夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

BABYMETAL AWAKENS -THE SUN ALSO RISES- 参戦記その1

2019-07-28 20:15:19 | ライブ
いつものように何の音沙汰もなく、10月のニューアルバムリリースと同時に突然アナウンスされたベビーメタルの国内ライブ。
6月下旬に横浜、7月上旬に名古屋。
2019年に行われるそれは2017年のLEGEND-Sから予定されていたLEGEND-YとLEGEND-Mであるはずだった。
名古屋のライブはLEGEND-Mとなっていたが、横浜のライブはLEGEND-Yであるはずがない。
本来であれば全世界のYMYが横浜アリーナに集結し、狂乱の生誕祭となっていたはずだが、その祝祭の主人公はもうベビーメタルではない。
一昨年の大阪を最後にその消息すら明確になっておらず、情報源が株主総会の場での株主からの質問に対する会社からの回答という有様。

それを嘆いていても仕方がない。
何となく変化の兆しは感じられていた。
今年もダークサイドのままとは考えられず、3人体制に戻ることを示唆するような紙芝居が昨年のさいたま、大阪でも流されてた。
ニューアルバムは今年中には出るというのは大方の予想だったので特に驚きはなかったが、10月とは少々遅めの印象。
まずはチケット確保に動く。
横浜は土日ではなく、金土という変則日程(その理由は後日明らかになる。)だったので、躊躇なく2日目の土曜日を申し込んだ。
「ゆいちゃん出ないのなら行く意味ない」「とにかく衣装がかわいくない」と言っていた嫁メタルには、
ゆいちゃんの件はともかく衣装は去年よりはかわいくなっているに違いないからと口説いて、一緒に行くこととなったので、ピットではなくシートを申し込んだ。
昨年提携が発表されたLINEチケットだが、これはLINEをすでに使っている人にはとても便利。
チケットの申し込みから結果通知、チケットの発券、入場開始のご案内までLINE上で完結するのでとても利便性が高いと感じた。
同時に名古屋も申し込んだ。名古屋はシートがなく全てピット。一応嫁メタルもTHE ONEに入会したが、当落が分かれてしまってはいけないので、並PIT2枚で申し込みをした。
名古屋は土日なので、こちらは土曜日一択。
広島の時のような「何が何でも当たってくれぃ」という気持ではなかったが、去年のさいたまのような沈鬱な気持からは脱しつつあった。

結果発表の前に、横浜と名古屋の間7月2日にロンドンO2ブリングストンでのライブを行うことが発表された。
なぜ、この時期にロンドン? しかも単発のライブ?
発表されていない何かがある。そう思っていた(その理由は驚く内容だった)。

結果は横浜、名古屋とも当選!ほっと一安心。
THE ONEに入ってから申し込んだライブは全当。
そしてしばらくしてロンドン公演の理由が分かった。
6月30日イギリス、グラストンベリーフェス、しかもメインステージに出演とな!
は? グラストンベリーフェスってフジロックが真似して始めたあれですか?
しかも記念出場的なテントステージでなく、2番目の大きいステージですか?
え、6月30日って横浜の翌日じゃないですか?どうなってんのこの日程?
と、かなり困惑というか混乱した状態になった。
横浜と名古屋の会場は1年以上前に抑えておいたのは確か。
そのあとにグラストンベリーフェスのオファーがあってそれを受けたということなんでしょう。
せっかくイギリスのフェスに呼ばれたので、ついでにロンドンでライブということか。
それにしても10日間で日本とイギリスを往復して計6公演。
普通では考えられないスケジュールだが、グラストンベリーフェスからオファーとなれば話は別か。BBCで中継されるらしいし。
9月から10月にかけてのアメリカツアーも発表されていて、ベビーメタル本格始動という感じになってきた。

