夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

PC更新

2012-11-27 22:00:37 | オーディオ
PCを更新しました。
PC更新はもう少し先の予定だったのですが、思い切って替えてしまいました。
いろいろと考えましたが、ファンレスPCの導入をしました。
静音パソコンを売りにしているオリオスペックというショップからの購入です。
ファンレスのPCとはいっても、Babayfaceを接続する関係で、
CPUはCoreDuo以上という条件が付きますので、選択肢がかなり限定されます。
ファンレスPCといえば、ケース自体がCPUのヒートシンクになっているものが一般的ですが、
これだとCPUのTDPは50W程度が限界です。
グラボなど組めない場合がほとんどなので、CPU内蔵のグラフィックを使うことになるのですが、
さすがにHD2500では不安があるので、HD4000のCPUを選ぶとTDPが50W前後になってしまい、
放熱容量に余裕がほとんどなくなってしまう。
ということで、放熱の余裕をみると結局これになりました。


NOFAN MicroATX COMPLETEです。
これはNoFanのSetA43というケースで、ケース単体でも普通に売っているものなので、
自作することも可能でしたが、面倒なのでショップから購入しました。
御覧のとおり通常のミニタワーケースですが、
CPUクーラーの代わりに巨大なヒートシンクが付いています。


CPUは、Corei5-3570Kを選択しました。
買ったときはHD4000のCPUとしてはこれしか選択肢がなかったのですが、
現在はTDPが45WのCorei7-3770Tも選択できるようです。

放熱は自然放熱なので、ケース自体がパンチングメタルだらけのスケスケ仕様になっています。
電源は、80PLUS BRONZEのファンレスです。
起動ドライブはもちろんSSDにしましたので、これで駆動系のないファンレスPCとなりますが、
CDをリッピングする都合上、光学ドライブは搭載してあります。
さらに、ショップのBTOではHDDの搭載ができなかったので、
データ用のドライブとして手持ちのHDDを静音冷却ケースに入れて、ケースに組み込んでいます。
さすがに手持ちのWAVファイルを全部収められるSSDは買えません。

実際届いてみると、写真で見る以上のスケスケ感です。
起動させてみると、聞こえるのはケースの中のHDDの回転音のみ。
ケースに入れている割には、HDDのシーク音やアクセス音は結構聞こえてきますが、
HDDにアクセスしていないときはディスクの回転音のみなので、ほとんど無音。
むしろ10年選手の液晶ディスプレイのインバーターが駆動する高周波ノイズのほうが耳に付くぐらいです。
そして起動が速い!いままでは一体何だったのかとおもうほど速いです。
クアッドコアのCPUとSSD、さらにOS(Window7Home64bit)の相乗効果でしょうが、
OS起動に無線LANのネゴシエーションが追いついていないです。
気になっていたグラフィックは、エアロONでも全く問題がなく、
エクスペリエンスインデックスではグラフィックのスコアが6.6と、まずまずの数字になっています。
一応グラボも組めるようなマザーボードを選びましたが、この分だと必要ないですね。
そして問題の排熱。
真夏に購入して、エアコンのない部屋でしばらく使った状態でケースの天板を触ったところ、かなり熱い。
触れないほどの熱さではないですが、今までに経験したことのない温度だったので、
すぐに使用を中止しました。
エアコンなしの部屋で室温が30度ぐらいだったので、まあやむを得ないかと。
真夏を過ぎたら、熱らしい熱を感じず、自分の通常の使い方している分には、
排熱は全く問題ないです。気をつけなくてはいけないのは、真夏のみですね。

さて、PCオーディオ用のPCとしてはどうかというと、
とにかく以前とPC以外は以前と全く変わらない環境で音楽を聴いてみました。
○再生ファイル:CDからリッピングしたWAV
○プレーヤーソフト:WaveFilePlayerExperimental
○USB-DAC:Baybayface(インシュレーター代わりにアコリバのQR-8を使用)
○Babyfaceの電源:オーロラサウンドのBusPower-Pro+フィデリックスのACアダプター
○USBケーブル:AudioQuestのCarbon
○PCの電源ケーブル:shima2372のオーディオ用電源ケーブル
○ヘッドフォン:ゼンハイザーのHD595(Babyface直挿し)
というとこです。

やはりというか、変わるものなんですね。
具体的には、音の出方として低音がより締まった方向になり、
BusPower-Pro導入時のピラミッドバランスはほぼなくなり、フラットになりました。
音の感じは、明瞭度が増して、よりPCM的な感じというか、
これが本来のBabyfaceの音なのかな、という方向になっています。
かといって、サ行がきつく感じるということも特にないので、問題はなし。
それ以上に聴感上のS/N比が明らかに上がって、
今まで気がつかなかった細かい音が聞こえるようになりました。
なんとなくざわざわした感じが若干残っていたのは、外からの音が原因だったようです。
実はPC購入直後に引っ越しをしまして、引っ越した先の環境が良く、
住居の外からの雑音がほとんどない極めて静かな部屋で使用しているので、特にその差を感じます。
やはり、PCのファンノイズというのは思った以上に邪魔な存在だったようです。
オープン型のヘッドフォンを使用している場合は、その影響が少なからずあります。
じっくりと音楽を聴くときは、ディスプレイの電源をオフにしています。
いや、思い切ってファンレスにしてよかったです。