夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

「BABYMETAL WORLD TOUR 2016 LEGEND - METAL RESISTANCE –RED NIGHT & BLACK NIGHT」参戦記~その7

2016-10-05 05:09:26 | ライブ
ライブから戻ったあと、この2日間のライブについて考えていた。
BABYMETALの3人と神バンドのパフォーマンスは最高だったと思います。
個人的には大満足以上、幸せすぎた。
でも、それは2日間とも参加できて、アルバム全曲聴きたいという願いが叶えられたから。
ステージからは遠かったものの、ステージ全体が見回せて、3人の姿をほとんど肉眼でとらえることができたから。
そして何よりも音響が比較的良い席で、SU-METALの声をよく聴くことができたから。
もしも、と考えてみる。
1日目だけしか参加できず、泡も紅月もNRNRもメギツネも聴けなかったとしたら。
音響がク●で、SU-METALの歌声がクリアに聴こえない席だったら。
想像しただけで絶望的な気持ちになった。もうこんなことは想像すらしたくない。

この東京ドームに期待していたものは人それぞれでしょう。
でも、ツアーファイナル、今年初の本格的なワンマンライブ、そして「RED NIGHT& BLACK NIGHT」と名付けられた特別な夜、期待が非常に大きかったのは皆さん一緒だったのではないでしょうか。
その期待が裏切られたのだから、不満というかショックが大きかったんですよね。
でも、コンサートを行う側も可能な限り来てくれるみんなに楽しんでもらえる努力はしていたと思うんです。
誰が好き好んで3連休明けの平日に追加公演を打つのでしょう。
「RED NIGHT& BLACK NIGHT」と名付けた特別な夜、最高の演出とパフォーマンスを見せたくていろいろ考えたけど、
全ての人を満足させることができなかった、そういうちょっと残念な結果に終わってしまいました。

そうだ、3rdアルバムが出たらまた全曲ライブをやろう。
1stと2ndで25曲、3rdが12曲とすると全部で37曲、2日で演ろうとすると1日17曲と18曲か。
横アリが15曲と16曲だったから、ちょっときついかな。曲数が多くてパフォーマンスが下がるなら、12、13曲×3日のほうがいいけどね。
今度は連休。休日休めない人がいるのは分かるけど、全部平日よりはいい。
今度は曲被りなしは事前にアナウンスして。全日通えば全曲聴けるけど、どの曲に当たるかはその日行ってのお楽しみ。
考えてみたら、これって捨て曲なし、全曲ライブでやる自信のあるBABYMETALだからできることじゃないか?
今まで1stの13曲+αのセットリストでずっとライブをやっていたから、ライブに行って聴きたい曲が聴けないということはあまりなかった。
だけど、それは当り前のことではなくて、聴きたい曲がライブで聴けるとは限らないことの方が当たり前。
2ndアルバムが出てようやく普通になっただけのこと。その点は聴く側はちゃんと理解しないとね。
そうなるとどうしても全日とも行きたくなる。それじゃ、割高でもいいからフェス見たいに通し券を作ってもらおう(でも、そうすると3日間通し券は5万円?)。
急に1日だけ行けなくなったりしたら困るから、キャンセル権を付けて。そもそもチケット取れそうにない?
そんときはアレだ、映画館でライブビューイングをやってもらおう。今度こそ本当のライブビューイング。
場所は横浜スタジアム?新国立競技場?やっぱり屋外はダメ。台風が来るか、季節外れの大雪が降ってライブが中止になるよ。
そうなるとやっぱり屋内か。東京ドームの一番の欠点って音響もあるけど、BABYMETALの場合ピットが作れないってことだと思うんです。
やっぱりBABYMETALはピットでサークル、モッシュしてなんぼでしょ。これがないと今一つ盛り上がらない。
ピットが作れる大箱となると、さいたまスーパーアリーナか? スタジアムモードにしてピットに詰め込めば40000人ぐらいなんとかなるっしょ。
ステージセットは、みんなが見やすいようにもうちょと考えてもらおう。でも赤黒の夜なら意地でもセンターステージにてほしい。
音響はなんとか音響屋さん頑張って。でっかい音鳴らして低音ブンブンいわせてこそロックだろ、メタルだろ。これがないとBABYMETALの音の魅力半減だよ。
季節は、出来れば寒い時期の方がいいんじゃないかな。暑い時期は演る側も見る側も辛そう。
来年度のカレンダー見たら秋以降に3連休が3回もある。優秀なプロデューサーのことだ、もう会場を押さえてるかもね。
3日間になったら赤、黒の次は何色になるのかな?

