夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

過ぎ去りし、定年後の私の4月2日の思いは・・♪

2009-04-02 09:54:09 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の5年生の身であるが、
いつものように日の出と共に起床し、
煎茶を淹れた後、新聞を読んだり、NHKのニュースを視聴し、
この間にも、主庭のテラスに下り立ち、樹木、草花を眺めながら、
煙草を喫ったりするのが、ほぼ定例のようになっている。

朝の6時過ぎ8度となり、快晴の中、ときおり北風が強く吹くので
さわやかな春麗(はるうらら)には程遠い、
と呟(つぶや)きながら、居間に退散し、
日中の買物、散策はどうしょうかしら、とぼんやりと考えたりしていた。

朝食後、私はこのサイトを開き、
定年退職後の4月の初めの頃は、私はどのような思いで過ごしていたのかしら、
と思い、読み返したのである・・。


私は民間会社を定年退職後、まもなくしてプログの世界を知り、
四つばかりのサイトに加入して、ほぼ毎日数通は綴ってきた。
定年退職後の年金生活の身過ぎ世過ぎの日常生活の中、
その日に感じたこと、思考したことを心の発露とし、綴っている。

投稿が出来なかった日は、ときおり国内旅行に行っているか、
左目が赤っぽくなり、眼科の医師から一日だけドクター・ストップとなったり、
そしてパソコンが壊れ、買い替えまでの5日間だけである。


私なりの4月2日のそれぞれの年の思いは、
読んだりし、あの時はこのような思いでいたのか、
と微苦笑させられたのである・・。


2005年4月2日に於いては、
【 私の死生観・・。 】
と題して、投稿していた。

【・・
ときたま家内とこんな話をする。
『70歳まで五体満足で生かしてくれれば良い。
・・後は、余禄だ』
と私は云ったりする。

60歳の今から、後の10年間をこの星の下で生を受け、
生きた証(証)を残し、心身ともに燃焼出来れば良いと考えている。


70歳を過ぎて、延命処置とか一切ほとこすな、と家内に言っている。
或いは、自己の精神が自分でコントロールできなくなった場合、
その前に自裁したい。

一番望ましいのは、急に容態が悪くなり、
病院で3日間位、入院した後に亡くなるのが理想と思える。

最近、公正証書で遺書を作成した。
子供のいない私どもは、残された家内の後生の生活を案じて、作成した。

葬儀に関しては、家族と親族で執り行ってほしい、と家内に言っている。
親戚、友人、かっての会社関係の人々は、喪中の葉書で通達すれば良い。
わざわざ、葬儀に来て頂くまで、ご足労をかける事は無い、と考えている。

墓地に関しては、以前、家内と別所温泉に滞在し、
散策した折、寺のはずれに墓地があった。

彼岸なかばであったのか、お花が数多くみられ、お線香がたなびいていた・・。

その外れに松林のゆったりした丘があり、ここに数多くの墓石が転がっていた。
人が訪ずれた形跡もなく、墓石に松葉が舞い降り、あたり一面に枯れた敷き松葉であった。
私は、この情景を好んだ。
土に還える、とはこの事だろう、と思案した。
この旅の最大な収穫であった。

この地方に無念ながら人のつてはなく、
まして納骨は新しい墓地で埋葬されるから、別に当たらなければならなかった。
たまたま、樹木葬なるものを知り、これだったら土に還える、と納得した。
北東北にこの寺と墓地があるという。

家内には、遠いけれど、温泉旅行か何かの機会に折、
気が向いたとき、お墓参りをしてくれれば良い。
数年に一回でも良いし、或いはそのままお墓参りなどしなくて、
ご自分の余生を楽しんだ方が良い、と家内には云ったりしている。


『貴方みたい・・独断と偏見の強い人は、
長生きするわよ』
と家内は私に云う。

『そうかなぁ・・』
と私は考えながら答えた。



2006年4月2日に於いては、短めの投稿を五つばかり投稿しているが、
この中のひとつとして、
【 図書館の想いで・・♪ 】
と題して、投稿していた。

【・・
私は図書館を利用する事は少ないが、
ときおり市内の分館から借りたりしている。

三年前の初夏の頃、分館に行って時であった。

隣接した処に竹林があり、孟宗竹が5、60本前後が微風を受けて、揺れていた・・。

私は郷土の歴史書、陶芸の豪華本、民家の歴史書の豪華本を観て、
数冊抜き取り、読者コーナーのテーブルに置いた。

ソファーに座り、郷土の歴史書を読み始めた・・。

江戸時代、明治、大正と読んでいるうちに、疲れを覚え、窓辺を観て、
孟宗竹の揺れを観ていた・・。

遠い人々の営(いとな)みを思い浮かべ、
あの頃の生活様式で・・と先人のご足労を考えたりした。
・・】



2007年4月2日に於いては、ふたつばかり投稿しているが、
この中のひとつとして、
【 あるひとつの総合雑誌・・♪ 】
と題して、投稿していた。

【・・
家内と10時過ぎに家を出た時は、春雨が止んでいた。

川沿いの遊歩道を歩いたが、週明けの月曜日の午前中であったので、人影も少なかった。
雨でしっとりした中、染井吉野の桜、山桜、白木蓮、辛夷の満開の花に見惚(みと)れたりした。

花見で人出の多い中より、こうしたゆっくりと満開の花を誉(ほ)めるられるのは、
贅沢なひとときと思ったりした。

家内の歯科医院で治療を受けるので、駅前で別れ、
私はコーヒー・ショップの『ドトール』で、
持参した塩野七生・著の『ローマ人の物語』第12巻(新潮文庫)を読んで待機していようと思った。

ここしばらく、このお方の『ローマ人の物語』をあと4巻手元にあるので、
本屋に寄っていなかった・・。

『ドトール』に入る前、何かしら雑誌はないかしら、
と思い立ち、本屋に入った。

総合・教養コーナーの陳列で、ひとつの雑誌が目に止まった。

表紙の左隅には、

《現地イタリア・インタビュー》
塩野七生
ローマ人、司馬遼太郎、そしてリーダーとは!

