夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

古いPCをなんとかしようとして苦労した(その4)

2022-11-29 04:44:44 | PC

○ここにきてクローン作業がうまくいかない

ChromeOS Flexのインストールが失敗したので、もう一度HDDからSSDにクローンしようと思ったが、なぜかデュプリケーターを使って初めてエラーになってしまった。

3時間ほどで終了するはずのクローン作業が半日かかっても終わらない。

そのうちエラーランプが付いてクローン作業が止まってしまった。

HDDとSSD、どちらに問題があったのか。

PCにHDDを取り付けで起動させてみたが、起動自体に時間はかかるもののちゃんと起動する。

そうするとSSDの問題か。

ChromeOS Flexをインストールしたままの状態でクローンをしたのがよくなかったか。

確かにデュプリケーターのボタンを押せば直ぐ始まるクローン作業ななかなか始まらず、何回か試して始まったので、何かしらの問題があったのかもしれない。

 

とりあえずSSDをフォーマットしてPCに取り付け、再インストールディスクからWindowsをインストールした。

Windows Updateは主導で行い、何とか全て重要な更新を適用することができた。

ここでやめておけば良かったのだが、推奨される更新に表示されたIntelのドライバーの更新が気になり、この更新をしてしまったら、ブルースクリーンが解消せず、Windowsが起動しなくなってしまった。

 

どうしようもなくなったので再インストールメディアからWindowsの初期化を行ったが、今度はWindows Updateが失敗するようになった。

同じ手順を踏んでいるはずなのに、なぜこうも結果が変わってしまうのか。

 

どのみちWindows8.1のままスタンドアローンで使う予定なので、Windows Updateはできるところまででやめておくことにした。

BIOSの設定もセキュア・ブートをオフにしたままだったので、セキュア・ブートも含めて初期状態で、Windowsの初期化作業を進めることにした。

Windows Updateは2回目まででストップ。

NEC関係のアップデートは自動更新ソフトに任せて、そこに表示されない更新を行うのをやめた。

プリインストールソフトはウイルスバスター試用版を含めて削除せず、スタートアップで無効にするにとどめた。

ただし、すでにサポート期間が終了しているIEの代わりに、Edgeをインストールしておく。

 

考えてみるとWindows Updateを行うたびにブルースクリーンが表示されて、何らかの対処をしないとWindowsが起動しないというのは基本的にどこかがおかしくなっているのだろう。

 

○Windows8.1とChromeOS  Flexとのデュアルブート環境を構築

これでWindowsの作業は終了。

これだとスタンドアローンで使うしかないなと思っていたら、ふとChromeOS Flexのことを思い出した。

ChromeOS Flexのインストールには失敗したが、USBメモリーからの起動は問題なくできる。

それなら、ChromeOS FlexはUSBメモリーから起動、WindowsはSSDから起動するようにすれば、Windows10へのアップグレードでやろうとしていたインターネットの接続ができるようになるのではないか。

いちおうWindows環境を残したままでである。

試しに手持ちのUSB2.0のUSBメモリーで試したら、反応速度以外は何の問題もなかったので、USB3.0のUSBメモリーを購入してみた。

購入したのはバッファーローのRUF3-PS16G。

選んだ理由は、付けっぱなしで邪魔にならないよう極小サイズのもので一番安かったから。

 

結果としては、これがうまくいき、Windows8.1とChromeOS  Flexとのデュアルブート環境を構築することできた。

 

ブート順をUSBメモリー>SSDの順番にしてあるので、Windowsを起動したいときはUSBメモリーを抜けばいい。

以前ChromeOS Flexを試したときは有線でLANを接続していて、無線LANは試していなかったが、PC内蔵のWi-Fiアダプターでもインターネットに接続することができた。

おまけに以前は起動しなかったTEXTというテキストエディターも起動することができた。

 

○まとめ

このPCでやろうと思ったことが3つあった。

①SSDへの換装

②Windows10へのアップグレード

③ ②ができなった場合にChromeOS Flexのインストール

結果的には、①しかできなかったが、③についてはインストールではなくUSBメモリーからの起動という形で、当初予定していなかったWindowsとChromeOS Flexとの デュアルブート環境ができた。

