ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

美しき生涯・ルナ・ロッサ 2

2011-07-17 14:47:07 | 宝塚コラム

 大空祐飛の芝居と美しさ

 

今回の舞台の見所というか全ては「大空祐飛」の魅力に限ってしまうという事では

ないかと・・・・そういう意味では今時の宝塚らしく、何でもかんでも「トップ頼り」なんだ

なあという感じです。

でも霧矢や柚希のように頼られて押し切られているというよりは、悠々と君臨している

ように見えるあたり、そこは学年が上だからそれだけ余裕がある?

舞台の最初から秀吉よりも派手な衣装でガンガン出てくるあたり・・とても三成の

身分では無理じゃないか?と思ってしまうんですが、そういう派手なコスチュームが

似合うこと。そして「男役の型」をきちんと踏襲しているという事です 

宝塚の歴史の中で受け継がれてきた「型」芝居は、時代劇では一層要求されることで

それがきちんとされて、さらに下級生が受け継いでいってくれればいいなあと。

大空の中に完成された美を見るのはとても嬉しいことです。しぐさの一つ一つに

男役としての誇りが見え隠れする・・ファンはそういうのが嬉しいんですよね

 

 余談

友人と話していた時に言われたこと。

茶々に全く共感できない。だって、秀吉の元に行く日に三成と××・・だよ。

よくその後で秀吉のところにいけたよね。私が彼女だったら嫌だなあ。

嫌悪感の方が強いもん」

そうそう・・あのシーンねーー 「今宵一夜」シーン。とはいえ、

その日の夜に秀吉の元に行くのに、いつどこで何時間・・・?と疑問が。

だってさあー茶々は身支度しないとダメなのよ。お風呂に入って白い着物に着替えて

髪をとかして・・・とても他の男性とエッチしている暇はないと思うんですが。

しかも、舞台設定上、鶴松もお拾君も三成の子という事よね?

男性不妊症の秀吉の為に、お茶茶は三成と通じて子供を産んだ?

でも、秀吉との×××も避けて通れないわけで 同時に二人の男性と?

茶々って一体

秀吉自身、100人からなる側室を持ちながら、子供を産んだのは茶々だけ。

その前はおねさんと結婚した頃に浮気して一度だけ男子を得るも、早世。

秀吉の姉も息子が一人?妹は子なし。弟も同様。という事は羽柴家は不妊の家系?

おねさんの姉妹も子供って・・いたかなあ。

どちらにしても、家康のような子福者とは違うという事ですね。

じゃあ、やっぱり茶々が産んだ子供は誰の子?という話ですが。

秀頼が秀吉の子ではないんじゃないか・・・と言う話は、彼らが生きていた時代から

言われていたようですね

じゃあ、父親は誰?三成じゃないんだなーーこれが。

大野治長という側近。確か茶々さんの乳母の息子?

最後まで付き添って死んだ筈です。

それが一番自然な話かも。

でも茶々自身も「浅井家の血を引いていないのではないか」との疑惑あり。

理由は次女の「お初」の名前。次女なのに何で「初」?

で、浮かび上がってきたのが信長とお市の近親相姦説

信長が市を助けることに拘ったのは、つまりそういうことだった・・・らしい。

徳川家光がお江の子ではないという話もありますよね。

家康と春日局の子という話が本当だとすると・・・戦国時代は血筋より名前かなあ。

おおらかといえばおおらかですが。

私も、三成とお茶茶の関係にはちょっと疑問。

忠義の為に茶々を差し出した三成。でも裏ではちゃっかり・・・って事になると

全然忠義じゃないものね

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美しき生涯・ルナ・ロッサ 1

2011-07-17 14:05:26 | 宝塚コラム

普段ですと劇場と家をドアーツードアなんですが、昨日はお友達とちょっと

そぞろ歩きして日本橋へ。にんべんの「だし」バーでおだし汁を飲みました

その店の目の前には金箔のお店が・・・色々欲しいものだらけでしたわーー

 

 美しき生涯 

お友達に言わせると「映像的」「違和感が募った」との事ですが・・個人的には中々

面白かったのでは?

