夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

AudioPCとDAC更新 ~その3 NewPCがなかなか届かないのでとりあえずWindows7にADI-2 DACをつないでみた

2019-05-26 10:09:44 | オーディオ
新しいPCを発注したが、CPUの在庫がなく納品まで2週間ほどかかるとのこと。
その間に別途注文していたDACやらその他周辺機器が全て揃ってしまった。
その間ただ待っていても仕方ないので、更新間近のWindows7の現行PCにNew DAC ADI-2 DACをつないでみることにした。

箱から取り出したADI-2 DACは予想以上にコンパクトな印象。BABYFACEと大差ない感じがする。
付属のACアダプターを使わず、最初からiPowerを電源に使用する。
ドライバーは付属していないのでシンタックスのウェブページからダウンロードして使うと、問題なくPCにADI-2 DACを認識させることができた。
内部のファームウェアのバージョンもチェックしたら最新のものではなかったのでバージョンアップを済ませた。
ヘッドフォンアンプにつないでいたRCAケーブルをADI-2 DACにつなぎ、まずは音が出るかチェック。問題なくスピーカーから音が出る。
ただデフォルトではDAC側の音量が小さいのでアンプ側で音量を上げてやる必要があった。

続いてはヘッドフォンからの音出し。ここで問題発生。HD595をつないでみたが、ヘッドフォンからの音がまともにならない。
雑音が入る。そのうちにADI-2 DACのディスプレイに「Overload」のエラー表示。そんなはずはと思ったが原因が思い当たらない。
しばらく悩んで分からないので、ヘッドフォンを替えてみようかとヘッドフォンのプラグを見て、原因が分かった。
ADI-2 DACのPHONE端子が結構硬くて、しっかり奥まで差したつもりだったが完全に差した状態になっていなかったの原因だった。
しっかりプラグを奥まで差すと問題なく音が出た。

いつものように視聴用の音源を鳴らしてみる。プレーヤーソフトはJPLAY Classic。
JPLAY Classicのセッティングは難しい。
JPLAY FEMTOにバージョンアップしていないので、JPLAYの公式ホームページが一部閲覧できない状態になっているが、
これまでの記憶を頼りに、カーネルストリーミング、エンジンはXtreamを選択(Windows7ではエンジンとしてULTRAstreamが選択できない)。
問題はDAC Linkの設定。ここの値は高いほどいいらしいが、DACによってどの値まで使えるかは試してみないと分からないという困りもの。
BABYFACEでは20HZまで使えなかったが、ADI-2 DACの場合は100HzまではOKだった。
Windows7だし、JPLAY Classicだし、Xtreamなのであまり追求せずにこの辺でやめておいた。
JPLAYの設定が難しいのは、同じ設定なのに音が鳴ったり鳴らなかったりすることがあるからだ。
JPLAY推奨のカーネルストリーミングで鳴らそうとするとその傾向が高い。

とにかく仮のセッティングで音が鳴ったので、視聴用の音源を聞いてみる。
ヘッドフォンはとりあえずHD595。
まず初めに感じるのはノイズの少なさ。透明度がぐっと上がった、というか静か。
これに比べるとBABYFACEはちょっと音が汚れっぽく感じてしまう。
無音状態でボリュームを相当上げてもノイズらしきものは聞こえてこない。この静けさというのはちょっと感じたことがない印象。
音の出方どうかというと、まず感じたのは実は低音。低音の沈み込みが違う。
これはと思いロック系の音源を聞いてみたが、バスドラムが鳴りやむときの響きがはっきりと聞こえる。とてもHD595の柔らかめの低音とは思えない。
高音はどうかというと、どこまでも伸びやか。しっかり高音が出るときつく感じることが多いのだが、
バイオリンの音ものびやかではあるのだが、それほどきつくは感じない。ただ、鳴らし始めの機器に感じる固さみたいのを感じる。
ACアダプターを使っている機器にありがちなので、これはしばらく通電をしてみて様子を見る必要がある。
さて、肝腎のボーカルである。これがちょっと様子が異なる。音そのものというよりは、ボーカルがかなり近く感じるのである。
そのせいで聞きやすくはあるのだが、空間表現が今一つと印象がする。

ここでヘッドフォンをATH-A2000Zにスイッチ。
インピーダンス42オーム、出力音圧レベル101dB/mWと鳴らしやすい部類のヘッドフォンなので音量はLo-Levelモードで-30dBもあれば十分な音量が確保できる。
Hi-Levelモードもあるので相当鳴らしづらいヘッドフォンでも問題はないのではないか。
もともとハイ上がりの傾向にあるので高音がきつめに出る。もともと明瞭に鳴るヘッドフォンであるが、このDACも明瞭な傾向なので、ちょっとはっきり過ぎかもしれない。
しかし、なぜかあまり音の固さは感じないという不思議な感覚。
問題の空間表現であるが、やはりボーカルがかなり前に出る。空間はコンパクトに感じる。
このへんは上流の機器に影響を受けやすいところなので、本番のWindows10+JPLAY FEMTOに期待しておく。

