夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

USBケーブルをアップグレード!(番外編)

2010-11-21 13:35:02 | オーディオ
前回のブログを書いた後、ふと思い立ったことがありました。
HP-A3はバスパワー専用なのですで、必ずUSBケーブルを接続している必要があります。
光デジタルの入力端子は、PC以外のCDプレーヤーなどを接続して使うのを想定しているようです。
(実際HP-A3のマニュアルにもそのような記述があります。)
そこで、仮にPCに光デジタル出力端子があったとしても、
USBとの併用ができるのだろうかという疑問がわきました。
併用が出来ないのに、サウンドボードを買ったらそれこそ無駄になってしまうなー、と思って
念のためにPCの裏側を確認してみたところ、

ありました!光デジタルの出力端子(ただのうっかり)。

アナログの出力端子と別のところにあったので、今まで全く気づきませんでした。
そうなると、USBの併用が出来るか試したくなります。
そういえば、その昔PS2を買ったときにPS2と先代のAVアンプに接続するために
安い光デジタルケーブルを買ったな、というのを思い出しました。
いまではほとんど使うことのないPS2を見てみると、PS2に接続されたままでした。
数年ぶりに手に取ったそのケーブルは、とにかく細い!
「まあ、とりあえず音は出ますよ。」的な雰囲気を漂わせています。
使えないことはないだろう、ということで、
急遽USB出力と光出力の音の違いを試してみることにしました。

光デジタルの方は、オンボードの上に、たぶん1000円もしなかった安物の光デジタルケーブルなので、
その分は相当不利な状態です。
早速PC側のサウンド出力をオンボードに変更し、
HP-A3の入力を前面の切り替えスイッチで「USB」から「OPTICAL」に切り替えました。
音が出ません。
やっぱりUSBとの併用は無理なのかと思ったら、
サウンドプレーヤーの設定を変更するのを忘れてました(さらにうっかり)。
Lilithの設定をオンボード出力に変更すると、無事に音が出ました。
出てきた音はというと、そんなに悪くないというか、
一聴するとケーブルをアップグレードしたUSB出力とそんなに変わらないかな、
と思うほどよい感じです。

それでボリュームの位置はそのままで、同じ曲をUSB出力に切り替えて聴いてみました。
こうして比較してみると、やはり違います。
音に少し力がないというか、キレイではあるんだけれど躍動感に欠け、
同じ曲を聴いていても、いまひとつ楽しくない。
音のバランスが若干ハイ上がりで、高音がシャカシャカした感じになります。

意外だったのは、オンボード+安物ケーブルの組み合わせなので、
もっと差があるかと思いきや、それほどでもないですね。
光デジタルケーブルをそれなりのものに替えれば、
USB出力とほとんど変わらない程度になるんじゃないかな、と思います。

ここでさらに気になったことがひとつ。
この状態だと、バスパワーで作動しているHP-A3にとってUSBケーブルは、
単なる電源ケーブルとなっているわけです。
いまUSBケーブルはFormula2ですが、これをHP-A3付属のUSBケーブルに戻したらどうなるのか?
早速USBケーブルを付属のものに戻して聴いてみます。

そうすると、そんなに悪くはないのだけれど、高音のシャカシャカ加減が増したような、
ちょっとうるさい感じの音になってしまいました。
音の解像度は感じられるのだけれど、立体感は少し落ちます。

さらに比較のために、USB出力に切り替えて聴いてみました。
この違いは、比較的分かりやすいです。
音の解像度が落ちたのが分かります。
平面的でのっぺりした感じの音になりますが、
音のバランスは取れているので、あまりうるさく感じたりはしません。

ここで、USBケーブルをFormula2に戻して、USB出力で聴いてみると、
やっぱりこれが一番いいです。
音ひとつひとつの解像度が増して、全体的に彫りの深い音になりますが、
高音がうるさく感じたりはしません。
音楽的に訴えかける感じの音です。
この状態で聴くカレン・カーペンターの声は非常に魅力的で、いつまでも聴いていたい。

ということで、まとめると、音がよいと感じた順に
 ①Formula2でUSB出力
 ②Formula2で光出力
 ③付属ケーブルで光出力
 ④付属ケーブルでUSB出力
という結果になりましたが、その差は①>②>③>>④という感じで、
①と④の違いは分かりやすいですが、そのほかの違いは結構微妙です。
ブラインドで聴いたら、聴き分ける自信がありません。

光デジタルケーブルの場合は、今回使ったような安物以外は、
普及品と石英を使ったような高級品との差があまりないと言われているようなので、
そこそこの光デジタルケーブルに替えて、
どの程度音が変わるのか試しみたくなるところですが、
巷ではデジタル出力は同軸接続が一番よく、USBと光は同程度言われているようなので、
光デジタルケーブルをそれなりのものにしても、
USB接続より音がよくなる、ということはあまり期待できなさそうなので、今回はパス。