その前にあったTHE ONE会員限定の映像作品のアナウンス。
『METAL RESISTANCE EPISODE VII   APOCRYPHA - THE CHOSEN SEVEN』と題されたその作品は、Dark Side CarnivalとDownload Fesの2枚組。
なのに価格はかなりリーズナブル(今まで比べれば)。
いやね、正直ピザ箱に金かけるならもう少し安くしてくれってずっと言っていましたが、ようやく実現しました。
今までの強気の売り方が成りを潜めたのはやはりTHE ONEの会員数が減っているからなのか。
とにかくやたらと評判の悪かったダークサイドですが、あれはあれで試行錯誤ではあったが一つの形としてプロショットを見ておきたいもの。
あのダウンロードもセットとなればなおさら。さらにCDがつくらしい。
おや、これはアルバム曲の先行シングルかしら。

その正体はリリースを待たずにわかってしまった。
最近多いがいわゆるリークというやつである。
「PA・PA・YA !!」というその曲は、BABYMETALが他のミュージシャンをフィーチャーした曲としては初めてとなる。
公演前に配信でもリリースされたが、映像作品のおまけとして金色のディスクに収められて手に入ることとなった。
正直「ELEVATOR GIRL」もそうだが、かなりポップよりの曲だなというのが第一印象。
お祭りメタルに本格的なラップパートを加えた感じでライブでは盛り上がるだろうなとは思ったが、曲の作りが少々シンプルすぎるかなとも感じた。
ただこの曲、気が付くとベビーローテーションしてしまっている。
ライブでどんな振付になるのか気になるところ。

などと今は書いているが、ライブ直前まで仕事が忙しく、ライブ前日になってようやく気分が盛り上がってきたという状態であったが、
去年のSSAのような憂鬱さな気分を無理やり高めようという感じはない。
リリースされた新曲を聴いても、明るい兆しが感じられる。
そして横浜アリーナ1日目の情報をネットに張り付いて収集。

3人体制復活!しかもポニテにツインテも復活!
3人目がまさかの鞘師里保?
未発表の新曲2曲もやったの?
アルバムは10月11日リリースですか。これは予想通りだが、あらロサンゼルスFORUMの日にぶち当ててきた。
11月にSSAと城ホールだー!
来年2月のヨーロッパツアーか。北欧にロシア!寒そう。

いつものことのように、それまで情報らしい情報が全くなく完全に干上がった状態から怒涛の情報リリース。
これがBABYMETALですよね。
素直に3人体制に戻ったのはうれしい。
ライブ直前に届いたDark Side Carnivalの映像を見て、これはこれでありだと思ったが、SU-MEATL以外の存在感が薄くなりすぎる。
フロント3人の強烈な存在感がBABYMETALには必要だということを再認識させられていたので、本当に良かった。
しかし、3人目は3人いて、いつ登場するかわからない神ダンサー状態。
残りの2人が誰か非常に気になる。明日は誰なんだ?
名古屋まで日本とイギリスを往復しての6公演という常軌を逸した強行軍。
日本での公演は二人で分担し、3人目がイギリス帯同か?
とくかく情報が多くて整理しきれないが、ある程度情報があった方が安心してライブが楽しめる。
こんなにワクワクしてライブに向かうのはいつ以来だろう。
初めて行った東京ドームのときがこんな気持ちだったかもしれない。
明日が待ちきれない。

AudioPCとDAC更新~その6:ADI-2 DACとJPLAY FEMTOをセットアップ

2019-07-14 12:07:11 | オーディオ
さて、いよいよNewPCでADI-2 DACをセットアップする。
とその前にJPLAY FEMTOを入手しておく必要がある。
公式サイトから注文。149ユーロなのでなかなかのお値段である。
支払いはPayPalのみ。PayPalはJPLAYを購入する以外に使ったことがない。
ソフト自体は試用版としてダウンロードしておき、メールで通知されるアクティベーションキーを入力すると使用制限が解除される仕組み。
前回もそうだが、アクティベーションキーはすぐメールで通知される。
前回はプロバイダーのメールフィルタリングに引っかかっていたが、今回はそういうこともなく購入申し込みの翌日にはメールが来た。
アクティベーション自体は、キーを入力するだけなのですぐに終了。

