夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

「ミニマリスト」の風潮の時代、時代遅れの老ボーイの私でも、微苦笑しながら、やがて憂(うれ)い・・。

2016-01-12 13:15:28 | ささやかな古稀からの思い
今朝、私はいつものように配達された読売新聞の朝刊を読んでいる中、
特集連載と思われる『ワカモノミクス 2016』を少し読んでいると、
昨今の若き世代の風潮に、微苦笑させられた・・。

《・・「ミニマリスト」はなるべく持ち物を減らし、モノに頼らず生活しようという考え方だ。
2010年前後に米国で流行し始め、日本でも昨年、「新語・流行語大賞」にノミネートされた。

モノにこだわりがなくなるので、物欲や掃除に煩わされることが少なくなる。
脱・物質主義がもたらす精神の余裕に、意義を見いだす人々が増えている。

その中心が若者だ。
立教大の有馬賢治教授(マーケティング論)は、
「不景気が当たり前のバブル後に、育ってきたためぜいたくをする考えが薄い。
『体験』で自分をアピールできるソーシャル・ネットワーキング・サービスが普及したこともあり、モノに執着しない」と分析する。・・》

このような若き世代の風潮を学び、時代遅れの老ボーイの私でも、微苦笑したりした。
やがて、こうした風潮が蔓延すると、日本の消費は益々冷え込んで、日本経済は衰退して、国力は劣化する、
と憂(うれ)いたりした。

こうした影響として、少なくとも私たち高齢者にも、社会保障基盤の年金は削減が加速され、医療、介護も劣化するので、
困るよなぁ・・と漠然と思い馳せたりした。
               

私は民間会社の中小業の多い音楽業界のあるレコード会社に35年近く奮戦し、
2004年(平成16年)の秋に定年退職した身である。

こうした中で、この間に幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えてきたが、
やがて最後の5年半はリストラ烈風の中、30年間奮戦してきた本社から放り出されて、出向となり、
つたない私なりに失墜感にさいなまわれたりした。

そして出向先は、各レコード会社がCD、DVDなどの音楽商品を委託している物流会社で、
不馴れな職場で、自分の敵は自分です、と自身を叱咤激励して奮闘し、やがて出向先で定年迎えることができたので、
敗残者のようなサラリーマン時代を過ごした。
        
このように私のつたないサラリーマン時代であり、もとより一流大学を卒業され、大企業、中央官庁などに
38年前後を邁進し栄達されたエリートとは、遥かに遠い存在である。

このように悪戦苦闘の多い中で、敗残者のような状況であったので、
せめて残された人生は、多少なりとも自在に過ごしたく、その直後から年金生活を始めた・・。
               

私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の老ボーイの71歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
そして雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

私たち夫婦は、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

そして世の中は、夫65歳以上、妻は60歳以上の夫婦のみの無職世帯は、
高齢夫婦無職世帯と称しているが、我が家も同じだよなぁ、と私は心の片隅にあるが、
私たち夫婦は息子、娘がいなく、もとより孫もいないので、実感が乏しいが本音である。


こうした中で、インターネットに関して、私が定年退職した2004年(平成16年)の秋を迎る前の夏に、
遅ればせながら我が家にインターネット回線を導入した。

これ以来、固定回線の光ファイバーの『フレッツ』を頼りに、
据え置き型のパソコン、予備機としてノートパソコンを設置して、今日に至っている。

ここ11年、据え置き型のパソコンに関しては、故障とか新製品に戸惑いながら、
三回ばかり買い改めたりしてきた。
               

こうした中で私は、ガラケーと称される携帯電話に興味がなく、今日まで至っているが、
6年前の頃から、私たち夫婦のどちらかが、ボケる前には携帯電話が必要と思ったりした。

過ぎし昨年の3月中旬、家内用に携帯電話の入門者に最適と思われる『らくらくホン』コースを一台ばかり買い求めた・・。
そして選択コースは毎月2200円の『かけ放題』とした。

『かけ放題』にした理由は、我が家は固定回線の光ファイバーの『ひかり電話』を愛用しているが、
家内が独り住まい家内の母宅に、毎晩夕食前のひととき30分前後電話をし、
健康の状況など尋ねたり、聞いたりしている。