しかし、もともとまったりした感じで耳にやさしいソフトな低音のHD595がATH-A2000Zみたいに鳴る。
DAC部分が優秀なのは分かるが、ヘッドフォンアンプ部分にもかなり力を入れているようだ。
今まではヘッドフォンアンプP-200を使っていたのだが、ヘッドフォンのグリップの仕方というのはADI-2 DACの方が上回っているように感じる。
新しいPCが届くころまでにはiPowerも落ち着いているので、ADI-2 DACが本領発揮ということになっているといいな。

AudioPCとDAC更新~その2 DAC選び

2019-05-18 22:00:15 | オーディオ
PCより長く使っているDAC BABYFACEもDSDに対応していないこともあり、こちらも更新することにした。
DAC選びの方であるが、これがまたBABYFACEの後継を探すのは悩ましかった。
DSD非対応のDACなんて今どきないのでその点は問題なかったが、ボリュームが電子式のものを選びたかった。
ラックスマンのヘッドホンアンプP-200を使っていて特に支障もなかったのだが、ボリュームにガリが出始めていてこれが問題。
高校生の時に一番最初に買ったサンスイのプリメインアンプも買ってほどなくガリが出るようになってしまって以来アンプにはガリはつきものと半分あきらめていたが、
最近はアナログボリュームの代わりに高性能の電子アッテネーターを使う例も多くなってきているので、ボリュームは電子式にしたかったが、この条件を付けると選択が難しくなってくる。
そもそもボリュームが電子式かどうかがスペックシートからわからないことが多い。
場所の問題からできれば別にヘッドフォンアンプを用意しなくてもよい複合機がよかったが、場合によってはDAC単体でもいいかなと考えていた。
ただ、BABYFACEからアップグレードしようとするとそれなりの価格になってしまう。
iFi micro iDSD Black Labelでもよいかとおもったが、USB入力がA端子で変換アダプターとしてiPurifier3が必要になってしまうのと、
バッテリー内蔵で長く使うには電池の劣化が気になるので選択肢から外した。

最終的な候補となったのが、次の3つ。
RME ADI-2 DAC
MYTEC DIGITAL Liberty DAC
CHORD Qutest

三番目はDAC単体なのでヘッドフォンアンプを別に準備する必要がある。
RMEのBABYFACEを長いこと使ってきて、その安定性とサポートの充実ぶりには大きな信頼を置いてきた。音も脚色の少ないスレート系。
BABYFACEの時に不満だったのは、聴き専でAD機能いらんのでもう少し安くなんないかなということぐらい。
そういう声を反映してか、 DSDに対応したADI-2 FSからAD機能を取り払ったADI-2 DACが発売された。

BABYFACEはオーディオインターフェイスが特殊で接続には専用のブレイクアウトケーブルを使うことになるが、
これがジャラジャラと邪魔なので吉田苑製のRCAケーブルを購入してしまった。
ADI-2 DACはXLR出力端子のほかにRCA出力端子も備わったので、まさに自分にうってつけ。
ヘッドフォン出力はアンバランスのみだが手持ちのヘッドフォンにバランスがないので問題なし。
この手の複合機でよくあるのが、ヘッドフォン出力の音がいまいちというもの。
この点もRMEさんかなり力を入れたようで、XLR出力端子からの音には及ばないがそれと遜色ないとの風評。
デスクトップが狭いのでコンパクトであることに越したことない。
何とか視聴できないものかと調べてみたがなかなか難しそうなので、求める条件にほぼ合致していて、音の方向性もわかっているADI-2 DACにした。

CHORDのQutestもよさそうだったが、最終的にはヘッドフォンアンプが必ず必要というところで断念した。
同じCHORDのHugo2にするという手もあったが、価格の問題とポータブル型という点で対象から外れた。

と決めた途端にADI-2 DACが在庫切れになり出した。後継機種が出るのかそれともAD機能なしはもう作らないのか。
RME製品は定価でしか販売しないらしく、ポイント還元率が一番多いショップにとりあえず注文して、在庫切れでキャンセルになったらその時に考えようと思ったが、メーカーに在庫があり無事納品となった。
ADI-2 DACは電源内蔵ではなく、ACアダプター仕様で、RMEでは強力な電源フィルター使ってるからそれほど電源に気を使う必要なしとしているものの、一応適合するiPowerを同時に購入。

