ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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マリーアントワネット

2007-04-08 13:18:02 | ドラマ・ワイドショー

 何年かぶりで帝劇に行って来ました

東京宝塚劇場には毎月足を運んでいる私ですが、帝劇とか四季の舞台からは

遠ざかっていますねーー

帝劇はチケット代が高いのと、四季は行くのが面倒な場所にあるので・・

でも、今回は元気を振り絞って(舞台を見に行くことも今の私にはすごく大変な

事なんですよねーー)行ってきました。

 

演目は「マリーアントワネット

遠藤周作原作の「マリーアントワネット」をミュージカル化し、涼風真世主演の

一大スペクタクルロマン・・・です

帝劇と言えばね・・・

大昔、中学1年の時だったかに蜷川さん演出の「ロミジュリ」を見て、

その劇場のあまりにも重厚な感じに足が震えた覚えがあります。

昔はご昼食の予約なんかもやってて、他の劇場とは格が違うって感じでした。

でも、今は「幻の豚まん」はおいているわ、サンドイッチ各種おいてあるわ、

お席で食べられます」と係員が大声で言っているわ、庶民的な劇場になりつつ

あるんですよね

 

お腹がすいたのでとりあえず「えびかつサンド」なるものを買って食べてみました。

おいしかったあ

私、かつサンドは苦手な方なんですけど、このえびかつサンドはこってりして

いないし、ぷりぷりのえびの食感が何ともいえずおいしいっ

(何しに劇場に行ってるんだか・・・)

 

さて 問題のミュージカルですが

傑作なのか?駄作なのか?わかりませんでした

ものすごく演出が凝っていてはっとさせられる作りにはなっているし、

音楽もとっても美しくて(印象に残る曲はあまりなかったけど)

歌っている人達の歌もとても上手

なのに・・・見終わってみれば何だか後味が悪くて、

感動しましたっ」とはとても言えない・・・んですよねーー

何故なのか・・・色々考えたんですけど、一番の理由はアントワネットの人生を

操っているカリオストロだの、水先案内人のボーマルシェだの、修道女アニエス

だの、やたら不必要な人物ばかりが出てきて、

主役である筈のアントワネットが光らないという点なのかなと。

 

なぜアントワネットは浪費したのか、なぜフェルゼンを愛したのか、

子供達に対してどう思っていたのか、フランス王妃と言う立場に関しては

何をどう考えていたのかがさっぱり出てこないで、表面的な人生を

綴るだけになってしまっていました。

庶民を苦しめる王妃アントワネットですが、その憎まれ方というのも、今一つ

はっきりせず、さらに革命を煽っているのが他ならない王族のオルレアン公で

お金を使って庶民を扇動していたとなると、一体この物語のどこに正義や

正当性があるのかわからない・・・という事になるんですよねーー

 

しかもっ ラストシーンではギロチンにかけられるアントワネットの

寝転んだ姿が延々と続くわけで (これはあまり見てて気持ちのいいもの

じゃないですわよ)

 

でも、このミュージカルは随分と評判がいいみたいで。

えびかつサンドを食べながら、帝劇の職員とお得意様のお話を聞いて

いたんですが、最近はあまり客足がよくなかったみたいですね。

みなさん、お付き合いで来て下さるというのばかりで」と嘆いていたんです。

でもこの「マリーアントワネット」に関しては、1幕が終わって出てきた

観客の顔をみると、みんな楽しそうでほっとしました・・とか、チケットの

売り上げも上々なのでよかったーーみたいなお話をしていたんです。

 

「劇場ってのも大変な商売なのね」とその時は思ったんですけど。

でも、このミュージカル・・そう何度も見たいと思わせるような代物では

ないと思うんですけど。

レ・ミゼラブル」や「エリザベート」だったら何度見てもいいかなと思いますけど。

(でも「レ・ミゼ」の場合、役者が問題なのよっちゃんと適材適所に

配置して欲しいわっ。「エリザ」は一路真輝が出来ないので、新しいエリザ

発掘かな)

 

主役の涼風さん、とても美しくかっこよかったけど、ドレスさばきがイマイチに

見えたのは私だけか?

なんせ、宝塚随一のドレスさばきを誇る花總まりを何年も見てきた目には

涼風さんの立ち居振る舞いにあまり優雅さを感じなかったんですけどね。

彼女は洋物よりも着物の方が似合うんじゃないかしら?

 

ということで、また暫く帝劇からは遠ざかってしまいそうな雰囲気。

貴重な一日でした。

 

コメント (4)
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