夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

ピッチとスマホ

2012-07-22 21:07:40 | ケータイ
つい最近まで携帯電話というものを持ったことがありませんでした。
PHS一筋。
最初は、NTTパーソナル(Nパ)の312D。


32kbpsのデータ通信が始まったばかりの頃でした。
ただNパの基地局の出力が弱く、当時住んでいたアパートの中でつながらず、
レピータを窓ガラスにピッタリ付けてようやくつながったのも今は昔。
その後、パソコンでデータ通信をする必要ができて、
(インターネット定額制もなく、無線LANも普及していなかった頃の話)
フリップ(死語)の部分がPCカードになった611Sに替えました。


この611Sは64kbpsで通信できたものの、料金が倍になるので32kbpsで使っていました。

その後Nパがドコモに吸収され、ドコモのPHS(ドコP)になり、
データ通信をする必要がなくなったので、H゛(エッジ)が登場したのを機にDDIポケットに乗り換え。
最初は東芝のDL-S200(モノクロ液晶ストレート端末)でしたが、
基地局の電波の強いのに感動しましたな。
最初からNパじゃなくDポにしておけばよかったと思いました。


その後、 DL-M10 → KX-HV210 → AH-K3001V → WX320K → WX340KとDDIポケットが地域会社から全国会社になり、さらにウィルコムに社名が変わった現在まで使い続けでおります。

さて、なぜずっとPHSなのか。
1 比較的エリアが広い。
自分が住んでいる地域は、DDIポケットが地域会社だったときにかなり頑張って基地局を立てたので、通常使う分は、通信エリアにはほとんど支障がなかったのです。
2 電話番号が変わるのが面倒
PHSにはMNPありませんから。
3 音声品質がよい。
最大の理由はこれ。バックボーンがISDNだった時代は、ほんとうに「吐息まで聞こえる」という感じでした。PHS同士ならバックから聞こえるテレビ番組の音声がはっきり聞こえて、何の番組か分かってしまうほど。バックボーンがIP化された現在でも、携帯電話よりはまだまだマシ。
ということでPHSをずっと使い続けてきました。

しかし、PHSを持たせていた母から端末が使いにくいから、らくらくホンにしたいという話があり、ファミ割用にFOMAを契約。
ドコモのN-01Cは妻が使っていましたが、1年もしないうちにiPhoneに乗り換えたので、
ラベンダーカラーのN-01Cというオッサンが持つには似つかわしくないケータイを初めて持つことになったのです。
メインはもちろんPHSですので、ドコモの方はウィルコムがつながらないときの緊急通話用と
ワンセグ、エリアメール受信ぐらい。
WX340Kになってからはおサイフ機能が付いたので、機能としては特に問題なく、
30万パケット付きのパケコミプランというデータ通信向けのプランを音声端末で契約しており、
各種割引を使いまくっていたので、月額3000円程度と料金的にも安かったのですが、
さすがに128kbpsという通信速度に限界を感じてきたのも事実。

機種変してから3年。
その間に、ウィルコムは会社更生法の適用となり、ソフトバンク傘下に。
ろくな端末がでていなかったのでどうしようかと思っていたころに、
ウィルコムからスマホが出るという発表が!
久々にワクワクしましたよ。feelH゛の頃を思い出しました。
しかーし、発売されたWX04Kのスペックはともかく、料金プランにはガッカリ。


ドッチーモを彷彿させる3GとPHSのデュアル回線は良かったものの、
PHS回線でのデータ通信不可。おサイフなし。エリアメール非対応。テザリング不可。しかも料金高い。
これで料金がそこそこ安く、テザリングができれば、おサイフとエリアメールはN-01Cに任せて、
WX04Kにするという選択肢もありましたが、これではお話にならない。
実家用にイーアクセス回線のADSLを使っていたのですが、それほど使うわけでもないのでADSLをやめようと思っていたので、テザリングのできる端末は必須なのです。

それで、いろいろとシミュレーションをした結果、ウィルコムWX02S(PORTUS)とドコモのスマホの組み合わせの2台持ちにすることにしました。
PORTUSは、音声端末とモバイルルーターをくっつけたような端末。


ハッキリって音声部分については、ダイバシティアンテナを搭載してないこともありイマイチ。
動作も何をするにも待たされる。メモリが足りない感じの動作。
もっさりで有名だったAH-K3001Vよりも遅い感じです。
モバイルルーター部分の回線は、ソフトバンクのULTRASPEED。
エリアが心配でしたが、自分が良く使う場所ではしっかり電波が入るので一安心。
横についているスライドスイッチ、これが便利。
上方向に長押しするとルーターのONOFFができ、下にスライドするとキーロックになるのですが、
たぶんこれがなかったらこの端末を買っていなかったと思うぐらいです。

「だれとでも定額」は付けようか迷ったのですが、もう1台無料キャンペーンでWX01NXという初期のPHSを思わせるシンプル端末WX01NXであれば、端末代、新規契約事務手数料、基本使用料(新ウィルコム定額プランS)、さらに解約手数料もずっと無料ということだったので、「だれとでも定額」を主回線に付けて、副回線を2回線新規で契約してきました。
ソフトバンクらしい結構無茶なキャンペーンという感想です。
まあ、全く使わなくともお金はかからないので別にかまいましませんが。
PORTUSは、ウィルコムプランWという専用のプランが用意されていて、
データ量が月3000万パケット≒3.8GBを超えると、速度制限がかかるようになっていますが、
スマホで動画見ることもないので、今のところ3000万パケットで収まっています。
実質音声部分の基本使用料が無料で、W-VALUE割引も基本使用料が対象となるので、
狭いといわれているULTRASPEEDエリアでOKならば、かなりお得なプランではあります。

さて、肝腎のスマホですが、使いたい機能で絞っていったらXperia acroHDとなりました。


ただ、月々サポートを受けるには、パケホーダイかパケホーダイダブル2にしなくてはいけないのですね。
月々サポートの額とパケホーダイダブル2の月額料金がほぼ相殺されるようになってます。
実際使ってみると、Xperiaの電源を入れたままにしておくと、勝手に自動通信をされて、
気が付けばパケホーダイダブル2の定額上限4万パケットになってしまいます。
最近は使わないときは電源を切るようにしておくので、エリアメールの意味がない(失笑)。
スマホとしてはとても使いやすいと思います。
やはりHD解像度の大画面はいいですね。
ミュージックプレイヤーの音質も意外とよかったですよ。
mp3の320kbpsの曲を取り込んで、イヤフォン直挿しで聴いてみましたが、
出先で聞き流す分には十分かなと思います。

ただよくよく考えると、テザリングでもパケット定額の上限が変わらないXiスマホにして、
ウィルコムの方は新ウィルコム定額プランSでも金額的にはそれほど変わらなかったかなと思います。
Xiのパケホーダイですと速度制限がかかるデータ量が月7GBと多いですしね。
スマホを使うのに必ずしも2台持ちする必要なないので、その辺は楽だったかなと。

それにしても、スマホは通信量が多くなりますね。
2段階定額だと、端末の初期設定をしただけで上限になってしまいます。
来年には070が携帯電話に開放、同時にPHSもMNPの対象となる予定なので、
月額料金の割引が終わる2年後に考えればよいかなと。
(ちなみにウィルコムプランWは、3年縛り。)
いまのところ音声通話を頻繁にする状況にはないので、
PHSの音声品質にこだわらなければ、ドコモ(でなくてもいいのですが)にMNPで乗り換えて1台持ちにするというのも可能になります。
2年後通信業界がどうなっているかは、予想もつきません。