夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

Diretta(その6)

2022-08-28 04:44:44 | オーディオ

○Diretta整いました

Diretta関係でいろんなアクセサリーを発注していたが、最後にDCノイズキャンセラーiFiのiPurifier DC2とオーディオ用LANケーブルDELAのHA-C1AE05がようやく届いた。

これで予定していたセットアップは終了。

iPurifier DC2についてはすでに旧型のiPurifier DCを試しているが、新型になったとは言えそう大きな違いはないだろう。

LANケーブルDELAのHA-C1AE05の方はオーディオ用で一番安かったからこれにした。

長さは一番短い50cm。長くても邪魔になるので短いに越したことはない。

LANケーブルについてはほぼ気休め。そんなに期待はしていない。

 

Diretta導入後のシステム構成をまとめておく。

 

PC:オリオスペックcanarino fils5(電源:EL SOUND Improved DC12V5A)

USBカード:JCAT USB Card FEMTO(外部電源:iFi Audio iPower)

USB-LANアダプター:バッファロー LUA4-U3-AGTE-BK

LANケーブル:DELA HA-C1AE05

Diretta Target:オリオスペックDiretta Target PC2(電源:iFi Audio iPurifierDC2)

USBケーブル:Acoustic Revive R-AU1-PL

USB DAC:RME ADI-2 DAC(電源:iFi Audio iPowerⅡ)

ヘッドフォン:オーディオテクニカ ATH-A2000Z

 

こうしてみると外部電源だらけだな。

 

この構成の音をJPLAYで確認してみる。

いやー、整いましたね、音が。

気のせいだと思いたいが、LANケーブルが効いたのかな。

クリーンで解像度が高く、きっちりした音だ。

Diretta導入前に比べると、とにかくノイズフロアが下がり、クリーンとしか言いようがない。

音の粒立ちという表現があるが、ざらざらした感じを全く感じない。

音の粒がさらに細かくなった感じだ。

各楽器の分離がよくなったという意味で空間表現が向上した。

空間の広さ自体はそれほど変わっていないと思う。

 

それでいて出てくる音の傾向はニュートラルな傾向。

DACの音が非常によく反映されている。

高音に若干癖のあるヘッドフォンだが、最終段階でこの癖が見事に抑えられた。

若干ドライな傾向は残っているものの、ボーカルのサ行、「つ」の音など高解像度になると耳につきやすい部分もほぼ気にならないレベルだ。

それでいて、どうだこの制動が効きまくった低音は。

量感は十分感じるのに、非常に引き締まった低音。

 

リソースの競合を無視して、Diretta最高音質設定のままJPLAYを使っている甲斐があるというもの。

贅沢を言うなら、ソースによってはもっとダイナミックさが欲しいかなと思わなくもないが、この辺の役割は別なヘッドフォンに任せるのが正解だろう。

 

上流のレベルが高くなると今までそれほど気にならなかったゼンハイザーHD595の解像度の低さ、レンジの狭さ、低音の締まりのなさが耳についてしまう。

HD595ではこのシステムについていけていくなってしまった。

着け心地は相変わらず最高なので、デスクトップではDirettaを経由しないDDC経由のYou Tube用になってしまうだろう。

 

○Direttaのこれから

勢いでDirettaを導入して、外付け機器がまた増えてしまったものの、投資額に見合った効果はあったと思っている。

 

あくまでヘッドフォン再生を中心としたデスクトップオーディオが前提となるので、正直言うとシステムはなるべくシンプルかつコンパクトの方が好ましい。

現在のシステムでやはり気になるのは、PC用のUSB-LANアダプターを使用しているところで、将来的にはこれをなんとかしたい。

方法としては、

①オーディオ用のUSBカードをオーディオ用のLANカードに入れ替える。

②オーディオ用のUSBカードはそのままにしてオーディオ用のUSB-LANアダプターにする

 

①は検討したが、PCI Expressスロットル用のオーディオグレードLANカードの選択肢は少なく高額である。

さらに現在使っているUSBカード JCAT USB Card FEMTOの使い途がなくなる。

PCI Expressスロットルが複数あるファンレスPCにすればいいのかもしれないが、両方持っていても同時に使う見込みはない。

また、現在のファンレスPCが薄型でデスクトップに収まりがいいので、PCはこの形がいいとなると、自ずとPCI Expressスロットルは1つだけとなる(これで十分だが)。