《ロング・インタビュー》
浅田次郎
型破りな父がのこした言葉

という特集記事であったので、私は両氏の愛読者のひとりとして、
購入することにした。

『ドトール』でコーヒーを飲みながら、この雑誌を改めて見た。
知的円熟世代のブィジュアル総合誌『文藝春秋』の5月臨時増刊号であり、
副題として《黄金の10年へ》と明示されていた。

最初、目次で記事のタイトルを眺めていたら、
団塊世代の人々が本年より定年退職をされるので、
この人達の祝砲として企画された増刊号と理解できた。

定年退職後の多くは、60歳代は体力は衰えても知力は充実した年代でもある。

私達夫婦が2年前に北海道の団体観光ツアーに参加した折、
私達より10歳前後ご年配のご夫婦より、
『私達・・旅行が好きなので・・
体力もあった60代の時は、海外にもあちらこちら行けたの・・
ご存知と思いますが、ゴールデン・イヤーズでしたよ・・』
と教えてくれ、私達夫婦に深く心に残ったりした。

その後、この雑誌の企画のセンスの良さを思考し、煙草に火を点(つ)けた。
・・】
             

昨年の2008年4月2日に於いては、ふたつばかり投稿しているが、
この中のひとつとして、
【 昼下りの夢のひとときは・・♪ 】
と題して、投稿していた。

【・・
私は年金生活の4年生の身であり、
起床は日の出と共に起きるのを殆ど実践しているが、
ここ1週間の昼下りは読書をした後、昼寝を1時間前後する習慣が戻っている。

現役のサラリーマン時代は、数多くの人と同様に、
睡眠時間を削り精勤していたので、
せめて退職後は好きな時間に昼寝ができたら、
と長年念願していたひとつである。

私は昼下りの2時前後、寝室に行き、
障子越しの明るい中、布団にもぐり、
私の最も好きな読書をはじめるのである・。

『こうして・・本を読めるなんて・・夢のような時間だよ・・』
と私は家内に云ったりしている。

そして、私は本を開き、1時間前後読みながら眠りに付く・・。

目覚めると、玄関庭の軒下で、
夕陽を受けた樹木の芽吹きを眺め、煙草を喫ったりている。

ときには、午後に小用などで、読書と昼寝がままならない時があると、
何となくリズム感がおかしいと感じ、微苦笑したりしている。


尚、大熊照雄・医学博士の言葉によれば、
夜間に6時間以上の睡眠時間が望ましいが、
やむえず不足した場合は、居眠りは15分、昼寝は1時間半で補(おぎな)うのも、
ひとつの健康維持、と名言されていたのを
思い浮かべたりしている。
・・】



そして、この日の夜も、
【 齢を重ねた私が、『Web環境』を学ぶ時・・♪ 】
と題して、投稿していた。

【・・
私が自宅にインターネットを導入したのは、
遅ればせながら定年退職の数ヶ月前であった。


私は1944年に1年間、コンピュータの専門学校でソフト学科を学んだ後、
企業に中途入社したのは25歳の時であった。

現場を一年配属された後、私は本社でコンピュータの専任者となり、
これ以降、20年近く情報部門に所属していたので、
ある程度コンピュータの先端ソフトなどを知っていた。

1990年前後に、私は他部門に異動する前までは、
IBMが開発したパソコンを広く技術公開をしたので、
数多くのパソコン・メーカーに共通のOSとして、
マイクロソフトがMS-DOSを発売し、パソコンの世界を一新させた。

これ以降、特にウィンドウズ95でインターネットが旋風したが、
私の情報部門の専門外であったので、素人なみの知識となった。


定年退職し、インターネットの検索、電子メールなどを盛んに利用していたが、
『ブログ』の世界を知り、私は衝撃を受けて、
『Web環境』を学びはじめた。

初心者用の専門解説書はもとより、梅田望夫・著の『ウェプ進化論』(ちくま新書)、
佐々木俊尚・著の『次世代ウェブ』(光文社新書)など6冊を読んだりしていた。


今の私は、年齢を重ねた63歳で年金生活の4年生の身であり、
現役時代と違い緊張感を失くし、少しボケた心情であるが、
只今読書中なのは、森 健・著の『グーグル・アマゾン化する社会』(光文社新書)を読んでいる。


http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334033699

私が本屋の店頭で少し立ち読みし、購入したのは、

【・・商品の多様化で利益を得るロングテールは、
その裏返しとして、ヘッドという一極集中を招くのではないか・・】

と著作者の言葉に促(うなが)されて、購読したのである。

読みはじめ、どうしてなの、と私は独り言を云いながら、ボケた頭を振り、
読んでいるのである。

そして、Webの世界はどこまで進むの、
と技量もなく体力を衰えた私は、深くため息をしながら、読んでいる。
・・】


このように投稿した文を読み返したりしたが、
果たして私なりに進歩はしているのか、と苦笑している・・。


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