ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

コンビニコーヒー

2013-11-23 | Weblog
 イオンのPB商品についてメーカー名表示のない不思議を書こうと思っていました。しかし近ごろ、意欲低下というべきか、こんなことをいつまでも続けて何の意味があるのかとか、疑問はてなの日々です。
日経新聞がコンビニコーヒーを報じました。前回でも紹介しましたが、今年ナンバーワン商品の記事を転載してお茶を濁します。

「コンビニコーヒー7億杯 今年度販売量 100円台で女性・シニアも支持 」日経新聞12月23日朝刊
コンビニエンスストアの「いれたてコーヒー」の市場が広がっている。セブン―イレブン・ジャパンなど大手5社の2013年度の合計販売量は7億杯を超える見通し。1杯100円台の手ごろな価格が受け、「コーヒーをコンビニで買う」消費者が急増。13年の国内コーヒー消費量も過去最高を更新する勢いだ。
 大手ではサークルKサンクスが12年8月までに全6300店にコーヒーマシンを導入。セブンイレブンが13年1月から、1杯100円の「セブンカフェ」を本格展開し、コンビニ利用が多い男性に加え、女性やシニアにも浸透した。
 セブンは5月に年間販売目標を4億5千万杯と当初計画から36%上方修正。年間3億杯とされる日本マクドナルドを上回る日本で最もコーヒーを売るチェーンに躍り出た。ローソン、ファミリーマート、ミニストップを加えた5社のいれたてコーヒー導入店は14年2月末で4万3千店と1年前の3倍に増える。
 国内の喫茶店はピークだった1981年の約15万店から半減。「カフェのない街ではコンビニが代わりに利用されている」(ローソンの玉塚元一最高執行責任者)。ローソンは15年春までにカツサンドなどを店内でつくる「まちかど厨房」を5千店に拡大。ファミマなども飲食コーナーの設置店を増やしている。
 全日本コーヒー協会(東京・中央)によると、1~9月の国内消費量は前年同期比4%増の33万4500トン。「コンビニコーヒーの貢献は大きい」(西野豊秀専務理事)。この伸びが続けば、年間では07年の43万8300トンを上回り、過去最高となる可能性が高い。……
<2013年11月23日>
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PBプライベートブランド商品

2013-11-13 | Weblog
 レストランなどのメニュー誤記・偽装事件はその後、全国いたるところであふれるほど発覚しました。しかしスーパーのイオンが販売した数千トンの偽装米。中国産などを国産米として弁当やおにぎりで販売したのですが、「週刊文春」が先月に一度報じただけで、その後どこのマスコミも口をつぐんでしまいました。残念です。この事件をやはり続けて追及したいと、しぶとく思っています。

 さて「日経トレンディ」12月号が年末恒例の「2013ヒット商品ベスト30」を発表しました。第1位は意外ですがコンビニコーヒー。実はわたしもファンです。車で遠出するときにはいつも100円のホットコーヒーをセブンイレブンで買います。セルフサービスで紙コップに満たしますが、フタをするので運転中に飲んでもこぼれません。PB「セブンカフェ」の今年の売上は4億杯を超えるそうです。「日本でいちばんコーヒーを売るのはセブンイレブン」。味もなかなかのものですが、それにしても全国に網羅した1万6千店のトータル販売力はすごい。
 トレンディのヒットランキングでは「半沢直樹」4位、「あまちゃん」7位。そして11位にはセブン&アイのPB商品「セブンゴールド 金の食パン」が登場しました。わたしも食べてみましたが、厚切り2枚で125円。NB(ナショナルブランド)より割高ですがおいしい。
 同誌では「セブン&アイは同商品に限らず、一貫してPBの品質を重視。その象徴が10年から開始したセブンゴールドだったが、金の食パンという大ヒット商品の誕生で、PBの概念は大きく変わった。自ら主導権を握りNBすら凌駕する商品を作り出す。『セブン強し』を強く印象づけた年だった」

 イオングループとセブン&アイのPB商品を見比べてみると、パッケージの表示方式がまったく異なります。イオンはほとんどの商品に製造者社名の表示がありません。
 ところがセブンはまずすべてのPB商品にメーカー名を明記しています。金の食パンの袋にはこのように記されています。

<セブン&アイ・ゴールド「金の食パン」>
この商品はセブン&アイグループとフジパン㈱の共同開発商品です。
販売者 フジパン株式会社 名古屋市~
お問い合わせ先 フジパン株式会社 お客様サービス係 フリーダイヤル0120~