次にカナリヤにDACを認識させる。
製品にはCD-ROMは添付しているが、ユーティリーソフトが入っているだけで、
ドライバーは付属していない。
AD機能がないため、Total Mixのようなソフトも付属しておらず、いたってシンプル。
Babyface同様シンタックスのウェブサイトから最新のドライバーとファームウェアをダウンロードする。
インストールはあっという間。手間は全くない。
ファームウェアをチェックすると、若干古いバージョンだったのでこちらも難なくアップデート。
このへんはBabyfaceで慣れているので非常にスムーズ。
カナリヤがDACを認識していることを確認後、JPLAY FEMTOのアクティベーションを行うと
JPLAY FEMTO側でもADI-2 DACが認識されている。
ここまではJPLAY Classicと同じであるが、FEMTOはここからが違う。
サーバーを別に用意しないとJPLAY miniという最小限機能のプレーヤーソフトしか使えなかったClassicとは違い、
FEMTOではネットワークオーディオ用のコントローラーアプリが使える。
オーディオサーバーSoundgenicを導入したときにタブレットにインストールしたBubble UPnPがそのまま使える(というか実質的にはBubble UPnP一択だが)。
Bubble UPnPのライブラリーにはJPLAY femtoServerという表示が出てくるので、これを選択。
あとはカナリアのローカルドライブ上にある所定のフォルダから聴きたい音楽ファイルを選択すればいい。
とりあえず再生させてみると難なく再生。
旧PCで再生させたときと同じく、とにかくクリアーで雑味を感じない。
通常はCDからリッピングしたWAV音源を聞いているが、WAVにはタグがつけられない。
調べてみるとWAVファイルを入れるフォルダーに「Folder」という名前でJPGファイルを作って入れておくと、Bubble UPnPで再生時にその画像が表示されるということが分かった。
試しにジャケット写真を入れてみるとタブレット上にジャケットが表示され、ようやく今どきな感じになりました。

さて、ここからJPLAY FEMTOのセッティングを詰めていく。
まずはPlaying viaの項目。
これはKernel Streaming、ASIO、WASAPIから選択できるが、JPLAYはKernel Streamingを推奨しているので、ここは迷わず「KS:MDAIface Analog (1+2)」を選択。
Engineの項目は、Windows7のPCではULTRAstreamが選択できなかったが、ようやくWindows10になったので、ULTRAstreamに設定した。
さて問題のDAC Linkの項目である。この項目一般的には数値が高い方がいいといわれているが、必ずしもそうではないようで、
音質の変化があるので確認しながらお好みでということらしい。
試しに最高値の「~1000Hz」で鳴らすとちゃんと鳴ります!
Babyfaceのときはどう頑張っても200Hzが限界だったのに、あっさりと最高値達成。
ただよく聴くと時々かすかにノイズのような音が聞こえる。
設定を替えて聴いてみるが、正直大きな差はないように感じる。
数値が上がるとどちらかというとHiFiな傾向で、数値が低くなると滑らかで聴きやすい傾向というぐらいかな。
ということでここはバランスの取れている「~500Hz」に設定し様子を見ることにした。
XstremSizeの項目はULTRAstreamを選択すると無効になるらしい。ほかの項目はデフォルトのまま。


セッティングが固まったのでしっかりと聴きこんでみる。
すでにWindow7で聴いているが、Windows10+JPLAY FEMTOのコンビネーションで聴く音で一番先に気づくことは、やはり低音である。
とにかく低音の分離がよく、よく沈み込む。楽器でいうとベースやドラムの音が気持ちいい。
いろいろな音源を聴いていて思ったのは、なぜか圧縮音源や古い音源のほうが以前との違いを感じやすいということ。
YouTubeを見ていても、「あれ、YouTubeってこんなに音よかったっけ?」となることがしばしば。
古い音源、例えばビル・エバンス、例えばボブ・マーリー、特にライブ音源だとその差が顕著。
ボブ・マーリー&ウェラーズの「Live!」はあまり音がよくないと感じていて、以前はあまり聴くことがなかったのだが、ADI-2 DACにしたら、これが最高。

