夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

デスクトップ用スピーカーを整える(その4)

2022-09-26 04:44:44 | オーディオ

■メガネケーブル換装

まずは、電源ケーブル。

送られてきた電源ケーブルは純正なのかどうかわからないが、とにかく細い。

必要最低限という感じで、こんな細いメガネケーブルを手にしたのは初めてだ。

そしてとにかく汚かった。一応拭いてきれいにしましたが。

 

これではあんまりなのでメガネケーブルを調達。

テレビ用のサウンドバーに導入しているKOJOのKS-MP Ebe P/2.0でもよかったのだが、ちょっと長すぎるので、今回はオヤイデd+Power Cable C7にした。

これだと短めの1.2mが選べる。

レシーバーのカラーがシルバーだから、ケーブルが白でもいいだろう。

 

ミニコンポのレシーバーにiPurifier SPDIF投入

さて、R-K731への入力であるが、外部アナログ入力のAUX端子があるので、これまでと同様ADI-2 DACの外部出力端子からこのAUX端子に入力するのが基本となる。

 

このほかにUSB入力と光デジタル入力端子が2系統ある。

さすがにUSB入力は使わないが、DDC FX-D03Jの出力は同軸のほかに光出力もあり、同時に出力できるから、DDCからR-K731へ入力しようと思った。

が、ここでiPurifier SPDIFを持っているのを思い出した。

今はテレビの光音声出力からブルーレイプレーヤーBD-103DJPLに接続しているが、一応つないではあるもののほとんど全く使っていない。

他に使い途がないのでとりあえず接続しておいた。

接続したのはいいが、結局使っていないので、光デジタルケーブルともどもデスクトップの方へ移動してしまおう。

 

iPurifier SPDIFの入力は同軸と光のコンボ端子を使うが、出力端子は同軸と光両方にあり、同時出力もできる。

なので、iPurifier SPDIFはデジタル入力のスプリッターとしても使える。

FX-D03JからADI-2 DACへ同軸デジタルで入力する際にiPurifier SPDIFを使って、同軸デジタルはADI-2 DACへ、光デジタルはR-K731へ入力することにした。

 

光デジタルケーブルはAUDIOTRAKのGlass Black II plusというそこそこのグレードのものを使っているが、さらにiPurifier SPDIFを使ってしまう。

ミニコンポのレシーバーにiPurifier SPDIFを使っている人は他にいないだろうな。

これでアナログ入力とデジタル入力の両方が使え、ADI-2 DACとレシーバーのDACとの比較もできるようになる。

 

■初めてのバナナプラグ

さらにレシーバーのスピーカーターミナルはスクリュー式で、よく確認するとバナナ端子が使えそうだ。

ここでずっと以前に購入したまま使い途のなかったバナナプラグがようやく日の目を見る。

オーディオテクニカのAT6301というベーシックなものだが、見た目はともかく接続の手間がこれでぐっと軽くなるはず。

スピーカーケーブルはCanareの4S6を引き続き使用する。

スピーカーケーブルを替えて、変にバランスを崩したくない。

 

ソルダーレスバナナプラグなので、スピーカーケーブルの芯線を入れて2か所あるねじを締めるだけ。

これまでスピーカーケーブルを端末処理して使ったことがないので、今回が初めてだ。

ちょっとドキドキしながら、スピーカーターミナル端子の真ん中の穴にバナナプラグを差し込むと、なんともいい感触で接続された。

スピーカーターミナルからスピーカーケーブルが真っすぐ出ているのってちょっと新鮮。

 

■けれど長さが足りない

R-K731の設置場所は、PCデスク左側に新しく入れたメタルラックの空いていた下段にした。

右側のメタルラックでは少々幅が足りないが、左側のメタルラックだとPC用のアナログ電源と同様、自作のオーディオボード中に載せるとラックにピッタリと収まる。

最下段では本体のスイッチ操作がしづらいが、この「ジャンク品」のレシーバーは正常に機能するリモコンがついてきたので、電源のオンオフ、音量操作、入力切替などの操作はリモコンでできるので全然問題はない。

 

これでケーブルを接続すれば、全てOKのはずだったが、そうはならなかった。

ADI-2 DACをPCデスクの右側に置いていて、1.5mのRCAケーブルと光デジタルケーブルだから大丈夫かと思いきや、少しだけ長さが足りない。

 