 

②になると、また電源が別途必要な機器が増えてしまう。

Diretta対応のUSB-LANアダプターのような機器があるのはあるのだが、これは光LAN接続しして本領発揮という機器なので、Diretta Target PC側も光メディアコンバーターが必要になってくる。

さすがにデスクトップオーディオで光LANまでは、ちょとね。

 

総合的に考えると、Direttaを使い続けるならば①の選択肢がいいのだろう。

そうすると汎用PCベースのDiretta Target PCにしているが、これをDiretta専用の基板を使ったDiretta専用機にしたするところまではやってもいいのかなと思う。

インシュレーターで音が変わるくらいオーディオ機器として仕上がっているらしいし、個人的には電源スイッチがないところがいい。

 

現在入手できるオーディオ用のLANカードはJCAT NET Card XEのみのようだが、あまりに高額なので、普及グレードのNET Card FEMTOの方を何とか入手できないものか。

LANカードをなんとかしてから、Diretta専用機の導入を検討ということになるだろうか。

 

そこまでしなくとも、十分音楽は楽しめる。

その前に開放型ヘッドフォンが先だよ。音の出口がやはり重要だ。


Diretta(その5)

2022-08-27 04:44:44 | オーディオ

○やはりトラブル発生

一見快調見えたJPLAY+Direttaであるが、やはりトラブルが出てきた。

AudirvanaがWindows Defenderのファイヤ―ウォールに引っかかったが、その後はファイヤーウォールの例外に登録されたのか、問題はなかった。

しかし、今度はJPLAY FEMTOがNorton360のファイヤーウォールに引っかかった。

特に何の警告もなく、BubbleUPnPのレンダラーにJPLAYが出てこなくなり、調べたらノートン先生が通信を遮断していた。

JPLAY自体はファイヤーウォールの例外に登録されているようなのだが、通信が遮断されてどうしようもないで、一旦ファイヤーウォールをオフにするとすぐにJPLAYが使えるようになった。

 

通信が回復した後にファイヤーウォールをオンにしても、JPLAYで再生できているので、ファイヤーウォールの例外に登録されたのかと思って、PCを再起動すると、またJPLAYで再生できなくなっている。

毎回毎回これだと正直面倒。

 

さらに、連続して曲を再生していると10分に1回くらい、バリバリといった大きなノイズが入る。

通信がうまくなっていなような感じのノイズ音だ。

一瞬ノイズが出るだけで、何もしなくとも再生は継続されるので問題ないといえば問題ないのだが、あまりいい気分ではない。

 

原因を探ろうと、JPLAY再生中にタスクマネージャーを起動しようとすると、起動する前にフリーズ状態となり、固まってしまう。

JPLAY再生中以外は、Audirvana再生中であってもこんなことはないので、やはりJPLAYの再生がWindowsにも影響を与えているらしい。

JPLAY+Direttaだとリソースの競合が起きるとことのようだが、そのせいか。

 

試しに、Diretta ASIO ConfigureでPreset Profileの設定を「Fix High」から「Fix Low」に変更すると、問題なくタスクマネージャーが起動する。

これは、Diretta側からJPLAYとDirettaを組み合わせた場合に起こる問題の回避策として示されたものなので、やはりJPLAYでDirettaの性能をフルに発揮させようとするとリソースの競合が起きるようだ。

 

JPLAYで音楽を聴きながら、ネットを見るぐらいであれば特にPCの動作に特に支障はないのだが、警告されていたとおりJPLAY+Direttaの組み合わせでは問題が発生した。

対応策はないようだが、だましだましJPLAY使っていくのか、Diretta環境でも極めて動作が安定しているAudirvanaに乗り換えてしまうのか。

JPLAY1本にして、Audirvanaの購入は見送ろうと思っていたのだが、この状況だとJPLAY1本と運用はなかなか厳しく、Audirvanaとの併用は避けられそうもない。

 

やはりJPLAYは気難しい。

 

この現状を何とかしようと思案したが、様々な要素を考えるとDirettaサイドの提案どおり、Diretta ASIO ConfigureのPreset Profole設定をHighではなくLowのして使うのがいいようだ。