ノリがよく、自然と体が動いてしまう。これも低音が改善効果なのか、グルーブ感のある音楽と相性が良いような気がする。
聴いていて気持ちいいというか、楽しい。
ヘッドフォンだけでなく、スピーカーでも鳴らしてみたが、はっきりと「いい音」と感じられる違いがある。
ただここまでくるとヘッドフォンとの相性というのがでてくる。
ATH-A2000Zはとても気に入っているが、もともとハイ上がりで高音にアクセントがあり、低音はどちらかというと量感控えめでタイトな傾向。
最新の高音質録音ならこれの本領発揮なのだが、ADI-2 DACとの組み合わせだと長時間聴いているとちょっと疲れる。
そんなときはADI-2 DACのトーンコントロールが便利でTrebleを少し絞ってあげるとちょっと過剰な高音のピーク感がなくなって聴きやすくなる。
ADI-2 DACのトーンコントロールはなかなか優秀で、非常に自然な効き方で低音、高音とも調整が効く。
ADI-2 DACにはつまみが3つ付いているが、デフォルトで真ん中の大きいつまみが音量、右側の小さい2つがTrebleとBassの調整になっていて、曲によってちょっと調整したいときはとても便利。

現状では、グループ感、ノリが重要な音楽だとゼンハイザーのHD595で聴くとこれがいい。
ADI-2 DAC側でしっかりと低音が制御され、分離も非常にいいので、低音の量感多めのHD595だとぴったりはまる。

音量については全く問題なくとれている。ATH-A2000Zでも-30dBで十二分の音量が取れており、ドライブ力に全く問題はない。
インピーダンス150オーム程度までのヘッドフォンなら専用のヘッドフォンアンプは不要だろう。

いままで聴きこんできた音源も新しい発見がある。とにかく低ノイズなので、今までノイズと思っていなかったノイズがなくなったら、
やはりそこに埋もれていた音というかニュアンスが伝わってくる。
ノイズが少なくなったせいか、それぞれの楽器の音の分離がよくなり、左右のセパレーションがはっきりしてきて、音楽全体が立体的に聞こえるようになったのが最大の利点か。
Windows7のときは楽器の音が近く感じられたが、Window10の環境だとあまり気にならない。
もちろん音場が広大というわけではないが、楽器の近い、遠いが鳴らし始めよりははっきりしてきた。

音の傾向としては、RME全般の傾向としてややドライな傾向があるので、音の出口に同様の傾向の機器を使うと、女性ボーカルとかは物足りない感じは受けるだろう。
そういうこともあり、手持ちのヘッドフォンではHD595の出番が多くなっている。
ただ、HD595も10年以上使っているので、660Sあたりにすると相性がいいのではないかと思っているが、それはしばらく先になりそう。

とWAV音源を聴いて満足していた。
そういえば、ADI-2 DACはDSD(DoP)も再生できる。
試したらこれがならない。ビットストリームエラーが出る。
WAV、flacのハイレゾも同様な状態で原因がよくわからない。
別のソフトAIMPだとDSDもflacも、もちろんWAVのハイレゾも再生できる。
ただAIMPの設定で、再生デバイスをASIOにしてはだめで、WASAPIにすると再生できた。
JPLAYのほうはWASAPIに対応するデバイスなしとなってしまっていて選択できない。
困ったもんだ。PC側の設定に問題があるのか。
ハイレゾ再生トラブル問題はもうちょっと調べてみる必要がある。

ハイレゾ再生を除けば、JPLAY FEMTOはその価格に見合うだけの価値はある。
旧版からはサーバー機能が実装され、他にサーバーを用意しなくともコントロールアプリが使えるようになったので、使い勝手は比較にならないほどよくなった。
音の方はDACを替えてしまったので、DACのグレードアップ効果が上回っているところがあってなんとも分かりづらいところがあるものの、
他の音楽再生ソフトに乗り換えるという選択肢は全くない。先ほどのAIMPとJPLAYとで同じ音源で聴き比べをしてみたら、明らかに違う。
なんといっていいか音の実在感というか、聴きたくなるのは間違いなくJPLAYのほう。
古い音源が生き返り、単に音がよくなったというだけでなく楽しく聴ける。これだけで今回のアップグレードは大成功といえる。
あとはハイレゾ再生を何とかできれば、しばらくこの環境以上のものは必要ない。