ケーブルの買い替えも考えたが、光デジタルケーブルはともかく、RCAケーブルのグレードを下げることになりそうなので、それがちょっとためらわれた。

 

考えた末、ケーブルは買い替えず、ADI-2 DACとその上に載ったZEN CAN Signature HD6XXをPCデスク上からPCデスク左側のメタルラック上段に移動させることにした。

メタルラックの上段には左スピーカーがすでにあるが、その前にDACを置く十分なスペースがあったので、そこに移した。

右利きなので本当はDACは右側にあるほうがいいのだが、DACにはリモコンがあるし、ヘッドフォンアンプは電源スイッチとボリュームぐらいしか操作しないから、まあ問題ないだろう。

 

ADI-2 DACとZEN CAN Signature HD6XXの電源をPCデスク右側に置いた電源タップからとっているので、今度はACアダプターのケーブルの長さが短いということになる可能性もあったが、使っているiPowerのケーブルは結構長く、ディスプレイの裏側を通す最短経路をつかったら、なんとかこちらはケーブルの長さは足りた。

ADI-2 DACには光デジタル入力端子以外の端子にすべてケーブルが差し込まれている状態になっていて、同軸デジタル端子にiPurifier SPDIFを使うのでさらに背面が込み合った状態になった。

iPurifier SPDIFには電源が必要でその電源端子が本体の横にあり、さらにスプリットする光デジタル出力端子(丸型)も反対側の横についているので、その隣にあるUSB端子とXLR端子と干渉しそうだったが、iPurifier SPDIFを少し斜めに傾けて差し込むと、なんとか他のケーブルを回避して接続することができた。


デスクトップ用スピーカーを整える(その3)

2022-09-25 04:44:44 | オーディオ

■ジャンクな「バディ」はLS-K731にこそ必要だった

格安ジャンクレシーバーはすぐに手元に届いた。

ミニコンポのレシーバーとしては標準的な大きさだが、トランスを積んている分かなり重く感じる。

外見はかなりきれい。

多少の小傷はあるが、目立つようなものはない。

ついてきたメガネケーブルがかなり汚れていた上に、非常に細いのでこれは音を聞くまでもなく交換が必要だろう。

リモコンも付属している。

リモコンに電池を入れて、動作を確認。

入力の切り替えと、音量調整が効いたのでとりあえずOKだ。

AUX入力端子に、ADI-2 DACからのRCAケーブルをつなぎ、スピーカーケーブルCanareの4S6を接続する。

ようやくワンタッチ式のスピーカーターミナルから卒業して、購入感はないが普通のスクリュー式のターミナルとなった。

バナナプラグも使えそうだ。

 

早速音を出してみる。

このスピーカーLS-K731の普通の使われ方を考えて、まずYou Tube上の音楽を聴いてみた。

Diretta経由ではなくDDC FX-D03J経由でADI-2 DACに接続されている。

 

思わず声が出そうになってしまった。

いままでLXA-OT3で聴いていたLS-K731の音は何だったのだろう。

店頭で試聴したときのあの音がよみがえった。

 

LS-K731を購入して6年ほど経つが、ようやく出会うべきアンプに出会った。

まず、定位が決まっている。

ボーカルは左右のスピーカーの中央に顔が浮かぶ。

聴き疲れしてしまうような解像感はないが、リラックスして聴ける適度な解像感。

レンジ感も悪くない。以前のあの上の詰まったような音はなんだったのか。

そして、低音である。

十二分にその量感は出ているが、膨らみすぎるるということはなく、適度に引き締まっていて、聴いていて全然嫌じゃない。

 

CDからのリッピング音源を聴いてみた。

柴田淳の「スカイレストラン」。

ああ、そう。この音で聴きたかったんだよ。

 

思い付きでオーディオの機器を入れて失敗することも多いが、これは大成功。

ミニコンポはセットで聴くべきだ。

細かいスピーカーのセッティングとかケーブルの交換とかは必要だし、まだR-K731のDACの音を聴いていない。

だけど、BOSEのアクティブスピーカーから普通のパッシブスピーカーにして、ようやくデスクトップ用のスピーカーが固まった。

アンプの大きさにこだわりすぎて、このスピーカーのバディたるレシーバーを迎え入れるなんて全く考えていなかった。

それも格安のジャンク品でこの音が手に入ったなんて、何とも言えない充実感がある。

 