Preset ProfoleをHighのまま使っていても、時たま入るノイズ以外は特に支障はないのだが、タスクマネージャーが起動しないというのはどうも気持ちが悪い。

 

Preset Profoleについて、HihgとLowではどの程度音が違うのかというと、なんとなく薄くモヤがかかって、音の焦点が甘くなるという感じの違いである。

Preset ProfoleをLowにした状態でもDiretta導入の効果が得られるのは間違いないが、コストパフォーマンスという点ではかなり微妙になる。

 

Preset ProfoleをLowにすると起動するタスクマネージャーのパフォーマンスの画面を確認しても、Highの場合(JPLAYではなくAudirvana使用)と比べても、波形が乱れるということもなく、大きな違いは見られない。

そのあとで気がついたことだが、Preset ProfoleをHighにしてタスクマネージャーを起動すると起動直後はタスクマネージャーが作動していないものの、しばらくほっておくとタスクマネージャーが動き出す。

パフォーマンスタブの波形も確認することができるようになるので、タスクマネージャーの問題は「しばらく待つ」ということで何とかなりそうだ。

 

この前に、Direttaの設定例を調べて、Direttaの通信を担っているイーサネットの設定を変更して、使用するプロトコルをTCP/IPv6のみにして、その詳細設定の「自動メトリック」という項目のチェックを外し、「インターネットメトリック」を手動で100に設定したので、その影響もあるかもしれないが、とにかく回避方法を見つけられてよかった。

その後、この設定でJPLAY FEMTOを使っているが、タスクマネージャーがしばらく機能しないというのは相変わらずだが、連続再生時のノイズの方は発生しなくなった。

 

ああ、Diretta導入によって、ようやくJPLAY FEMTOでハイレゾが再生できるようになったと思ったのに、なかなか思うようにいかないのがJPLAY FEMTOである。

この先Roonの導入に合わせて、HQPlayerへの乗り換えも検討することになるので、ここでAudirvanaを導入するのか、それもと設定を変更してJPLAY FEMTO一本で行くのか非常に悩ましい。

 


Diretta(その4)

2022-08-21 04:44:44 | オーディオ

○iPurifier DCを試してみる


iPurifier DC2の到着が遅くなりそうなので、手持ちの旧型iPurifier DCをDiretta Target PC2で試してみる。
iPurifier DCはSoundgenicに使用しており効果を上げているが、Diretta Target PCではどうだろう。

Soundgenicとは違い、Diretta Target PC2はDCジャックが一般的な外径5.5mm内径2.1mmセンタープラスなので、アダプターを使わずそのまま使用できる。
iPurifier DCのプラグを直接Diretta Target PC2のDCジャックに差し込み、iPurifier DCのジャックにDiretta Target PC2付属のACアダプターのプラグを差す。
これで準備完了。

早速音を聴いてみようとしたが、Audirvanaに「DACがありません」と言われた。
PCはもちろんだが、DAC、Diretta Target PC2の電源も入っている。
おかしいなと思いつつもメインのPCを再起動してみたら、Windows Defenderから警告のポップアップ画面が出てきた。
「Audirvanaというソフトが怪しい動きをしているから、使いたいなら次の選択肢から選べ」というもの。
選択肢は「プライベートネットワークでのみ使用許可」と「パブリックネットワークでの使用許可(非推奨)」の2つ。
なんとWindows Defenderのファイヤーウォールに引っかかっていた。
先日使ったときは何事もなかったのだが、Audirvanaが自分のライブライリー情報をサーバーにでも送信しようとしていたか。
当然「プライベートネットワークでのみ使用許可」をクリックすると、無事DACを認識し、Audirvanaを使えるようになった。

音を出してみると、わずかに感じていたノイズフロアがほぼ聞こえてこない。
上から下までオールクリーンだ。
音の出方自体には変化はないが、なんだか低音楽器がやたらと聞こえてくる。
単に音が大きく聞こえるというのではなく、音が他の音に混じらず、分離して聞こえる。
音数が多い曲でも、他の音に埋もれがちなベースラインがクッキリと聞こえてくる。

