チャンネル用に使っていたときに、スピーカーケーブル候補の筆頭だったのですが、4芯で若干太く、スピーカースタンドの支柱の中からケーブルを出す部分を通らなさそうだったので断念して、平行芯のベルデンにしたという経緯があります。

立ち寄ったヨドバシに4S8が切り売りであったので、買ってしまいました。
しかし、噂には聞いていましたが、端末処理がかなり大変でした。
ポリエチレン製の芯線の被膜ががっちり芯線に食いついているので、通常のビニールの被膜のように切れ目を入れて手で引っ張っても抜けません。
最終的には縦にもカッターで切れ目を入れて、芯線でその切れ目を割くようにすればよかったのですが、
大分手こずりました。

しかも、アンプにつなごうと思ったら太すぎてはいらない。
確かにLXA-OT1のスピーカー端子は狭いのですが、4S8が入らないとは思わなかった。
そこは何とか気合いで無理やり押し込んで、音出しです。

明らかに以前とは違います。
おそらくはスピーカーケーブルを替えた効果でしょうが、高音の刺激的成分がかなり緩和されています。
そして、音の響き、空間表現が良くなり、特に奥行き方向がよく出るようになっています。
音像も以前よりさらに上に定位するようになりました。
ピンク・フロイドの「TheWall」を聴いてみましたが、効果音のところの表現はかなり驚きです。
試しに例のスイープシグナルも再生してみましたが、高音のピークは大分よくなりましたが、
やはり2か所にピークを感じます。特に高域側の方が問題ですね。

AmpBaseもようやく手に入ったところなので、もうしばらく様子を見たいと思いますが、
最終的には5.1チャンネル用ではなく、2チャンネル用のスピーカー、しかもニアフィールドでのリスニング向けスピーカーに置き換えるしかないかなと思っています。

その前にもう少しLXA-OT1周りを整えたいと思います。

フロクのアンプ(その4)~バッテリー駆動

2012-01-09 15:34:47 | オーディオ
池田工業製の「AmpBase」はかなりの人気らしく、注文したもののなかなか届かないようなので、
その間にどうしてもやってみたくなった電源チューニングをやることにしました。
それは、ズバリ「バッテリー駆動」。
これ、やってみたかったんですよね。

さて、LXA-OT1付属のACアダプターを確認すると電圧は12V。
1次電池は最初からパス。2次電池限定で考えます。
モバイル機器用のバッテリーは5Vなので当然使えません。
12Vというとすぐ思いつくのは車用のバッテリーですで、
実際に使っている強者もいるようですが、さすがに危険物は室内に持ち込みたくないし、
非危険物扱いのシリコンバッテリーは高価なので、これもパス。
何かないかとネットを探したら、ありました。
防犯カメラ用の充電式のバッテリーです。仕様がはっきりしませんが、
価格と大きさからするとリチウムイオンですかね。
しかし、容量の割には価格が高く割高になるうえに、つぶしがきかないですね。
それで目を付けたのがおなじみエネループ。
これの公称電圧は1.2Vですから、10本直列につなげば12Vになります。
汎用性の高さは申し分なく、価格もこなれています。
さて、そのための部品はというと、まずは電池ケース。
単3電池という汎用品を使っているので結構ありますが、
単3電池10本用の電池ケースというのはあまりありませんでしたが、
9V電池スナップ電極付きの電池ケースがあり、これがぴったりです。210円ナリ。


DCケーブルは、リード線付きの9V電池スナップ電極にDCプラグを付けて自作しようかと思ったのですが、
まさにそんな自分にピッタリの完成品がありました。


こちらは315円ナリ。確かに自作するより安いですね。

単3電池という汎用品を使うことで、かなり安上がりに出来たと思っていたのですが、
実際に入手してエネループを10本セットしてLXA-OT1につないでみると、
音が出ない、というかパイロットランプがつかない。
エネループは新たに購入したものを使ったので、充電してあるはず(実際充電済みでした。)なので、
そうなると電池ケースか、DCケーブルのどちらかがおかしいということになります。
電池ケースが正直かなり安っぽいものだったので、電池ケースを使わずに、
エネループ10本を文字通り直列につないで試したところ、やはりダメ。
そうなるとDCケープルが原因となるのですが、プラグ側に問題があるのか、それともスナップ側か、
問題を切り分けるため、ケーブルを切断して、リード線を直接電池ケースのスナップ端子に接続したところ、
パイロットランプつきました。 スピーカーから音が鳴りました。
スナップ側に問題があったようです。スナップの絶縁被膜をむいてみると、特に問題はなさそう。
どうも電池ケースのスナップ端子との噛み合わせというか、接触が悪い模様。

仕方がないので対策を検討。
片側にだけDCプラグの付いているDCケーブルとリード線付きのスナップ端子をつなげばいいのですが、
電池ケースの接触の問題はつなげてみないと分かりません。
どうしようかと思いさらに調べてみると、やはり防犯カメラを取り扱っている店で、
まさに自分が欲しいと思っている電池ケースとDCケーブルがセットで売っているじゃありませんか。
それもまさにエネループで12Vの機器を動かすためのものとして販売されています。
最初からこれを買っておけばよかった。
使っている部品は写真を見る限り私が買ったものと大差ないというか、ほぼ同じものですが、
値段は倍以上します。
ただ、セット品なので、電池ケースとDCケーブルの接触が悪くて、
うまく動かないということはないだろうと判断してこれを購入しました。

注文した翌日には届きました。
電池ケースの色は白でした。
先日買った電池ケースとは型は一緒のようですが、違うメーカーの製品のようです。
マイナスの電極に使われているバネに使われている針金の径が太く、
電池をしっかりホールドしてくれます。
プラス側の電極も多少グレードの良いもののようです。
さて、肝心のDCケーブルは、やはりスナップ部分が硬い素材出てきているものでした。
試しに先日買った電池ケースに今回買ったDCケーブルを付けてみると、バッチリ音が出ます。
やはり先日買ったDCケーブルのスナップ部分が悪かったようです。
電池のホールド性がいいので、今回買った白い電池ケースを使うことにします。
ほこり除けに100円ショップで買ったプラスチックケースに入れて使います。


ケーブルを出すための穴開けがうまくいかず、ちょっとみっともないことになっていますが、ご愛敬。

さて、ようやくACアダプターとの比較です。
最初は、バッテリー駆動で聴いてみました。
何か違う。音の響きというか余韻の部分がよく聞こえるようになったような気がします。
それと、ボーカルの定位する位置が少々上にずれたような気が。
いや、音が広がる空間の範囲が少々広がったようです。
ボーカルの輪郭のにじみみたいのが少なくなり、聴きやすくなりました。
エネループの公称電圧は12Vですが、実際の平均電圧は13Vぐらいのようなので、
バッテリー駆動にした効果というよりは、単に電圧がちょっと高くなった影響かもしれません。

ACアダプターに換えて聴いてみると、少々音が汚れているというか、雑然としているような印象がします。
ブラインドで聴いて違いが分かるような大きな差ではありませんが、
やはりバッテリーの方がすっきりして、聴きやすい印象です。
まあ、ACアダプターのノイズから解放されるというのは、精神衛生上よいので、
このままバッテリー駆動で行こうと思います。

しかし、いかにDACがBabyfaceだとはいえ、今聴いている音は雑誌の付録のアンプを
エネループで駆動している音だとは思えないですね。
AmpBaseに取り付けるとどんなふうに変化するのか、今から楽しみです。

(つづく。)