Windows10へのアップグレード対象のPCではあったが、最新のアップグレードツールではなく、無償アップグレード期間中にWindows Update経由でアップグレードすれば、ちゃんとアップグレードすることができたのだろう。

 

WindowsとChromeOS Flexのデュアルブート環境ができたと思いきや、ChromeOS FlexをUSBメモリーから起動した後でWindowsが起動しなくなってしまった。

今まで効果のあった回復方法を試してみたが、Windowsが起動しない。

HDDからSSDに替えてからWinodwsが起動するものの、ブルースクリーンが頻繁に出て起動が安定しないので、SSDの換装は諦めた。

Windowsを初期化してもブルースクリーンが発生するので、BIOSとブートローダーあたりのところで不具合が出ているようだ。

BIOSのアップデート情報はないので、そのまま使うほかないが。

Windows上でインテルRSTをアップデートしても、BIOS上に表示されるインテルRSTのバージョンはそのままなのが気になるが、自分の知識では手の打ちようがない。

もとのHDDに戻してオーナーに返すことにした。

 

HDDでも一応WindowsとChromeOS Flexのデュアルブート環境にはなっているが、Windowsの起動が激重なので、Windows環境は諦めてChromeOS Flex専用で使うのがいいだろうか。

ただ、マザーボードが故障で30分すると電源が落ちてしまうので、PCを買い換えた方がいいのは間違いない。

 

電源が突然落ちるという症状がある中何とか作業を進めてきたが、何か1つうまくいくと、以前うまくいっていたことにまで何かしらの問題が発生して、成果に見合わない時間と労力がかかったというのが正直な感想である。

電源が突然落ちるという症状が分かった時点で、このPCの延命を諦めておけばよかったのだが、その不具合(かなり重症ではあるが)を除けば、リサイクルに出してしまうのがもったいないなと思ってしまったのがよくなかった。

 

換装用に買い足したSSDはどうしようか。


古いPCをなんとかしようとして苦労した(その3)

2022-11-28 04:44:44 | PC

○今さらWinodws10へのアップグレードを試みる

Windows8.1での継続使用は可能な状態になったが、Winodws10へのアップグレード対応モデルであるので、なんとかWindows10にアップグレードしてあと3年ネットワークに接続して使えるようにしたい。

マイクロソフトのサイトからWindows10へのアップデートツールをダウンロードし、アップデートを行った。

幸いPCの電源が落ちることもなく、インストール作業が終了し、最後の再起動、これでWindows10が起動できればOKのところまできたが、残念ながらブルースクリーン、最終段階で失敗して、もとのWinodws8.1に戻されてしまった。

エラーコードが表示されたのだが、これを控えておくのを忘れてしまった。

 

Winodws8.1に戻ったものの、Winodws10のアップグレードに失敗したPCは調子が悪く、有線でもネットワークエラーがでてネットワークにつながらなくなってしまったので、再インストールメディアからのPCの初期化をやり直すことにした。

 

今度は手順をしっかり確認して作業を実施。

しかし、Windows Update段階で問題が発生。

重要な更新プログラムが表示されなくなるまでWindows Updateを繰り返していたが、最後に表示された更新プログラムが144個、総データ量2.4GBになっていた。

これを一括して実行するとバックグラウンドでWindows Module Installer Workerを含めたWindows Update系のタスクがずっと走り続け、PCへの負荷が高いままPCの電源が落ちてしまう。

仕方がないので、Windows Updateの設定を変更して、自動更新を行わない設定にした上で、更新プログラムを小分けにして手動で更新することにした。

 

Windows Updateの設定を変えて自動更新を行わないようにしたら、これが効果てきめん。

Windows Module Installer Workerを含めたWindows Update系のタスクがバックグラウンドで起動しなくなり、CPUの使用率は起動してすぐに数パーセントになる。

この状態でWindows Updateを行うと最初のうちはうまくいっていたが、適用させる講師プログラムの順番が悪いのか、正常に終了しない更新プログラムが出てきた。

さらにWindows Firewallにエラーが出るようになってしまった。

簡単に修正が効くようなエラーではないようなので、回復ディスクから初期化からやり直す。

 

Windows Updateは手動で行うものの、サービスパック的な大きな更新プログラムを実行したて、その後に大量の更新内容が表示されたら、この更新は行わない状態でWinodows10へのアップグレードを行ってみた。