ここでプレーヤーをJPLAYにスイッチ。
Audirvanaの方が明るめに聞こえ、独特のつやが音に乗る感じでこれはこれで悪くないが、JPLAYは良くも悪くもニュートラル。
Audirvanaに比べればわずかに音が暗めに感じるが、にプレーヤー側で何も手を加えていないニュートラルな状態なのだろう。
低音の量感はJPLAYの方が多く感じられる。
使っているヘッドフォン、オーテクのATH-A2000Zは低音がかなり絞り込まれていてタイトな傾向なのだが、それをものともしないようなこの低音の押し出しは何だ?
引き締まっているのに量感も十分。
ロック系はJPLAYの方が向いているようだ。
ただ、この状態だとボーカルのサ行が若干きつめに感じられる。

いやはや、自分のデスクトップオーディオもここまで来たかという印象すらある。
音楽を楽しんで聴くという点ではもう何も必要はないだろう。
ATH-A2000ZとADI-2 DACがようやく本領発揮という感じだ。
十分過ぎるほどの音質と利便性が掌の中にある。

注文しているiPurifier DC2とオーディオ用LANケーブルが届くまで、この構成で使っていこう。
iPurifier DC2とオーディオ用LANケーブルを加えても、それほど音に影響はないだろうから、Direttaに関してはこの辺で打ち止めかな。
Diretta Target PC2のほかに、Direttaの専用モジュールを使ったCanarino Bridge DUBというものもあるのだが、価格がDiretta Target PC2の倍。
その価格差を埋めるほどの性能差はないと考えているので、これには手を出さない。
現状ではDiretta Target PC2で十分である(PCとしても使えるし)。

なお、iPurifier DCは使っているとちょっと心配になるぐらいに本体が発熱する。
故障ではないのだが、電源系のアクセサリーとしてもかなりの発熱具合。
ワットチェッカーでDiretta Target PC2の消費電力を測ってみると、音楽再生時で4ワット程度。
Diretta Target PC2自体もファンレスでそれなりの発熱があるので、iPurifier DCは接続しているDiretta Target PC2が起動していない状態でも起動時と同様の発熱があり、ずっとは触っていられないほどになるのだが、故障ではない。
Soundgenicの時は、その機器の性格上常時稼働だから気にもしていなかったが、目の前にあるとちょっと何とかしたくなるほどの発熱だ。
以前使っていたFIDELIX PCオーディオ用ACアダプター5V/1Aも相当の発熱で、使用時のみ電源を入れるようにしていたのだが、数年の使用で白いプラスチック筐体が熱焼けでかなり変色していたっけな。
この手の電源は発熱量が多いのかもしれない。

電圧がかかっていると発熱するので、Diretta Target PC2を使用していないときは、iPurifier DCからACアダプターのプラグを抜くようにする。
これでだいぶ精神衛生的にはよくなる。

iPurifier DC2を既に発注済みだが、十分iPowerⅡの12V1.8Aで十分対応できるので、iPowerⅡでもよかったかな。
WindowsPCとして使う場合は、付属のACアダプターを使えばいいわけだし。


Diretta(その3)

2022-08-20 04:44:44 | オーディオ

○You TubeのためにDDC投入

システム音が鳴らないのははっきり言ってどうでもいいが、Direttaが入ったからといって、You Tubeの音が聞こえないのは困るので対策を考えた。

 

音楽再生用のDiretta経由の音はLANアダプターを介して音が鳴っているので、これとは別系統の音の経路を作ってあげればよろしい。

マイPCの裏面の端子を改めて確認すると、昨今のマザーボードにアナログ出力以外のサウンド端子などは存在しない。

思い切ってオンボードのアナログ端子から出力させるかと思ったが、ADI-2 DACにアナログ入力端子はない。

あるのはすでに使っているUSB-B端子とあとは同軸デジタルと光デジタルのデジタル入力端子だけである。

それならば、マイPCのUSB端子にはまだ余裕があるので、USBをS/PDIFに変換するDDCがあればいいのか。

 