ごく近い未来のBABYMETALのライブを想像してみる。
初めて参加した自分が本当に楽しかったように、参加したみんながその夜の自分以上に楽しめるライブを。


あの夜からもうだいぶ時間が経った。
夢のような時間は瞬く間に過ぎたけど、まだふわふわとした多幸感の中にいる。
安直に使うのはちょっと憚られる言葉だが、今の感情を表すには一番しっくりくる。
あのライブの後、BABYMETAL のCDを聴いていない。映像作品も見ていない。
耳に残っているあの夜の音が、SU-METALの表情が、YUIMETALとMOAMETALの姿が薄まってしまうのが怖い。
あの日の夜の音と映像の記憶がはっきりしている限り、CDも映像も必要ない。
最高のBABYMETALは、まだ自分の中にある。

歳をとったせいか最近よく夢を見るようになった。
以前は朝までぐっすり眠っていたので、見た夢はほとんど覚えていなかった。
今は見た夢をよく覚えている。
とても現実的で、現実と区別のつかないような夢とは呼べない夢の記憶ばかり。
夢の中でも途切れない日常。朝の寝覚めはとてもよくない。
あの夜に過ごしたのは「夢のような」時間だったが、夢ではなく現実。
実際に見る夢など比べることができないほど多幸感にあふれた現実。
夢と現実の区別が曖昧になる。でも、そんなことはどうでもいい。
今感じている多幸感は、紛れもない本物だから。
このふわふわとした多幸感を繋ぎとめるために、今この記録を書いている。

くたびれたオジサンをこんなに幸せにしてくれたBABYMETALありがとう。
これから世界中のもっとたくさんの人をもっと幸せにしてください。
今度あなたたちに会えるのはいつになるのかな?(切実)

で、ドームの映像作品はいつごろになりそうですかね?
武道館と同じようにライブCD付き(もちろん全曲収録)でお願いしたいところですね。ハイレゾの配信も合わせてお願いしたい。
あの日の外音ならDSDがいいと思いますが、やはりメタルならPCMでしょうか。flacでもいいけどね。ただし、ハイレゾなら96kHz/24bit超のフォーマットでヨロシク!
映像の方も通常のブルーレイと言わず、Ultra HD Blu-rayで出してほしいもの。WOWOWも収録は4K以上ではやってるんでしょうから。
中年メイトの喰いつきはいいと思いますよ。それだと心おきなく4KテレビとUltra HD Blu-rayプレーヤーが買えるのにな。
現時点での最高画質、最高音質の規格で視聴するにふさわしいライブだったと思っています。
ともかくあの時のBABYMETALに会いたいDEATH!

「BABYMETAL WORLD TOUR 2016 LEGEND - METAL RESISTANCE –RED NIGHT & BLACK NIGHT」参戦記~その6

2016-10-04 04:19:56 | ライブ
[Black Night]

久しぶりのおねだり後、紙芝居が始まった。
初めて見る紙芝居。ディスプレイに雨が降っている。いよいよだ。
外は雨。しかも台風。2年半ぶりなのに出来過ぎだろ。
武道館の紙芝居は、赤が基調のちょっと沈鬱なものだった。
今日は違う。白が基調。ナレーションも「絶望」ではなく「光」にスポットが当たっている。最後には明るい虹が描かれる。
この紙芝居は、この日のこの歌を象徴するものだった。

08:NO RAIN, NO RAINBOW
センターステージから一番遠いバックスクリーン側の花道からSU-METALが現れた。
最初柱の陰で見えづらかったが、花道を歩きながら歌うSU-METALが見えてきた。
SU-METALの声が響く。ついさっきまであのすざまじい紅月を歌っていた人とは思えない。
歌に抑揚が出てきた。微妙な感情のひだが伝わる。以前のSU-METALの歌い方は一本調子のきらいがあった。この歌を歌い切るためには武道館の彼女はまだ若かった。

移動ステージの段を上がり、くるっと振り向いてサビを歌う。
SU-METALの澄んだ声が響き渡る。このときのSU-METALの声は真直ぐ飛んできて心を撃ち抜くのではなく、ぱあっと広がり会場中を満たしてゆく。
間奏のギターパートになった。武道館の時は映像でして見ていないが、ここに不満を持っていた。
音がスカスカなのだ。2ndに収録された音源はこの部分の音が厚くなり良い仕上がりになったと感じていた。今日はそのアレンジで演奏されていた。
この曲のアレンジを務めたLedaさんと大村さんのギターだ。
ディスプレイを見て驚いた。二人がツインギターのパートを背中合わせで弾いている。
紅月でそれをやらなかったのは、ここに取っておいたからか。
さらに、アウトロでは今度は向い合せで弾いている。
泣きのツインギターが本当に泣かせてくれる。