バスパワー駆動のHP-A3でPCから光デジタルで入力するのは、想定外というか
手持ちでそれなりの光デジタルケーブルを持っている方以外は、
ケーブル代が2倍かかるだけで、ほとんどメリットがないので、
やはり、HP-A3の光入力端子は、PC以外のCDプレーヤーなどとの接続に使うのものなのでしょう。
ただ、PCとの接続方式による音の違いには興味があるので、それはそのうち試してみることにします。

それより前に試してみたいのは、やはり電源ですね。


USBケーブルをアップグレード!(導入編)

2010-11-14 10:10:34 | オーディオ
ということで、フルテックというかADLブランドのFORMULA2が届きました。
パッケージは、GT2とほぼ同じですね。


中身を取り出すとこんな感じ。


かなりしっかりとした作りです。
早速HP-A3付属のUSBケーブルと交換!しようと思ったら、
コネクターが大きくて隣のUSBケーブルと干渉するので、
付属USBケーブルを挿していたUSBポートにつなげない。


仕方がないので、今までのUSBポートを変更してPCとつなげました。
ケーブル自体はそれほど曲げづらいということはありませんが、
変なストレスがかからないようにだけ注意しました。
1.2mのものを購入したのですが、ちょうどよい長さでした。

そしてちょっとドキドキしながら音出し。
現在の再生環境は、
PC:某ショップブランドのデスクトップPC
OS:WindowsXP SP3
サウンドプレーヤー:Lilith(ASIOなし)
ファイル形式:WAV(44.1kHz/24bitで再生)
USB-DAC:FOSTEX HP-A3
ヘッドフォン:ゼンハイザー HD595
です。

まず、一聴して分かるのは低音の変化。
かなり膨らみ気味だった低音が適度に締まったのが分かります。
しかし、実を言うと、第一印象は確かに付属ケーブルと交換して変化はするものの、
この時点ではそれほどでもないな、と思いました。
HP-A3はバスパワー専用なので、USBケーブルはデジタル信号ケーブルであると同時に
電源ケーブルでもあるのです。
なので、ACアダプター駆動のUSB-DACよりもUSBケーブルの交換は効果があるのではないかと、
勝手に推測していたので、この時点ではちょっとガッカリ。
ケーブルにもエージングが必要らしいので、
とりあえずいつものようにiTunesでシャッフルにしてしばらく放置して、様子をみることにしました。

1日ほどして改めて聴いてみると、最初に聴いたときの印象とはかなり変わってきました。
ひとつひとつの音が明瞭になり、分離がよくなってハッキリ聞こえるようになっています。
聴感上のS/N比がよくなって、解像度が上がっています。
出てくる音色はというと、低音は適度に締まり、音の輪郭がはっきりしました。
単に硬くなったという感じではなく、音にしっかり芯があって気持ちいいです。
膨らみ気味というか膨らみすぎだった低音については、ねらい通りになりました。
そして、印象的なのが中域。
ボーカルやギターの帯域がぐっと張り出した感じになりました。
聴いた曲の中で一番違いを感じたのが、ゴンチチの「風の国」という曲。
イントロが出た瞬間に、「これは違う!」と感じました。
ギターはもちろん、パーカッションの音もひとつひとつが明瞭になり、
優しい印象からかなり力強い印象に変わってしまいました。
この曲が収められているCDは、ブルースペックCDという高音質を謳ったCDなのですが、
USBケーブルを換える前は、若干靄のかかったような感じの音で、
特に「高音質」とは感じなかったのですが、
それがUSBケーブルを換えたら、「かなり違うかも」という印象に変わってしまいました。
低音の量感が減って、相対的に中域が優位になったという印象で、
一般的には好ましい傾向です。
ただ、これ以上強調された感じになると、
いわゆる「暑苦しい」感じの音になってしまうでしょうが、
そこまではなっていないので、歌ものをよく聴く自分としてはよい傾向です。
高音は、低音ほどの変化はないものの、若干きらびやかというかきつめに感じるかな、
という感じがします。

いろいろな曲を聴いていく中で、80年代前半録音の日本語の曲を聴いてみたら、
「サ行」が大変なことに!
とにかくサ行の音が耳について、相当気になる状態になってしまいました。
最新の録音のものについては、全くそういう感じはありません。
原因は、やはり中域が強調されたことなのでしょうね。
洋楽オンリーの人なら問題にならないのでしょうが、
日本語の曲を聴くことが多いので、この点は思わぬ副作用です。
fレンジ(あくまで聴感上の)については、特に変化なし。
音場の表現についても、特に広がったという変化はありません。
全般的な音の印象としては、中域中心でとても聴きやすくなったという印象です。
音の解像度自体は確実にアップしているのに、聴きやすいと感じるという
いままでに感じたことのない変化の仕方をしました。
ただ、何かもうひとつ足りないような感じがするのも確かです。
何だろう?躍動感かな?