R-K731をDAC搭載アンプとして使うことになったが、「ジャンク品」とはいえ使うからには少しぐらいは手を入れておきたい。

 


デスクトップ用スピーカーを整える(その2)

2022-09-24 04:44:44 | オーディオ

■デスクトップ用のスピーカーが決まらない

自分のデスクトップシステムは、Direttaとヘッドフォンアンプの導入で方向性が見えた。

あとは財布との相談で、バランス接続のヘッドフォンをいつ入手するかだ。

(オーディオ用のLANカードの問題は残っているが)。

 

リビングにあるAVシステムはすっかり落ち着いた。

マルチチャンネルを諦めて2チャンネンル専用にしたこともあるが、HDMI入力を持ち映像系の音声コーデックにまえ対応するディスク再生機能付きDACともいえるブルーレイプレーヤーBDP-105D JPLを入れたのが大きい。

これにミュージックサーバーSoundgenicが加わって完成。

他に必要なものが何もない。

スピーカーGX100とプリメインアンプPD-D9MK2の組み合わせはお気に入りなので替えるつもりもない。

テレビの更新と同時にテレビ用スピーカーとしてソニーのサウンドバーHT-S100Fを導入し、チューニングがうまくいって満足できる状態になった。

 

落ち着かないというか、どうも満足できずにずっともやもやしているのが、デスクトップ用のスピーカーだ。

PCオーディオを始める前、PC用のアクティブスピーカーから通常のパッシブスピーカーに替えてからずっとこの状態。

特にPCモニターをワイド画面に替えてからスピーカーがモニターに前をふさがれ、スピーカーの置き場所すらままならず放置状態であったが、ようやくまともにスピーカーを置ける場所を確保したので、デスクトップ用のスピーカーシステムもそろそろ固めたい。

 

デスクトップのオーディオはヘッドフォンが主体で、スピーカー出力はサブ扱いだが、ヘッドフォンではなくスピーカーで音楽を聴きたいこともある。

ニアフィールドかつ小音量での使用が前提となるので、帯域を欲張らない中域中心のフルレンジユニットがいいかなと思っていた。

ただ、フルレンジユニットのスピーカーの完成品はほとんどなく、自作するほかないかと思えるような状況だった。

 

そんな中で目を付けたのは、ケンウッドのLS-K731。

デスクトップに置くには少々大きい2ウェイユニットスピーカーだが、クロスオーバー周波数が13kHzというちょっと変わったスピーカーで、実質フルレンジウーハー+ソフトドームスーパーツイーターという構成になっている。

 

中域の質感が高く基本的には気に入っているのだが、重大な問題が1つある。

このスピーカーも通常の小型ブックシェルフスピーカーの例に漏れずリアバスレフなのだが、デスクトップスピーカーであるが故に壁際に設置しているので、低音が膨らんでしまう、いわゆるブーミーな状態。

せっかくの中域の質感を邪魔してしまい、バランスが崩れている。

スピーカーのセッティングで何とかなるかもしれないが、使っているアンプが雑誌の付録のLXA-OT3なので、アンプのせいかもしれない。

 

デスクトップ用のスピーカーの選択もそうだが、それを駆動するアンプ選びもまた悩ましい。

デスクトップ用でスペースも限られているので、サイズはいわゆるハーフサイズまでに抑えたい。

そんなことからミニアンプLXA-OT3を使ってきた(電源はアナログ電源を入れているが)。

今回DAC ADI-2 DACのラインアウト出力をしっかり調整したので、この12W+12Wのミニアンプでもボリュームを12時まで上げれば十分な音量がとれる。

スピーカーの設置場所もほぼ決まって、改めてこのアンプでドライブするLS-K731からDiretta経由の音を聴いてみたが、上流の質の高さは十分感じられるものの、低音の量が多くまとまりが悪いのと、どうも音が若干ノイジーで汚れっぽい気がする。

歌ものが得意なはずのこのスピーカーの美味しいところを生かし切れていない。

 

音の問題以上に気になっているのは使い勝手。

スピーカーターミナルが狭すぎて、カナレのスピーカーケーブル4S6をつなぐのがやっと。

しかも、ワンタッチ式のターミナルボタンが小さいため押しにくく、スピーカーケーブルをつなぐのに結構苦労する。

最初に使ったスピーカーBOSEの301MMⅡのスピーカーターミナルもワンタッチ式だったが、それなりの大きさだったのでこんな苦労はなかった。

LXA-OT3を使うまでは、アンプでワンタッチ式のスピーカーターミナルのものを使ったことはない。

 