あの時と同じ黒い夜。あの時と同じ歌。歌い手も演奏者も同じ。
あの時、SU-METALは高い所から現れ、階段を降りて歌った。
この日、SU-METALは地上に現れ、花道を歌いながら歩き、そして天空へ昇っていった。
一番高い天空のステージから放たれるその歌声はこの広い空間を満たし、きらめく粒子となって地上に降り注いでいる。その粒子が全身を包み込んでゆく。

2年半の時を経て、この歌は「希望」の歌に生まれ変わった。

09:ド・キ・ド・キ☆モーニング
NRNRの次にドキモも持ってくるなんて、このセトリ組んだ人は鬼ですな。
でも、この大きすぎる振れ幅がBABYMETALの魅力でもあります。
今日のドキモは、これまでで一番高い場所で歌われたドキモになりました。
あんな高いところで、例の寝転がりパフォーマンス、何とも不思議な感じ。
リンリンリンと相の手も入り、再び盛り上がってきました。

10:メギツネ
ここでメギツネか!もう後は完全にお祭りですよ。
みんな「ソレソレ」歌いながら「ウシカモシカ(ヌーのことだったんですね。勉強になります。Fleaさん!)のように」踊り狂ってます。
盛り上がりすぎて、あんまりディスプレイ見てなかった。
SU-METALの煽りキター!「あゆれり?あゆれり、とーきょーどーーーーーーむ!!!」
そのあとはジャンプ(一応)禁止の東京ドーム仕様で、YUIMETALとMOAMETALが「ソイヤ!ソイヤ!」で煽ってくる。もう、わけ分かんねー。楽し過ぎる。

11:ヘドバンギャー!!
やっぱり次はヘドバンなのね。おじさん体力続くかしら?
ヘドバンのC&Rなげー。ちょっと声が小さくなると「もっともっと!」って煽られるし。
ディスプレイに目をやると、重音部のタオルを掲げて泣きながら土下座ヘドバンをする中年メイトの姿が映し出される。
すみません。ホントは笑うとこじゃないことは分かっていたんですけど、声を出して笑ってしまいました。
一番近い花道にYUIMETALが来たので、双眼鏡を上さんに渡す。
いろいろ忙しくて双眼鏡を見てる暇がない。
上さん双眼鏡でYUIMETALをガン見。YUIMETALは双眼鏡越しでもヤバいかわいらしさだと思う。きっと。
汗に濡れた伝説の黒髪を華麗に乱して、ヘドバン終了。

12:イジメ、ダメ、ゼッタイ
IDZの紙芝居が始まる。
あれ、これで最後? IDZだからオーラスだよね。
ちょっと戸惑った。今日は本当に12曲しかやらないつもりらしい。
コルセットが一斉に光り出す。今日は赤だ。
紙芝居も内容が変わっていたように思うが、この辺は記憶が定かでない。
2本の花道に現れたYUIMETALとMOAMETALがセンターステージに向かってかなり長い距離をダッシュ!炎は上がりまくりだ。
客席は赤く染まっている。光りっぱなしというわけではなく、曲に合わせて点滅したりもする。そんなコントロールもできるんですね。
隣で上さんがコルセットが光らないと騒いでる。コルセットを外して発光部を叩いたりしているが、それじゃ点かんだろ。
昨日の反省からか、今日のコルセットは渡された時には絶縁体はついていなかった。
おそらく昨日絶縁体を外してから使うのを知らず、コルセットが点かなかった人が多かったんだろう。
絶縁体を外し忘れたわけではないのに、結局赤く光ることはなかった上さんのコルセット。ピカすう、じゃなかったピカチュウをゲットして運を使い果たしたか。
仕方ないよとなだめたが、上さんはあきらめきれない様子でまだコルセットをいじっている。

会場はダメジャンプの嵐。スタンドは実際にはジャンプしてないですが、手の形は作って屈伸です。
相の手ってアイドルオタク臭くて嫌う人も多いですが、実際やってみると楽しいもんですね!「ポイ捨て禁止!」なんて大声で叫ぶ機会ないもんね。