Windows10とJPLAY FEMTO、そしてADI-2 DACの組み合わせはどんな音を聞かせてくれるのか。

AudioPCとDAC更新 ~ その1 PCAudioメインのPC選び

2019-05-11 12:01:56 | オーディオ
今年は2019年なので今年中にやらなければならないことがある。
それはPCの更新。
マイPCのOSはWindows7のまま。
無料アップデート期間にWindows10にしてしまう手もあったが、安定している環境を手放すのも躊躇されたため、延長サポート終了まで使い続けることにした。
そして現在のファンレスPCも丸7年を経過しようとしているが、特にこれといった不具合はない。
ただし、Winodow7のままにして唯一対応できていないのは、JPLAYバージョンアップ。
一度購入すれば永久にバージョンアップ無償対応といっていた割には、JPLAY FEMTOという新版がリリースされ、これがWindows10にしか対応していないと来たもんだ。
現在自分が使用してるバージョンはJPLAY Classicとなってしまった。
新版JPLAY FEMTOのいいところは、DLNA対応で操作はスマホかタブレット上から行い、あのJPLAY miniを使わなくともよいってところ。
職場のPCのもWindows7のままだが、そろそろこちらが更新になりそうなので、更新になる前にWindows10に慣れておきたいもの。
今年のゴールデンウィークは10連休になってしまったため、この期間中にPCの更新をやってしまおうと考えた次第。

さて、次のPCをどうするか。これはだいぶ悩んだ。
現在のPCはファンレスにしたわけだが、一度ファンレスにしてしまうともうファン付のPCには戻れない。
まずは、現在のPCを購入したオリオスペックのサイトをのぞいてみる。
現在使っているような通常のPCケースを使ったファンレスPCのラインナップはあるものの全て「品切れ」。すでに販売していないようである。
他にあるのはPCケース自体がヒートシンクになるSTREACOMのケースを使用したAudioPC用のPCのみでかなり割高である。
ここ以外にファンレスPCを扱っているところはないものかと検索してみると、あった。
ハーキュリーズ(HERCULESヘラクレスですな)という静音PCを中心に扱っているBTO PCショップ。
その中にファンレスPCもあり、オリオスペックではもう取り扱っていない普通のPCケースを使用したものを扱っている。

現在使用しているPCはNOFANのCS-60というファンレス専用のケースである。これに巨大CPUヒートシンクとファンレス電源を組み合わせたA340というセットで購入した。

巨大なCPUヒートシンクを使った自然放熱なのでケースはスケスケのパンチング仕様。この巨大なヒートシンクCR-100Aは直径222㎜高さが133㎜、重さが783gもあるヘビー級である。

ケースはミニタワーなのだが、この大きすぎるヒートシンクのせいでカードが組めないなどいろいろ制約があるが、一応TDP65WのCPUまでは使えることになっている。
あまりにも大きく重いため使い勝手が悪いせいか、そのあとNOFANではCR-80EHというコンパクトサイズのヒートシンクを出している。


こちらは直径155㎜高さが113㎜、重さが300gと比較的小さいが、CPUはTDP35Wまでが実用範囲らしく、そうなるとCPUは低電圧版のT付きモデルしか使えない。
ハーキュリーズで取り扱っているファンレスPCもこのCR-80EHを使用しており、ケースはキューブ型とミニタワー型があった。
CPUがT付きモデルに限定されてしまうが、ファンレスPCとなるとこれをチョイスするしかないので、価格の安いミニタワーを購入しようと思っていた。
連休が近くなり、そろそろ注文しようと思ってサイトを見てみると、ない!
ファンレスPCとして販売されているのは、オンボードCPU搭載のものだけ。CR-80EHを使ったPCは廃番となってしまったようだ。あんまり売れてなかったんでしょうか。

思い切って現在のケースとヒートシンクを流用して自分でPCを組むことも考えた。
この場合ケースとCPUクーラー以外全て換装となってしまう。CPUクーラーが特殊なだけに、これに適合するマザーボードはそれなりに限定されるはずだが、
新しいマザーボードの適合など分かるはずもない。
この選択は投資額の割にはリスクが大きすぎるので、結局オリオスペックのSTREACOMのケースを使用したAudioPCを買うことにした。
ケースは何種類かあったが、結局FC5ALPHAという薄型のケースを選択した。

将来的にUSBカードを入れるかもしれないので、拡張カードスロット1つは欲しい。
現在PCモニターの下にヘッドフォンアンプを置いているが、その位置にPCが入れられると収まりがいい。
また、光学ドライブはスロットインしか組めないので、外付けにしようと思っていたので光学ドライブなしにしたときにCDを入れる挿入口のないフロントパネルが選べる。
AudioPCの中では比較的価格がリーズナブルなこともあり、これに決めた。
USBカードはとりあえず付けずに、今後様子を見て検討。
光学ドライブを内蔵できるケースを使ってきたのでPCを替えるたびに更新してきたが、これからは外付けで使うことにする。