もうすっかりワンタッチ式のスピーカーターミナルに嫌気が差しているので、アンプ自体を替えたくなっている。

小型のアンプというと中華系のデジタルアンプが思いつくが、最近は単体のアンプというのはあまり出ていなくて、DACなど組み合わせた複合機、多機能機が主流となっているようだ。

思い切ってアンプもフォステクスのミニアンプにしてしまう手もあるが、価格とサイズはともかくスピーカーターミナルがワンタッチ式なんだな、これが。

通常のスピーカーターミナルで単機能アンプだと、Soundfort AS-100+あたりがいいのかな。

 

■忘れていた「バディ」の存在

と、気持ちがそちらに傾きかけたとき、ふと思いついた。

今使っているLS-K731というスピーカー、単体での販売もしていたが本来はR-K731というレシーバーとセットでミニコンポになっていた。

ミニコンポは基本的にセットのレシーバーとスピーカーの組み合わせで音を最適化してある(はず)。

LS-K731を買う前に、店頭で試聴したことがある。

もちろんミニコンポとして、R-K731との組み合わせだった。

棚置き、しかも2段目という決してよい設置場所ではなかったが、中域、特に声の質感がよく、リラックスして聴くなら十分満足できる音だったのでLS-K731の購入を決めた。

しかし、LS-K731を購入して現在に至るまで、この試聴の時の音に届いていないというのが正直なところだ。

アンプとしてレシーバーR-K731を使ったら、あのとき聴いた音になるのか?

 

レシーバーR-K731はとっくに生産終了しているので、買うとなれば中古で探すしかない。

生産終了から時間が経っているものの、生産数自体は多かったらしく、現在でも中古の流通量はそれなりにある。

良品、美品だと中古でもそれなりの値段がする。

 

と思ったら、R-K731を探し始めて間もなく出品されたばかりのジャンク品を見つけた。

最も壊れやすいCDドライブのみ故障しているが、他の部分は問題なく機能するとのこと。

ジャンク品なので格安で、CDなんて使う予定は全くない自分にはむしろ好都合。

サイズはLXA-OT3よりはだいぶ大きくなるが、設置場所は何とか確保できそう。

電源部には大型のEIトランスが搭載されていて、AC電源なので別途電源を用意する必要もない。

外部入力端子としてアナログ入力端子の他に、光デジタル入力端子もあるので、PCに接続しているシステム音声出力用のDDC FX-AUDIOのFX-D03Jから光デジタルケーブルで接続すれば、ADI-2 DACを使わず、R-K731のみでYou Tubeの音声をスピーカー出力ができるじゃありませんか。

USB入力端子もありこちらは48kHz/24bitまでだが、光デジタル入力端子の方は96kHz/24bitまで受けられるので機能としては十分。

FX-D03Jは同軸デジタルと光デジタルの2系統の出力を持っているが、同時出力ができるので、ADI-2 DACの方に接続している同軸デジタル出力にも同時に出力される。

 

R-K731のアンプ部については、Soundfort AS-100+よりはどう考えても強力そうだ(図体は大きくなるが)。

スピーカーを替えたとしても、DAC搭載アンプとして十分機能するだろう。

 

LXA-OT3用に使っているアナログ電源は内部配線を変更すれば12V出力にもなり、Diretta Target PC用の電源として使える。

Diretta Target PCの消費電力は4W程度、1アンペアのアナログ電源でも十分にまかなえる。

発熱が気になるiPurifier DC2に替えてこの電源を使えば、メインのPCともどもアナログ電源の体制というなんとも贅沢な電源構成になる。

 

あまりにタイミングがよく、自分にピッタリな出品だった。

一応購入前にアナログ外部入力と光デジタル入力で音が出るか確認したが、ちゃんと音は出るという回答がきたので、購入することにした。


デスクトップ用スピーカーを整える(その1)

2022-09-23 04:44:44 | オーディオ

■モニターに隠れたスピーカーを再配置

まあ、本当はスピーカーを心置き鳴らせる部屋が欲しい。

賃貸だしそうもいかないので、だましだまし普通のPCデスクを使ってきた。

 