曲終わった。「うぃあー?」が始まった。
全部の花道を3人が回る。
3人とも満面の笑み。達成感と満足感であふれている。
一番近くの花道が最後だったが、ディスプレイから目を花道に移した時は、すでに3人は花道の中ほどまで来ていました。
そのときYUIMETALがちょっと足を引きずっているように見えたので、どこかで足をくじいたのかなと思った。
そのあと花道の先端でSU-METALの「うぃあー?」に「べびーめたーる!」を全力で叫びましたよ。
いつもはSU-METALしか「うぃあー?」を言わないのに、SU-METALが持っていたマイクを隣にいたYUIMETALに向けた。
YUIMETALはちょっと恥ずかしそうに「ぅぃぁー?」
俺「べびーめたーーーーーーーる!!!」(激萌)
二日間通じて一番声出た。
このままだとオジサンただのドルヲタになっちゃうよ(もうすでになってる説)。

え? YUIMETALは足を引きずっていたんじゃなくて、その前に滑って転びそうになったんでSU-METALとMOAMETALにくっついてちょこちょこ滑らないように歩いていただけだって?
え? その前にSU-METALがすってんころりん転んだの?
どぉしてどぉして僕はせっかく見える位置にいたのに、ディスプレイの方を見ていたのだろう?(大痛恨)

何? そのあとSU-METALがMOAMETALに「もあも『うぃあー?』言う?」みたいなフリから自分で「うぃあー?」言っちゃって、MOAMETALが「おいおい!」って感じでSU-METALの肩ぽんぽん叩くみたいなくだりがあったんだって?
それも見てない。(絶句)
だ、大丈夫。SU-METALのすってんころりんはともかく、MOAMETALの「うぃあー?」が映像に収録されないなんてことないんだからね!(震え声)。
そんなことないですよね?ね?(誰に向かって言ってんだ)。

花道に神々が飛び出してきた。
この時だけ、バスドラムが結構腹にずんずん来る。
青山さんがツーバスを踏み続けているらしい。
一番近くの花道はLedaさんだ。ギターをかき鳴らしを続けている。
は? Ledaさん、花道に出てくるときにSU-METALが転んだ同じ所で転んだんですか?
・・・(無言)
俺ほんとどうかしてたわ。見えない位置の花道ならともかく、見える位置にいたのに。
大村さんのジミヘンパフォーマンス見て爆笑してる場合じゃなかったわ。
しかし、大村さん今日はほんとに出血大サービス。もともとサービス精神旺盛な人だけど、今日は特別。
最後は、ピンクちゃん(大村さん愛用のギターのニックネームです)ぶっ壊すかと思ってハラハラしたわ!

そんな神々のパフォーマンスを見ているうちに、天空ステージに3人が現れた
「ドラでかっ!!!」
SU-METALの身長の倍はあろうかという巨大な銅鑼が天空ステージに!
「バチの頭でか!!!」
SU-METALが持っているバチの頭が、小さいことで有名なSU-METALの頭ぐらいの大きさ。
まあ、ドラは本物じゃなくフェイクだったようですけど。いつものようにドラに「じるじゃん」って書いてなかったし、そもそも直径3メートルのドラなんてあるのかな?

いよいよ最後のドラ。
SU-METALがバチを振りかぶってドラに一撃。
と同時に特効火薬が爆発して大団円!
BABYMETALは武道館の時と同じく「SEE YOU!」を言うことなく、空に帰って行った。
結局2日とも「SEE YOU!」なかったな。

・・・いや、もういいですよ。
SU-METALがドラを鳴らす前、バチを振りかぶっているときに淡口ばりに(ここは東京読売巨人軍の本拠地です。)おしりをフリフリしていたとか、ドラの直前、MOAMETALがキツネサインを高く掲げてちゃんと最後までお仕事しようとしているのに、YUIMETALったら仕事忘れて、胸の前に手を組んでうっとりとした表情でコルセットが赤く光るのを見つめていたとか…
世の中には知らなくていいことってあるんですよ!
知ってるからって知らない人に教えればいいってもんじゃないんですよ!
どうか映像作品に必ず収録して下さい。よろしくお願いします。(ペコリ)

さあ、お楽しみはこれからだ。最後の告知。紙芝居が始まる。
「to be continued…」
「つづく」ってそれだけなの?何かうわーってビックリするような発表はないの?
10月にライブビューイングやりますって、ライブじゃないじゃん。しかも平日。
期待していた方が悪いのか、これには本当にガッカリ。
ここでレッチリ帯同ツアーを発表できたら、100点満点だったのに。
まあ、それはあくまで他の前座。ツアーファイナルで発表するような内容じゃないし、向こうの都合もあるでしょうから、東京ドーム前に発表となったと推測します。
9月という半端な時期だったので、単純に発表するネタがなかったんでしょう。
もう少したてば、来年の活動内容も発表できるでしょうからそれまで待つことにします。意外と3rdの発売は早いかもしれません。

