夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

インシュレーター自作

2013-05-04 22:53:57 | オーディオ
インシュレーターの方ですが、こちらの方も構造は単純で、
6センチ角のパネコートの間にナノテックシステムズのサイドワインダーⅡという振動吸収ゴムを挟むだけです。
接着は両面テープで行います。


実はオリジナルの仕様は5センチ角なのですが、ちょうどよい幅の両面テープがなかったため、
作業効率を考えて6センチ角にしてあります。
サイドワインダーⅡとパネコートとの接着は0.05ミリ厚の両面テープで、
パネコート同士は0.6ミリ厚の両面テープで接着します。
サイドワインダーⅡの厚みが0.5ミリなので、
荷重がかかると両面テープがちょっとつぶれてサイドワインダーⅡとパネコートが接触する仕組みです。
パネコートのカットはお願いしてあったのですが、さすがに6センチ角のきざみとなると
カット数が多くなるので、とりあえず90センチ×6センチにしてもらってあります。
これをソーガイド・ミニというガイドつきののこぎりで6センチ幅に自分でカットします。
評判がよかったのでこののこぎりを買ってみましたが、とにかく切断面がきれい。
業務用のパネルソーよりもきれいに仕上がります。
こうして6センチ角のパネコートが84枚できました。
パネコートを切ってみたら、中の層に「ス」が入っていたいたものがあり、
それを除いたので80枚ほどになり、インシュレーターが40個作れるようになりました。
あとはひたすらサイドワインダーと両面テープを6センチに切ってパネコートに張り付ける作業です。
やはりボンドを使わない乾式の仕上げはいいですね。


さて、このインシュレーターの効果を試してみました。
入れた位置はスピーカースタンドとボードの間で、前側2点、後ろ側1点の三点支持にしました。
これは結構効果があったようで、少々ぼやけた印象もなくなり、床鳴りもさらに軽減されました。
次はアンプの下です。
最初は、アンプの脚の下に敷いてみてたのですが、これはほとんど効果なし。
それではということで、シャーシの下に直接かましてみることにしました。
入れる位置は、A-A9MK2にはトロイダルトランスが2つあるのでその下と、
それとバランスがとれるように後ろ側のもう1点で三点支持にしました。
これは効果あり。ダイレクトシャーシは効果があるとは聞いていましたが、
実感できるとうれしいものです。
ぐっと重心が下がり、いい意味で重量感が出てきました。
調子に乗って1階にあるAVアンプにもと思いましたが、
こちらはアンプの底面がかなりでこぼこしていたので、あきらめてアンプの脚の下に。
HDDレコーダーの方は大丈夫だったので、ダイレクトシャーシにしました。
こちらのほうの効果は、ほとんどありませんでした。
いろいろと使っていて気付いたのですが、インシュレーターの大きさを6センチ角としてしまったため、
上に載せる機器の重量が足りないとあまりインシュレーターの効果がないようです。
インシュレーターの構造上そうなってしまうのですが、
荷重がかかりやすいようにオリジナルの仕様のように5センチ角にしたほうが良かったかもしれません。
あとオーディオボードのほうもそうなのですが、
パネコートのウレタン塗装面がつるつるしすぎていて、滑りやすいのが難点です。
特にウレタン塗装面同士を接触させる使い方をするとかなり滑りやすいので、
地震の時は気をつけないといけないかもしれませんね。

結果としては、思いのほか材料費がかかった割には、効果が薄かったかなという気がしなくもありませんが、
仕上がりが割ときれいにできたので、まずまずといったところでしょうか。


オーディオボード自作

2013-05-03 21:45:37 | オーディオ
以前から考えたオーディオボードとインシュレーターの自作です。
といっても自分で考えたものではなく、オーディオ評論家福田雅光氏考案のパネコートを使用したものです。
パネコートとは、型枠用のコンパネですが仕上げがきれいになるように片面に黄色(灰色などもあるようですが)のウレタン塗装がしてあるものです。ホームセンターなどで入手できます。
このウレタン塗装の部分が音にはいいということです。


売っているパネコートは1800mm×900mm×12mmのサイズです。
この板取りをいろいろ考えたのですが、最終的には
オーディオボード大:450mm×400mm×4枚
オーディオボード中:300mm×250mm×4枚
オーディオボード小:250mm×190mm×4枚
インシュレーター::900mm×60mm×6枚
となりました。
オーディオボード1枚にパネコートを2枚使用しますので、大中小がそれぞれ2枚ずつできます。
インシュレーターは60mm角ですが、60mm角にカットをお願いするとカット代がかさんでしまうので、
60mm幅のカットをお願いして、あとは自分で刻むことにしました。
パネコートに合わせてMDFもカットをお願いしました。

オーディオボードの材料は、パネコートのほかにMDF、サンデーペット(PET素材のシート)、それに接着剤です。
作りとしては、
1層:パネコート12mm
2層:MDFボード15mm
3層:サンデーペット0.5mm
4層:パネコート12mm
という形にしました。全体で約40mmの厚さになります。
接着剤ですが、福田氏の仕様ではエポキシ系の接着剤を使っているようですが、
このボードを自作された他の方の仕様を参考にして
、パワーエース速乾アクリアというプラスティックも接着できる木工ボンドを使用しました。

作成自体は簡単で、ボードを接着剤でくっつけるだけです。
パテ用のプラこてをつかってボンドを塗っていったのですが、塗る面積が広いため結構時間がかかりました。
問題はサンデーペットの部分で、もちろんボンドを吸わないので張り合わせるときに上から力をかけると、
ぬるっと滑ってしまうのです。
なるべく側面がそろうようにして、重しをかけて乾燥しました。
しかし、中と小の接着はうまくいったのですが、重しが足りなかったのか、
大はサンデーペットの接着がいまいちうまくいきませんでした。
もっと重い物を重しに使うか、クランプでしっかり固定すればよかったですね。


さて、仕上げですが木口テープを使ってきれいに仕上げよう思ったのですが、
通常の木製の木口テープには幅40mmのものはなかったので、オレフィン素材のテープを使いました。
完成したオーディーボードは、なかなか重量もあり、叩いてもコツコツという感じで、ほとんど鳴きません。
GX100のエンクロージャーほどではありませんが。

さて、その用途ですが、大の1枚はアンプ用、もう1枚はそのうち購入予定のサブウーハー用です。
中2枚はスピーカースタンド用、小2枚は電源タップ用にしました。
実際使用してみると、あまり音の変化を感じられませんでした。
スピーカースタンド下に敷いたボードのは、床鳴りの軽減には役立ちましたが、
音の方は少々ぼやけた感じになったような印象です。
このボード単体での使用ではあまり音の面では効果がはっきりとは感じられないようです。