オーディオ用のDDCはほぼ絶滅状態であるのは確認していたが、別に音楽用ではなないのでとにかく正常に変換してくれればいい。

そういう非オーディオ用のDDCを探すとありました、Amazonにはまだその手の機器がわんさか売っている。

その中から選んだのは、FX-AUDIOのFX-D03J USB。

オーディオ用の商品も多く出している有名メーカーだが、この手の商品もまだ出しているんだな。

これがいいのは、コンパクトかつバスパワーで駆動するので外部電源いらず。

処理できるサンプリングレートは48kHz/24bitまでだが、このDDC経由ではYou Tubeを見る以上ことはやらないのでこれで十分。

定義上はこれでも「ハイレゾ対応」だ。

専用のドライバーも不要で、Windows標準のドライバーでS/PDIFインターフェイスとして認識されるようだ。

ケーブルも短いUSBケーブルが付属でついてくるし、あとはDACにつなぐデジタルケーブルを用意すればいいが、これは大昔に買って今はデッドストックとなっているオーディオテクニカの同軸デジタルケーブルがあるので、別途ケーブルの調達も不要。

それで価格は、ADI-2 DAC1台でこれが55台ぐらい買えるほどリーズナブル。

 

早速Amazonで注文したら、在庫品だったのですぐ到着。

外箱に「新品」と書いてあるシールが貼ってあるの見て、何とも言えない気分になるが、箱の中身はちゃんとしている。

非常にコンパクトな本体のほかに商品ページにあったものと同じブルーのスケルトンのUSBケーブルが付属していた。

長さは30㎝ぐらいだが、長すぎるの邪魔になるし、USBケーブルは短ければ短いほど音への影響は少なくなる。

自分のケーブル箱からオーテクの同軸デジタルケーブルを引っ張り出す。

長さは70cmで短いの今回は都合がいいのだが、大昔のケーブルのためアース線がついており、非常に邪魔。

今はさすがに同軸デジタルケーブルでアース線がついているのを見ないが、昔はアース線付の同軸デジタルケーブルが多かったのだよ。

 

さて、接続は簡単。USB端子をPCのUSBジャックに差し、同軸デジタルケーブルはADI-2 DACにつなぐだけ。

これで音が鳴るはずだが、システムがサウンドデバイスを認識しない。

ドライバーのインストールの画面が出てきたが、OSを再起動してもシステムからは認識されない。

はて、どうしたものかと思ったが、USBが出始めのころに外付けのUSB機器にはさんざん苦労させられてきた経験上、こういった場合はPCのUSBポートを替えてみる。

USBポートがUSB3.1 Gen2のポートしか空いていなかったのでそこに差してみたがPCが認識してくれないため、USB3.1 Gen1ポートに接続されていたBDドライブと外付けHDDをUSB3.1 Gen2ポートにつなぎ替え、空いたUSB3.1 Gen1にFX-D03J USBをつなぎ直してみた。

結果、ちゃんと音が出るようになりました。

原因はよくわからないものの、USB3.1ってコネクターの形状が微妙に違っているようだから、うまくバスパワーの電源が取れなかったからか。

つなぎ直したBDドライブもちゃんと動いたのでこれでセットアップは終了。

 

Diretta経由のUSB入力と同軸デジタル入力の切り替えは、ADI-2 DACのリモコンで切り替えられるのでとても便利。

今まで使うことになかったこのボタンを初めて使うことになった。

 

一応音を確認してみたが、変なノイズが乗るようなこともなく、正常に機能している。

ただ、You Tubeで音楽コンテンツを見てみたが、「あれ、こんな音だっけ?」という感じにはなる。

音が非常に平面的でつまらない感じ。「生き生きした」という感じとは正反対の音である。

DACは同じなのに、USB Card FEMTOのUSBポートからアコリバのUSBケーブルをPCにつないでいた時の音とは、かなり印象が変わったように思える。

 

さあ、これでUSB出力も2系統、LAN出力も2系統となり、音楽出力は専用のルートでDACに入ることになった。

 

 

○Audirvanaの処遇

こうなってしまって困るのがAudirvanaの取り扱いである。

JPLAYでハイレゾ再生ができるようになって、Audirvanaがいらないといえばいらないのだが、その安定性とその美音系の音は魅力的である。

Audirvana の再生時に、「wav44.1kHz/16bit⇒pcm44.1kHz/32bit」と表示されるのが気になる。

最終的な出力段でも「pcm44.1kHz/32bit」と表示されているのだが、デフォルトで32bit-float処理でもしているのか。

Audirvanaの使用期間は間もなく切れてしまうが、Diretta関係で散財してしまったので、当面JPLAY1本でいってみるか。

 