赤く光らなかった上さんのコルセット。後で本人に聞いたところ、それまでずっと会場と一体感を感じていたのに、最後で肝心のコルセットが光らず、突然仲間外れにされたような疎外感を感じて悲しかったと。
ツアーファイナルと信じていた東京ドーム1日目、まさかの追加公演でセミファイナル化。2日目はどうしても都合がつかず1日目にしか参加できなかったのに、「全曲2日に分けてやるが被りなし」を当日に知らされ、結局聴きたかった曲が聴けなかった人。
センターステージの反対側で肉眼ではほとんど3人の姿が見れず、ただ巨大なディスプレイを見上げるしかなかった見切り席のような「アリーナ席」にいた人。
あの人たちも上さんと同じそんな気持ちを感じていたのかな。

ちょっとがっかりした気持ちを引きずったまま、今日は早々に席を立つ。
客出しのSEは今日もFDTD。やはりライブではやらなかった。
ドームの風圧に押し出された外は大雨。駅に近い出口だったのでスムーズに駅に向かうことができたが、やっぱりずぶ濡れ。今度は、傘じゃなくてブルータルなレインポンチョにしよう。

(ようやく次が最後)

「BABYMETAL WORLD TOUR 2016 LEGEND - METAL RESISTANCE –RED NIGHT & BLACK NIGHT」参戦記~その5

2016-10-02 11:46:56 | ライブ
[Black Night]

01:BABYMETAL DEATH
1曲目は分かっていた。1stの1曲目、オープニングのド定番「BABYMETAL DEATH」。
やっぱりデススタートは上がる!。
皆キツネサインを掲げながら、「オイ!オイ!」と叫んでいる。
天空ステージにスポットライトが当たり、白いフード姿が見えた。
ウェンブリーと同じパターンで白はダミーでしょ、騙されないもんねと、一番近くの花道の先端に目をやると、げ!十字架に磔にされたSU-METALが下から登場。
あの出っ張りは十字架だったのか。確かに横棒が引っかかるので、上に出しておくしかないよね。そういや花道は棺桶型だった。
磔をほどいて、3人が花道を進む。正面ステージで両腕をクロスさせるお決まりのポーズ。ルーティンの腕の動き。特効の火薬が爆発。これこそデススタートだ。
アリーナはもちろん、スタンドでも「Death! Death!」と叫びながらジャンプしてる人が多く、スタンドが揺れる。
衣装はやはり黒×赤だった。かなりはっきりした赤で黒っぽい舞台に映える。
SU-METALのスカートだけ横アリ風のダックテールだ。SU-METALの両肩に見える赤いふわふわは、武道館の黒い夜にはSU-METALの右肩にだけ乗っていた。
衣装にも武道館のオマージュが見受けられる。

ディスプレイ映ったSU-METALの表情がすさまじい。昨日以上に気合入りまくり。
「鬼気迫る」とか「鬼神のような」と表現されることが多いが(10代の女性なんですけどね)、この日はそれを通り越しもはや闘気がみえるような状態。
「ライブは戦いだ!」が信条のSU-METALにとってはもう当たり前の状態なのかもしれないが、ここまでの感じは映像の中では見た記憶がない。
SU-METALってスロースターターだと思うんです。ライブの初めのころより終りの頃の方がいい。
2DAYSなら2日目の方がいい。1日目の自分のパフォーマンスに納得がいっていないと次の日は余計に気合が入る。武道館の「3日目」もそうだった。
この東京ドーム2DAYSもきっとそうなんだろう。TOTDの件もあったので、この日もSU-METALにとっては「3日目」の東京ドームなのかもしれない。

興奮状態のまま曲が終わると、隣の若いメイトさんが叫んだ。
「もあ゛ぢあああああああーん!!!」
MOAMETAL推しらしい。
OK、おじさんそういうの嫌いじゃないぜ。もっとやれ。
この人曲の終りに必ず誰かの名前(ほとんどMOAMETALだったけど)を叫んでました。
それを聞いたYUIMETAL推しの上さんが調子に乗って「ゆいちゃあああーん!」と叫んだのには苦笑。

02:あわだまフィーバー
間髪入れずに泡が始まった。
この曲が好きだ。デスの後に泡なんて幸せすぎる。
周りに若い人が多く昨日に比べてノリがいい!
横アリでSU-METALが「しんぎん!」「いいね!」「もっと!」「うたって!」と煽るところがたまらなく好きだった。
今日やってくれないかなと思ってたら、やってくれた!
「あーいぇい!!!」歌った。歌ったった。アリーナはもちろんそこでジャンプ!
調子に乗ってスタンドじゃほとんどやってなかったあわだまダンスまでやったった。
この日は昨日よりもスピーカーの位置が近かったので、音量は大きいが耳栓をするまででもない。
昨日と同様、低音は混濁気味だが、それほど悪くない。SU-METALの声がはっきり聴こえるのは変わらず。ただ、煽りの部分になるとちょっと聞き取りづらい。
ポップでラウドでかわいらしくて、ちょっとだけ切ない曲。ライブで聴くとさらにわけわかんなくなるぐらい楽しい。

03:ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
泡の次はウキミ!完全にお祭りモード!
初めて聴いたときはそれほど印象に残らなかったこの曲、去年の幕張を映像を見てから大好きに。
いつか「うきうき★みっない!」と歌ってみたいと思ってたので、これまた歌ったー。
覚えようとしたわけでもないのに相の手もいつの間にか完璧です!
まだまだ続くよ「きんきらりいいいーん!!!」

04:META!メタ太郎
会場に響いてきたのはドラムと「META!」の掛け声。
きました、太郎。
センターステージをちょうど右90度、真横から見る位置だったので、中腰になって腕をまっすぐ前に伸ばし前後にちょこちょこ動くMOAMETALの姿が肉眼で何とか見える。
車の中でこの曲がかかると、間奏のところの「おーおーおーおおおーおーおー」というバックコーラスをずっと歌ってた。
なんでライブでみんな歌わないんだろうとずっと思ってた(白ミサとかでは歌ってたらしい)。
最初は周りでほとんど歌ってなかったが、構わず歌ってたら、段々一緒に歌う人が多くなってきて、そのうち会場全体で大合唱に。
そしたら来ました!SU-METALの「しんぎん!」
うれしかったね。たぶん初めてでしょ、ドームに響き渡るヴァイキングメタル。
メタ太郎が東京ドームでまた化けた。いや、本来の姿に近づいたというべきか。

05:Sis. Anger
怒りを歌うのはロック。ポップは怒りを歌わない。
お前の怒りを燃やせと紙芝居が煽る。
生で聴くSis. Angerは想像以上にデスメタル。CDと印象がまるで違う。
高速の振付が感情をさらに煽りたてる。
YUIMETALとMOAMETALのかわいらしい声に惑わされてはいけない。
怒りのはけ口としての音楽。BABYMETALはやっぱりメタルなんだな。

05.5:Mischiefs of Metal Gods
待ってました!神ソロ!
他の曲とは違う「ぅおおおおおー」という低い歓声が上がる。
ギターの神は大村&Ledaのコンビ。Black Nightだなー。
神々が出島に出てくる。今日はLedaさんが肉眼で見える位置。
LedaさんはStrandbergのヘッドレスギター(8弦?)を抱えている。
Ledaさん、客煽りは激しいがギター弾いているときはめちゃクールなイメージ。
Ledaさんらしい太めのトーンでの早弾き。いーもん見れた!
続いて大村さんの番。シャープなトーン。今日の大村さんは昨日にも増して気合いが違う!
最後はAPMA'sを彷彿とさせる両膝をついてのギタープレイ!
BOHさん結局出島で見られなかった。ちょっと残念。
演奏は相変わらず最高。くらっぷゆあはーんず!
個人的にいつもと一番違って感じたのは青山さん。静かに燃えている印象を受けた。

06:紅月-アカツキ-
雨の東京ドームに今夜月が昇る。

ようやくこの歌が聴ける。このために今日は来たようなもんだ。
イントロ前のSE曲は少し変わったのかな。いつものように青い光が会場を照らす。
そしてピアノのイントロが始まる。
SU-METALの澄んだ声が響き渡る。ギターに導かれてSU-METALの咆哮。
「アカツキだあああああー!」
会場の絶叫。久しぶりだな、この全身の血が沸騰するような感じ。
Amoreが飛翔なら、紅月は陶酔。陶酔というより耽溺と言った方がいいかもしれない。
SU-METALの表情がヤバい。完全に歌の世界に入り込んでいる。
彼女の中のモンスターは、ますます大きく育っているらしい。
見ているこちらもその世界に引きずり込まれる。
それに、大村&Ledaのツインギターだよ。たまんねえよ。
あれ、背中合わせにならないの? ここだけが唯一の不満。
この歌を生で聴いたら、きっと泣くだろうと思っていた。実際こみあげてくるものはあった。
でも、それはやっとこの曲を聴くことができたという感慨の感情だった。
それ以上は泣かなかった。泣けなかった。SU-METALが泣かせてくれなかった。
SU-METALの歌とその存在にただ圧倒され続けた。

