夜の翼

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フロクのアンプ(その4)~バッテリー駆動

2012-01-09 15:34:47 | オーディオ
池田工業製の「AmpBase」はかなりの人気らしく、注文したもののなかなか届かないようなので、
その間にどうしてもやってみたくなった電源チューニングをやることにしました。
それは、ズバリ「バッテリー駆動」。
これ、やってみたかったんですよね。

さて、LXA-OT1付属のACアダプターを確認すると電圧は12V。
1次電池は最初からパス。2次電池限定で考えます。
モバイル機器用のバッテリーは5Vなので当然使えません。
12Vというとすぐ思いつくのは車用のバッテリーですで、
実際に使っている強者もいるようですが、さすがに危険物は室内に持ち込みたくないし、
非危険物扱いのシリコンバッテリーは高価なので、これもパス。
何かないかとネットを探したら、ありました。
防犯カメラ用の充電式のバッテリーです。仕様がはっきりしませんが、
価格と大きさからするとリチウムイオンですかね。
しかし、容量の割には価格が高く割高になるうえに、つぶしがきかないですね。
それで目を付けたのがおなじみエネループ。
これの公称電圧は1.2Vですから、10本直列につなげば12Vになります。
汎用性の高さは申し分なく、価格もこなれています。
さて、そのための部品はというと、まずは電池ケース。
単3電池という汎用品を使っているので結構ありますが、
単3電池10本用の電池ケースというのはあまりありませんでしたが、
9V電池スナップ電極付きの電池ケースがあり、これがぴったりです。210円ナリ。


DCケーブルは、リード線付きの9V電池スナップ電極にDCプラグを付けて自作しようかと思ったのですが、
まさにそんな自分にピッタリの完成品がありました。


こちらは315円ナリ。確かに自作するより安いですね。

単3電池という汎用品を使うことで、かなり安上がりに出来たと思っていたのですが、
実際に入手してエネループを10本セットしてLXA-OT1につないでみると、
音が出ない、というかパイロットランプがつかない。
エネループは新たに購入したものを使ったので、充電してあるはず(実際充電済みでした。)なので、
そうなると電池ケースか、DCケーブルのどちらかがおかしいということになります。
電池ケースが正直かなり安っぽいものだったので、電池ケースを使わずに、
エネループ10本を文字通り直列につないで試したところ、やはりダメ。
そうなるとDCケープルが原因となるのですが、プラグ側に問題があるのか、それともスナップ側か、
問題を切り分けるため、ケーブルを切断して、リード線を直接電池ケースのスナップ端子に接続したところ、
パイロットランプつきました。 スピーカーから音が鳴りました。
スナップ側に問題があったようです。スナップの絶縁被膜をむいてみると、特に問題はなさそう。
どうも電池ケースのスナップ端子との噛み合わせというか、接触が悪い模様。

仕方がないので対策を検討。
片側にだけDCプラグの付いているDCケーブルとリード線付きのスナップ端子をつなげばいいのですが、
電池ケースの接触の問題はつなげてみないと分かりません。
どうしようかと思いさらに調べてみると、やはり防犯カメラを取り扱っている店で、
まさに自分が欲しいと思っている電池ケースとDCケーブルがセットで売っているじゃありませんか。
それもまさにエネループで12Vの機器を動かすためのものとして販売されています。
最初からこれを買っておけばよかった。
使っている部品は写真を見る限り私が買ったものと大差ないというか、ほぼ同じものですが、
値段は倍以上します。
ただ、セット品なので、電池ケースとDCケーブルの接触が悪くて、
うまく動かないということはないだろうと判断してこれを購入しました。

注文した翌日には届きました。
電池ケースの色は白でした。
先日買った電池ケースとは型は一緒のようですが、違うメーカーの製品のようです。
マイナスの電極に使われているバネに使われている針金の径が太く、
電池をしっかりホールドしてくれます。
プラス側の電極も多少グレードの良いもののようです。
さて、肝心のDCケーブルは、やはりスナップ部分が硬い素材出てきているものでした。
試しに先日買った電池ケースに今回買ったDCケーブルを付けてみると、バッチリ音が出ます。
やはり先日買ったDCケーブルのスナップ部分が悪かったようです。
電池のホールド性がいいので、今回買った白い電池ケースを使うことにします。
ほこり除けに100円ショップで買ったプラスチックケースに入れて使います。


ケーブルを出すための穴開けがうまくいかず、ちょっとみっともないことになっていますが、ご愛敬。

さて、ようやくACアダプターとの比較です。
最初は、バッテリー駆動で聴いてみました。
何か違う。音の響きというか余韻の部分がよく聞こえるようになったような気がします。
それと、ボーカルの定位する位置が少々上にずれたような気が。
いや、音が広がる空間の範囲が少々広がったようです。
ボーカルの輪郭のにじみみたいのが少なくなり、聴きやすくなりました。
エネループの公称電圧は12Vですが、実際の平均電圧は13Vぐらいのようなので、
バッテリー駆動にした効果というよりは、単に電圧がちょっと高くなった影響かもしれません。

ACアダプターに換えて聴いてみると、少々音が汚れているというか、雑然としているような印象がします。
ブラインドで聴いて違いが分かるような大きな差ではありませんが、
やはりバッテリーの方がすっきりして、聴きやすい印象です。
まあ、ACアダプターのノイズから解放されるというのは、精神衛生上よいので、
このままバッテリー駆動で行こうと思います。

しかし、いかにDACがBabyfaceだとはいえ、今聴いている音は雑誌の付録のアンプを
エネループで駆動している音だとは思えないですね。
AmpBaseに取り付けるとどんなふうに変化するのか、今から楽しみです。

(つづく。)

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (芹澤 曉)
2012-02-04 03:58:20
Unknown
大変興味深く拝見しました。私もニアフィールドで音楽を楽しんでいるものですが、同じようにLXA-OT1を電池駆動としようとしたものの適切な電池ケースとケーブルの組み合わせを見つけきれずにいました。
お手数で大変申し分けありませんが9V電池スナップ電極付きの電池ケースとDCケーブルの購入先をお教え下されば幸いです。
Unknown (U-Phile)
2012-02-08 02:16:14
芹澤さん、こんにちは。
現在LXA-OT1に使用している電池ケースは、YKMusenという防犯カメラのお店で購入したものです。
私が購入したのは、「DC12V出力単3形充電池10本用電池ボックス」というもので、
元々は防犯カメラ用の電源として販売されているものです。
「DC9V用出力単3形充電池8本用電池ボックス」も販売されています。
値段は、電池ボックスと電源コードのセットで、12Vが1300円、9Vが1000円でした。
参考になれば幸いです。
Unknown (芹澤 曉)
2012-02-08 03:50:44
丁寧な回答ありがとうございました。
早速トライしてみます。楽しみです。
Unknown (通りすがりの人)
2020-12-12 10:11:23
Unknown
エネループを直列につないでも電圧が上がるだけで容量は変わりません。
Unknown (U-Phile)
2020-12-12 20:25:52
御指摘ありがとうございます
御指摘ありがとうございます。
記事を修正しました。

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