こうした結果として、固定の廉(やす)いと思われる『ひかり電話』でも、
毎月利用料金として3000円前後となったりしてきた。

このような事情で、従来の『ひかり電話』をできる限りやめて、
これから携帯電話の『かけ放題』を活用すれば・・という思惑があり、
メールとか写真などを利用できず、単なる移動できる電話機として使用している。
          

このような状況であり、ましてスマホと省略されているスマートフォンも使えないのである。
そしてスマホは、ここ7年急速に普及して、2012年(平成24年)には世帯保有状況が40%となり、
最近は60%になった、と私は学んだりしてきた。

そして私は、フェイスブック、ツイッター、そしてモバイルパソコンにも無縁であり、
やむなくインターネットは固定回線の光ファイバーの『フレッツ』を頼りに、
せめてと思いながら据え置き型のパソコンとノートパソコンを利用している。

このように私は、無線のモバイル情報機器に遠い世界の出来事のような思いながら、
稀(まれ)な時代遅れの国民のひとりとなっている・・。
                          

或いは自動車の免許証に関しても、定年後まもない更新時に、無念ながら齢を重ね、判断力も鈍り、
何かと小心者の私は、自動車を運転して、人身事故でも起こしらと危惧し、断念してきたので、
自動車もない我が家となっている。

こうした中で私は、定年後の年金生活を始めて以来、平素の買物は自主的に専任者となった私は、
家内の依頼された品物を買い求めに、殆ど毎日スーパー、専門店に買い物に行ったりしている・・。

我が家は世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅の地域に住み、
最寄駅としては、京王線の場合は、『つつじが丘』、『仙川』の両駅は徒歩15分である。

或いは小田急線の場合は、『喜多見』、『狛江』の両駅は徒歩20分となり、
そして私が長年通勤で利用した『成城学園前』駅は徒歩30分となっているが、
何かしら京王線と小田急線にサンドイッチされたかのような辺鄙(へんぴ)な地域に住んでいる。

いずれも路線バスの利便性は良いが、年金生活を始めてから原則として散歩も兼ねて、
路線バスを利用することなく、ひたすら歩いたりして、季節のうつろいを享受している。
               

私の衣服に関しては、年金生活でも、だらしがないのはみっともないわ、と 家内の指示で、
程々良き品をデパートで買い求め、長らく外出着とした後、やがて普段着、最後は庭の手入れの制服としている。

そして靴、帽子、紳士バックも同様に買い求めてきたので、
ときおり私は、イギリス風の中高年の思考と同じかしらと思ったりしている。

日常の大半は、随筆、ノンフィクション、現代史、総合月刊雑誌などの読書が多く、
過ぎし東大日本震災後、晩年期に備えて大量に処分してきたが、今や3000冊ぐらいになってしまったが、
高校生以来、読書が好きで、相変わらず本屋に寄り、魅せられた本を購読している。

或いは居間にある映画棚から、やはり大量に処分してきたが、
ときおり保管してあるビデオテープ、DVDの300作品ぐらい作品を、居間のテレビを通して鑑賞したりしている。

ときには音楽棚から、CD、DVDの1000作品ぐらい作品を聴きたい曲を取りだして聴くこともある。

このような年金生活を過ごしているが、何かと身過ぎ世過ぎの日常であるので、
日々に感じたこと、思考したことなどあふれる思いを
心の発露の表現手段として、ブログの投稿文を綴ったりしている。
               

私たち夫婦の共通趣味のひとつは、国内旅行であり、幾たびか旅路を重ね、遊学しているが、
昨年より、家内は家内の母の介護で、国内旅行がままならず、
ときおり私たち夫婦は微苦笑している。

このように私たちは、程ほどの貯金を取り崩して年金生活をしているが、
何かと根がケチな私でも、関心のあることに散財しているが実態となっている。

そして散財をやめて、ひたすら貯金の残高にこだわり、
私は死後にあの本を買って読めばよかった、あのスポーツシャツを買い求めて着たかったなど、
と後悔することも多いと思われ、何事も程ほどにねぇ、と時代遅れの私は、微苦笑している。

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