さて、付属のUSBケーブルから換えた印象ですが、
その違いがハッキリ分かる程度に変化します。
オーディオグレードとはいってもエントリー向けなので、
それほど効果がないかな、と思っていましたが、そんなことはなく、
CD1枚程度の額でこの音が得られるのであれば、コストパフォーマンスは十分に高いと思います。
HP-A3クラスのUSB-DACを使っている方なら、
オーディオグレードのUSBケーブルへの交換は十分効果があると思います。

今回のFORMULA2の購入は、満足度がかなり高いものでした。
HP-A3は、光デジタル入力もあるので、USB入力との音の比較もしてみたいのですが、
今使っているPCには光デジタル出力端子はないので、
光出力の出来るサウンドボードを入れないといけないのですが、
まともそうなサウンドボードは結構いい値段がするので、ちょっと躊躇することです。
その値段なら、高級USBケーブルが買えてしまう値段です。
実は、オーディオクエストのUSBケーブルCarbonが気になっているんですよね。


フルテックのGT2を使っていてこのCarbonに乗り換えたという人が結構いるようなので。
オーディオグレードのUSBケーブルでも、価格が3倍に違うと、
どの程度音が違うのかっていうことにも興味がありますから。
それより先に試してみたいことがいくつかあるので、
それは資金に余裕が出来たらということで。

次は、電源関係かな。

USBケーブルをアップグレード!(選択編)

2010-11-06 00:31:51 | オーディオ
HP-A3の相棒にゼンハイザーのHD595を購入してから早4カ月。
HD595の音もすっかり落ち着いてきました。
試聴して購入したこともあり、それほど不満に思うところはないですが、
強いてあげれば結構膨らみ気味になる低音でしょうか。
低音の輪郭が曖昧になるので、もう少し締めたいところ。

そこでアクセサリーでチューニングかな、ということになるわけですが、
まずはUSBケーブルでしょ!ということで情報を集め始めたわけです。
ちなみに今までは、HP-A3付属のUSBケーブルをそのまま使ってます。
初めは、HP-A3使ってんだからフォステクスのET-U1.0で決まりっしょ!と思っていたのですが、
ネット上ではどうも音が薄味だと、評判が今ひとつ。
むしろ、中低域が厚いフルテックのGT2との組み合わせがよいという意見が多いです。
なので、値段もそう変わらないしGT2かな、と思ったもののここで一思案。

オーディオグレードのUSBケーブルといえば、1年前ぐらいまではGT2ぐらいしかなかったのですが、
この1年ぐらいで続々とオーディオグレードのUSBケーブルが発売されています。
エントリー向けのUSBケーブルもいくつか発売されているのですが、
かなり気になるのがGT2と同じフルテックからAlphaDesignLabo(ADL)という
エントリー向けの新しいブランドで発売されているFORMULA2というUSBケーブル。


価格はGT2の半分程度なんですが、導体の素材が若干違うものの(α-OCC→α-OFC)、
構造などはほとんど同じ感じなんですね。
価格の点でも、どちらかというとHP-A7用という感じのフォステクスのET-U1.0と同程度の価格のGT2では
価格のバランスが少々悪いかな、と思いはじめました。
ここはちょっと冒険をして、あまり情報のないエントリー向けのUSBケーブルから
HP-A3とHD595を合計金額の1割程度までを目安に選んでみようかなと考えました。

そうすると候補となるのが
ADL:FORMULA2
AudioQuest:Forest

OYAIDE:+dUSB classB

というところですね。

もう少し価格は上になりますが、
AudioQuest:Cinnamon

OYAIDE:+dUSB classA

このあたりまでは、エントリー向けといえるんでしょうね。

この中でAudioQuestとOYAIDEの+dシリーズの情報は多少あったのですが、
新製品ということもあってFORMULA2に関する情報が全然ないのです。
フルテックの新ブランドADLからGT40というフォノイコライザー付きの
ちょっと変わったUSB-DACが発売されましたが、
この発売記念キャンペーンでGT40購入者に
FORMULA2をプレゼントというのをやっているのです。
そういえば、フォステクスではHP-A7購入者にET-U1.0プレゼントというキャンペーンをやってますね。
GT40の価格はHP-A3と近いので、やはり価格のバランスからすると
GT2よりもFORMULA2の方がいいのかなと思ったりします。
どうでもいいですが、名前の付け方がGT2とかFORMULA2とかGT40とか
どんだけ車好きなんだよ!という感じのつけ方ですね。
個人的にはGT40といえばガルフカラーです。


あとは、GT2の音の傾向からしてエントリー向けのFORMULA2もどう傾向だろうという
何の根拠もない推測からFORMULA2にすることにしました。
この程度の価格だと無試聴が基本のケーブルも気軽に買えます。

ということで、またもやネットで最安値のショップから購入。
はたして付属ケーブルとはどの程度の差があるのか?
(つづく。)