この夜東京ドームに昇った月は、すさまじい紅い月だった。

07:おねだり大作戦
イントロが始まると驚きの歓声。だから、KOBAMETALが演るって言ったんだから演るんだよ。でも、もしかすると最後の「おねだり」。
初めて聴いたときはほんとに狂ってると思った。この曲調でおねだりされるんだよ。
久しぶりのおねだりにアリーナの興奮がすごい。
YUIMETAL&MOAMETAL「パパのお嫁さんになるだ」
客:「ぐぅおおおおおおおおおおおおー!」
「買って―買って―」のところで、スタンドなのにおじさんもジャンプしちゃったよ。
余りに興奮していたので幻を見たかもしれませんが、振付の一部がいつもと違っていたように見えたのは気のせいでしょうか?
YUIMETALが投げキッスをしたように見えたところがあったんですけど。ええ、きっと幻ですね。

(いま少しつづく。)

「BABYMETAL WORLD TOUR 2016 LEGEND - METAL RESISTANCE –RED NIGHT & BLACK NIGHT」参戦記~その4

2016-10-01 21:28:04 | ライブ
●9月20日(火)
次の日も雨。むしろ台風。チームBABYMETALには強力な雨女か雨男がいるらしい。
昨日濡れたジャケットと靴が完全には乾かなかった。
東京ドームTシャツは気に入ったものがあまりなく、1枚しか買わなかったので、今日は東京ドームTではないTシャツで出陣。

今日の予定は、聖地巡礼。まあツアーファイナルですから。
まずは阿佐ヶ谷に向かう。もちろん目的地は阿佐ヶ谷神明宮。
阿佐ヶ谷の駅を降りると相変わらず雨が降っているが、小雨という感じ。
駅から歩いてほんの数分のところにその神社はありました。

すでにベビメタTを着たメイトさんたちの姿があります。考えてっこと同じだな!
かなりの町中にあるにもかかわらず、結構敷地が広い。
静かな雰囲気で心が静まる。鳥居をくぐり、作法に従い水で手を清め口をすすいだ後、先に進むと、すぐ右手にお目当ての能楽堂はありました。

なかなか立派な能楽堂です。能楽堂ですから手前から奥に向けて床板が貼ってあります。
その正面前にちょこんと3人のサイン色紙が鎮座。

メイトさんは皆「ほっほー、これがその」的なホコホコ顔になっております。
奥にある前宮で参拝(本宮は入れない奥にある建物の模様)。
社務所では巫女さんがメイトを待ち構えています。
上さんは珍しいミサンガ型のお守りを購入。色はもちろん赤でしょう!

足首には巻かないで下さいという巫女さんの説明を受けたあと、おみくじを引いてみた。
自分は吉、上さんは小吉。普通がいいんだよ。
おみくじを結びつけたあと、奉納してある絵馬を見る。
進撃の巨人の痛絵馬に苦笑した後、メイトさんが奉納したと思われる絵馬を発見。
東京ドーム公演の成功と3人の安全を祈願していて、ホントこれだよなと感心。
1日目に何事もなかったので、2日目もこの調子でと。

阿佐ヶ谷を後にして、昼食のため新宿に向かう。
お目当ては、新宿西口にあるラーメン店。BOHさんおススメのお店です。
少々道に迷ったものの開店時間の10分前に店に到着。既に並んでいるサラリーマンの姿がありました。
開店すぐにカウンター席しかないお店はすぐにいっぱいに。人気のお店のようです。
しばらくすると、ラーメンが出てきました。シンプルな醤油ラーメン。だしは鳥ガラベースで、ちょっと煮干が入っているかなという感じ。
昨日はコッテコテの豚骨つけ麺を食べたので、あっさりして素朴な味はほっとします。
ただし、面の量がちょっと多いかも。隣の常連さんらしきお客は麺少なめをオーダーしてました。

おいしいラーメンを頂いたあとはそのまま東京ドームへ向かいます。
昨日はステッカー配りの時間が遅くなったので、今日は早めの開始。
さすがに平日とあって、メイトの姿もまばらな東京ドームの一番空いているゲート付近でステッカー配りを始めました。
今日の入場ゲートは20番です。追加公演となった20日は平日で休みを取らないと参加できないためかなり躊躇しました。
そうしているうちにThe One1次先行の期間が過ぎてしまい、その次のHP先行に申し込んで当選となりました。
通常のバックスクリーン側にステージがあれば20番ゲートは当たりのようですが、
センターステージということが分かっているので、今日は席位置はあまり期待できません。
躊躇せずに、The One1次先行に申し込んでおけばなーとちょっと後悔。

