夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

Babyface~その5(インシュレーター編)

2011-08-31 06:15:41 | オーディオ
Badyfaceの周辺のどこを整えようかと考えたときに
まず考えたのは、電源回りです。
Babyfaceは基本的にはUSBバスパワーで作動しますが、
純正オプションとしてACアダプターも発売されています。
しかし、それはあくまでPC側の問題で十分な電気の供給量が足りない場合に
使用されるべきとメーカーは考えているようで、
Babydaceの登録ユーザーしか購入することが出来ません。
この「Badyfaceはバスパワーでちゃんと鳴るように作っているんだ」というメーカーの姿勢をみると
ACアダプターを入れてもあまり音の改善というのは望めないようなので、見送ることにしました。

そうなるとインシュレーターぐらいかな、と思って候補になりそうなものを物色しましたが、
もともとBadyfaceのケースは、アルミ合金製(だと思う)のがっちりしたもので、
叩いてもコツコツという感じでケースの鳴きはほとんど感じません。
DACのような機器は外部からの振動に影響を受けやすいという話ですが、
その対策がバッチリと施されている感じで、この大きさでこのぐらい肉厚のケースを使用しているというのはあまりないのではないでしょうか。
小型のDAC用のインシュレーターというと、興味があったのはKRYNAのC-PROP miniですが、
結構高さがあり、操作時に不安定になりそうなので、ちょっと躊躇するところです。


そこで、以前から気になっていた「あれ」をインシュレーター代わりに使ってみてはどうかな、と考えました。
「あれ」とは、ACOUSTIC REVIVEのクォーツレゾネーターQR-8です。


「クォーツレゾネーターQR-8は魔法でもオカルトでもありません。」
メーカーの商品紹介ページの1行目にこんなことが書いてあること自体、十分怪しいです。
ですが、使った方のレビューを見るとかなり効果があるようなので、それほど高価なものでもないので、試してみることにしました。
実際手にとって見ると、思った以上に小さく、面というよりは点という感じです。
インシュレーター代わりに使うので、アコリバの製品紹介の使用例を参考にBadyfaceの底面の四隅と中央に貼り付けました。
四隅にはゴム足が付いてるので、それを避けて貼り付けています。
QR-8の厚みが、ゴム足の高さよりわずかにあるので、ちょうどいい感じでQR-8がインシュレーター代わりになります。

Babyfaceのケースががっちりしているので、あまり期待していなかったのですが、
これが意外と変化がありました。
まず気づくのが、S/N比が良くなって、音の分離が良くなっていることです。
音場感というか音の広がりも増しています。
一番うれしいのは、ボーカルのニュアンスがより細かい部分まで感じ取れるようになったことです。
パトリシア・カースのアンニュイで官能的な感じとかは、なんとも言えません。
かといって躍動感とか音楽的な部分がスポイルされているわけでもなく、
副作用はほとんど感じられません。

これはと思い立って、USBケーブルをFormula2からCarbonに換えてみました。
不思議なことに、以前感じた音の硬さはあまり感じられず、音の分離感はさらによくなりました。
若干サ行がきついかなとか、躍動感がほんの少し薄れておとなしくなった感じなくもないですが、
音の輪郭が若干にじむ傾向のあるFormula2にくらべて、輪郭がにじまず明瞭になったのは、
このCarbonというケーブルの特徴なのでしょう。
以前の状態から比べるとかなり良くなっており、聴いているのがちょっと辛いという感じではなくなったので、通電してのエージングを兼ねて、しばらくCarbonを使ってみることにしたいと思います。

このQR-8は、劇的という変化ではありませんが、変化は十分感じ取ることができました。
とにかく変な副作用なく、音楽性が損なわれないというのが一番いいところでしょうか。
調子に乗って、電源周りに特に効くらしいということなので、USBケーブルのB端子とパソコンの電源ケーブルのIECプラグの上に貼り付けてみましたが、これは全くといっていいほど効果なし。
8つのうち5つはBabyfaceに使っているので、残り3つをどこに使おうか思案中です。

Babyface~その4(USBケーブル編)

2011-08-01 21:39:37 | オーディオ
今まではHP-A3から使っているフルテックのFormula2をそのまま使ってきたわけですが、
試しにBabyfaceに付属のY字型のUSBケーブルを使ってみました。
Babyfaceは基本的にバスパワー専用のため、電源供給能力を上げるため、
USBのA端子が2つ付いてるちょっと変わったUSBケーブルが付属しています。
このUSBケーブルがかなり細いので、あまり期待しないで聴いてみたのですが、
バランスは悪くないです。
ほんの少し高域、低域とも詰まったような印象は受けますが、
大幅にグレードダウンしたという印象はありません。
ただ、ちょっと躍動感がなくなり、おとなしくなったような感じを受けます。

そこで、かねてから気になっていたUSBケーブルを投入。
AudioQuestのCarbonです。

これは、かなり評判が良いようです。
現在使っているFormula2が1.5mと少々長さが長めなのも気になっていたので、
0.75mのCarbonを買ってみました。
Formula2と比較すると、ケーブルは細めです。
ケーブル長が短くなったので、Babyfaceの置き場所を変更して音を出してみると、
まず分かるのが音の出方の違いです。
いままではほんのわずかに中域が盛り上がった感じのバランスでしたが、
明らかに高域と低域が持ち上がって、中域が引っこんだ感じです。
そして、音が硬いというか、締まりすぎの印象。
短いケーブルがパッケージの中で丸められていたので、
巻き癖が取れるぐらいまで、様子を見る必要があります。
ケーブルのエージングって、個人的には電気的なものというよりは、
物理的な要素が大きいような気がします。
しばらくそのまま使い続けると、高域と低域が控えめになってきて、
かなりフラットな印象になってきました。
ただ、中域の引っこんだ感じは、完全には解消していない感じです。
音の硬さは相変わらずで、打ち込み系とか電気を使う楽器が中心の音楽だと
バッチリはまる感じですが、もう少ししなやかな感じが欲しいところです。
音の輪郭ははっきりしているので、
アコースティックな楽器でもこっちの方が好みというひとも多いでしょう。
しかし、個人的な好みとしては、どうも合わない感じ。
Formula2に戻して聴いてみると、やはり明るく開放的な印象を受けて、
音楽を聴くのにはこちらの方が楽しい。
音の透明感とかは、ほんの少し後退する印象はありますが、
このへんは、どの要素を重要視するかで評価が変わってくると思います。
ただ、USBケーブルを換えての変化というのは、HP-A3に比較すると格段に小さく、
付属のUSBケーブルでも十分と感じる人も多いかもしれません。
どうもBabyfaceはケーブルにそれほど敏感なタイプではないようです。
それに比べるとHP-A3は、ケーブルに非常に敏感だったため、
オーディオ的には面白かったものの、ちょっと使いづらい面もありました。
それからするとBabyfaceは、音楽製作用の機器であるためか、
ケーブルにあまり影響されず安定して音がなるようになっているのかもしれません。
USBケーブルについては、いったんFormula2で固定して、
ほかのところをチューニングしてみることにします。

(つづく。あとは、どこをいじればいいのか?)