 

アップグレードにかなりの時間を要して、電源が落ちないかヒヤヒヤしたがなんとかアップデートは終了。

さて、リブートでWindows10が起動すればお慰み。

しかし、やはりエラーが出てWindows8.1に戻された。

エラーの内容はこれだった。

 Windows10をインストールできませんでした

 0xc1900101-0x20017

 BOOT操作中にエラーが発生したため、インストールはSAFE_OSフェーズで失敗しました

 

前のエラーの内容とは違うようだが、クリーンブート状態でアップグレードを行ったのでそのせいかもしれない。

 

さて、このエラーへの対策を調べてみて、BIOS/UEFIの「USBレガシーサポート」の機能の無効化を行ってみたが、結果は変わらず。

同じエラーコードが出て、起動できない。

電源が落ちる不具合でもなければ、もう少し突き詰めて対策を考えるのだが、この状態ではWindows10にアップグレードできたところで、不具合があることには変わりないからWindows10にアップグレードは諦めることにした。

アップグレードがうまくいかない原因は、Windows Updateでのアップグレードではなく最新版のアップグレードツールを使っているところにあるような気はする。

もう少し古いバージョンのアップグレードツールなら結果は変わるかもしれないが、そこまでしてアップグレードにこだわる必要もない。

 

○クローンSSDでのWindows起動あっさり成功

これでおしまいにしようと思ったが、そういえばクローンSSDを試していなかったことに気づいた。

最後にSSDのクローンを試してみるか。

デュプリケーターでHDDのSSDクローンを作成し、PCに取り付けで起動させると、ブルースクリーンが表示されたが、再起動をかけるとあっさりWindowsが起動し、デスクトップが表示された。

ああ、CrucialのSSDでのあの苦労は何だったのか。

もとのHDDの状態で、ある程度Windows Updateを行っていたので、残りの更新をかけてみると何とか全ての更新作業が終わって、Windows8.1としては「最新」の状態となった。

文書作成ソフトも使えるようなので、この状態のままスタンドアローンで使えばいい。

 

○ChromeOS Flexのインストール失敗

ここでやめておけばよかったが、以前から気になっていたChromeOS Flexのインストールをやってみたくなり、実行してみた。

USBメモリーからの起動はうまくいったものの、SSDにインストールしようとすると失敗してしまう。

それではということで、SSDをフォーマットした状態でインストールしてみたら、インストール自体は終えることができ、一旦はChromeOS Flexを起動することができた。

ゲストでログインしたので、ブラウザのみしか使えなかったが、インターネットにも接続できる。

再起動をかけて、ログインをして使おうと思ったら、今度はOSが起動しない。

もう見飽きたNECロゴ画面から動かない。

BIOSとの相性なのだろうか。

まあ、ちゃんと使えるかどうか保証されているものではないので、ChromeOS Flexのインストールは諦めるしかない。


古いPCをなんとかしようとして苦労した(その2)

2022-11-27 04:44:44 | PC

○熱暴走対策

まずは、熱暴走対策。

電源が勝手に落ちるのは勘弁して欲しい。

まずは、ターボブーストをオフにして定格までしかクロックが上がらないようにした。

これでCPUの温度上昇はだいぶ抑えられたが、起動して30分ほどするとやはり電源が落ちる。

 

調べてみるといろいろ原因はあるようだが、古いPCなのでファンクーラー周りの汚れの可能性が大きいようだ。

バックパネルを開けて確認してみると、ホコリが詰まっているなんてことは全くなく、非常にきれいな状態。

CPUのグリスの状態もカピカピに乾いているということもなく、グリスにまだ粘性を感じられる。

ちょっと予想外だったが、とりあえずファンクーラーをエアブローして、準備しておいたグリスを塗り直した。

 

パソコンの冷却台も使ってみたが、あまり効果なし。

Windowsを起動せず、回復ディスクからコマンドプロンプトのみ起動している状態でも30分ぐらいすると電源が落ちてしまう。

クーラーのホコリが原因ではなかったので、他に原因があるとすればHDDかマザーボードの不良だろうか。

とにかくこの点はこれ以上手の打ちようがないので、作業を先に進める。

 