あとDiretta TargetPC2用のiPurifier DC2とオーディオ用のLANケーブルが未着だが、iPurifier DC2には期待している。

手持ちのiPurifier DCをDiretta TargetPC2で試してからと思っていたが、円安の影響で9月から定価が大幅アップ。iPowerと価格差も大きくないのでこの際買ってしまった。

これまでの経験上、上流の機器の電源を強化すると効果が大きい。

あまり期待していなかったメインPCのアナログ電源の効果は大きかったが、今回はどうだろうか。


Diretta(その2)

2022-08-16 04:44:44 | オーディオ

○Diretta Target PCがやってきた

 

かくしてDiretta Target PC2は我が家にやってきた。

第一印象は「小さい」。

大きさは音楽CDのプラケースより一回り小さいくらい。

厚さはCDケース2枚分ほど。

こんな大きさでWindows10が走るのだから不思議な感じさえする。

Direttaの本体プログラムが入っているUSBメモリーはほとんどUSBコネクターの大きさの極小サイズで、USBポートに挿された状態ではほとんど出っ張りがない。

VESAアダプタープレートが付属していたので、モニターに背負わせようかと思っていたが、

この大きさなら十分デスクトップ(モニターの下)に置くことができる。

 

USB-LANアダプター バッファローのLUA4-U3-AGTEも届いているので、Direttaを試すことができる。

まずは、DirettaのASIOドライバーをメインPCカナリアにインストール。

オリオスペックのサイトからダウンロードしてインストールしたが、これはあっさり終了。

 

さて、いよいよメインPCとの接続であるが、以下の3つの接続方法で試してみる。

  • メインPC(オンボードUSBポート)>USB-LANアダプター>(LAN)>Diretta Target PC2>(USB)>ADI-2 DAC
  • メインPC(USB Card FEMTO)>USB-LANアダプター>(LAN)>Diretta Target PC2>(USB)>ADI-2 DAC
  • メインPC(LANポート)>(LAN)>HUB(WG1200HS4)>(LAN)>Diretta Target PC2>(USB)>ADI-2 DAC

USBケーブルは今まで使っているアコースティックリバイブのR-AU1-PL、LANケーブルはとりあえず普通のLANケーブルである。

 

○ついにJPLAYでハイレゾ再生

まずは動作確認も含めて、USB Card FEMTOのUSBポートを使わず、PC本体のUSBポートを使って①の構成を試してみる。

PC本体のUSBポートはPC側面の前側にあるUSB3.0のポートを使った。

音が鳴るかなんともドキドキだが、まずはAudirvanaで音出し。

Audirvanaを開くと、ちゃんと「Diretta ASIO」と表示されて、USB-LANアダプター経由でもドライバーを認識しているようなので一安心。

音を出してみると、Direttaを使わない場合と比べて、さらに雑味が減り静かになっている。

Direttaの効果はこの状態でも確認できる。

しかし、ボーカルものを再生すると、ちょっとサ行がきつく感じられる。

この点に関しては、PCの電源をアナログ電源に変える前の状態に戻ってしまったような感触を受ける。

ハイレゾも難なく再生できている。

 

そして、いよいよJPLAY FEMTOにスイッチ。

まずはCD音源をチェック。

いつものようにBubble UPnPを開くと、レンダラー、サーバーともJPLAY FEMTOが認識されている。

CD音源は問題なく、クリア。

いよいよハイレゾ再生だが、これが拍子抜けするくらいあっさりと再生できた。

再生開始時にポップノイズのような音が出る以外ノイズらしいものは感じされない。

PCM384kHZ/32bit、DSD22.4MHzまで問題なく再生できる。

 