PCをタワー型から現在のスリムな横型PCになってからは、ちょうど下にPCが収まるモニター台を見つけ、PCとモニターはうまく収めることが出来た。

問題はスピーカーで、デスクトップ用のスピーカースタンドを使ってはいるが、PCデスクの幅が75cmなので、ワイド画面のPCモニターにしてからはスピーカーがモニターに半分くらい隠れてしまう。

ヘッドフォン中心の再生環境だし、まあ仕方ないかとそのままにしていた。

 

最近Direttaとヘッドフォンアンプを導入した。

どちらも小型なのでなんとかなるかと思っていたら、ちょっと甘かった。

Diretta Target PCの方はCDケース大なので、モニター台の上に乗せられて、操作しやすい場所に収まった。

ヘッドフォンアンプZEN CAN Signatured 6XXはADI-2 DACの上に乗せられるなと思っていたのだが、幅自体は問題ないものの、DACの上に乗せると高さの関係でモニター台のフレームに引っかかる。

これを避けるためにモニター台を左にずらすと、ADI-2 DACの上のZEN CAN Signature 6XXはモニター台に干渉しなくなったが、左のスピーカーがモニターに完全に隠れてしまった。

この状態でスピーカーを鳴らしてみたが、さすがに左チャンネルの音が小さくなる。

 

PCデスクをもっと幅の広いものに替えればそれで済むのだが、このためだけにPCデスクを買い換えもちょっと気が引ける。

現在の部屋ではもう横にスペースがなく、スピーカーをデスクトップからスタンド置きにするという方法も使えない。

いろいろ考えた結果、現在PC用電源の置き台に使っているメタルラック(元々はシンク下に使っていたもの)をPCデスクの天板の高さに合わせたものに置き換えることにした。

 

ちょうどいい幅と高さのメタルラックのセット品を見つけたので、それにした。

ただ、普通のメタルラックだから、その棚はワイヤーが張ってある仕様で平らになっていない。

そこで、オーディオボードを自作したときに余ったMDFの板材をカットして、天板にした。

MDFだけではちょっとだけ高さが足りなかったので、これも余っていた遮音テープをMDFの両面に貼って高さを調整した。

この遮音テープ、元々は防音マットをつなぎ合わせるためのものだが、特殊樹脂製でかなり重く、重さが必要なボード類に貼り付けて使うのに重宝している。

 

1段目には左のスピーカー、2段目にはPC用のアナログ電源を自作のオーディオボードに乗せて設置した。

これで久しぶりにスピーカーが左右ともモニターに隠れず、高さもそろって設置することが出来た。

 

ついでに、スピーカーを面ファスナーのベルトでスピーカー台ごと縛ってしまうことにした。

金属製のスピーカースタンドを使っているので、天板の鳴き止めに天板裏側に昔懐かしブチルゴムを貼っているのだが、ブチルゴムのべたつき防止にブチルゴムの上から遮音テープを貼っている。

これでスピーカースタンドの鳴き止めはしっかり対策できたが、接着力が弱くなってきているのか遮音テープが自重に負けてはがれて垂れ下がってきている。

スピーカースタンドの天板裏側に貼ってある遮音テープの上から面ファスナーベルトをかけて、遮音テープの垂れ下がり防止をしたい。

最近地震も多いため、スピーカーの落下防止の意味合いもある。

スピーカーの前後2個所、ちょうど3点インシュレーターを置いてある場所に横からベルトを回して固定した。

バックル付きのベルトにしたので、しっかりと固定することができた。

見た目はよくないが、思ったほど目立たないからしばらくこれで使ってみる。


ZEN CAN Signature 6XX(その3)

2022-09-19 04:44:44 | オーディオ

○ゼンハイザーHD595で聴いてみる

そういえば、最近あまり出番のないヘッドフォンがゼンハイザーだな。

HD650と世代が近く、音の傾向も比較的似ていると思われるHD595。

装着感はいまだに最高である。

ケーブルが長いこともあり、最近は専ら映像作品視聴用になっている。

久しぶりに聴いてみるか。

 

ADI-2 DACにつないで聴いてみると、優しい音である。

開放型は音抜けがいい。

もちろんレンジ感、解像感ではATH-A2000Zには及ばないが、古い音源などソース自体がそれほど高音質出ない場合は、そのあたりはあまり気にならず、中域中心の音はボーカルものによく合う。