○SSD換装で詰む

HDDにエラーがあり、ボトルネックになっているので、SSDへの換装を試みた。

使うSSDは信頼性を考慮してCrucialのMX500。

(後から思えばこの選択がドツボにはまる原因だった)

デュプリケーターを使ってHDDのクローンSSDを作って、付け替えればいいだろうと安易に考えていたが、そう簡単にはいかなかった。

 

PCにクローンSSDを装着して電源を入れると、NECのロゴが出た状態から全く動かない。

ぐるぐるマークも出ず、SSDのアクセスランプがつきっぱなしになる。

そのまま放置すると20分ほど経って、画面がブルースクリーンにすらならず、モノクロ画面のメッセージが出た。

Windowsの起動に失敗したので、回復ディスクで修復をしろという内容だった。

一応日本語だったが、漢字の一部が文字化けして読めない。

 

ここから、クローンSSDが起動しない場合の対策を片端からやってみたがいずれも不発。

クローンの作り方が悪いのかと思い、デュプリケーターを使わずにSSD付属のクローンソフトAcronis True Imageを使って、このソフト推奨の方法でクローンの作成を試みたがこれもうまくいかない。

USBメモリーに作成したブータブルディスクからクローンソフトを起動し、USB接続したHDDから内蔵SSDへクローンしようとしたが、ソフトは起動するものの、内蔵SSDを認識しない。

手間取っていると、電源が落ちる。

 

デュプリケーターでクローンを改めて作り、ブート領域の修復もしてみたがやはりだめ。

HDDのブート領域のみバックアップしてクローンSSDに復元したときは、起動後の挙動が異なり、ブルースクリーンにはなり、ブート構成エラー0xc0000185が表示された。

そこからコンピューターの修復も行ったが改善せず。

 

回復ディスクからbcdeditを使ってUEFIエントリー修復もやってみた。

もとのHDDのUEFIエントリーとクローンSSDのUEFIエントリーを比較してみたが、特に違っているところはない。

Windowsブートローダーの状態はどうも正常のようだ。

 

もうクローンから起動するのを諦めて、回復ディスクからHDDを初期状態に戻すしかないなと思ったが、これもうまくいかない。

回復ディスクからもPC内蔵のSSDをうまく認識できていないようだ。

BIOS上ではSSDの型番も表示されるし、クローンの場合はちゃんと「Windows Boot Manager」も認識されているのに、なぜだめなのか。

完全に詰んでしまったの、SSDの換装は諦めかけたが、その後にネットで有力な情報を見つけた。

なんとCrucialのSSDとインテルRapid Storage Technologyとの相性問題というものである。

 【Crucial M500 及び M550、 MX100 シリーズ などのSSDへ換装する際の注意事項】

  ・Intel CPU第4世代以降ハスウェル Haswell / Haswell Refesh が載ったノートパソコンにおいて

  ・前もって元のHDDにて適切なチップセットドライバーとIntel RSTのバージョン12.8.x.x以上にして置いてからSSDへ換装する。

  ・価格.comでのIntel RSTのバージョン 成功例

   Windows7--Intel RST 12.8.0.1016

   Windows8.1-- Intel RST 12.9.0.1001

   Intel RST 12.7.x.xでは失敗して起動できなかった。

 

クリティカルヒット。

情報が2014年と古いので、示されているSSDが古いが、今悪戦苦闘しているSSDはMX500である。

ただ、インテルRSTは12.8.2.1000から12.9.3.1000にバージョンアップしてある。

NECのバージョンアップファイルが2014年にリリースされていたので、あらかじめ適用しておいた。

その後インテルRSTのバージョンアップファイルはリリースされていない。

そもそもこのバージョンアップファイルがリリースされた理由というのが、

「起動と回復」の設定を変更した場合に、電源投入時のNECロゴ画面でフリーズする

  場合がある。

というもの。

「起動と回復」って、Windowsブートローダーに関係しているはずだし、「電源投入時のNECロゴ画面でフリーズする」という症状は、まさに今の状況そのもの。

SSDが新しくて、現行バージョンのインテルRSTでは対応できていない可能性は十分にある。

 

