夜の翼

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音の履歴(その3)~僕は週刊FM派~

2009-12-14 22:32:50 | 音楽
小学校の高学年となり、月ぎめの小遣いをもらえるようになって買い始めるようになったのがFM情報誌とよばれるものでした。
今では到底考えられないことですが、当時はFM情報誌というものが4誌も発行されておりました。
知らない方ために、FM情報誌には後ろのほうにFMの詳しい番組表が掲載されていまして、
どの番組でどのような曲がかかるかが分かるようになっていました。
私が買っていた「週刊FM」という雑誌の番組表は、クラシック系は茶色、ジャズ系は青、その他は黒というようにフォントが色分けされており、どんな曲がかかる番組なのかが一目で分かるようになっていました。
その番組表で聴きたい曲がかかる番組を探して、エアチェック(番組でかかる曲をカセットテープに録音すること)をすることは普通に行われておりました。
今ではほとんどありませんが、2週間に1回発刊される隔週刊の雑誌で、
確か1冊200円ぐらいだったので、少ない小遣いでも何とか買えたわけです。


私の記憶が確かならば、当時のFM4誌は
○週刊FM:取り上げる音楽のジャンルはまんべんなく、オーディオ記事も充実していて総花的)

○Fmfan:(クラシック中心。どちらかというと年配向けという印象)

○FMレコパル:(オーディオ記事が中心。)

○FMStation:(他がB5版であったのに対しAB変型判で大きく、鈴木英人の表紙が人気)
てな感じだったのですが、たまたまはじめてFM情報誌を買いに行ったときに、
週刊FMの恒例企画だった「ベストバイコンポ」が掲載された刊が店頭にありまして、
なんとなく週刊FMを買って以来、廃刊になるまで10年以上買っていました。

FM情報誌にはオリジナルのカセットレーベルというものがついておりまして、
いろいろなイラストや写真の描かれたレーベルが1号につき3枚ほどついてくるので、
土曜日の3時からNHK-FMで放送していた地元局のリクエストアワーを聞きながら
はさみでチョキチョキとレーベルを切り抜いて、
番組表をチェックするのが習慣になりました。

初めて買った週刊FMの内容は小学生のU-Phileにはよく分かりませんでしたが、
一番印象に残っているのは、ビルボードのヒットチャートです。
まったく知らないアメリカの歌手の名前とアルバムのタイトルが英語でずらっと並んでおり、
すごく大人な感じがしました。
そのときのアルバムチャートの1位は覚えています。
REOスピードワゴンの「禁じられた夜」です。
(日本で発売されているものは、アルバムの邦題が日本語で併記されていました。
日本未発売のものは英語表記のみだったので、読めませんでした。)
このアルバムその年の全米アルバム売り上げのトップだったらしいのですが、
実は聞いたことはありません。
今度聞いてみようかな?

店頭でFM情報誌4誌全部に目を通すことが多かったのですが、
総花的にいろいろな情報が載っている週刊FMが一番好みに合っていたようでした。
音楽の情報源といえば、この週刊FMしかなかったので、
この雑誌の総花的な性格というのが、その後の音楽的な嗜好に影響したように思います。
要はジャンルにとらわれずなんでも聴いてみる、
聴いてよければそれでよし、どんな国の音楽でも変な先入観を持たずに聞くようになったのは、
週刊FMと高校に入るまで唯一の音楽ソースだったNHK-FMにあったのかもしれません。

(つづく。次回はまたラジカセの話に戻ります。)


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1 コメント

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Unknown (ゆう)
2013-08-03 12:56:14
Unknown
1970年の暮れ、FM情報誌は共同通信社の「FMfan」のみでした。左から開く「洋書開き」だったこともあり、いまいちなじめなかったのですが、音楽の友社が創刊した「週刊FM」に、クラシックファンだった私はとびつきました。以来10数年、「週刊FM」でありながら隔週刊になっても買い続けましたが、後発のレコパルやステーションの影響を受けてクラシックの比重が下がってしまい、FMfanにくら替えしました。同誌が廃刊になるまで買ってました。記事としては週刊FMが面白かったです。門馬先生のコラムなど、毎週楽しみでした。

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