音色は若干暗めだが、以前の環境より上流を固めてあるので、音色の暗さは以前ほど感じない。

 

さて、ZEN CAN Signature 6XXで聴いてみる。

すると、これがいいんです。

HD595のネガティブな部分をうまく隠して、音楽が気持ちよく聴ける。

HD6XX用のEQを適用すると、これは違いが分かる。

HD6XX用のEQを適用した方がいい。

ソースのあらを絶妙に押さえ込んで、美味しいところだけ引き出してくれるような感じ。

どちらかというとアキュレートな傾向が強いADI-2 DACに比べると、絶妙なリスニング用の音に仕上げてくれる。

 

特に歌ものがいい。

久しぶりに鬼束ちひろの歌を聴いた。

サードアルバム「Sugar High」の中で「声」「漂流の羽根」「砂の盾」という日本語タイトルの3曲が特に好きでよく聴いていた。

このアルバムは録音がよくない。

レンジ感が狭い、音に解像感がない、何より音色が暗い。

それを我慢しながら聴いていた。

ZEN CAN Signature 6XXとHD595で聴くとどうだろう、聴いていて気持ちいい。

録音のネガ、特に音色の暗さが抑えられて、心地いい部分の音だけが強調される印象がある。

 

ある程度ソースは限定されるが、HD595を使うならADI-2 DAC単体で聴くよりZEN CAN Signature 6XXを組み合わせた方がいいものがあるというのは、とてもうれしい発見だった。

歌ものを気楽に聴くのにHD595の出番が増えそうだ。

 

音には関係ないが、ZEN CAN Signature 6XXは使っていると相当熱を持つ。

ADI-2 DACの発熱量も相当だが、それ以上なのは間違いない。

いまは、ADI-2 DACの上にZEN CAN Signature 6XXを乗せて使っているが、放熱のことを考えるとちょっとこの状態で使うのがはばかられるほどだ。

 

iFiの製品はコンパクトなものが多く、全般的に発熱量が多い気がするが、Diretta Target PC2に使っているiPurifier DC2も触り続けられないほど発熱するので、目の前に熱を持つ機器ばかり増えて、夏場は気になる。

 

あとはプラグの抜き差しにどうしてもZEN CAN Signature 6XXの本体に触ることになるが、とにかく指紋が目立つ。

ADI-2 DACはここまでじゃないぞ。

ティッシュペーパーで拭いても落ちないので、メガネ拭きクロスでも置いておく必要があるかな。

 

○ヘッドフォンをどうするか?

これで準備は整った。

あとはバランス接続のできる新しいヘッドフォンを迎え入れるだけだ。

もちろん開放型希望なのでゼンハイザーのHD660S一択と思っていたのだが、ZEN CAN Signature 6XX+HD595の音を聞いてしまうと、気持ちがぐらつく。

ヘッドフォンを1つに絞るならHD660Sで決まりなのだが、ATH-A2000Zを併用するならば、

現代的な音色ではないかもしれないがリスニング専用、音楽を気持ちよく聴くためのヘッドフォンとしてHD6XXを選ぶというのも十分ありなのではないか。

HD650はいまも販売されているが、正規品となるとHD660Sより高額になるので選択肢から外れていたが、HD660Sより価格が抑えられていて中身はHD650と同じ(といわれている)HD6XXとなれば選択肢になりうる。

 

調べてみた。

HD650が現在でも販売されいてる日本国内ではHD6XXの正規品は販売されていないので、並行輸入品か海外のサイトからの直接購入ということになる。

Massdrop公式サイトの価格は219ドルだった。

昨今の円安の影響で直接購入の価格てなメリットは少なくなっている。

並行輸入品はどうかと思って調べると怪しげな転売品ばかりが見つかって、なかなか購入に踏み切れそうなところがない。

唯一並行輸入品を取り扱っているショップでまあまあの価格での販売があった。

まあ並行輸入品としてはこの価格差なら許容できるか。

 

しかし、HD6XXは中身はHD650と同じらしいが外装は異なる。

もちろん国内正規品ではないのでメーカーの保証は付かない。

さらにHD650と同様HD6XXにもバランスケーブルは付属しないので、別途購入が必要となる。

バランスケーブル代も含めるとHD6XXの並行輸入品とHD660Sの国内正規品との価格差はほとんどなくなる。

 

さて、どうしようか。しばらく悩んでみよう。