片やCrucialのサポートを確認すると、SSD換装後に不具合がある場合は、メーカーのAHCIドライバー(ここではインテルRSTドライバー)を標準Microsoft SATAドライバーに変更しろという情報が出ている。

なんとこの相性問題は公式か。

安パイでCrucial製のSSDを選んだが、裏目に出たようだ。

これを試してもいいのだが、このPCの場合、インテルRSTがBIOSにも組み込まれているので、不具合が出る可能性が高い。

ドライバーの交換もバージョンアップもできず、やはり詰んだか。

 

○SSDを替えてみる

いや、SSDがCrucial製だから起こる相性問題なので、別のSSDにすればいいのではないか。

実際Crucial製のSSDでトラブっていたが、東芝製のSSDに替えたらあっさり起動したという事例もあった。

最後の悪あがき、SSDを交換してみる。

Crucial製のSSDは、最近ストレージ容量が不足気味のメインPCに外付けで使うことにする。

バックアップ用の外付けHDDドライブはあるのだが、電源が必要なのと音が気になってバックアップ時ににしか使っていなかったが、バスパワーのケースにSSDを入れれば、電源と音の問題も解消できる。

 

さて、Crucial以外のSSD選びだが、うまくいった事例にならって東芝製、もといKIOXIA製にしようと思ったが、容量が960GBと微妙に小さい。

クローンSSDを作成するのにデュプリケーターを使わざるを得ない状況で、コピー先のディスク容量が小さいとデュプリケーターのエラーが出てはじかれてしまう。

ダメ元なので容量が1000MBで一番安いSUNEASTの SE90025ST-01TBにしてみた。

 

結果、見事成功。

回復ディスクからのWindows8.1初期化後の再起動時にブートエラーが出たが、回復ディスクからスタートアップ修復をかけたら、あっさり起動することができた。

手間と時間を返してほしいが、SSDに換装できたのでよしとしよう。

 

SSD換装後は爆速というわけにはいかないが、PCの電源が落ちることが少なくなった。

SSDの方がHDDより消費電力が少ないと言うこともあるだろうが、ストレージのスピードが速くなったことで、起動後の様々な処理が早く済むようになり、結果としてPCの温度が上がりにくくなったのではないか。

 

HDDの時は、起動後10分ぐらいは使い物にならなかったが、SSD換装後は5分以内には起動後の処理は概ね終わる。

相変わらずWindows Module InstallerがPCに負荷をかけているが、高負荷状態の時間は短くなっている。


古いPCをなんとかしようとして苦労した(その1)

2022-11-26 04:44:44 | PC

知り合いからパソコンの調子が悪いからちょっと見てくれという依頼が来た。

その知り合いはパソコン関係には相当疎く、USBメモリーの使い方も分からないようだから、とりあえず一度現物を見てみることにした。

 

渡されたPCはNECのLaVie S LS550/NS。2013年秋冬モデルである。

OSはWindows7と聞いていたが、実際はWindows8.1。

CPU:Corei5の4200M

ストレージ:HDD1TB

メモリー:8GB

と9年前のPCとしてはそれほど悪くないスペックで、しかもタッチディスプレイ対応モデルだった。

 

電源は入ると言うことなので、とりあえず起動してみたが、まあ動作が重い。

HDDへのアクセスが全然止まらず、まともに動かない。

ネットワークに接続していないのに先がやられる。

LANポートがついていたので有線でネットワークにつないでみた。

ネットワークにはつながったが、PCの調子が悪いということでしばらく使っていなかったらしく、いろいろなオンラインアップデートが一斉に始まり、いつまでたってもHDDのアクセスランプが消えない。

タスクマネージャーをのぞいてみるとWindows Update関係のプログラムがバックグラウンドで動いているようだが、ディスクの使用率は100%のまま。

Windows Updateの画面をなんとか開き、更新プログラムのチェックのアイコンをクリックするところまではたどり着いたが、そこからのチェックがなかなか終わらない。

 

更新プログラムのチェックがようやく終わり更新作業に入ったが、これまたちっとも終わらないので放置していたら、突然PCの電源が落ちた。

スリープモードに入ったのかと思ったら、シャットダウンしている。

電源を入れ直すと、Windowsは起動したが、こんな経験は初めてだった。

ウィルスに感染していることも考えられたが、ともかくWindows Updateを終わらせないと安心して使えないので、「重要な更新」が表示されなくなるまでWindows Updateを続けた。

