ふぶきの部屋

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ありがとう、オカン

2008-10-08 09:56:02 | ドラマ・ワイドショー

 またジャニーズか・・・と、思って見てしまいました。

 

 ありがとう、オカン 

 

 大阪の下町で町工場をやりながら何十人もの里子を育てている

  西田家。その家から2人の少年が巣立ち、アツシという少年があらたに入る。

 虎太郎・・・行方不明だった母親が現れて金の無心。工場から金を

  盗んでしまい、さらに母親の所にいた男に殴られて怪我をする。

 幸也・・・ミュージシャン志望だったがオカンに理解されずいじける。

  卒業後はレストランで働くも喧嘩してやめ、恋人と同棲。子供が出来る。

 アツシ・・・父親が目の前で刺される事件に出会い、里子として

  西田家に。最初はめちゃくちゃやってたが次第にいい子になる。

 

 正直、あまりに理想的な描かれ方をしていたので、現実の里親と

  里子はこんな関係ではないのではないか・・・と疑ってみてしまいました。

  町工場を経営し広い家と敷地があって成立する「里親家庭」という

  印象が出来、普通の家庭ではなれないものなのかな・・・と。

 

 児童相談所に「西田家にばかり里子を預けてずるい」と訴える

  おばちゃんが登場しますが、そんな事ってあるんでしょうか?

  実際、里子を何人も引き取るなんて出来ないでしょうし、あれじゃ里親

  家庭というより、「グループホーム」みたいですよね。

 虎太郎と幸也の描き方も見事に対照的でしかもベタすぎ

  「オカン」に対する感情がワンパターンだなあと思います。ゆえに泣けません

  でしたーー

 

 関西ジャニーズの渋谷すばる君。なかなかイケメンでギターも上手で

  お歌も上手。今後、色々ドラマに出てくれるといいなあ。

  村上信互君の方はまだまだニキビ面の子供っぽい感じですが、脇役

  路線で頑張ってほしいです。

 

 大竹しのぶさんは見事です。全く欠点なんかございません。それだけに

  脚本の軽さが残念でたまりません。

  特に結末・・・不況で町工場を売りに出し「里親」を止めてしまうくだりね。

  せっかく引き取った子をまた施設に帰す・・なんてそんなこと、簡単には

  してほしくないです。里親には実の親のような権限は与えられていません。

  という事は責任がないからあっさりやめり事もできるって事でしょうか?

 

 「血の繋がりがないから」里親は実の子のように育てるわけには

  いかず、18になったら家を出さないといけないとか、虎太郎が実の母の

  為に盗みをしていた事を知ったオカンがやたら理解を示す事とか、

  どうにも納得できないシーンもありました

  「血が繋がってない」からこそ、お互いを独占したい気持ちがあるだろうし、

  葛藤もあるんじゃないのかなあ。虎太郎のようにオカンをべた褒めしても

  何だかむなしく見えました。

 

 ドラマのエンディングにあったように、現在児童養護施設にいる

子供は人。そのうち里親家庭に引き取られるのは5%

政府はこれを15%に上げようとしています。

(どういう方法でそうするのかはわかりませんが)

正直、養護施設は100人くらいおしこまれて満杯状態

職員の目もなかなか行き届かないんだそうです。

(万年合宿状態

しかも「虐待」等で心に傷を持っている子供や発達障害の子供もいて

ケアが難しいっていうか

一昔前の「親のいない子供」という定義は崩れ、今は「実の親は生きて

いるんだけど養育不可能」な子供が多くて、尚更難しいらしいです。

 

 一方、アメリカでは80%以上が里親に引き取られ、施設に入れられる

のはほんの一部らしいです。

日本とアメリカのこの違いは一体なんなんでしょうね。

 里親になるには地方自治体に申請をして、審査され登録します。

また収入や家庭状況もかなり厳しくチェックされます。

一口に「里親」といってもさまざまなパターンがあります。

 専門里親

(たとえば虐待等でひどく傷ついた子供をひきとる。受講する必要がある)

 一時的な里親

(実の親の入院等で1年以内のみに引き取る里親)

 養子縁組を希望する里親

 

 他にも夏休みとか冬休みの長期休暇期間だけ引き取るとか、

  週末だけ引き取るとか、色々方法はあるみたいですし、里親として

  グループホームを作ったりする事も可能のようですね。

 

 里親になると国からお金が出るようですがほんの微々たるもので、

  結果的には里親の善意に頼っている状態らしいです。

  また里親は子供が18になったら養育を終了させます。実の親の権限の

  方がまだ強い実態もありますね

 私もヨンジュナが生まれていなかったら里親になってもいいなーと

  思ったんですが、今はとりあえずヨンジュナで手一杯。上の二人が

  独立し、ヨンジュナに手がかからなくなったら考えようかと思っています。

  生まれたての赤ちゃんだったら海外の里親に引き取られ、幸せに

  暮らすという事も考えられますが、ある程度大きくなった子供は心のケア

  が非常に難しいのではないかと思いますし、日本ではまだまだ

  「血は水より濃い」という考え方が強く、不妊治療を頑張っても

  「養子縁組」を考える人はまだまだ少数派なんだなあ・・・と思うと、ちょっと

  残念です。

  子供って産む事が大事なんじゃなくて育てる事が大事なんですよ

  たまたま生まれたお腹が違うと思って、実子のように大事には出来ない

  ものなのかなーーと・・・・

 

 国がもっと里親の普及に取り組みたいなら、やっぱり手当を多く

  出すとか、住宅の確保とか、色々やらないと無理ですよね。

  その点、アメリカなどでは髪や肌の色に関わらず「養子」にする家庭が

  あり、心の広さを感じたりするのですが。

 

 

 

コメント
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