 

 脚本について

今回の脚本は大石静。テレビ作家にして最近では「愛と青春の宝塚」とか

「プライド」とか・・超有名な脚本家です。

そして演出を担当するのは石田昌也。この二人がタッグを組むとどうなるか・・

その前に・・・パンフレットに書いてあったのですが、石田先生曰く

一ヶ月で初稿を脱稿します」

「1時間半の舞台だと歌が30分。舞台背景が60分で書けます」

「組替え等で配役が変わっても大丈夫です」

これらの条件を満たす事が出来る作家が外部にはいないので、座付き作家が

演出も兼ねているとの事です

そっかーー一ヶ月で脱稿・・だから座付作家の脚本はどれも稚拙で間違いが多いのか。

1時間半とはいえ1時間で台詞の起承転結をはかるという事は原稿用紙にして

100枚程度の脚本になりますね。

この100枚を書く時間が一ヶ月ですか?そりゃあ無理だわ。

 以前、国立劇場で松本幸四郎氏のトークを聞いたのですが、彼が江戸川乱歩を

やった時、脚本を書いたのは国立劇場で賞をとった経験のある方。

その方が書いた脚本を松本氏は8回も手直しさせたとの事。

でも、それって舞台では普通のことなんですね 正直、そこまで手直しした

脚本であっても・・評判がよかったとはいえないわけで

それを一ヶ月で初稿を脱稿し、次から次へと回りが固まって行ったら、書き直す事は

もはや不可能になってしまうのでは

無茶苦茶や・・・いい加減や・・・お遊びとしか思えへん・・・昔の宝塚やったらそれでも

ええかもしれへんけど・・(って、何でそこで関西弁?)

今は割りと再演が多いし、もう少し大元の脚本を見るチャンスはあるのでは?

脚本審議会を作って、一ヶ月で出来た脚本のダメだしを第三者が行う。そして次から

次へと手直ししていったらテンポよく脚本が出来上がるのでは?

きちんと出来上がったものを参考に衣装や音楽をつけるべきだよね。

さて、大石静氏が石田三成をヒーローに選んだのは「功名が辻」を書いたあたりから

歴女さん達に彼が人気だって話を聞いたからだそうです。

へーーそうなんだーー石田三成って人気者なのか。私はあまり好きじゃないけどね。

でも石田三成と茶々の間にどんな恋愛劇を作るのかしら?と思ったら、

なtるほどねーー出会いがあって、落城で命を救って、でも忠義の為に思い悩み・・

自分を拾ってくれた秀吉に対する忠義の気持ちと、お茶茶への愛情の狭間で

揺らいでいく男心を十分に堪能させて頂きました

設定に無理があるけど、その無理を自然な形で纏め上げた事はすごいと思います。

まあ、それが普通なんですよね。これが石田脚本だったり、谷脚本だったら・・・と

思うとぞぞっとしますが、外部の作家さんというのはこんなに纏め上げるのが上手

なんだなーーと感心。

そうだよねーーそれをヘマしちゃったらテレビ業界では大変な事に。

いい例が「お江」ですよ・・・・ 脚本家がヅカ作家並にめちゃくちゃやっちゃったから

視聴率は下がる一方。ドラマとしても評価は低い。

ヅカ作家にはそれでも未来はあるけど、テレビでコケたら先がないもんね

要するにとても現実社会にもまれて生きているからしっかりした脚本が書けたと

いう事になります。

往年のヅカファンを忍ばせるような場面もあり・・・例えば、「茶々を抱け」のシーンは

まるでオスカル様の告白のようで、さらに三成と茶々の「今宵一夜」にはちょっと笑い、

ラストの牢獄シーンはフェルゼンとアントワネット?いやーーでも、今なら三成君

逃げられるぞーーと思ったり。

さらに石田先生らしい「誠の群像」の鬼のシーンそっくりな場面や、紫陽花の踊りと

そっくりなシーンも。

石田先生は演出の中に「ジャニーズ・スタジオライフ・がっくんの眠狂四郎の雰囲気を

考慮したい」と言ってたようで、ゆえにロックシーンなんかも入れたんでしょうね。

 

ただ・・近江での三成と茶々の回りの「弁財天」達には違和感。だって、あれはどうみても

朝鮮系だよーー 多分衣装の色が日本人らしくないんですね。背景のもみじとも

合ってなかったし・・・・

芝居で感じたのですが(ショーでも思ったけど)鳳稀かなめの役は「後付」?

歴史上の人物ばかりの中で唐突に架空の人物が出てきて、考え方が三成と同じ。

でもそれじゃまずいので忍びの者にしておねの側近を監視する・・って。

正直、そんな事をして一体何の得になるのか?茶々を好きでも告白できず、顔にも

出さず・・損得勘定なしに茶々のことだけ考えている?

三成と行動がかぶる所がちょっと違和感 要するにいてもいなくてもいい役なので。

本来二番手は敵役かお友達役なんですけど、そのどちらでもないという処が微妙。

人事面での色々が透けて見えるような印象でした。

コメント (2)
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