その途中でも何回か勝手に電源が落ちることを繰り返していたが、数時間かかってようやくWindows Updateが終わり、HDDの使用率も通常の状態になった。

 

その後、Windows Defenderでウィルスチェックを行っても、特に問題なし。

Crystal Disk InfoでHDDの状態をチェックすると、ディスクの健康状態は「注意」と表示された。

「代替処理保留中のセクタ数」の項目が黄色になっている。

HDDの使用率が100%状態でシャットダウンを繰り返していたら、HDDのダメージは大きいだろう。

 

さらにWindows Updateのオプションの更新をしているときに、タスクマネージャーでモニターをしていたら、Windows Modules Installer Workerというプログラムが大量にPCのスペックを消費しているのが分かった。

そのうちWindows Modules Installer WorkerのCPUの使用率が急激に上がり、CPU使用率が50%を超えたと思ったら、PCがシャットダウンした。

 

調べてみると、Windows Modules Installer Workerは、Windows Updateの後で、新しいプログラムをインストールした後に不要になったファイルやプログラムを、PCから削除するためのツールのようだ。

このWindows Modules Installer WorkerがPCに負荷をかけ、CPUの温度が上がり過ぎたことによるPC保護のための強制シャットダウン動作と思われる。

Windows Modules Installer Workerの暴走による不具合はそんなに珍しいことではないらしく、HDDへのアクセスが1日以上止まらなかったりすることがあるらしい。

 

CPUファンが壊れているわけではなく、CPUの使用率に伴って回転数も変化しているから、一応正常に動いてはいるようだ。

PCのオーナーによるとPCが頻繁にフリーズするようになり、まともに使えなくなったので放置していたとのこと。

これも熱暴走によるフリーズと思われるので、PCのクーリングが正常にできていない可能性はある。

 

さて、このPC、Windows8.1なので普通に使えるのは来年の1月まで。

買い換えという選択肢もあるが、非常きれいな状態で、使用感がほとんどないので、このままリサイクルに出してしまうのはちょっともったいないような気がする。

 

オーナーに確認したところ、

○インターネット端末としてはともかくワープロとして使いたい。

 インターネットはスマホで済ませてもよい。

○今まで使っていた文書作成ソフトを継続して使いたい。

○プリンターも接続して使いたい。

という希望だった。

 

要するに使い慣れたPC環境をあまり変えたくないということのようだ。

SSDへの換装は大前提として、Windows8.1のままスタンドアローンでワープロとして使うのはできないことではない。

ただ現在PCにインストールされている文書作成ソフトのバージョンが大変古く、Windows8.1 には対応していないので、このソフトを使い続けるのなら最新版を購入した方がいいだろう。

プリンターへの接続はWi-Fiで直接接続すればいいので、対応する機種を選べばいい。

しかし、やはりインターネットに接続できないのは、何をやるにも甚だ不便だ。

 

それを解消するには、Windows8.1をWindows10にアップグレードしてしまうという手がある。

これならWindows10のサポート期限である2025年10月まであと約3年使うことができる。

Windows10にアップグレードしてマシンのスペックが対応できるかという点だが、自分が職場で使っているノートPCはCPUがCorei3 6006U、ストレージHDD500GB、RAM8GB(もともと4GBしかなかったので自腹で増設した)という低スペックマシンでも何とかWindows10が動いているからインターネットと文書作成だけなら問題ないだろう。

職場のノートPCもストレージが完全にボトルネックになっており、これをSSDに替えれば相当快適に使えるようになるはず。

このPCのCPUはCorei5 4200Mだから、自分の職場PCよりは若干性能が高いので、熱対策さえしっかりすれば問題なく使えるようになる可能性が高い。

 

Windows8.1からWindows10への無償アップグレード期間はとうに過ぎているが、マイクロソフトのサイトからWindows10のアップグレードツールをダウンロードして使えば、今でもWindows10になるらしい。

ただ、いろいろトラブルもあるらしいが、失敗しても元のHDDをSSDにコピーし直せばWindows8.1環境に戻すことができるので試してみる価値はあるだろう。