いい本に出会いました。高島春雄著『動物渡来物語』(日本出版社刊・昭和22年3月発行)。著者の高島さんは、明治40年(1907)東京生まれ。昭和11年に東京文理科大学卒業後、同大講師をつとめ、後に山階鳥類研究所研究員、早稲田大学講師をつとめられました。動物学・博物学者。昭和37年5月31日(1962)、逝去。
『動物渡来物語』は昭和19年10月までに原稿を書き終えられていたのですが、戦争末期に動物の物語など出版が不可能です。結局22年の刊行になったのですが、本文を読むとどうも敗戦の年、昭和20年の暮れには脱稿しておられる。
この本を入手することはいまでは困難です。何人かの方に読んでいただきたく、今日から6回ほどの連載予定で、一部抜粋で転載させていただこうと思っています。なお文は、現代語にかえ、いくらか書きかえています。
このように紹介してきた『動物渡来物語』です。念のため、インターネットで古書を調べてみました。すると驚いたことに、2千円とか3千円くらいの安値でこの本がみつかるのです。紙事情の悪い戦後すぐ、不思議です。わたしが手に取ったのも、図書館のボロボロの1冊です。
調べてみて気づいたのですが、昭和30年に増補版が、学風書院から出版されていました。これは紙質もよく、内容も豊富です。興味ある方はWEB「日本の古本屋」で購入ください。増補版がおすすめです。
<2009年1月16日 阪神淡路大震災記念の前日>
『動物渡来物語』は昭和19年10月までに原稿を書き終えられていたのですが、戦争末期に動物の物語など出版が不可能です。結局22年の刊行になったのですが、本文を読むとどうも敗戦の年、昭和20年の暮れには脱稿しておられる。
この本を入手することはいまでは困難です。何人かの方に読んでいただきたく、今日から6回ほどの連載予定で、一部抜粋で転載させていただこうと思っています。なお文は、現代語にかえ、いくらか書きかえています。
このように紹介してきた『動物渡来物語』です。念のため、インターネットで古書を調べてみました。すると驚いたことに、2千円とか3千円くらいの安値でこの本がみつかるのです。紙事情の悪い戦後すぐ、不思議です。わたしが手に取ったのも、図書館のボロボロの1冊です。
調べてみて気づいたのですが、昭和30年に増補版が、学風書院から出版されていました。これは紙質もよく、内容も豊富です。興味ある方はWEB「日本の古本屋」で購入ください。増補版がおすすめです。
<2009年1月16日 阪神淡路大震災記念の前日>