立ちっぱなしもきついので、休憩を取りながらステッカー配布。
上さんが飲み物を買ってこいというので、雨の中25ゲート近くにある自動販売機で飲み物を買おうとしたら、ドームの中から音が聞こえてくる。
音の聞こえる方に近づいていくと、結構はっきり聞こえる。この付近ダクト口がいくつかあるので、特に聞こえやすいようです。
リハーサルの最中のようですが、普通はドラムだけ、せいぜいベースと低い音しか聞こえないのですが、かすかに歌声が聞こえる。
曲に耳を澄ますと、分かりました。どうしても生で聴きたいあの曲です。
壁際で耳を澄ませて聞きていた中年メイトさんと目が合い、「紅月ですよね?」「そうですよね。」とぎこちない会話。
ちょっと得した気分で、飲み物抱えて戻りました。

開場1時間前までにはステッカー配布もほぼ完了。
今日は昨日の轍を踏まないよう、早めにゲート前で待機。
開場30分前ともなるとかなり人の数が増えてきましたが、昨日ほどではないです。
ただみんな雨を避け、庇の下に集まってきます。
開場30分前に整列開始の合図があり、そそくさと傘をさして雨の中へ。
台風の影響でかなり雨風とも激しくなりつつあります。
ほどなく列が前に進み、庇の下へ。
昨日は遅れた開場も、今日は予定時刻ぴったりに入場が始まりました。
昨日と同様クリスタルコルセットが配布されました。
色は昨日と同じ白ってことはないから、今日は赤かな?
発券された席の通路番号は5。かなり端っこじゃないですか。
中に入ってみると、ライトポールのかなり近く。AとBに分かれている上下のブロックは、ステージから遠いBでした。

まあ仕方ないな。同じ通路の列の差はあまり問題にならないものの、昨日ほぼ正面に見えた花道がかなり遠い。
その代わり天空ステージは見やすく、ライト側のスピーカータワーもかなり近い。近いと直接音が多くなるので音響は今日もいいのかな。
入場はスムーズにいったものの開演までの時間が相当ある。
まだ人もまばらな会場内をきょろきょろ見回す。
まず気がついたのは、花道の先端、せり上がりのあるあたりが膨らんで黒いシートがかけられている。
昨日は何もなかったから、今日はここから登場か。しかし、あの膨らみはなんだろう?
外野スタンドを見ているとレフト側の一番端の一角が空いている。確か昨日あそこにもお客が入っていたはず。
暗幕もかけられずそのままってことは、ここが当日売り出された見切れ席なのかな?席数は多く見積もっても300席くらいでしょうか。
見えない2階席は分かりませんが、見えるところは昨日とほぼ同じなので、今日も5万人ってことですね。
連休明けの平日ですよ?自分のように両日参戦という人も多いとはいえ、よく埋まったもんです。
上さんは暇つぶしにポケモンGOを始めましたw。そしたらなんと、東京ドームでピカすうならぬピカチュウGET!うちの上さん持ってるね。
有名なイギリス人メイトペア、エマ&ジェシカがいつものようにBABYMETALのコスプレをして目の前を通って、斜め前のライトポール際の席に座った。
日本のメイト仲間に席を取ってもらったのだろうか。
昨日はTheOne1次先行ということもあり周りにオッサンが多かったのですが、今日は若い人、家族連れが多い印象。
隣の20代くらいの男性メイトさんは、昨日はアリーナで今日は友達と一緒にスタンド観戦らしい。
開演時間間際になって前々列に現れたのは、制服姿の女子高生。学校帰りらしい。父親らしき男性が手招きして隣に座らせた。
上に着ていたセーターを脱ぎ、白シャツの上にベビメタTをレイヤーするかと思いきや、さすがにトイレで着替えてきてTシャツ姿になっておりました。
年の頃はBABYMETALの3人と変わらない。この年頃の子に今日のステージはどう映るんだろう。
昨日よりステージからは遠いものの、周りに活気があり楽しめそう。

今日は入場がスムーズだったようで、開演時間前にはすっかり席が埋まっている。
昨日もそうだったが、5万人が入った客席は壮観だ。
客電が落ち、紙芝居が始まった。奇声に近い声を発しながら全員起立。
KOBAMETALの紙芝居はほぼ同じ。ただ、昨日はなかった(はず。例のKOBAMETALのアナウンスに舞い上がってその後はよく覚えていない。)
例の決め台詞「首の準備は出来ているか?」があり、会場は盛り上がる。
準備はOK?今日も盛り上がっていくよ!
いよいよ夢の続きが始まる。
一言でいうと、この夜は祭りだった。
(なおつづく。)