JPLAYとADI-2 DACの相性問題はDirettaによりあっさり解決してしまった。

JPLAYの設定の方は特に何もしなかったが、OLIOSPEC Diretta ASIOドライバーが自動で選択されていた。

あ、そういえばJPLAY FEMTOとDirettaのリソース競合問題は発生していない。

DirettaのASIOドライバー設定画面を開いてみると、ほとんどの設定項目でAutoになっている。

もしかすると競合が発生しないように自動的に調整されてしまったか、と思ったので「Connect Target」の項目を「Auto」から「High Fix」に変更してみたが、問題なく再生できる。

音の方も悪い変化はないみたいだ。

 

○USB Card FEMTOのUSBポートから出力してみる

続いて②の構成を試してみる。

これはDirettaを入れた場合でも、USB Card FEMTOの効果があるかどうかを見たかった。

こちらもAudirvanaでもJPLAYでもハイレゾまで問題なく再生できるのを確認した。

さて、その音だが、①に比べてその音はさらに静かに立体的になったと表現すればいいだろうか。

これ以上静かにならないだろうと思っていたが、さらベールが1枚はがれた感じになり、音の余韻に響き方の違いまで分かるようになった。

音圧の高いライブ音源でも、その音圧に埋もれていた観客の歓声が聞き取れるようになった。

音が立体的というのを具体的にいうと、各音源の奥行きの違いがはっきり分かるようになった。

今までは、音が重なってはっきりしなかった音が区別できるようになるところまでだったが、Direttaを入れると、区別できるようになったのは実は平面的に区別できるようになっただけだったというのが分かる。

Direttaを入れると、同じ方向から鳴っている音は、それぞれ奥行きが違うところで鳴っているのが分かるようになったというか、重なっている音の奥行きの違いが分かるようになってきた。

これは聞き慣れたCD音源の方が分かりやすく、新鮮に感じられる。

さきほどはきつく感じられたボーカル「サ行」もきつさが抑えられている。

 

USB-LANアダプターを介した変則的な構成であるが、Direttaのよい効果ははっきりと感じられる。

ただコストパフォーマンスという点では若干評価が難しいところはあるが、今までの環境がUSB Card FEMTO+iPowerという環境がかなり整っていたということか。

タスクマネージャーを覗いてみたが、メインのPCからはイーサネットアダプターが増設されたように認識されており、イーサネットが2つ表示されている。

Direttaで使っているイーサネット2はDSD11.2MHzを再生しているときこそ転送速度はかなり速いが、安定度ということになると、その波形はほぼフラットで安定している。

これがDirettaの狙っている効果か。

 

○普通のLAN出力はどうだ?

そうこうしているうちにLANポートが複数あるWi-FiルーターWG1200HS4が到着したので、今まで使っていたWG1200CRと交換して、③の構成を試してみた。

これは、はっきり②の構成よりは劣る。

CD音源で聞くと、ノイズ感というかざらつきを若干感じる。

Direttaを入れる前に戻ったような感じだ。

せっかくWi-FiルーターWG1200HS4を購入したが、結果としてはルーターの入れ替えは不要だった。

まあ、これまで使ってきたWG1200CRは5年目になるし、これで親機と子機が同じ機種になるので新しいWG1200HS4を使うことにしよう。

 

○Direttaはハブなし直結に限る?

接続構成を変えて試してみたが、結果として

① <= ③ < ② という感じになった。

その要因としては。

 ●ハブを介さず、メインPCとDiretta TargetPC2が直結になっている。

 ●USB Card FEMTO+iPowerの効果の高さ

というをことになるだろうか。

USB-LANアダプター自体はUSB部分のケーブルも短いし、iPowerから電源供給を受けているUSB Card FEMTOからバスパワーで電源を受けていることもいい要因になっているのだろう。

USB-LANアダプターを介してもこの出音なので、これを必要としないNET Card FEMTO+iPowerにしたらどうなってしまうのだろうというオーディオ的な興味は尽きないが、現状ではオーディオ用のLANカードが高すぎるので、円安がおさまるまでこの構成で行ってみようかなと思う。

 

ともかく、今までどうしようもなかったJPLAY+ADI-2 DACでのハイレゾが再生できるようになったし、Diretta効果で現状でも音楽を楽しんで聴くためには、十分な音質になっている。

ただ、メインPCに直接DACを接続しなくなったため、OSからサウンドシステムを認識しなくなり、システム音が鳴らなくなったし、You Tubeも当然音が出ない。

さて、どうしたものか?