生物には住みやすい環境というものがある。蛸(タコ)だと、適度な水圧がある冷たい海水、人だと周囲の自然や人間関係に恵まれ、物資や生活する諸問題解決にも事欠かないインフラ[社会資本]の行き届いた環境となる。よぉ~~く考えれば、人ほど適度な環境の条件が多い生物はいないことに気づく。その環境を維持するために、自然を虐め、都合のいい化学物質を多量に使う。すると、どうなるか? だが、それは分かりきったことだ。絶滅種、絶滅危惧種という多くの生物に影響を与え、この大事な地球の環境にも致命的な障害を齎(もたら)すのである。こうなれば、自然や生物も無抵抗から抵抗へと態度を一変させる。過去には起きなかった自然災害、微生物の逆襲[新型コロナウイルスetc.]といった態度だ。だから、全責任は人類の無秩序な文明進歩にある・・と、まあ話は、残念ながらそうなる。^^
二人の中年男が梅雨の中明けの暑さに、団扇(うちわ)をパタパタさせながら縁側で話をしている。
「ということは、俺達が悪いということになるぜっ!」
「そういうことだ。ウイルスは以前から存在していたんだ。そのウイルスを強くしたのは俺達人間なんだからなっ!」
「どういうことだっ?」
「化学物質をいろいろと使うようになっちまっただろうがっ!?」
「ああ…」
「その結果、環境破壊をしちまった!?」
「ああ…」
「まあ、それで人間の環境は、よくなったわなっ!」
「ああ…」
「問題は、微生物達だっ! 微生物達も黙って絶滅する訳にはいかんから、進化まではいかんが、少しづつ変異して強くなるわなっ!?」
「ああ…」
「それが、今売り出し中の新型コロナさっ!」
「新人歌手じゃないんだから…」
「ははは…例(たと)えよっ!」
「ということは、自業自得(じごうじとく)ってとこかっ!」
「そうそう! 微生物達もめげないで、俺達と戦ってるのよっ!」
環境にめげない方法は、自分達の独自性[アイデンティティ]を主張するしかないようだ。^^
※ 病気の治療薬や治療法の発明、発見は除外されます。^^
完