別の商品もほぼ同様で<セブン&アイ・プレミアム「ポテトチップスうすしお味」>
製造者 株式会社湖池屋 東京都板橋区~
この商品はセブン&アイグループと株式会社湖池屋の共同開発商品です。
商品に不都合がございましたら、お手数ですが~袋ごと下記宛に着払いでお送りください。代品をお送りいたします。
お問い合わせ先  株式会社湖池屋お客様センター 住所板橋区~ フリーダイヤル0120~

 イオンの製造物責任者名も記されていない簡略表示にはあきれ返りますが、同社PB表示については次回ブログで紹介します。セブンイレブンの開発責任者の鎌田靖氏はこう語っておられる。
 「コンビニは、限られたスペースでPBとNBを扱う。そのため、これからは本当にPBをやらなければいけないカテゴリーは何かを精査していく。PBをやる必要がないカテゴリーはスパッとやめる。(市場規模を見ながら)価値訴求が受けるのはどの商品なのかを考えていく。12月にはこれまでPBを手がけていなかったキリンビバレッジと組み、セブンゴールドの紅茶を出す予定だが、こうした商品は14年も増える。もし(安いという)価格訴求だけのPBだったら、これほど賛同メーカーは増えなかっただろう」

 日経新聞電子版11月10日版では、イオンの姿勢はまったく異なる。スーパーは価格に敏感な主婦層に低価格のPB商品で応えなければ、来年4月の消費増税で大きなダメージを受けるとする。イオン副社長の森美樹氏は「PBが最大の増税対策だ」
 イオングループの売上高は国内小売業最高の6兆円。その内PB「トップバリュ」売上は今年度1兆円に達するという。同社では、PBは広告宣伝費がかからないため、NB品に比べて採算性は高いとし、「どれだけ低価格志向が進んでも利益を取れる体質を築く」
 セブン&アイグループと、イオングループ。小売業の双璧だが、PBに対する理念はまったく異なる。品質とお値打ちをメーカーとともに考えるセブン。規模と低価格で利益を追求するイオン、かも知れません。
<2013年11月13日>
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オーストラリア産和牛・ブラジル産大和肉鶏?!

2013-11-05 | Weblog
 ホテルレストランのメニュー誤表示からはじまった不正発覚は、とどまるところが知れません。これを機会に日本の食産業が、安全で偽りのない信頼関係を再構築することを願わざるを得ません。各社の行為は詐欺です。責任者は逮捕されてもおかしくないはずです。しかし食にかかわる皆さんの良心を、これからは信じます。
 ところでマスコミ報道が消え去ってしまった「中国等外国産国産米」事件がやはり気になります。国産米は外「国産」米などというのはシャレにもなりません。
 加藤百合子氏が説得力ある記事を書いておられたので引用します。イオンの偽装米事件はやはり追及すべきだと思っています。次回も食品問題を取り上げるつもりです。以下部分引用。

 最近、ある大手スーパーが「国産米使用」として販売した弁当やおにぎりに中国産米が混入していた事件が明るみに出ました。コメを卸していた業者が赤字になるのを恐れて産地を偽装したのが原因です。スーパーは被害者なのですが、流通のプロとして、果たして卸業者の不正をすぐに見抜くことはできなかったのでしょうか。
 まずスーパーが卸業者に「見える化データ」の提出を求めていたかがポイントになります。このデータが改ざんされていたら、見抜く難易度が高まりますが、それでも、炊きあがりのごはんを見て、一口食べてみれば、「あれ?これって今までと違う?」ぐらいの疑念は湧くはずです。疑念が出たら、現場に出向き調査をする。自分でデータを集めて分析するのが本当のプロだと思います。
 さらに、農作物の生産過程を正しく理解すれば分かるのですが、きちんとした国産米なら極端な安値はあり得ません。例えるなら、新車で300万円するところを、中古車で150万円で買えた。古いので100万円を切った、というところまではOK。でもそれが10万円以下だったら、怪しいと思うのが普通ですよね。コメも同じです。調達コストをどれだけ抑えるかがバイヤーの能力だとしても、卸業者が赤字を出しそうな極端な安値を提示してきたら、それは危険だと判断しなければプロ失格なのではないでしょうか。
○加藤百合子「その食べ物の表示、信じられますか?」日本経済新聞Web版 10月28日
<2013年11月5日>
コメント (2)
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