レストランのでたらめさには驚きます。阪急阪神ホテルグループの数十店舗で7月以降にメニュー表示がこっそり変更されているのですが、たとえばこんな風です。
自家菜園野菜→季節の野菜
上海式→上海風
津軽地鶏→津軽鶏
霧島ポーク→豚バラ肉
フレッシュジュース→ドリンク
芝エビ→(バナメイエビ)
車エビ→(ブラックタイガー)
沖縄産豚肉→(本土産)
鮮魚→(取り消し)
手作り→(取り消し)
手こね→(取り消し)
自家製→(取り消し)
小山農園→(取り消し)
信州→(取り消し)などなど
別件ですが最近、スーパーのイオンが「週刊文春」に抗議しました。四日市の米穀販売会社「三瀧商事」のコメ偽装事件について、イオンが関与かという記事が事実でないという反論です。
文春記事タイトルは<『中国猛毒米』偽装 イオンの大罪を暴く>。 中国産米などを国産と偽装して三重県内の卸業者三瀧商事のコメを使った弁当やおにぎりを、 イオンが2府21県のグループ店舗で販売し、検査態勢が機能せず偽装を見抜けなかった--などとしている。 また三瀧商事と、弁当とおにぎりを製造した惣菜会社のフジパンが安価なコメを使ったのは、イオンの値下げ圧力が強かったためではないかとしている。イオンが要求する価格では利益が出ないために、国産と偽って安い外米を使用したのであろうと記している。
イオンは自社のホームページで「あたかも人体に有害な食品を安全な商品と偽って 販売していたかのような誤解を読者に与える。内容についても事実と 異なる記述が多く含まれており、断固たる措置をとる」などと抗議している。そしてイオンは直営の未来屋書店全店での「週刊文春」同号の発売を中止した。なお三瀧商事が偽装販売したコメの量は、4千トンを超える。
阪急阪神と三瀧・フジパン・イオン、ふたつの異なる事件には、同じ企業論理が底流にあるのではないでしょうか。要は「安く仕入れて高く売る」という商売の鉄則です。
メーカーは付加価値を高め、小売サービス業は高級感や高品質を打ち出します。根っこにあるのは顧客との信頼関係でしょうが、売上がたいして伸びない中、利益至上主義に走ると下請けを搾取し、下請けは品質を落とします。一度この偽装のワナにはまると暴利に笑いが止まらず、もう泥沼から抜け出せない。不正が常態化すると、露見を恐れて隠ぺいにひた走る。そのような非社会的行為であったのではないでしょうか。
それとマスコミの体質です。阪神阪急やイオングループは大広告主。新聞はこの事件を継続して追うことができるでしょうか? また一方の週刊誌ですが、書店が置かないと決めれば大ダメージを受けます。文春を売らないと決めた未来屋書店は本屋業界第6位で、全国に二百店以上を展開する。イオングループにはほかにマックスバリュー、ダイエーやコンビニ・ミニストップの雑誌コーナーもあります。また阪急電鉄は今年の3月まで、書店チェーン「ブックファースト」を傘下に置いていました。阪神と阪急、電鉄売店の雑誌コーナーもあります。
ふたつの企業グループの事件は、マスコミとの手打ちで幕を引くのではないか。残念な気がしてなりません。
<2013年10月28日>
自家菜園野菜→季節の野菜
上海式→上海風
津軽地鶏→津軽鶏
霧島ポーク→豚バラ肉
フレッシュジュース→ドリンク
芝エビ→(バナメイエビ)
車エビ→(ブラックタイガー)
沖縄産豚肉→(本土産)
鮮魚→(取り消し)
手作り→(取り消し)
手こね→(取り消し)
自家製→(取り消し)
小山農園→(取り消し)
信州→(取り消し)などなど
別件ですが最近、スーパーのイオンが「週刊文春」に抗議しました。四日市の米穀販売会社「三瀧商事」のコメ偽装事件について、イオンが関与かという記事が事実でないという反論です。
文春記事タイトルは<『中国猛毒米』偽装 イオンの大罪を暴く>。 中国産米などを国産と偽装して三重県内の卸業者三瀧商事のコメを使った弁当やおにぎりを、 イオンが2府21県のグループ店舗で販売し、検査態勢が機能せず偽装を見抜けなかった--などとしている。 また三瀧商事と、弁当とおにぎりを製造した惣菜会社のフジパンが安価なコメを使ったのは、イオンの値下げ圧力が強かったためではないかとしている。イオンが要求する価格では利益が出ないために、国産と偽って安い外米を使用したのであろうと記している。
イオンは自社のホームページで「あたかも人体に有害な食品を安全な商品と偽って 販売していたかのような誤解を読者に与える。内容についても事実と 異なる記述が多く含まれており、断固たる措置をとる」などと抗議している。そしてイオンは直営の未来屋書店全店での「週刊文春」同号の発売を中止した。なお三瀧商事が偽装販売したコメの量は、4千トンを超える。
阪急阪神と三瀧・フジパン・イオン、ふたつの異なる事件には、同じ企業論理が底流にあるのではないでしょうか。要は「安く仕入れて高く売る」という商売の鉄則です。
メーカーは付加価値を高め、小売サービス業は高級感や高品質を打ち出します。根っこにあるのは顧客との信頼関係でしょうが、売上がたいして伸びない中、利益至上主義に走ると下請けを搾取し、下請けは品質を落とします。一度この偽装のワナにはまると暴利に笑いが止まらず、もう泥沼から抜け出せない。不正が常態化すると、露見を恐れて隠ぺいにひた走る。そのような非社会的行為であったのではないでしょうか。
それとマスコミの体質です。阪神阪急やイオングループは大広告主。新聞はこの事件を継続して追うことができるでしょうか? また一方の週刊誌ですが、書店が置かないと決めれば大ダメージを受けます。文春を売らないと決めた未来屋書店は本屋業界第6位で、全国に二百店以上を展開する。イオングループにはほかにマックスバリュー、ダイエーやコンビニ・ミニストップの雑誌コーナーもあります。また阪急電鉄は今年の3月まで、書店チェーン「ブックファースト」を傘下に置いていました。阪神と阪急、電鉄売店の雑誌コーナーもあります。
ふたつの企業グループの事件は、マスコミとの手打ちで幕を引くのではないか。残念な気がしてなりません。
<2013年10月28日>